
20周年を迎えます。
その小さな一歩から始まる冒険がある。
静かな樹林帯の中で、
自分と向き合う時間。
仲間と笑い合った山頂の風景。
失敗した思い出も、
かけがえのない経験になる。
たとえ世の中がどんなに変わっても、
自然の中で過ごす時間は、
変わらず人の心を豊かにしてくれる。
ヤマレコは2005年に誕生し、2025年10月30日で20周年を迎えます。
これまで支えてくださったすべての登山者の皆さまに、心より感謝申し上げます。
この特別な1年を、皆さまと一緒に盛り上げていきたい!
ぜひ、キャンペーンやイベントに参加して、一緒に20周年を楽しんでください。
「もっと自由に冒険できる」未来へ向けて、これからもよろしくお願いします!
20周年に寄せて
山岳会カモの会、山岳素行童人メ~グリ家創設者
著書『丹沢の谷200ルート』(山と溪谷社)、
『新版 丹沢の谷200ルート』(山と溪谷社)
『ヤマケイ登山学校 沢登り』(監修 山と溪谷社)
ヤマレコ20周年おめでとうございます。
月日の経つのは本当に早いもので、当時所属していた山岳会の入山、下山管理をシステム化してくれたのが同じ会員の的場社長でした。
そこからとんとん拍子で一般ユーザー向けのサイトの先駆として立ち上げ、今では誰もがその名を知っている巨大登山者総合情報共有の場に成長しました。
「山は記憶じゃなく、記録に残せ」。記憶は時間とともに風化しますが、記録はその人が、そのとき、どんな風に、その山と向き合ってきたかを時が経っても残してくれます。
私もそんな風にヤマレコに記録を残してきました。自分の登山人生の30%ほどしか記録アップはできていませんが、ヤマレコがなかった時代の若い頃の記録が登録できていたら、もっと自分自身の成長を振り返ることができたかもしれませんね。
SNSの登山投稿では得られない情報の宝庫ヤマレコ。これからも多くの登山者の自己実現の場と夢を紡いであげてください。
信州登山案内人&元JMGA認定登山ガイドⅢ&
長野県自然保護レンジャー
1999年にかわうそ山岳会を設立し、2005年にヤマレコと出会いました!
はじめは、会員間で山行記録を共有するところからはじまりましたが、ヤマレコの成長とともに、山岳会体制も少しずつ変化をしてきたと思います。
ヤマレコとの出会いから20年を経た今、山行計画作成から山行記録の共有、当日の山行管理、外部との現在地共有、登山計画書の提出、ルートの情報収集、ホームページやSNSでの発信等、山岳会運営にはなくてはならない存在となってます。
また、自分自身の実績管理にも活用しており、生涯登山の記録として、さらには目標設定のツールとしても役立っています。
ヤマレコは、安全登山への導線でもあり、時代とともに変化し続けるためにもなくてはならない存在となります。
これからもヤマレコのさらなる進化に期待し、また、ヤマレコユーザーとの出会いも楽しみに、引き続き、スマホにヤマレコアプリを入れて、一緒に山歩きを楽しんで行きたいと思います♫
ヤマレコ20周年、おめでとうございます!
元NHK報道山岳カメラマンで世界中の山で撮影した経歴をもつ
著書『冒険登山のすすめ』(ちくまプリマー新書)
ヤマレコに出会って最初に驚いたのは、文字だけだった山行記録に地形図上の軌跡を簡単に描けたことでした(当初は手入力)。今で言うバリルートばかり歩いているので、地形図は記録に欠かせないものなのです。文章と写真、そして地形図が連動する見やすさに感動し、紙で年報や会報を作っていた山岳会やOB会の苦労が一度に消えた気がしました。
それ以前に書きためていた記録もすべて入力し直し、自分の生涯の山行日数を初めて知ることができました。大学山岳部のOB会でも皆を誘い、ヤマレコに多くの記録を残しました。整理や検索にもとても役立っています。やがてGPSログが使えるようになり、計画書作成・提出機能や現在地共有など、世の中の進歩をヤマレコを通じて実感してきました。
出会った頃まだ小さかった娘も、いまでは同じく20歳。日記サイトでは家族とのできごとを書きとめ、文章を書く経験も圧倒的にヤマレコで積んできました。私の人生の三分の一のできごとは、だいたいヤマレコを検索すれば見つかりそうです。記録や日記を通じて出会った人たちとのつきあいも、気づけば20年近くになります。
これまでに40年以上、800件を超える山行記録をヤマレコに載せてきました。山登りは、記録を書くことで完結する作品だと実感しています。心に残った記憶は、まとめる過程で整理され、自分の経験として深く根づきました。ヤマレコは、記録を書く楽しさを多くの人に広めたのではないかな。
ヤマレコの歴史

ユーザーと共に歩んだ20年
2005年にわずか7人から始まり、20年かけて90万人を超える登山者に届くようになりました。地道に積み上げてきた信頼と、ユーザーひとりひとりの記録の集まりによってヤマレコという山道を少しずつ切り拓いてきました。
地図でルートを表示する

山行記録の地図上に、登山の軌跡を表示する機能を追加しました。当時は登山者がGPXファイルを手動で読み込んで表示する方式でした。
標高グラフ表示、日記機能

ルートを入力するだけで、自動的に標高グラフが作成されるようになり、記録の見やすさが向上しました。 さらに、登山に行けない日でも楽しめるように日記機能を追加し、登山の思い出や日常を自由に残せる場をつくりました。
Yahoo地図、国土地理院地図対応

それまでのGoogleマップ表示から、2万5千分の1の地形図に対応しました。 等高線や地形の情報が格段に見やすくなり、登山者にとってより実用的な地図になりました。
地図プリ公開

紙地図での読図が主流だった時代に、登山に欠かせない磁北線入りの地形図を簡単に印刷できる「地図プリ」機能を公開しました。
デザイン変更

「また山に行きたくなる」をコンセプトに、サイト全体のデザインを一新しました。 当時はタブ形式を採用し、情報へのアクセスをより直感的に改善しました。 見た目の美しさと使いやすさの両立を目指したリニューアルでした。
山行計画書機能を追加

登山前に計画書を登録・印刷・メール送信できるようになり、一部の県警には直接提出することも可能になりました。 また、参加者の個人情報や装備リストも、安全に管理できる仕組みが整いました。
広告掲載を開始

これまでは自己負担と一部の寄付で運営してきましたが、増え続けるコストをまかなうために広告の掲載を開始しました。
プレミアムプラン開始

これまで無料で写真を登録できていたことで、次第に写真の容量がサーバーを圧迫するようになりました。 その対策として、画像容量に上限を設けた有料のプレミアムプランが導入され、これがマネタイズの第一歩となりました。
拍手機能を追加

山行記録に、記録制作者への応援の気持ちを表せる「拍手」機能が追加されました。 ボタンを押すだけで手軽に感謝や共感を伝えられるこの機能は、まだSNSが一般的でなかった時代に、ユーザー同士のつながりを生むきっかけとなりました。 また当時主流だった「はてなブックマーク」や「Yahooブックマーク」にも対応し、時代に合った情報共有の形を目指しました。
レコ君誕生

山を選ぶコンシェルジュのような存在がほしいという声から、シマリスをモチーフにしたキャラクター「レコ君」が誕生しました。 後にLINEスタンプやオリジナルグッズにも展開されました。
地図検索機能を追加

地図上でルートを囲って選択し、そのルートを実際に通過した山行記録だけを絞り込んで検索できる地図検索機能が追加されました。 ピンポイントで記録を探せるこの仕組みは非常に画期的で、今もコアなユーザーから高い支持を集めています。
ヤマレコのロゴリニューアル

初めてデザイナーに依頼し、ヤマレコの公式ロゴが制作されました。 記録を書く鉛筆の形をモチーフにした山脈のシルエットで、登山と記録の世界観が表現されました。 このロゴはその後、長くヤマレコの象徴として定着しました。
電子国土功績賞を受賞

国土地理院の地理空間データを活用し、登山者向けに高品質なアプリケーションを提供したことが評価され、電子国土功績賞を受賞しました。
法人化

株式会社ヤマレコとして法人化しました。 当時の主な利用者はパソコンユーザーで、収益の中心は広告でした。 プレミアムプランはすでに導入されていましたが、加入者はまだごくわずかでした。
みんなの足跡機能リリース

登山者の軌跡(GPXデータ)を点で透過表示するというアイデアから生まれた、ヤマレコ独自の機能「みんなの足跡」が登場しました。 デザイナーとの議論の中で着想され、山に刻まれた無数のルートが可視化されました。 この機能は、中級者から上級者にとってルート選びに欠かせない存在となりました。
チーム安全登山

やまきふ共済会・株式会社ヤマテンと連携し、「チーム安全登山」を結成しました。 登山者向けの保険制度を通じて、安全登山を広げる仕組みが生まれました。 また、集まった保険料の一部から、登山団体への寄付もスタートしました。
松本市に本社を移転

これまで拠点としていた東京から、登山でお世話になった松本市へ本社を移転しました。 登山の本拠地であり、思い入れのある地への恩返しとして、心機一転ここで新たなスタートを切りました。
「ヤマプラ」リリース

昭文社の「山と高原地図」を使って簡単に登山計画を作成できるサービス「ヤマプラ」をリリースしました。 地図上の◯をタップしていくだけでルートが描け、コースタイムも自動で表示されるという、当時としては夢のような機能で、多くの登山者に支持されました。 その後、昭文社との契約終了に伴い、「ヤマプラ」は2024年3月27日をもってサービスを終了しました。
登山アプリリース!

「ヤマメモ」の名前でAndroid版アプリを先行リリースしました。 これにより、計画・記録中心だったサービスから、登山中に役立つ地図アプリとしての第一歩を踏み出しました。 登山者をリアルタイムでサポートする時代の始まりとなりました。
いまココリリース

登山者の現在地を家族がリアルタイムで確認できる「いまココ」をリリースしました。 登山中の安心感を高めるだけでなく、その後、遭難者の早期発見にも何度も貢献する重要な機能となりました。
国土地理院と地形図を修正

「みんなの足跡」のデータを見た国土地理院から声がかかり、登山道情報の更新に協力することになりました。 古い地図を最新の登山ルートに近づけるため、ヤマレコは無償でデータ提供を開始しました。 学生時代から親しんできた国土地理院の地図への、ひとつの恩返しでもありました。
安全登山のためのルート機能を強化

登山中の安全を高めるため、ルート関連の機能が集中的に強化されました。 コースタイムを自動計算できる「らくルート」、地図上で区間タイムや地点名を確認できる表示機能、予定ルートに基づいた到着予定時刻の表示、そしてコースを外れた際に音と振動で知らせる「ルート逸脱警告」など、安心して登れる仕組みが充実しました。
ロゴをリニューアル

記録中心のサービスから、登山全体を支えるアプリへと進化したことを機に、ロゴが刷新されました。 前ロゴと同じデザイナーに依頼し、これまでのイメージを残しつつ、現在のヤマレコにふさわしい新しいロゴが完成しました。
Apple Watchアプリ対応

地理情報とアプリ開発の技術を活かし、バッテリーが限られるApple Watchでも快適に使える地図アプリが開発されました。 「ルート逸脱警告」とも連携し、予定ルートから外れた際には手首の振動で即座に知らせることで、道迷いの早期気づきに貢献しました。 秋に登場したSeries 5では方位センサーにも対応し、地図上に矢印と線で進行方向を表示できるようになり、悪天候などの条件が悪い環境でも地図の確認がしやすくなりました。
WearOSアプリ対応

Androidスマートウォッチ「Wear OS by Google」対応のアプリがリリースされました。 Apple Watch版と同様に、手元で地図を確認したり、ルートから外れた際に通知を受け取ったりできるようになりました。
15周年

サービス開始から15周年を記念して、ユーザーから写真を募集して作成した「ヤマレコトランプ」プロジェクトを実施しました。 思い出の山の風景がカードになり、多くのユーザーの参加と共感を呼びました。
富士山アプリリリース

富士登山の人気上昇とともに遭難の増加が問題視される中、初心者や海外登山者でも安心して使える「富士山アプリ」をリリース。登山道の情報や注意点をわかりやすく伝え、外国語対応にも力を入れ、インバウンド登山者にも対応しました。
捜索支援システム「SAGASU」リリース

登山中の遭難者を早期に発見するため、警察向けの捜索支援システム「SAGASU」がリリースされました。 協定を結んだ県警では、電話番号を入力するだけで位置情報の確認が可能となり、すでに複数の遭難者の発見に役立っています。
山の天気予報「ヤマテン」と提携

山の天気に特化した気象情報サービス「ヤマテン」と提携し、ヤマテンの天気予報をヤマレコアプリから直接確認できるようになりました。 これにより、登山前や登山中の天候判断がよりスムーズに行えるようになりました。
海外地図対応

ヤマレコを海外の登山でも使えるように、台湾をはじめ、ニュージーランド、カナダ、ネパールなどの人気登山エリアのルートに対応しました。 これにより、国内外を問わず、世界中の登山者をサポートできるサービスへと進化しました。
YouTubeチャンネル開設

遭難を防ぐための新たな情報発信の手段として、YouTubeチャンネルを開設しました。 遭難防止に役立つ知識や、登山に関するさまざまな疑問をわかりやすく解説する情報番組として、多くの登山者に届けています。
サービス開始から20周年

ここまで続けてこられたのは、いつも使ってくださる皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。
さらにヤマレコの歴史に興味がある方は、こちらのクイズにもぜひ挑戦してみてください!









ルート機能強化


「SAGASU」リリース

