また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

HOME > ヤマレコのおすすめルート > 朝日岳東南稜[バリエーションルート]
ルートID: r1060 ☃ 雪山 日帰り 日光・那須・筑波 2018年2月

朝日岳東南稜[バリエーションルート]
あさひだけとうなんりょう

濃い緑山行に最も適した時期 薄い緑山行に適した時期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
火山特有の岩の脆さが寒さと氷でパックされ、この時期にのみ登ることができるのが朝日岳東南稜。
この近辺では貴重な存在となる本格的なバリエーションルートです。
※2018年02月01日更新
ルート長6.6km
登り標高差622m
下り標高差622m
行程概要: 那須ロープウェイ山麓駅(1390m) → 登山指導所・登山ポスト(1489m) → 中の茶屋跡(1610m) → 東南稜の門 → 朝日岳(1896m) → 朝日の肩(1843m) → 恵比寿大黒(1742m) → 剣が峰(1799m) → 峰の茶屋跡避難小屋(1720m) → 中の茶屋跡(1610m) → 登山指導所・登山ポスト(1489m) → 那須ロープウェイ山麓駅(1390m) → 大丸駐車場(1264m)

【那須岳】朝日岳東南稜の詳細解説

\ おすすめポイント /
  • 短いながらも冬期登攀の雰囲気を味わえる
  • 適度な難易度でトレーニングにも最適
  • 都心からのアクセスに優れる
モデルプラン
1日目
歩行時間:7時間
大丸園地駐車場〜山麓駅〜峰の茶屋〜朝日岳東南稜〜朝日岳〜峰の茶屋跡避難小屋〜山麓駅〜大丸園地駐車場
コース概要 朝日岳東南稜へは一般ルートの4番看板から明礬沢へ下り取付く。
東南稜左側の浅いルンゼからガレ場をたどると稜線上へ出るが、ここは岩が脆く落石に十分注意したい。
しばらく稜線上を歩くと門と呼ばれる岩峰の基部に到着する。
ここでロープの準備をして左側の岩峰から右手に巻くように進み、懸垂下降地点となるギャップの上へと出る。
約7mの懸垂下降でギャップに降り立つと、今日の核心部となる垂壁が現れる。
チムニー状の岩場を登り、やや右手に進むとガレた稜線上に復帰する。
右手から稜線を絡めながら登ると朝日岳直下のスラブの岩場となる。
中間支点を確実に取りながら登れば、朝日岳の山頂に到着する。
あとは一般ルートを下るだけだが、途中の鎖場では滑落に要注意だ。
計画書提出先 栃木県警察本部または那須塩原警察署地域課
※登山口に登山計画書提出ポストあり。
宿泊 なし。
交通 JR東北新幹線那須塩原駅より東野交通バス(大丸温泉行き:1,400円)にて大丸温泉バス停へ。
駐車場 大丸園地に県営無料駐車場あり。
アドバイス 朝日岳東南稜はガレ場が多いのでロープを使用する際には落石に最大限の注意を払うこと。
上記の理由から下部(門まで)でのロープの使用は控えたい。
ギャップからの核心部では転落に注意。
中間支点用にカム1セットがあると心強い。
朝日岳直下のスラブは積雪があると難易度が増す。
朝日岳から剣ヶ峰間の鎖場では滑落に要注意。
剣ヶ峰の夏道(トラバース道)は滑落や雪崩の危険があるので立ち入ってはならない。
サブコース 特になし。
エスケープルート 特になし。
入浴 《大丸温泉旅館》
老舗の温泉旅館。日帰り入浴が可能で大丸園地駐車場からも近く便利だ。
http://www.omaru.co.jp/
おすすめ周辺情報 《新鈴》
香り高いコシの強い蕎麦を楽しむことができる。人気の店なので昼時は混雑することもある。
https://goo.gl/maps/zuQYbskx65z
《ミスタービーフダイニング》
肉本来の味を楽しむ肉料理の専門店。ステーキやハンバーグがおすすめ。
http://www.mrbeefnasu.com/menu/index.html
《店内製麺さくら》
自家製麺のラーメン店。どれを注文しても美味いがはまぐりラーメンは特におすすめしたい。
https://goo.gl/maps/DhUTwC9eCFJ2
《NASU SHOZO CAFE》
美味しいコーヒーとケーキが楽しめるカフェ。ここの名物はスコーン。
http://www.shozo.co.jp/news/
1
大丸園地の県営無料駐車場から登山を開始。
正面にはこれから登る朝日岳が見える。
2
駐車場右手奥が那須岳の登山口となる。
雪で埋まった階段を登りロープウェイ山麓駅を目指す。
3
車道と付かず離れずの距離でショートカットしながら登っていく。
車道を歩くことも可能だが遠回りでメリットは少ない。
4
大丸園地から30分ほどの登りでロープウェイ山麓駅を通過する。
5
山麓駅からはよく踏まれた道を峰の茶屋へ向かって登っていく。
6
峰の茶屋に到着。
ここからは朝日岳東南稜が一望できる。
7
峰の茶屋からわずかに進めば那須岳の登山口となる山之神の鳥居をくぐる。
8
鳥居から100mほど進めば森林限界となり荒涼とした風景が広がる。
ここから上部は雪が風で飛ばされるため積雪は少ない。
9
緩やかに登っていくと朝日岳が一際大きくそびえ立つ。
10
中の茶屋跡に到着。
ここから取付きへの下降点はわずかな距離だ。看板を見落とさないように進みたい。
11
朝日岳東南稜への下降点となる4番看板。
ここから明礬沢の堰堤へと下って行く。
12
上部からは3つの堰堤が見える。手前の沢は適当な所を渡るが明礬沢は真ん中の堰堤を対岸へと渡る。
雪が少ない場合は落石を起こしやすいので要注意だ。
13
明礬沢の堰堤周辺で準備を整えて登攀開始。
東南稜左手の浅いルンゼ状を直上する。
14
ガレ場に入ると岩混じりの登りとなる。火山特有の脆い岩が続くのでしっかりとチェックをしながら進もう。
懸垂下降点となる門までは落石を引き起こすのでロープは使用しない方がいいだろう。
15
通称「門」と呼ばれる岩峰に到着する。
ここの基部でロープの準備をするとよい。
16
ロープで確保をしたら左岩峰の右手から巻き気味に登っていく。
ここは2級ほどの簡単な登攀となる。
17
バンド状をわずかにトラバースするとギャップへ約7mの懸垂下降となる。
下降用の支点はしっかりとしたボルトが打たれているので安心だがチェックは忘れずに行いたい。
18
ギャップからは核心部となるチムニー状の垂壁(3級上)を登る。
19
スラブ状の岩を左から巻く部分は薄被りの登攀となる。
中間支点をしっかり取って登りたい。カムが1セットあれば残置支点を使わずに登ることができる。
20
ここはチムニーの奥へ入ってしまうと苦しい登攀になるので思い切って外へ出てしまった方が簡単だ。
21
核心部を通過するとガレの稜上を登っていく。
左手は深く切れ落ちているので右手から稜線を絡めながら登るとよい。
22
頂上岩峰の基部に到着。
ここはスラブ状の登攀となるが顕著な大岩の左から登っていく。
23
このスラブ(3級)はロープで確保した方がいい。
簡単だから使わないのではなく大事に至らないためにロープを使うという意識をしっかりと持ちたい。
24
上部は高度感満点の登攀となる。ここを登り切れば朝日岳の山頂は間もなくだ。
25
朝日岳の山頂に到着。
ピークが終了点のバリエーションルートは気持ちがいいものだ。
26
山頂からは一般ルートで下山開始。
稜線上は風が強く積雪を見ることは稀だ。
27
一部鎖場がある。
雪が多い場合には少々厄介な所だ。ここでの滑落は致命的なので慎重に行動したい。
28
鎖場を通過すると剣ヶ峰への登り返しとなる。
夏道(トラバース道)は滑落と雪崩の可能性があるので立ち入ってはならない。
29
剣ヶ峰を越えて下れば峰の茶屋避難小屋に到着する。
この周辺は特に風の強いところなので足元には十分注意したい。
30
避難小屋からは一般ルートを緩く下り往路を大丸園地まで戻るだけだ。
31
【入浴】
老舗の「大丸温泉旅館」では日帰り入浴が可能。
大丸園地駐車場からも近く便利だ。
32
【おすすめ周辺情報】
「新鈴」では香り高いコシの強い蕎麦を楽しむことができる。人気の店なので昼時は混雑することもある。
33
【おすすめ周辺情報】
「ミスタービーフダイニング」は肉本来の味を楽しむステーキがおすすめだ。
34
【おすすめ周辺情報】
「店内製麺さくら」は“はまぐりのラーメン”と“旨辛まぜそば”がおすすめだがどれを食べてもとても美味しい。
35
【おすすめ周辺情報】
「NASU SHOZO CAFE」は美味しいコーヒーとケーキが楽しめるカフェ。
ここの名物はスコーンだ。
※上記の情報は記事更新日(2018年02月01日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
お気に入りした人

このルートで登る山/通過する場所