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ルートID: r1065 ☃ 雪山 日帰り 谷川・武尊 2018年3月

白毛門
しらがもん

濃い緑山行に最も適した時期 薄い緑山行に適した時期
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12月
春まだ浅い上越国境稜線にそびえる白毛門。
深い雪をかき分け登る雪稜は様々な技術要素が凝縮されており、冬山中級者以上であれば十分に楽しむことができます。
そして山頂からの展望は素晴らしく、谷川連峰や日光連山の大展望が広がります。
行程が長いので、しっかりとした時間のマネージメントが必要です。
※2018年03月01日更新
ルート長6.8km
登り標高差1054m
下り標高差1054m
行程概要: 白毛門登山口駐車場(690m) → 松ノ木沢の頭(1484m) → 白毛門(1720m) → 松ノ木沢の頭(1484m) → 白毛門登山口駐車場(690m)

【谷川岳】白毛門の詳細解説

\ おすすめポイント /
  • 山頂や登路からの大展望
  • 様々な技術要素が凝縮された雪稜
  • 歴史ある土合駅からのアプローチ
モデルプラン
1日目
歩行時間:7時間40
土合駅〜東黒沢〜松ノ木沢ノ頭〜白木門〜往路下山〜土合駅
山と高原地図 《ヤマプラ》
http://yamare.co/2kO41g
コース概要 出発は土合駅からとなる。1日の行程が長いので、早朝からの行動が望ましいだろう。
駅から国道をわずかに進めば土合橋の手前を右手に折れ、除雪されていない林道を進む。
やがて東黒沢に架かる鉄橋を渡るが、状況が悪い場合は無理をせずに近くのスノーブリッジを渡ったほうが安全だ。
対岸に渡れば稜線までは樹林帯の急登となる。
ツリーホールに注意しながら登れば白毛門へと続く稜線上に出るが、ここからも急な登りが続く。
右手に張り出す雪庇に注意しながら登ればやがて樹木が少なくなり、松ノ木沢ノ頭に到着する。
ここからはこれから進む登路がよく見えるので、状況を判断しつつよく観察しておこう。
松ノ木沢ノ頭からはクラックや雪庇に注意しながら登るが、ルートが大きく寸断されている場合などは無理をしないほうがよい。
また、左右の斜面は雪崩の危険性が高いため立ち入らないようにしたい。
山頂直下の急斜面を登り、鎖が設置された岩場を越えれば白毛門の山頂に到着する。
山頂からは360度の大パノラマが広がる。
天気が良くて時間が許せば、長めに休憩を取るのもいいだろう。
下山は往路を注意深く戻る。
特に上部での滑落は致命的なので、焦らず確実に下っていこう。
計画書提出先 群馬県警察本部または沼田警察署地域課
※土合駅・登山口に登山計画書提出ポストあり
宿泊 なし。
交通 JR上越線土合駅にて下車。
駐車場 土合橋周辺に駐車スペースあり。
※土合駅の駐車場は使用禁止となりました。
アドバイス 土合駅の階段は長いので落ち着いてゆっくり登ろう。
白毛門へ続く尾根は長く急な登りが続くのでペース配分に気を付けよう。
尾根上では雪庇の踏み抜きに要注意。
尾根上部は融雪が進むとクラックでズタズタに途切れることがある。
山頂直下の岩場は雪が少ないと通過に時間を要する場合がある。
サブコース 特になし。
エスケープルート 特になし。
入浴 《湯テルメ谷川》
リーズナブルな町営の温泉施設。入浴後は休憩室でゆっくりできる。
http://www12.wind.ne.jp/tanigawa-onsen/yuterume.htm
おすすめ周辺情報 《フライパン》
地元の人が訪れる大衆食堂。炒飯や餃子などの中華料理が美味い。
http://minakami.com/inshoku/frypan/
《くぼ田》
水上駅に近い所にある蕎麦屋。甘めでさっぱりとした汁で頂くざるそばとマイタケの天ぷらがおすすめ。
http://www.kubota-soba.com/
《スミカリビング》
雑穀や玄米・根菜などを多用したレストラン。店内は落ち着いた雰囲気でのんびりできる。
http://www.f-a-n.work/
《Bossa Nova Cafe》
天然のカカオを使ったチョコスイーツがおすすめのカフェ。
http://www.bossanova-cafe.com/
1
古くから谷川岳周辺の玄関口として知られる土合駅より登山開始。
駅周辺には駐車スペースもあるので自家用車の場合でもここを起点にすると便利だ。
なお待合室は利用者のマナー問題から閉鎖されたので利用不可だ。
2
駅から国道を歩き土合橋の手前で右の林道へと進む。
ここは除雪されていないので雪壁を越えることになるので見落とさないように注意したい。
3
しばらくは湯檜曽川沿いの林道を進む。
4
東黒沢に架かる鉄橋を渡るが状態が悪い時は近くのスノーブリッジを利用して対岸へ渡ったほうが安全だ。
5
対岸へ渡ると程なくして樹林帯の急登となる。
この時期になるとツリーホールが多く見受けられるので落ちないように注意したい。
6
斜面を登り切ると白毛門へ続く主稜線上に出る。
尾根に出てからも急な登りが続く。
7
尾根上からは谷川岳東面の展望に優れる。
一ノ倉沢・滝沢スラブが何とも言えない迫力でせり上がっている。
8
1,154m峰周辺も急な登りが連続する苦しいところだ。
9
1,154m峰を過ぎるとわずかだが緩傾斜帯となる。
この辺りから右手に雪庇が張り出すことが多いので踏み抜きには要注意だ。
10
ひたすら急な雪稜を登っていく。
樹木が途切れ始めるとまもなく松ノ木沢ノ頭に到着する。
11
松ノ木沢ノ頭からも谷川岳方面の展望が素晴らしい。
衝立岩が大きくそそり立つ姿は迫力満点だ。
12
ここからは白毛門山頂への登路も一望できる。
雪の状態によっては難しい登りとなることもあるのでよく観察しておこう。
13
尾根の右手に張り出す雪庇の影響で斜面が引っ張られるのでクラックが多数見受けられる。
危険なクラックがどうか見極める判断が必要とされる。
14
やや右手に回りこむように急斜面を登る。
ここでの滑落は致命的なのでピッケル・アイゼンをしっかり装備して登っていこう。
15
下部の急斜面を登り切ると一旦やや緩い登りとなる。
後方には素晴らしい展望が広がる。
16
頂上手前の急斜面は雪の状態によっては難しい登攀となる。
左右は雪崩の危険性が高いので正面から突破するしか方法がないが無理は禁物だ。
17
山頂直下の岩場に到着。
通常であれば鎖が出ているので難しくはないが埋まっている場合は難儀する所だ。
18
鎖場を登り切ると白毛門の山頂に到着する。
山頂は南北に長いが左右は雪庇が大きくせり出しているので際へ寄らないように注意したい。
19
山頂は大展望台だ。
谷川岳本峰と一ノ倉沢が圧倒的な迫力で迫る。
20
燧ヶ岳と至仏岳。
左奥には平ヶ岳も望むことができる。
21
一ノ倉岳・茂倉岳・武能岳の稜線。
中央奥のゆるやかな山容は苗場山だ。
22
幽ノ沢には左方ルンゼ・ノコ沢大氷柱などの100m規模の大きな氷柱が架かっている。
23
山頂を辞して往路を注意深く下山する。
急な斜面が続くので確実にしっかり下ること。くれぐれも尻セードなどは慎むこと。
24
東黒沢の鉄橋を渡ればまもなく国道だ。
25
土合駅に到着。
白毛門は距離が長く時間と体力を考えたペース配分とマネージメントが必要だ。上手く歩けば十分明るいうちに帰ってくことができるだろう。
26
【入浴】
「湯テルメ谷川」はリーズナブルな町営の温泉施設だ。
入浴後は休憩室でゆっくりできる。
27
【おすすめ周辺情報】
水上温泉街にある「フライパン」は地元の人が訪れる大衆食堂。
炒飯や餃子などの中華料理が美味い。
28
【おすすめ周辺情報】
「くぼ田」は水上駅に近い所にある蕎麦屋だ。
甘めでさっぱりとした汁とマイタケの天ぷらが絶妙にマッチする。
29
【おすすめ周辺情報】
「スミカリビング」は雑穀や玄米・根菜などを多用したレストラン。
店内は落ち着いた雰囲気でのんびりできる。
30
【おすすめ周辺情報】
「Bossa Nova Cafe」は天然のカカオを使ったチョコスイーツがおすすめ。
持ち帰り用のチョコレートはお土産にぴったりだ。
※上記の情報は記事更新日(2018年03月01日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
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