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ヤマレコ

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ルートID: r1159 中級 1泊2日 八ヶ岳・蓼科 2019年6月

硫黄岳・赤岳・阿弥陀岳縦走
いおうだけ / あかだけ / あみだだけ

濃い緑山行に最も適した時期 薄い緑山行に適した時期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八ヶ岳の核心部とも言える硫黄岳-赤岳-阿弥陀岳間を歩く縦走コース。
この時期に開花する貴重な植物と豪快な展望、そして変化に富んだ山歩きを楽しみます。天候を読んで梅雨の合間の縦走を楽しみましょう!
※公開日:2019年05月30日
ルート長19km
登り標高差1402m
下り標高差1402m
行程概要: やまのこ村 → 赤岳山荘(1690m) → 美濃戸山荘(1720m) → 堰堤広場 → 大同心沢(大同心ルンゼ)分岐 → ジョウゴ沢 → 硫黄岳(2760m) → 硫黄岳山荘(2650m) → 横岳(2830m) → 横岳(無名峰)(2826m) → 三叉峰(横岳)(2825m) → 石尊峰 → 鉾岳 → 日ノ岳 → 二十三夜峰 → 地蔵の頭 → 赤岳天望荘(2739m) → 赤岳頂上山荘(2899.2m) → 赤岳(2899.17m) → 赤岳(2899.17m) → 文三郎尾根分岐 → 中岳(2700m) → 中岳のコル → 阿弥陀岳(2805m) → 西の肩(岩場)(2780m) → 西ノ肩 → 不動清水 → 御小屋山(2136.7m)
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【南八ヶ岳】硫黄岳・赤岳・阿弥陀岳縦走の詳細解説

\ おすすめポイント /
  • 変化に富んだ豪快な縦走コース
  • ツクモグサなどの花々を愛でる
  • 縦走路からの素晴らしい展望
モデルプラン
1日目
歩行時間:5時間30
美濃戸口〜美濃戸〜北沢〜赤岳鉱泉〜硫黄岳〜硫黄岳山荘
2日目
歩行時間:7時間50
硫黄岳山荘〜横岳〜赤岳展望荘〜赤岳〜中岳〜阿弥陀岳〜御小屋尾根〜美濃戸口
山と高原地図 《ヤマプラ》
http://yamare.co/tR6ais
コース概要 初日は美濃戸口から登山を開始する。
しばらくは林道歩きとなるが、堰堤広場からは北沢沿いの登山道をたどる。よく整備された歩きやすい道を緩やかに登れば赤岳鉱泉に到着する。
ここからは硫黄岳を目指して樹林帯の登りとなる。赤岩ノ頭からザレた斜面を登り、岩場の間を縫うように進むと広々とした硫黄岳の山頂に到着する。
今日はここから15分ほど下ったところにある硫黄岳山荘に宿泊する。
翌日は横岳への登りから始まる。
鎖場をたどり奥ノ院に登り詰めると、いよいよ核心部となる岩稜が赤岳まで続く。特に鉾岳周辺・日ノ岳周辺の鎖場は足元に注意して進みたい。
地蔵ノ頭を通過、赤岳展望荘からザレた急斜面を登れば待望の赤岳に到着する。
山頂からは梯子・鎖場が連続する岩場を下り、赤岳鉱泉との分岐から阿弥陀岳方面に向かう。
中岳を越えると胸を付くような急登が始まるが30分ほどで阿弥陀岳の山頂に到着できる。
あとは御小屋尾根を下るだけだが、摩利支天周辺の岩場と美濃戸口への分岐点を行き過ぎないよう気を付けよう。
計画書提出先 長野県警察本部または茅野警察署地域課
※登山口に登山計画書提出ポストあり
宿泊 硫黄岳山荘 / 0266-73-6673
http://www004.upp.so-net.ne.jp/iou/
交通 JR中央本線茅野駅よりアルピコ交通バス(美濃戸口行き:1,000円)にて美濃戸口バス停へ。
※人数が多い場合はタクシーを利用しても料金に大差はない。
駐車場 美濃戸口に有料駐車場あり。
(1日:500円)
アドバイス 横岳-赤岳間は事故の多発地帯だ。岩稜帯での転落・滑落に注意。
赤岳周辺での落石に要注意。
文三郎道上部はザレた斜面が続く。転倒などの負傷事故が多いところなので注意したいところだ。
阿弥陀岳の登りは落石に注意。
阿弥陀岳から摩利支天の通過は滑落に注意のこと。
サブコース 逆コースでも大差はないが展望はこちら回り(時計回り)の方が優れる。
エスケープルート 地蔵尾根・文三郎道などがあるがエスケープにはやや不適だ。
入浴 《もみの湯》
美濃戸口から程近い村営の日帰り温泉施設だ。市街地へ下る途中にありアクセスに優れる。
http://www.lcv.ne.jp/~mominoki/
おすすめ周辺情報 《傍》
腰の強い蕎麦が頂ける創作料理店。人気の高い店で週末などは混雑する場合もある。
https://www.facebook.com/704599616255635/
《J&N》
美濃戸口にある宿泊施設。多くの登山者に利用されており食事や入浴も可能だ。
http://j-and-n.jp/
《さくら食堂》
ラーメン店だが各種定食やカレーライスが美味しい店だ。茅野駅から近く歩いて行ける距離にある。
https://goo.gl/maps/gAsss75tCnkbEfcG8
《サンロクカフェ》
気軽にイタリアンが楽しめる。ピザ・パスタなど本格的な味が楽しめ満足度が高い店だ。
http://r.goope.jp/sanroku
《原村Cafe》
モーニングやランチが楽しめる店。広々としたテラスでのんびりと過ごすことができる。
http://haramura-cafe.com/
1
【1日目】
美濃戸口で登山届を提出して歩き始める。
自家用車の場合はやまのこ村や赤岳山荘まで入ることができるが悪路が続くので車高が低い車の通行は控えたい。
2
しばらくは林道を歩く。
1時間弱で赤岳山荘を通過する。
3
まもなく赤岳鉱泉方面に向かう北沢と行者小屋へ直接向かう南沢との分岐を通過する。
4
分岐を左手に進み赤岳鉱泉を目指す。
ここからまだしばらくは林道歩きとなる。
5
林道は堰堤広場で終点だ。
ここからは北沢に沿ってよく整備された道を進む。
6
赤岳鉱泉までは傾斜も緩く歩きやすい道が続く。
7
林道終点から1時間ほど歩けば赤岳鉱泉に到着する。
八ヶ岳の中でも人気の高い山小屋のひとつだ。
8
赤岳鉱泉からは硫黄岳方面への道標に従って進む。
途中にあるジョウゴ沢方面への踏み跡に入り込まないよう注意が必要だ。
9
赤岩ノ頭付近まで登れば右手に硫黄岳の山頂を望むようになる。
10
樹林帯を抜けると傾斜が緩み赤岩ノ頭直下のザレ場を進むようになる。
11
わずかに進めばオーレン小屋からの道と合流する。
12
ここまで登ると一気に展望が開ける。
左から横岳・赤岳・中岳・阿弥陀岳を望む。中岳と阿弥陀岳の奥には権現岳が顔を覗かせる。
13
火山特有の砂礫帯から安山岩が乱立する岩場を抜ければまもなく硫黄岳に到着する。
14
赤岳鉱泉から2時間強で何も遮るもののない硫黄岳の山頂に到着する。
三角点方面へは崩落の危険があるので立ち入りが禁止されている。
15
硫黄岳を後にして宿泊する硫黄岳山荘へ向かう。
16
この周辺にはコマクサの群生地が点在している。
余り知られていないがアルカロイド系の毒性を全草に持っている。
花言葉は「気高い心」。
17
こちらはウルップソウ。
国内では北海道の一部と白馬岳周辺・八ヶ岳の硫黄岳・横岳にのみ見られる。
18
硫黄岳の山頂から20分ほど下ると硫黄岳山荘に到着する。
今晩はここで1泊となる。
19
硫黄岳山荘では様々なイベントが行われており「タルチョ祭」はその中でも最も人気が高い。
本年度(2019年)は6月15日に開催予定だ。
20
最新の設備が整っているわけではないが小屋内は非常に居心地がよい。
21
【2日目】
翌日は横岳・赤岳・阿弥陀岳を一気に縦走して下山する行程だ。
距離が長いので出来るだけ早出を心掛けよう。
22
点在するコマクサの群落を眺めながら砂礫帯を進むと正面に横岳(奥ノ院)が見えてくる。
ここから横岳・赤岳へと険しい岩稜の始まりだ。
23
この周辺は高山植物が数多く見られるところだ。
マメ科のオヤマノエンドウは青色の花がよく映える。
24
チョウノスケソウはバラ科の常緑小低木。
極地高山植物群のひとつで氷河期の残存植物でもある。
25
常緑小低木のイワウメは岩場に可憐な花を咲かせる。
横岳周辺では多く見られる。
26
ここから横岳の岩場が始まるので足元に注意して進もう。
最初の岩峰は左手に進み鎖と梯子で尾根を反対側へと乗越す。
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尾根の反対側に出るとトラバース気味に進み左側の鎖場を登る。
これを登り切ると主稜線上に復帰する。
28
横岳周辺で見られるツクモグサは日本の固有種だ。
他の高山植物が咲き出す前の6月初旬〜中旬頃に開花を始める。環境省のレッドリストでは絶滅危惧IB類 (EN)に指定されている。
29
小さく美しい花を咲かせるチシマアマナ。
ツクモグサと同様に比較的早い時期(6月)に開花する。
30
ミヤマシオガマに似るタカネシオガマは葉の切れ込み具合が判断材料となる。
高山植物類では珍しい一年草だ。
31
鎖場を越えると岩稜をたどり横岳(奥ノ院)に到着する。
硫黄岳山荘から1時間ほどの距離だ。
32
横岳(奥ノ院)からはこのコースの核心部となる岩稜帯をたどる。
事故が多く発生している所なので滑落や転落には十分注意したい。
33
奥ノ院からわずかに進めば杣添尾根との分岐となる三叉峰を通過する。
34
佐久側(東側)へと梯子を下る。
傾斜が緩く足元が見難いので慎重に降りよう。
35
石尊峰周辺の岩稜をたどる。
左手には西上州・奥秩父方面の山々を望む。
36
鉾岳周辺の岩場では時間的にすれ違いが発生し易い。
お互いに譲り合って気持ちよく歩きたいものだ。
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横岳-赤岳間に多く見られるミヤマオダマキ。高山植物の中では比較的大型の花を咲かせる。
38
岩稜帯に群落を作るハクサンイチゲ。
国内各所で見られ最も知名度が高い高山植物のひとつだろう。
39
日本固有種のミヤマタネツケバナ。
アブラナ科の植物で見た目からは想像できないがアブラナや大根と近縁となる。
40
日ノ岳から長い鎖場を下り二十三夜峰を巻いていく。
岩は脆いので落石に注意を払いたい。
41
二十三夜峰を巻くとまもなく地蔵ノ頭に到着する。
天候急変時にはここから行者小屋に下ることが出来るので覚えておくといいだろう。
42
地蔵ノ頭からは正面に赤岳を見据えながらほぼ平坦な道を赤岳展望荘に向かう。
43
硫黄岳山荘から2時間前後で赤岳展望荘に到着する。
ここから山頂まではきつい登りが続くので一休みしていくといいだろう。
44
赤岳展望荘からは急な岩混じりのザレ場が続く。
滑りやすく歩き難い箇所もあるので焦らずにゆっくり登ることを心掛けよう。
45
赤岳展望荘から40分ほどの登りで赤岳北峰に建つ赤岳頂上山荘を通過する。
ここから赤岳山頂は指呼の距離だ。
46
八ヶ岳の最高峰となる赤岳の山頂に到着する。
天気に恵まれれば素晴らしい展望を得ることができる。
47
赤岳から望む槍・穂高連峰。
大槍から大キレットの窪みもはっきりと目視できる。手前の台形状は車山・霧ヶ峰周辺だ。
48
阿弥陀岳の山頂と摩利支天・眼下に広がる諏訪湖・乗鞍岳を望む。
49
こちらは中央アルプス。
木曽駒ヶ岳から宝剣岳・空木岳・南駒ヶ岳・越百山まで一望できる。
50
南側には権現岳の奥に南アルプスの山々を望む。
左から北岳・甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳・鋸岳と連なる。
51
赤岳を後にして阿弥陀岳へ向かう。
山頂から梯子を下る箇所は転落事故が多いところなので注意が必要だ。
52
さらに急峻な岩場を下っていく。
これを下ると権現岳方面との分岐を分けて分三郎道方面へと進む。
53
分岐を右に進み鎖場が連続する岩場を下る。
ガレ場が多く岩も脆いので落石に注意しよう。
54
正面にはこれから向かう阿弥陀岳と中岳の様子を俯瞰できる。
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赤岳の山頂から30分ほど下ると赤岳鉱泉方面との分岐を通過する。
56
分岐を直進して中岳へと登り始める。
大した距離ではないが傾斜がきついので息を整えてゆっくり登ろう。
57
中岳の山頂に到着すると阿弥陀岳が一段と荒々しい姿を見せる。
58
中岳からわずかに下ると中岳のコルに降り立つ。
ここから阿弥陀岳までは胸を付くような登りが続く。
59
岩場に咲くチシマギキョウ。
イワギキョウに似るが本種は細かい毛が生えていることで区別がつく。
60
アサマフウロはレッドリスト絶滅危惧IB類(EN)に指定されている。
ハクサンフウロ等を含めたフウロ属の中では特に大型の花を咲かせる。
61
シャクナゲ類の中で最も高地に生育するのがキバナシャクナゲだ。
厳しい環境下で育つため樹高は30僂曚匹砲靴ならない。
62
阿弥陀岳への登りは非常に急だ。
岩場や梯子もあるので足元に十分注意しよう。
63
背後に歩いてきた赤岳からの縦走路を眺めながら登れば山頂は近い。
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中岳のコルから30分ほどの登高で阿弥陀岳の山頂に到着する。
65
山頂から甲府盆地の背後にそびえる富士山が雄大な姿を見せる。
66
阿弥陀岳からいよいよ美濃戸口への下山となる。
バリエーションルートの南稜に迷い込まないよう注意したい。
山頂からわずかに下れば摩利支天の岩場だ。
67
高度感満点の摩利支天は梯子を使って通過する。
68
中央稜への踏み跡を分けて御小屋尾根を下る。
尾根の上部はザレ場やガレ場が多く下りにくく転倒などに注意したい。
69
水場への分岐を通過して緩やかな樹林帯の道をひたすら下っていく。
70
阿弥陀岳から2時間半ほどで御小屋山に到着する。
ここが美濃戸口への分岐となるが見落としやすいので注意が必要だ。
71
分岐からは歩きやすい道が美濃戸口別荘地まで緩やかに続く。
72
やがて林道から舗装路に出ればまもなく美濃戸口に帰着する。
御小屋山から1時間半ほどの距離だ。
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【入浴】
「もみの湯」は美濃戸口から程近い村営の日帰り温泉施設だ。
市街地へ下る途中にありアクセスに優れる。
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【おすすめ周辺情報】
「傍」は腰の強い蕎麦が頂ける創作料理店。
人気の高い店で週末などは混雑する場合もある。
75
【おすすめ周辺情報】
「J&N」は美濃戸口にある宿泊施設。
多くの登山者に利用されており宿泊や入浴も可能だ。
76
【おすすめ周辺情報】
「さくら食堂」はラーメン店だが各種定食やカレーライスが美味しい店だ。
茅野駅から近く歩いて行ける距離にある。
77
【おすすめ周辺情報】
「サンロクカフェ」では気軽にイタリアンが楽しめる。
ピザ・パスタなど本格的な味が楽しめ満足度が高い店だ。
78
【おすすめ周辺情報】
「原村Cafe」はモーニングやランチが楽しめる店。
広々としたテラスでのんびりと過ごすことができる。
※上記の情報は記事公開日(2019年05月30日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
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