黄蓮谷右俣
- GPS
- 33:34
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 2,383m
- 下り
- 2,404m
コースタイム
日向山登山口駐車場 5時15分スタート
奥ノ滝が見える2400m地点BP 12時00分
2日目
7時15分スタート
山頂10時
竹宇駒ケ岳神社 13時40分
天候 | 晴れ!時々ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
踏み跡明瞭、人臭い沢 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
今回はオツルミズ沢行く予定であったが、直前の天気予報で確認したところ9日夜に雨となる見込み。
2泊3日で抜けるケースもあるこの沢登りに予備日なしの1泊2日スケジュールであり雨に耐えうるPB地までのこの時間に余裕が無い中で到達出来るか不明であったので、天気の良い南アルプス側の黄蓮谷に転身となった。
代案とはいえ、この沢も2泊3日スケジュールで抜けているケースが多く1泊2日では大変かな?と思いながらのスタートとなった。
日向山登山口駐車場からのスタート、1時間ちょっとで入渓、2度目の尾白川だが緑の水とスラブ、釜に彩られた沢で美しい、しかも紅葉が見頃となってる。
先は長いが心踊る景色であった。
今回はラバー系靴で遡行したがこの下流域の岩と苔との相性はイマイチ、やたら滑る箇所があった。
所々、水線突破が厳しいそうな釜や滝にはわかりやすく踏み跡やトラロープがある。
そのお陰もあり、順調に黄蓮谷出合まで進む。
いきなり、千丈の滝、坊主ノ滝など迫力がある大滝が続く。
その後、多少踏み跡は減るかと思いったが、結果山頂に詰め上がるまで巻道はほぼ整備されていて歩き易かった。
圧倒的な風景を巻き、巻き道にウンザリし右俣に降りた後にこの沢の本来の姿が始まる。
急登に滝が続き出す、ここらへんより登攀の連続が始まる。
2〜3級程度の滝登りが出始め、いよいよ核心の一つ奥千丈の滝200mに入り込む。
傾斜が思うより緩く楽勝かと思いきや、ちょっと滑りがあるのと、シャワーを浴びて登るセクションがある。
この時期なので微妙に濡れたくはないが結構豪快に浴びざるをえない。
上に上がるにつれ水線は厳しくなり、途中右の藪へ抜ける。一箇所、クライミングムーブを必要とする場所があり、残置ハーケンもあるので時間に余裕があれば途中ロープを出した方が無難かもしれない。
部分的には3級+はある。
右俣に入り一気に高度を上げた。
この滝を登り終えて見下ろす景色が沢登りとは思えないほどに遠方の町まで見渡せる。
ちょっと寒いがシャワー後の爽快感と核心をノーロープで抜けた不安感からの解放で気持ち良い。
この時点でまだ、なんと昼前。予定よりかなりのハイペース。展望が良いBP出来そうな箇所があったが、目の前にシャワー浴びないと登れなそうな滝が続いていて、こりゃ朝からは無いよねなど相談の上、更にもう一段あがる事に。
ここら辺でも3級程度の登りが続く。
他のパーティではロープを出していたであろう
残置ハーケンがある。
烏帽子沢をまたぎ、その先にちょっと直登は難しそうに見える滝は左上に伸びるクラックをフリーで突破
ここも残置ハーケンあり。
滝の上に出るのにちょっと巻き気味となった。
もう一つ滝を越えた辺りに絶好のPBあり町まで見える展望の良さ、その一段上に良い場所もあった。
ここまででもまだ12時だが、この先にBPが無さそうなのでここで初日の行動は終了。
皆、軽量化してきたので酒、つまみは少ないが分け合い街明かりが見える高台にて焚き火を楽しんだ。
2日目は強風で目が覚める。
広い沢なので風通しがいいのか…
寒いので出発がややゆっくり目て7時30分
後、残り僅かとなった山頂までの遡行に出る。
残す3段の滝、下の2段は右から踏み跡はわかりやすい。
その踏み跡を辿ると自然と3段目にでる。
この3段目も下部と上部に分かれていて、それぞれ5mくらい?
下部はスラブ、上部は被り、いずれもA0しないと出だしが厳しい。
上部は被りを抜けてから左側壁のホールドを使うと登れる、このはちょっと渋め。この山行で登攀としては一番難易度が高く4級くらいはあるかも。
時間に余裕があったのでこの山行初の登攀でロープ出しをする。(私が言わなきゃ出さなかったかも)
その後は、右上するが相変わらず歩き易そうなラインには踏み跡があるのでそのまま辿る。
山頂直下まで踏み跡はあり藪漕ぎもあまりなし。
ほぼ山頂に近い場所へ抜けれた。
甲斐駒ケ岳山頂に到着は10時前。
休憩後に長い下山にウンザリしながらも13時50分には尾白川駐車場に到着。
なんやかんやで、代替えとはいえいい沢でした。
下部は癒し、右俣からは一気に高度を上げる連続登攀。広く高度感ある沢になる。
人跡が多いのが難点だが気持ち良い沢である事は間違いない。
また、個人としては今回のメンバーに初日登攀が連続しだして後半置いていかれ、実は時間に余裕もあったのでロープを出してもいいかと思ってはいたのだが…
しかし、オツルミズに行くスキルレベルで考えると今回の遡行スピードやロープ出しの少なさは妥当だったのかも。
3級レベルの登攀はノーロプでプレッシャーを感じずに登れるスキルは必要と感じた。
これで今年の沢登りはほぼ終わりとなったが、最後に更に難しい沢登りをやるには足りてない部分を感じた。
限られた時間でやりたい沢をやるには来年まで何をしたらいいかを考え憧れる沢へチャレンジしていきたい。
メンバーの皆さん、またよろしくお願いしまーす!
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