斜里岳(清岳荘〜↗旧道コース、↘新道コース)【斜里岳、北海道】
- GPS
- 06:23
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,060m
- 下り
- 1,057m
コースタイム
- 山行
- 5:44
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 6:16
駐車場 529 ― 清岳荘 530/535 ― 林道合流 540 ― 林道終点 548 ― 仙人洞 613 ― 二股の小屋跡 621 ― 二股 622 ― 羽衣の滝 646 ― 方丈の滝 708 ― 見晴の滝 720 ― 七重の滝 723 ― 霊華の滝 730 ― 上二股 758 ― 馬の背 824 ― 斜里岳神社 839/840 ― 斜里岳山頂 845/847 ― 馬の背 904 ― 胸突八丁 908 ― 上二股 928 ― 竜神の池分岐(上部) 930/934 ― 熊見峠 1006 ― 二股 1056 ― 林道終点 1125 ― 林道合流 1133 ― 清岳荘前登山口 1137 ― 駐車場 1138
● 行動時間 06:09
天候 | 小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
7/14 宿泊先 = 清岳荘 清岳荘 − 下二股 ― 旧道コース ― 斜里岳 ― 新道コース ― 清岳荘 清岳荘 = 宿泊先 ●登山口へのアクセス ○清岳荘 ・JR清里町駅前からは、道道857号を道なりに進む。車道終点に立派な山小屋がある。それが清岳荘 ・途中からは未舗装路となる ・JR清里町駅前からは、距離にして約15km、時間にして約25分 ・駐車スペースは、目分量では40〜50台程度。登山口前の登山届け提出ボックス脇に、駐車料金の徴収箱(泊ではなければ100円/1台)が置かれている (2019.7現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○清岳荘〜二股 ・前半は林道歩き、山道が少し、後半は渡渉し続ける ・渡渉は飛び石伝いに行くことが出来るところが殆ど。一歩だけ靴先を水につければ、という程度を許容すればさらに容易に渡れる。いずれにせよ、登山靴でも大きく濡らすほどではない ○二股〜上二股(旧道コース) ・一ノ沢に沿って登る沢筋のコース ・滝が次々と現れるが、その滝に沿って上っていく。“滝に沿って”とは、水流は避けるが、その際の石伝いを登っていくイメージ ・最初の滝はともかくも、方丈の滝から上部は滝の真横を登っていくことになる ・上二股が近付くと、薄い水流の川筋自体を歩くことになる ・ここも靴が水浸しになるような川歩きではない ○上二股〜斜里岳山頂 ・急登を登って馬の背にて頂稜へ ・馬の背からは頂稜を行く。山頂部は双耳峰となっており、神社を挟んで奥にあるのが最高峰 ○上二股〜熊見峠〜二股(新道コース) ・旧道と比較すると歩きやすいコースだが、いくつかのピークを超すので、アップダウンがある ・竜神の池には2箇所から分岐して行けるようになっており、両道はつながっているようだ。そうであれば、池経由で進むことが出来る (2019.7時点) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ○コンビニエンスストア ・清里町には、コンビニエンスストアがある。登山前の買い物が出来る ・斜里町にもいくつかあるので、付近では買い物には不自由ないかと思われる ○食事 ・清里町付近には、食事の出来るところもいくつかある。遠くには手打ち蕎麦の店もある。今回は残念なことにも貸し切りやお休みであった ・斜里町まで行くと、さらに何軒かの店がある ●日帰り温泉 ・清里町の緑清荘では、宿泊だけではなく日帰り入浴も可能 ・ほかにもパパスランド温泉や小清水温泉などがある (いずれも2019.7現在) |
写真
感想
7月の三連休を、北海道最後の百名山に充てることを決め、段取りを進めていたが、どうにも天候が芳しくない。ここまで北海道全ての登山において天候に恵まれていない。ああ、また今度もか、という思いと共に、幌尻岳同様に渡渉や沢歩きの多い山で雨に遭ったら大変だろうなという不安がよぎった。
そうはいえども、安い航空券を買っている以上は、台風でもない限りは行かない選択肢はない。
天気予報とずっとにらめっこの結果、日曜日を唯一の候補日と見定め、早朝登山を決行することとした。
宿とした斜里町斜里のホテルを4時台に出発。フロント氏はそんな客には慣れているようで、眠そうでもないし、意外そうでもない。気持ちの良い笑顔に見送られ、曇天の北の大地を突き進む。5時過ぎには登山口に到着した。朝食を軽く食べて登山口で登山届を記帳し出発。まだ降っている感はないが、今日は出発から上下の雨具、ザックカバーは完備とした。
新たな清岳荘に合わせて整備されたと思われる林道への取付道を降りると、しばらくは林道歩き。終点広場からはいよいよ山道となる。
5分も進むと最初の渡渉が現れる。見定めて飛び石をひょいひょい進めば濡れずにすむ程度だが、仮に石が濡れていたらそんな上手に越せるやら。そんな程度の手入れであることが、自然なままを感じさせて好ましい。それでも残念ながら欲張って飛び石にトライをしていたら、思わず滑ってしまい、片足が水中へ。と言ってもかかとが浸かったくらいで靴の中への直接浸水はなかったのでよかった。やはり雨降りではなくても、石が濡れているところでは注意深さが必要だ。
その後は殆ど沢筋を進み、二股へ。まず小屋跡が現れ、そのやや先にて二股にコースが分かれている。
登りは沢沿いの旧道へ。あとで思ったが、このコースは上りに限るように思う。下りでは滝水で濡れた石伝いでの滑り転倒が心配になる。
方丈の滝で滝の脇の滑りやすい素地状を登るところにロープがあったが、結局補助具はそれくらいであった。しかも結構な水量のその滝の途中にも渡渉がある。難度は高くないがワイルドなコース取りである。
霊華の滝は急斜面のナメ滝でその滝そばすぐを登っていく。長いその滝を越えるとコースは揺るやかになり、やがて小沢そのものが道となって上二股へ着く。
方丈の滝の看板は残っていたが、そのほかの標示を見つけることは出来なかった。竜神の滝も見逃してしまった。
今日は曇天で視界がないこともあり、花々に目が行きやすい。色とりどりの花がまだまだ咲いており、さすがは花の百名山でもある、と思った。
上二股から急な上りを進むうちにいよいよ頂稜が視界に入るようになる。最後の裸地を登る頃には強風が感じられるようになってきた。馬の背では、吹き飛ばされそうな強風だ。
そこからは視界のない中を山頂へ。途中で釣り尾根上の所やコースが東面に出たところでは、カメラでさえ、手を離せば飛ぶのではないかというくらいの暴風。小雨も交じっており、眼鏡では先を見ることが出来ないので外す。眼鏡を外すと足下の石ころすら見分けられない近視だが、何も見えないよりはマシだ。
ようやく山頂へ。当然ながら誰もいない。幌尻岳の時のように、這うように進むしかないことはないのだが、長く留まる気にはまったくならない。なんとかセルフポートレイトを撮影し、残念な思いを残しつつ頂上を後にした。
下りは上二股から新道コースへ。途中に竜神の池への道があり、途中まで行ってみたがどうやら結構下りそうだ。後の行程も考えて、残念ながら途中で折り返すことにした。もしも、別の入口にnつながっていることがあらかじめ判っていれば、行ってしまったのにな、と残念に思う。
熊見峠までは緩やかなアップダウンが何度かあり、峠とはあるが登ったピークに標示が現れた。本来は斜里岳の絶景ポイントのようだが、今日は全く視界がない。
そこからはぬかるんだ歩きにくい急坂を下り、二股へ。下り疲れた頃に水音が聞こえ始めて、ちょっとほっとした。
帰りの飛び石は行きよりも早く、もちろん無理をして滑ることもなく、無事に駐車場へと到着した。
お花に、滝登りにと、絶景はなくとも充分に楽しめる山であった。
とはいえ、やっぱり山の姿が見たかったなぁ。
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