宮ノ浦岳 屋久島へ −紀元杉から白谷雲水峡−

2019年11月04日(月) ~ 2019年11月06日(水)

• GPS: 19:32
• 距離: 26.3km
• 登り: 1,715m
• 下り: 2,337m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:50
• 休憩: 1:28
• 合計: 6:18

10:33 紀元杉バス停
10:58 11:02 淀川登山口
11:48 12:32 淀川小屋
13:55 14:00 小花之江河
14:09 14:20 花之江河
14:33 14:35 黒味岳分かれ
14:59 15:12 黒味岳
15:33 15:37 黒味岳分かれ
15:47 15:52 花之江河
16:51 石塚小屋

2日目

• 山行: 6:04
• 休憩: 1:20
• 合計: 7:24

6:33 石塚小屋
7:42 7:47 花之江河
8:16 黒味岳分かれ
8:35 投石平
8:44 8:50 投石の岩屋
9:57 9:58 栗生岳
10:16 10:39 宮之浦岳
10:51 10:52 焼野三叉路
11:18 11:20 平石
11:48 坊主岩
12:28 13:10 新高塚小屋
13:57 高塚小屋

3日目

• 山行: 5:05
• 休憩: 0:19
• 合計: 5:24

7:06 高塚小屋
7:12 7:14 縄文杉
8:19 8:25 ウィルソン株
8:45 大株歩道入口
9:45 楠川分れ
10:37 辻峠
10:59 11:01 太鼓岩
11:15 辻峠
11:29 11:33 苔むす森
11:43 11:44 白谷山荘
12:12 12:14 さつき吊り橋
12:22 12:24 飛龍おとし
12:30 白谷広場

天候

11/4晴
11/5雨
11/6晴

アクセス

利用交通機関：

バス

11/3 飛行機 羽田→鹿児島→屋久島
11/4 バス 楠川入口→合庁前→紀元杉
11/6 バス 白谷雲水峡→宮ノ浦→楠川入口
11/7＆8　屋久島観光（屋久島一周と滝や温泉巡り）
11/9 飛行機 屋久島→鹿児島→羽田

コース状況／危険箇所等

花之江河と石塚小屋の間の道
荒れているというよりは淀川登山口からの道と比べて狭く、所々に踏み跡（獣道？）が分かれていますが、ピンクテープは新しいのがついているので、迷うことはないと思います。ただし雨が降ると、渡渉地点が複数あるので、山と高原地図のコースタイムよりもかかりそうです。

その他周辺情報

宿泊:民宿野の花
当初の計画では白谷雲水峡から楠川歩道を歩いて下る予定だったので、下山道近くにあるこちらの宿を選びました。宿の雰囲気も良く、食事がとても美味しかったです。

温泉:楠川温泉300円

食事：安房近くの「磯のかおり」全ての料理が美味しかったです。ただしボリュームがあるので、一人ならハーフの方がいいと思います。その方がたくさんの種類を食べられます。

写真

11/4 10:33

楠川からバスを乗り継いでここまでやってきました。
さぁ屋久島縦走のスタート！

11/4 10:37

淀川登山口までは舗装道路を歩きます。

11/4 10:43

ここいらにも名前が付いた大木がありました。

11/4 10:55

杉が紅葉するはずないし、杉の木の途中から他の種類の木が生えているのでしょうか

11/4 10:57

淀川登山口

11/4 11:00

階段が整備されています。

11/4 11:03

オベリスク？
トーテムポール？

11/4 11:20

樹林帯は暗いです。

11/4 11:34

苔から水が滲み出ていて、登山道が湿っています。

11/4 11:45

といっていきなり雰囲気が変わるわけではない。

11/4 11:48

淀川小屋に到着しました。

11/4 11:50

気温10℃
でも陽射しがあので、体感はもっと暖かい

11/4 11:56

前日宿を通して注文した島むすびさんのお弁当
小ぶりのおにぎりでちょうどいい量でした。
ご馳走様でした。

11/4 12:28

昼食を食べて再スタート

11/4 12:28

川の水がきれいです。

11/4 12:31

幹に打ち付けてありました。

11/4 12:46

所々木道や階段が整備されています。

11/4 12:49

距離表示も適当な間隔であります。たまにずれていたけど・・・

11/4 12:51

ピンクテープもしっかり
設置に感謝です。

11/4 13:00

紅葉する葉は少なかったですが、モミジなどもありました。

11/4 13:01

いろんな植物が植生して、集合住宅みたいなヒメシャラ

11/4 13:04

見頃のモミジ
ポツンとありました。

11/4 13:19

足元の石にも表情があります。

11/4 13:27

本州では見かけないやり方ですね。

11/4 13:32

登山道から数メートル外れたところにあります。

11/4 13:32

あれか！

11/4 13:33

見事に切れてる！

11/4 13:35

登山道に戻って花之江川を目指します。
なだらかな登り下りが続く歩きやすい道。

11/4 13:44

こちらにも展望所が
では行ってみよう

11/4 13:45

おおっ

11/4 13:49

右手も上げているのですがザックで写ってない。
どちらにしても変なポーズ・・・

11/4 13:51

木道に入りました。

11/4 13:55

小花之江河に到着
ミニ湿原

11/4 13:57

湿原の流れに空が写り込む

11/4 13:58

こんな天気を期待していなかった分うれしい

11/4 14:00

苔は若干乾燥

11/4 14:06

花之江河に到着
下山中の何組か休憩していました。
荷物をデポして黒味岳に向かいます。

11/4 14:30

花之江川から黒味別れまでは整備されていて、コースタイムほどかからず。15分くらいかな

11/4 14:30

ただしここからは様子が一変です。

11/4 14:32

ロープあり

11/4 14:39

ヒメシャラのトンネル

11/4 14:48

視界が開けると黒味岳もしくはその前衛の山

11/4 14:56

黒味岳山頂の岩
後ろから回って登ります。

11/4 14:58

黒味岳登頂！

11/4 15:02

暫し傍観

11/4 15:32

黒味別れに戻ってきました。
山頂からここまでもCTより5分くらい多め目にかかりました。

11/4 15:36

現役？

11/4 15:44

輝く登山道
陽射しがあります。

11/4 15:44

でもすでに15：45。夕方が近づいてくる。

11/4 15:47

花之江河まで戻りました。

11/4 15:54

途中、鹿に道を塞がれた。
あの〜急いでいるんですけど〜

11/4 15:57

石垣の跡あり、ここは昔避難小屋が立っていのどしょうか？

11/4 16:02

丸太の渡渉地点あります。
左右にロープがありますが、つながっているわけではないので、バランスが取り辛いです。

11/4 16:20

ハシゴもあり

11/4 16:45

水場がありました。
夕食に使う水を補給しました。

11/4 16:48

陽が稜線より下に行くと、冷え込んできた。

11/4 16:50

石塚小屋に到着です。

11/4 16:52

中はこんな感じです。
他に登山者はいませんでした。ここで一晩を一人で過ごすのか…

11/4 17:33

下の段に寝床を引いて場所確保。ただしこの日の夜は誰もこず。
本日の夕食：チキンライス

11/4 17:37

玉ねぎをみじん切りにします。

11/4 17:40

アルファ米に乾燥シイタケとお湯を投入
シイタケ分のお湯を付けたしてなかった…

11/4 17:45

油の代わりにマヨネーズを使います。

11/4 17:45

玉ねぎを炒めます。

11/4 17:49

そこに鶏肉の缶詰を購入

11/4 17:58

干しシイタケとお湯を入れて戻したアルファ米を入れます。

11/4 17:59

鶏ガラスープの素を入れます。

11/4 18:00

濃縮トマトピューレを入れます。

11/4 18:07

チキンライスの完成です！
美味しい
夕食を食べたらすることが無いので寝ます・・・
正直怖いです。

11/5 3:56

おはようございます。二日目の朝、朝食は魚肉ソーセージマフィンサンド

11/5 6:24

朝起きた時には星が見えたのに、いつの間にか雨が降りだしていた。
雨具を着込んで出発します。

11/5 6:25

水場の案内もビッショリ

11/5 6:47

空は明るくなっていますが、森の中はまだまだ暗いのでヘッデン点けてます。

11/5 6:52

濡れてるハシゴを慎重に下ります。

11/5 7:16

そして最難関の濡れた丸太渡り。
手すりになるロープも細くて弛んでいるので危ない。

11/5 7:20

花之江河の手前で少し小降りになりました。

11/5 7:27

小降りになっても草木に付いた滴でビッショリ

11/5 7:27

ん？予報どおり晴れるのか!?

11/5 7:30

登山道の木の根は滑りやすいです。

11/5 7:37

花之江川到着
青空見えてきたじゃん！

11/5 7:44

さぁ宮ノ浦岳へ！
3.8kmだね

11/5 7:45

なぜ距離が伸びる…

11/5 8:27

道には雨水が貯まっています

11/5 8:35

雨は小降りになったけど、ガスが立ち込めて視界はあまり無し

11/5 8:43

ふん！

11/5 8:57

宮之浦岳方面は雲が無いのかな？

11/5 9:03

あるようなないような

11/5 9:06

沢と化した登山道
これが屋久島なんですね

11/5 9:08

背丈以上ある笹に覆われて、上半身も濡れます。

11/5 9:10

視界が開けました。
雨はほぼ止みましたが、全身びっしょり。

11/5 9:11

まだまだ2kmもある

11/5 9:14

赤い葉っぱ

11/5 9:26

所々ガスが出てきてます。

11/5 9:27

少しずつ近づいているんだ。
ここらあたりからずっと後ろをついてくる人の気配。
あれ〜さっきのおじさんに追いつかれたのかな？
（レインウェアでよく見えず）
でも道が狭くて譲れないんだよなぁ。

11/5 9:30

ここで開けたので道を譲ると、ありゃおじさんじゃないじゃん！
これは失礼しましたー。
こちらの女性の方はものすごいスピードで去っていきました。

11/5 9:40

屋久島は岩も笑う。

11/5 9:41

よくできてるけど、なんかありあわせのものでこしらえたよーな。よく言えば再利用

11/5 9:55

あそこが宮之浦岳かな？

11/5 9:58

まだまだ登りは続きます。

11/5 10:09

読めない・・・

11/5 10:10

ついに山頂だ！

11/5 10:34

着いた！

11/5 10:13

宮之浦岳登頂！

11/5 10:19

永田岳方面

11/5 10:38

さぁ下りましょう。
下りはあそこを歩くんですね。

11/5 10:49

木道が整備されています。

11/5 11:07

ただ笹が生い茂っていて、登り以上にびっしょり、もはや
全身ずぶ濡れです。

11/5 11:09

高塚小屋の距離は載っていませんが、縄文杉の手前なのでわかりやすい。

11/5 11:12

ガスの中に吸い込まれそう。

11/5 11:15

岩の大群

11/5 11:22

と・・・屋久鹿のオスが道を塞いでいました。

11/5 11:26

仁王立ちのガン見
ど、どいておくれよ・・・

11/5 11:33

岩の上に居座るかのような樹木

11/5 11:35

甘そうなきのこ
（舐めてません）

11/5 11:44

枯れた木

11/5 11:59

南の島にも秋到来

11/5 12:06

苔が活き活き

11/5 12:10

階段が続きます。

11/5 13:11

新高塚小屋の水場。
小屋から縄文杉方面少し歩いたゆるやかな崖の下にありました。
登山道からもパイプが見えます。
ここから先ほど追い抜いた京都のおじさんと同行させていただきました。

11/5 13:18

杉の木が目立ってきて植生が変わったのがわかります。

11/5 13:22

新高塚小屋から高塚小屋はたまに登りほぼ下りです。

11/5 13:28

案内板も明瞭です。

11/5 13:32

雨は完全に上がりましたが、日は差さない。

11/5 13:35

ヒメシャラも目立ってきました。

11/5 13:36

うっそうとした森

11/5 13:43

少ないですが、紅葉する木もありました。

11/5 13:48

寄り添う

11/5 13:57

高塚小屋が見えてきました。

11/5 13:58

高塚小屋到着
この日は先着の方二人と僕たちの合計4人だったので、広々と使えました。全員ソロだったのですが、一つ屋根の下、話が盛り上がってすぐに打ち解けました。

11/5 16:59

食事も各自バラバラ。元々が単独行ですからね。
僕はペンネにサラミと玉ねぎを炒めて簡単に…

11/5 17:50

食後、外に出ると夕焼けが…
もっと早く晴れてほしかったー

11/5 17:51

陽が沈みます。
おやすみなさいzzz

11/6 6:53

おはようございます。
小屋の建設ありがとうございます。

11/6 6:53

朝日がまぶしそう。

11/6 7:01

さぁ三日目出発です！
ここからは小屋で一緒になったお二人（おじさんと先日勢いよく追い抜かれた女性）と一緒に下山しました。

11/6 7:03

そして縄文杉とご対面

11/6 7:06

デッキは結構遠かったので、あまり幹の太さの実感はわきませんでしたが、周りの木々と比べると存在感はあります。

11/6 7:09

なるほどなるほど

11/6 7:16

ここで新高塚小屋に泊まられたソロの方とも合流。
同じ千葉県出身の三人がそろい、そのまま下山しました。

11/6 7:22

不思議な曲がり具合

11/6 7:48

森がうっそうとしていて、登山道も薄暗いです。

11/6 8:12

ウイルソン株に到着

11/6 8:14

izshun師匠にハートに見えるポジションを教わっていたので、すんなり撮影。でも場所が少しずれるだけで、ハートにならないんです。

11/6 8:14

ハートの光

11/6 8:26

こちらも何とか杉だったかな

11/6 8:42

白谷雲水峡目指します。

11/6 8:43

トロッコ道に合流しました。
ここからしばらくはほぼほぼ平坦な道

11/6 8:49

途中ガイドさんから、もうすぐトロッコが来るから避けられるところで待機してた方がいいですよと教えてもらいました。
すると現役のトロッコがゴロゴロゴロ〜とやってきた。

11/6 8:49

登山道整備の方々かな？

11/6 8:55

トロッコを見送り、再びトロッコ道を進みます。

11/6 9:00

何を撮ろうとしたんだろう？

11/6 9:26

橋を渡ります。この辺りからは沢も大きいものになってきました。

11/6 9:31

進め進めどんどん進め

11/6 9:31

ピンボケですが、これはこれで雰囲気出てると思う

11/6 9:32

陽が高くなりました。

11/6 10:10

太い幹に葉の陰

11/6 10:24

トロッコ道から外れて太鼓岩に向かいます。

11/6 10:26

岩屋かな

11/6 10:33

太鼓岩まではかなり急な斜面を登ります。

11/6 10:48

パノラマで
屋久島の山ほぼ一覧

11/6 10:49

太鼓岩
いい眺めです！

11/6 10:51

高所恐怖症の自分としては精一杯のポーズ

11/6 11:22

苔むしてきました。

11/6 11:33

益々苔むしてきました。

11/6 11:37

ズバリ苔の森です。

11/6 11:46

くぐり杉（でしたっけ？）でザックのデカさを顧みずにくぐる男

11/6 12:14

吊り橋まで下ってきました。

11/6 12:19

沢沿いの道を下ります。

11/6 12:25

秋らしくない暖かさなんだけど秋なんですね。

11/6 12:25

紅葉も見納めかな

11/6 12:27

白谷雲水峡到着
おつかれさまでした。

撮影機器：

TG-850 OLYMPUS IMAGING CORP.

SO-02K Sony

感想

yamazki_taro

屋久島　宮之浦岳へ

今年最後の計画山行は屋久島宮之浦岳へ

　屋久島に渡る一週間前から体調を崩し、山行どころか屋久島行きも危ぶまれた。
医者に診てもらい、薬の甲斐あってなんとか島までは行けると思ったのが前日の午後。もし島に行っても体調が悪ければ登山は延期もしくは中止と決める。
島に到着して、天気予報を見ると明日から三日間は晴れ、その後曇りや雨。体調もさらに回復していたので、登山を決行。
　初日は紀元杉から石塚小屋へ。天気は上々。黒味岳では素晴らしい景色を眺めることができた。そして石塚小屋泊、避難小屋に一人で泊まる怖さといったら…ブルブル

　2日目、予報に反して雨。ところが後で知ったことですが、麓は晴れていたとのこと。この天気こそ屋久島の登山と思い込み、丸太を渡り、笹をかき分け、岩を背負いこみ（ポーズだけ）宮之浦岳を目指す。曇り空でしたが、山頂周辺は雲に覆われずに永田岳方面もくっきり見えて眺めを満喫。そこから下山も屋久鹿に道を塞がれたり、膝を木の根に強打したりしつつ高塚小屋に無事到着。ここでは素敵な出会いがありました。ご一緒した三人の方（熊本と京都と白馬在住のオーストラリアの方）ありがとうございました。

　三日目、朝から天気は晴れ。この日の予定は白谷雲水峡を通り越して楠川歩道を下山して民宿に直接行く予定。ただし、前日強打した右膝が痛い・・・。小屋からはお二人と同行、さらに縄文杉でもう一人の方と自然に合流。全員ソロなんですが、お互いつかず離れずというか、話も弾み楽しい下山となりました。
　太鼓岩まで登るとこれまで歩いてきた山並みが一望。辻峠からは結構急ですが、登る価値あります。
　白谷雲水峡に到着するころには満足感いっぱいで、ここから三時間近くさらに歩く気力も無く、なにより一緒に下山した方と別れるのが惜しく、泣く泣く（心は笑っていた）山行終了。この続きはまた今度にしましょう。

屋久島縦走三日間の旅を満喫しました。