十勝岳
- GPS
- 128:00
- 距離
- 26.6km
- 登り
- 1,695m
- 下り
- 1,702m
コースタイム
4月30日美瑛谷方面でスキー練習
5月1日美瑛富士敗退、望岳台引き返しオヤウシナイ滝経由帰還。風邪を引く。雨。
5月2日 美瑛富士敗退
5月3日雨・停滞
5月4日 BC→白金温泉
アクセス |
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写真
感想
●1984年4月(春合宿)
【ルート】
涸沢川左岸BCより美瑛谷ほか樹林帯行動連日6時〜14時
【メンバ】
ROOM全員
新人:ホサカ、ジジイ、米山、たいぞう、中村、ヨコミゾ、ササキ、ホンダ、タカガキ
二年目:ワタナベ、ナトリ、オカジマ、コゾウ、マナベ、オオグチ
三年目:ワシオ、ノムラ、ミヤモト、イシバシ、タカハラ、ヨシダ
四年目:ミヤイ、カツオ、ホースケ、ジェットシン
1年1班/
【行程】
初めての山岳部合宿、初めての樹林帯スキーと焚き火の合宿。その後の山人生の決定打になった山行だったが、あいにく毎日雨で稜線には登れなかった。
1年生は10人ちょっと入って、3班に分かれた。スキーができる一班、スキーをやった事がある二班、スキーを履いた事の無い三班に分かれ、四年目が引き連れて十勝連峰をあっちこっち出かける。僕は一班。二年目と三年目は、やはり三班に別れ、美瑛谷の岩稜登攀や稜線のロングアタックへと毎日実働時間ぎりぎりのフル行動で出かける。合宿全体は30人近くの部員が参加した。
雪の上を流れる雪解け水の川でベースキャンプは水浸しになったし、濡れたハイマツの匂い、霧に覆われた美瑛谷入り口の門など、強く印象に残った。まだ、受験生明けの身には連日雨の長距離行軍が応えたのか、風邪を引いて僕だけ寝込む日もあった。延々針葉樹林の十勝連峰中腹は、迷路だ。地図を見て地形を見て磁石を見て、彷徨い、天場に戻る。深い谷を横断する際の登り返し、ヘタクソなシールワークを上達させる。たまに快調な斜面があれば、叫んで滑降、ブッシュに突っ込む。
行動食は北18条のケーキ屋の、カステラやケーキくずを圧縮して固めた密度の高いカステラ「アルメット」。うまそうに見えるがあまりうまくない。それに凄く重い。
夜はタンネを倒して焚き火。うまくもまずくも無いカレー雑炊を量だけはたくさん食べ、山岳部伝来のドイッチェンリートを歌う。入部前からドイツの歌は何曲も歌えた。センパイの発音も音程も怪しいが良い歌ばかり。入学して一ヶ月だが恵迪寮では既に寮歌を何十曲も憶えているので歌う歌には困らない。
道のない山、雪の山、スキーの山、独り占めの山、自由な山。どれも新鮮だ。北海道に来て良かったと思った。
北大山岳部は部員全員で山に行く機会は年に二度の合宿と小屋祭りだけ。ほとんどの山行は班ごとに別れ、他者のいない自由な山をさまようのである。
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