氷ノ山 とうろう岩を訪ねて。
- GPS
- 06:16
- 距離
- 4.8km
- 登り
- 958m
- 下り
- 113m
コースタイム
09:25とうろう岩 10:40とうろう岩発-12:44山頂
14:30山頂-15:30氷ノ山越-17:00親水公園
天候 | 曇り→雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
親水公園に登山ポストあり。 トイレは、山頂にもあります。 とうろう岩の石仏はえぐられた窪みにあり、雨宿りやビバークもできそうです。 |
写真
感想
氷ノ山のマイナールートに挑戦しました。
氷ノ山越コースの途中で見える「とうろう岩」
森にうもれた様子で、なかなかはっきりとは視認できず。
約八年ぶりのアタックです。
親水公園に前泊し、朝早くからスタートす。
布滝や不動滝も、体力温存のためスルー。
地蔵堂を過ぎて木地屋敷跡から登山道を離れる。
そこには木地屋敷の石碑と、とうろう岩へ句碑がある。
石碑の指示通りに進むと、崖を降りる鎖と案内板を発見。
バラバラの案内板を組み立てて読み、足りない部分をネットより引用。
引用>
軽装健脚の方で岩まで1時間岩より氷ノ山頂上まで1時間で登れます。
岩まで一時間、そこから一時間で頂上。
修験道の山伏が活躍し、証拠に石仏は錫杖を持ち、
高下駄をハイテいる。
>引用終わり
そこから鎖が下がっているのを見つつ、二つ谷を渡り滝横から登高開始。
最初から激登りとなり、危ないトラバースや蟻の戸渡的な尾根を進み
約一時間で「とうろう岩」に到着。
とうろう岩は礫岩の岩塔で、大小二つあります。
大きい方の岩の裏に岩窟があり、その中に石仏がありました。
情報では石仏は二体あるそうですが、一体しか見つからず。
何人か寝れそうな岩窟で、雨にあたっていないせいか状態は良好。
コケを落としつつ、文字を読んでみる。
明治廿三年寅年三月・・・
福定村十丁・・。
役行者かと思いましたが、高下駄を履いた姿が珍しく思える。
石仏を調べているうちに雨。
この岩窟は雨宿りにも使えますし、ビバークも可能。
一時間ほど雨宿りするも、降り止まないので出発す。
尾根から少し外れながら踏み跡があるも、その先は消える。
戻って尾根を忠実に辿るコースに変更。
岩から先は根曲がり竹の密度が増し、全身を使って進む状態。
僅かな踏み跡も途切れ、少しでも体を押し込めるところに
両腕を使って潜り込んでいく。
余りの激藪に何度か挫けそうなるも、登ってきた尾根を降りる勇気もなく
登り続ける。
時たま現れる木に登ったり、GPSの画面を確かめながら進む。
サングラスを取られ、全身濡れ鼠になりながら二時間。
ようやく登山者の声が聞こえだし、避難小屋が見えてきた。
結局、山頂から降りた登山道の第一コーナーに到着。
とうろう岩への案内碑がある場所でした。
山頂小屋は満員御礼、小学生の団体などが陣取る山頂を避け、
トイレの展望小屋で大休止。
帰りは氷ノ山越経由で親水公園までまっすぐ帰る。
途中の水場はほとんど使えず、上りで当てにしていたら苦労したでしょう。
帰りの地蔵堂で興味深いものを発見!
一番左端の石仏を見ると、とうろう岩にあったものと瓜二つ。
とうろう岩のもう一体の石仏か、こしき岩にあったとされる
石仏かもしれません。
ちなみに地蔵堂の石仏には、
明治廿五年四月・・・もしくは廿丑年四月
富村田中七人・・・と、記されていました。
追伸
とうろう岩尾根は、スリリングな尾根歩きと激藪漕ぎが楽しめ、
古の氷ノ山に思いを馳せるコースではありますが。
初心者にはお勧めできません。
十分な経験を積んだリーダーの下、複数人でのアタックをお勧めします。
コメント
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氷ノ山にこんなコースがあるとは知りませんでした!!
多分、道なき道なんでしょうね?
レアなルートは危険がいっぱいなので、気をつけましょね!!
kiyamaさん、コメントありがとうございます。
案内によると、昔はメジャーな道だった様ですね。
今は遭難すると、いつ見つけてもらえるやら・・・。
もし行かれるのなら、単独ではやめたほうが良いかも。
でも、スリリングで面白いコースでしたよ。
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