熊野岳 〜ロバの耳コースから〜
- GPS
- 03:12
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 862m
- 下り
- 654m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
賽の磧、大黒天ともに駐車場は広い。賽の磧はトイレも立派。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
このコース、落石危険なため通行禁止とされている。 濁川から新噴気口間、東北大山岳部レリーフのある岩壁手前(1401m地点の少し上)の大岩付近が藪。後者では一時、道を見失った。 要所要所では赤布あり。それでも慎重に進むのが肝要。 ロープは4カ所あったように思う。どれも心許ないものの結構使わせてもらった。 最初の岩壁を登り切ると、ペンキマークが多く付けられていた。道標もまだしっかりしている。 |
写真
感想
思い返せば高一の春の連休、山岳部の新歓山行で連れて行かれたのが丸山沢だった。当時は左エ門小屋にテントを張り雪上基礎訓練を行ったのだが、ちょうど、かもしか温泉が雪崩にやられたあとだった。木材や布団があたりに散乱していたのを今でも憶えている。それ以来の丸山沢入山だ。
このコースは落石危険のため通行禁止とされている。ネットの記録を拝見すると、落石には十分注意とか、整備不十分とか、怖じ気づきそうな文言が並ぶものの、意外に歩く人は多いようだ。いつか歩きたいとは思っていたものの、安全に終わらせるには、天気がよく視界が最後まできかねばならないとか、雨の後は滑るからダメとか、臆病な小生は勝手に条件を付けていたのだが、好天続くこの夏、遂に決行の日がきた。準備としてtorasan819さん、mikiosamさんの記録を熟読。コースイメージを頭にたたき込んだ。計画としては大黒天に折りたたみ自転車をデポし、帰りは賽の磧までそれで下るという省エネ省時間作戦だ。もちろんiPhoneのGPSアプリ(Field Access)と、torasan819さんのブログから頂いたGPSルート地図も忘れてはならない。
大黒天駐車場に自転車をくくりつけた後、賽の磧駐車場へ。天気、体調ともに良好のコンディションで、先ずは舗装された遊歩道を歩く。かもしか温泉への荷物搬送用ワイヤ―まで来るとひよどり越えと呼ばれる急坂を下り濁川へ下りる。橋からは不帰の滝が見事である。もう少し近くまで行って眺めたいところだ。橋を渡ると尾根をトラバースして丸山沢へ。これがなかなかの藪道だ。丸山沢の橋を渡れば追分に上がる道との分岐に達し、左へ曲がるとそこにはかもしか温泉の土台跡があった。昔は結構広い温泉跡地だったように記憶しているが、今となっては草木に覆われていた。
もう一度沢を渉り、硫黄の臭いが漂っている新噴気口へ近づく。上部には湯だまりがあり、秘湯マニアには知られているようだ。前方の岩壁の左方へ向かうように踏み跡があり、登り詰めるとロープが3カ所?ほど連続する。慎重に登り、最初の岩壁の上部に到達、道標が迎えてくれた。地図では1401m地点と思われる。安堵感で小休止。
少し進むとまた藪に入り大きな岩にぶつかる。さて、その先がわからず藪に2-3度突入し、やっとみつけた微かな踏み跡を追っていくとまた岩壁にぶつかった。その岩壁には、東北大学山岳部の穂高遭難者を悼む碑が刻まれていた。右へトラバースすると最後のロープだ。足場が切ってあり登りやすい。この先にもう激しい藪はなく、岩礫帯を歩く。左は五色岳と振子沢源頭、前には尖ったロバの耳だ。まだ咲いててくれたコマクサを見ながらロバの耳にはあっさり到着。耳の先端から写真を撮りたかったが、猛烈な風に身の危険を感じ、可能な限り匍匐前進して写真撮影した。
少し鞍部へと下り、最後の岩道を登って熊野岳頂上部に到着した。このロバの耳尾根で会った方は山形から来たというベテラン男性2組と、7人ほどのグループ(60才前後とお見受けした)、登攀の装備をした下山する3人グループであった。やはり結構知られたコースなのだ。賑やかな熊野岳は早々に経ち、小走りに馬の背から大黒天へと下山した。大黒天からは待っててくれた自転車に乗るが、風を感じながらの下りは予想以上に快適で、クセになりそうだ(次は笹谷峠に置いて仙人沢からの仙台・山形神室に使いたい)。帰りは遠刈田温泉の神ノ湯(300円)で激アツの湯に浸かってから帰宅した。
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