羅臼岳(岩尾別から往復)【北海道、知床】、霧雨の頂上からは視界なく
- GPS
- 07:03
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,538m
- 下り
- 1,535m
コースタイム
往路)
木下小屋前登山口 647 − 遠音別神社のほこら 648 − オホーツク展望台 715 − 650m岩峰 738 − 弥三吉水 750/754
− 極楽平(下) 806 − 極楽平(上) 814 − 仙人坂 825 − 銀冷水 838/845 − 大沢入口 858 − 雪渓のそば 905 − 雨具装着
− 羅臼平(縦走路分岐) 934/939 − 羅臼平(頂上分岐) 943 − 岩清水分岐 1000 − 岩清水 1002
− 羅臼岳頂上 1033/1047
復路)
− 岩清水 1111/1114 − 岩清水分岐 1115 − 羅臼平(頂上分岐) 1126 − 羅臼平(縦走路分岐) 1128
− 大沢入口 1152 − 銀冷水 1203/昼、雨具収納/1232 − 仙人坂 1244 − 極楽平(上) 1253 − 極楽平(下) 1258
− 弥三吉水 1303 − 650m岩峰 1313 − オホーツク展望台 1327 − 遠音別神社のほこら 1345 − 木下小屋前登山口 1346
●行動時間 … 6:59
天候 | 曇り〜晴れ〜霧雨〜晴れ〜曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
8/24 : (自宅 = 大阪空港 =<航空機乗継>= オホーツク紋別空港 = 知床自然センター = 斜里町、宿) 8/25 : (宿 = 木下小屋前) - 羅臼岳 - (木下小屋前 = 斜里町、宿) 8/26 : (宿 = オホーツク紋別空港 =<航空機乗継>= 神戸空港 = 自宅) ●登山口へのアクセス ○木下小屋 ・斜里町ウトロの市街地から、岩尾別を目指して、国道334号線、道道93号線を伝い北東へ。知床岩尾別ユースホステルの先で標示(注、道路標識ではない)に従い、右に別れる細い道の終点が岩尾別温泉。ホテルの右端に「羅臼岳登山口」の標記あり。それに従い進むと奥手に木下小屋 ・木下小屋付近は駐車可能だが、わずかに数台分しかない ○知床自然センター ・ここで熊除けスプレーをレンタルした。レンタル料1,000円、保証金2,000円。万一にも使用した場合には、その分の料金が別に必要 ・使い方等を説明される。所要20分程度 ・知床自然センターは、知床峠へと向かう国道と道道93号線が分岐する辺りにある。いざというときに限られた保険とはいえ持っている方がよいと思う |
コース状況/ 危険箇所等 |
●コース状況 ・名称のある地点には標示が建っている。山頂までの距離も示されているので目安になる ・羅臼平の分岐以外には分岐道はなさそう。迷いにくい ・山頂直下の岩場にはルート指示のペイントがあるので、それを見失わない限りは迷うことはなさそう ・ちょうど登山道整備工事が行われていたようで、途中に資材集積が行われていた ●ヒグマ対策について (1)ヒグマと遭遇しないための対策:熊除け鈴を鳴らし続けた (2)ヒグマと遭遇したときの対策:熊除けスプレーを知床自然センターで借用し、持参した ●買う、食べる ・斜里町ウトロにはコンビニ、食事処がある。コンビニは24時間営業もある ・ちなみに、食事処については15時頃にここまで降りてくると、ちょうど昼・夜の境で営業していない店ばかりであった ●日帰り温泉 ・木下小屋に隣接の岩尾別温泉ホテル地の涯では、日帰り入浴可能。対応時間は確認していない。伝聞では17時までとのこと、入湯がこの時間までかは不明 |
写真
感想
●感想
昨年快晴であった日に、今年は羅臼岳を目指すことに。早々から切符等を手配し、備えた。
前日には知床自然センターで熊除けスプレーを借用。前回のトムラウシではヒグマを見かけた。今回はヒグマが更に多いと言われる知床であることも踏まえ、ちゃんとした備えを持って臨むことにした。
しかし、天気予報は直前までくるくると変わる。曇りから雨に、雨から曇りに。
結局、午前中雨の予報の中、出発。
○登り
車で岩尾別を目指す途中の地点で、羅臼岳が見えていなければ、行き先を斜里岳に変更しようとまで考えていたが、かろうじて山頂部まで姿が見える状態。このまま羅臼岳に行くことに決定する。
木下小屋まで来ると、雨はほぼ止み。雨具なしで樹林帯へ。
まず、ほこらにお参り。収納したばかりの財布をもう一度出すのも面倒なので、お賽銭は帰りに出しますと言いながら、安全をお願い。
しばらくは、尾根を目指す斜面の登り、何度かジグザグを切りつつ、樹林の中を登る。
ようやく視界が利くようになるところが「オホーツク展望台」。頂上まで5.9kmの標識。海側の展望が開けている。海の上には晴れているところが見える。
そこからは尾根上や尾根付近を行くようになり、明るい樹林帯に変わる。この一帯はヒグマ出没・目撃情報が多いそうだ。特に耳目に注意を払いつつ進む。途中、ちょうど峠のように左右が緩やかな地形となった部分もある。ひょっとしてこの辺りがヒグマ横断箇所なのかな、とか想像しつつ歩を急ぐ。
「650m岩峰」手前で、ヒグマ多発地帯を抜けたとの標示。この先も気をつけろとのこと。
木の根の目立つ道を緩急繰り返しながら登っていく。木々のトンネルを抜けるうちに「弥三吉水」。水場はコースの左手にあり、その脇は小さな広場となっている。そこには一群のツアーが休憩中。遠慮気味に小休止。ツアーより先に出発。
比較的緩やかな「極楽平」を越えると再び坂道が現れ、「仙人坂」。ここで別のツアーを追い越す。
やがて「銀冷水」。先ほどの弥三吉水とは異なり、コースが水場を横切っていく。
ここでもツアーを追い越す。山とか熊とか、興味ある話が聞こえてくる。思わず、ツアーの女性ガイドの話に耳を傾ける。
ここからもまだ木々に囲まれつつ進むが、やがて、左手下方に大沢が見え始める。そして、ぱっと周囲が開けて、「大沢入口」。
ここからは沢の中を進む。涸れた流れの脇に道筋がある。やや進むと雪渓。8月末だけあって、残りは小さくなり、コースは雪渓を踏まずに進む。花々が様々に見られるようになるも、霧雨も濃くなる。
いよいよ雨具を出す。ジャケットとリュックカバーを装着。それでもカメラやめがねは耐えられない。
頻繁にめがねを拭きながら進むことに。
沢が細くなり、突然平らになる。羅臼平の端部に出たと知れる。ややあって、標示の建つ「羅臼平・縦走路分岐点」に到着。視界は不確かな状態ながら、ごく薄く山頂方面や三峰の脚部など、周囲が見える。縦走路方面にやや進んだところに標示が見える。何があるのだろうと確認に行くも、“この先は注意”であった。
弥三吉氏のレリーフも見つつ平原を進むと、食物保管庫のある「頂上分岐」。草原ながら斜面となる。「岩清水分岐」の先で「岩清水」の滴り水を見る。ここはあまり心配なく飲用できるとも聞いたが、霧雨の中でもあり、手に触れてみて先へ。
霧雨がやや緩み、やがて岩場へ。2、3組の先行者と行き交い、「頂上」に到着。視界はない。頂上は岩場の中に船状に突出した一帯のようだ。殆ど無風でここまで来たが、さすがに頂上は風を感じる。
陰で休んでいる三人組もいらっしゃったが、ちょっと寒さを感じるほどなので、早々に折り返し。来た道を引き返す。
霧雨の緩みを感じつつも、逆に範囲が下へと下がっているようでもあった。しかし、大沢を過ぎると、夏の暑い日差しが現れる。その中、銀冷水で休憩。日照りを頼りに、タオルや雨具を乾かしながら、昼食を摂る。
ここからは一気に「登山口」へ。
途中での行き交いなどから、今日登っていた人の数までがわかる。ツアーを含めわずかに10組程度。ツアー3組、三人1組、二人はたぶん6組、単独行は当方だけ。
天気のせいなのか、夏休みの百名山にしては少ない人出であった。
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