雪の八ヶ岳全山無補給テント泊縦走目指すも天狗に阻まれ夏沢鉱泉で温泉&生ビールでグダグダに終わる
- GPS
- 100:00
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 2,367m
- 下り
- 1,562m
コースタイム
07:30 富士見高原
12:30 編笠山 12:45
13:05 青年小屋(テント泊)
■24日
07:40 青年小屋
10:00 権現岳 10:50
13:15 キレット小屋(テント泊)
■25日
沈殿
キレット小屋(テント泊)
■26日
06:20 キレット小屋
09:30 赤岳 09:40
11:30 横岳
12:30 硫黄岳
13:30 夏沢峠(テント泊)
■27日
08:40 夏沢峠
09:50 箕冠山 10:00
10:05 根石岳山荘手前(撤退)
11:30 夏沢鉱泉(宿泊)
■28日
11:00 夏沢鉱泉周辺散策 12:30
14:00 下山
■29日
9:00 八子ヶ峰ハイキング 14:00
こちらのレコは↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-422534.html
天候 | 23日 晴れ 弱風 24日 快晴 無風 25日 晴れ 烈風 26日 小雪のち大雨 無風のち強風 27日 雨のち曇り 中風のち無風 28日 快晴 無風 29日 晴れ 無風のち弱風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中央道小淵沢ICより車で10分、富士見高原。 ■駐車場 富士見高原リゾート(ゴルフ場、スキー場)内、無料。 ■復路 夏沢鉱泉より、送迎(分岐点または茅野駅まで)。 宿泊者無料。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況 全体的に、気温上昇と大雨の影響で雪はゆるい。 踏み抜きや雪崩に注意が必要。 【富士見高原〜編笠山〜青年小屋】 特に危険箇所はない。 トレースばっちり。消えることはない。 【青年小屋〜権現岳】 トレースあり。 ギボシのトラバースは、南面で風にさらされるので、トレースはなくなる。 雪がゆるいので、トラバースに入る前に、雪質チェックは必要。 【権現岳〜キレット小屋】 トレースあり。 源氏梯子露呈。直後のトラバースはトレースあるが、鎖は雪の中。 雪がゆるいので、トラバースに入る前に、雪質チェックは必要。 稜線なので雪庇に注意。 キレット小屋へは、夏道でなく、小屋の真上から下る。 【キレット小屋〜赤岳】 トレースあり。 目印露呈。 小天狗手前ルンゼは、雪渓直登のトレースあるが、雪質悪く夏道で。 稜線は雪庇に注意。 トラバースは雪質チェック。 【赤岳〜横岳】 トレースあり。 大斜面、トラバース、雪質悪く通行注意。 刃渡りは、幅確保されているので問題なし。 【横岳〜硫黄岳】 トレース微妙だが、植物保護ロープ・ケルンがあるので問題なし。 【硫黄岳〜夏沢峠】 トレース微妙だが、ケルンや目印あるので問題なし。 基本は爆裂火口の崖沿いで。 【夏沢峠〜箕冠山】 樹林帯の中、トレース微妙。 尾根を行くが、基本は爆裂火口沿いで。 【箕冠山〜根石岳〜天狗岳】 トレース微妙。 天気良ければ問題ないが、ホワイトアウト時はルートロストの危険大。 【夏沢峠〜夏沢鉱泉】 トレースばっちり。 問題なし。 ■夏沢鉱泉 冬季 1泊2食付11,000円 茅野駅への迎い、茅野駅への送迎無料。(タクシーなら片道7,000円程) 温泉あり。 マニアックな山バッジあり。(箕冠山、根石岳、大同心、夏沢峠、横岳、硫黄岳など) http://www004.upp.so-net.ne.jp/natsuzawa/ |
写真
感想
雪の八ヶ岳全山縦走を目指して。
快晴の中、富士見高原をスタート。
つぼ足で行けそうだが、荷物が重いので早めにアイゼンを装着。
風もなく、快適に登る。
森林限界直前になると、四つん這いで木々の間をくぐらなければならず、かなり削られる。
森を抜けると、そこにはファインビューが!
山頂まで待てずに、写真を撮りまくる。
山頂では、途中先に行ってもらったご夫妻が待っていてくれて、お互いに記念撮影。
お礼を言って別れ、青年小屋へ下る。
本日はここまで。
テントを張って、食事を摂って早めに就寝。
2日目。
夜中に吹き荒れていた風もやみ、抜群の天気だ。
かなり暑いが、稜線は寒いだろうと見込み、厚着のままスタート。
すぐに汗だく。
脱水にならないように、こまめに“エビの尻尾“を口に含んで水分補給。
トレースはあるが、ギボシのトラバースは緊張感抜群。
ゆっくり慎重に進み、なんとか権現岳に到着。
山頂では天女山から来た方がひとり。
いろいろ話し、写真も撮り合って、またどこかの山で再会することを約束し、握手して別れる。
リスタート後、すぐに梯子&トラバースの難関が。
慎重に慎重に進み、稜線に出ると安心感から疲れがドッと出たので、荷物を降ろして休憩。
下り基調なので、あと少しのキレット小屋までがんばる。
赤岳が威厳を醸し出しながら、だんだんと大きくなってくる。
明日登るルートをイメージしながら、キレット小屋へ。
小屋前の風の来ないスペースにテントを張って、早めに就寝。
3日目。
天気は快晴に近い。
が、風がとてつもなく強い。
稜線に出てみたが、防風姿勢で立っているのがやっと。
早々と沈殿決定。
することもなくお酒を飲んでいたら、どうやら昼前に寝てしまったらしい。
4日目。
風はない。
時折、小雪が舞うが、高曇りで眺望は抜群。
これなら問題ないので、出発。
沈殿した分、今日稼ぎたいので、ややハイペース。
できたら黒百合ヒュッテまで行きたい。
赤岳への道も、想定よりも荒れてなく歩きやすい。
だが、基本は直登なので、大荷物がずっしりと堪える。
阿弥陀を登っている人が見える。
かってに登頂競争をしてがんばる。
最後はバテてペースダウンしたが、想定内に赤岳山頂に到着。
山頂にいたカップルの方に写真を撮ってもらい、お互いの安全を誓って別れた。
横岳へと向かうが、怪しい雲が接近してくる。
午前中は大丈夫かと思っていたが、横岳手前で飲み込まれた。
ルートは判るので問題ないが、風が出てきた。
なんとか吹き荒れる前に刃渡りを通過したいと気が逸る。
しかし、横岳はなんとか通過するも、横殴りの風&ホワイトアウト。
視界10m程度で、ビバークが頭をよぎるが、植生保護ロープがあるのを知っていたので前進。
進むのに問題はないが、氷を含んだ風が容赦なく左顔面に打ち付ける。
かなり気が滅入ってくるが、7つのケルンを励みに進む。
硫黄岳山頂に着くも、そのまま通過して夏沢峠へ。
はじめはケルンが導いてくれるが、途中からトレースが微妙に。
森に入る手前では、記憶や地形からは右方面なはずなのに、左方面に右往左往しているトレースが多数。
少し心配になってきた。
いや、自分ではなく、このトレースの人たちが。
でも、今は他人の心配している場合でもないので先に進む。
ほどなく夏沢峠に到着。
天気は土砂降りの雨に変わっていた。
ここで、天狗岳方面に進む選択肢は最早ない。
あとは、オーレン小屋まで下りるかどうかだ。
でもこの天気では、これ以上行動する気力がわいてこない。
本日はここまで。夏沢峠でビバーク。
5日目。
朝、日の出前に目が覚めるも、相変わらず雨風は強い。
出発はするが、本日の行動は短めに、黒百合ヒュッテまで、行ければ高見石までにすることを決定。
天気も回復傾向なので、様子を見る。
8時過ぎ、風が止んだので準備を整えて出発。
雪がゆるいので、スノーシューを装着。
風・雨・雪のせいで、トレースは途中からなし。
ラッセルにはならないが、踏み抜きがきつい。
なんとか箕冠山にたどり着く。
ここで荷物を降ろし、地図でルートを確認しながら小休止。
根石岳へ向けてリスタートするも、樹林帯を抜けるとホワイトアウト。
視界5mほどのノートレース。
迷うことなく、撤退を決めた。
箕冠山まで戻り、もう一度地図を確認。
どこへ下りるか。
目に入ったのが、夏沢鉱泉。
温泉があるらしい。
茅野駅への無料送迎があるらしい。
もう、頭の中は温泉&生ビールでいっぱいだ。
欲望に支配された体は、キレがいい。
あっという間に着いてしまった。
さっさとチェックインを済まし、温泉でのんびり体を癒す。
そして、生ビール。
おでん、生ビール、生ビール、生ビール。
本日宿泊予定の方々を捕まえて、赤ワインボトル。
夕食、赤ワインボトル。
いつの間に就寝。
6日目。
特に早く起きる必要はないのだが、みんなに合わせて5時に朝食。
無風快晴の絶好の登山日和。
だが断る!
みんなを見送って、
2度寝。
そして朝風呂。
3度寝。
周辺を散歩して、
4度寝。
あぁ、布団っていい〜!
午後、登りに行ったメンバーを出迎えて、14時に送迎車に乗り込む。
改造されたハイエース。キャタピラがついている。
ガンダム世代にはたまらない乗り物だ。
雪の八ヶ岳全山無補給縦走を目論んでいたが、終わってみれば、無補給どころか飲んだくれ。
帰り際に立ち寄った温泉で体重を量ったら、スタート前より増えてるし。
まぁ、楽しめたので満足ではあるのだが…
編笠山急登前と山頂でお会いした夫婦です。
1週間かけて蓼科山まで縦走とお聞きしていたので
そろそろ下山かしらと気にかけていました。
冬の稜線は所によってはトレースがなく、苦戦されているのではと心配していました。
勇気ある撤退でしたね。
次にチャンスがあれば、ぜひ逆ルートから繋げてくださいませ。
zeizeiさん、こんにちは!
その節はありがとうございました。
ルーファイはわりかし好きなのですが、地形や景色が見えないとどうにもなりません。
クリアが目的でなく、山を存分に楽しみたかっただけなので、撤退は悩みませんでした。
逆コースで行っても、夏沢鉱泉で降りてしまうかも。
またどこかでお会いしましなら、よろしくお願いいたします。
こんにちは、権現でお会いしたkuniです。
感想を拝見しながらニヤ付いてしまいました すみません!
全山縦走は持ち越しですね。
やはり温泉 & の欲望には勝てませんね。
山はお天気次第ですね、修行は嫌ですもんね
私は月曜日メインの山旅です。
また何処かでお会い出来るといいですね。
kuniさん、こんにちは!
わたくし、かな~~り誘惑に弱いもので。
しかも、温泉&ビールには目がない!
全山縦走は…
なかなか長期休める機会はないと思いますし、
夏に一度やってますので、いいかなって。
また山で会いましょう!
こんにちは 夏沢鉱泉で
ご一緒させていただいた小泉です。
やっぱりすごい量ですね
またどこかでお会いしたら、よろしくお願いします。
コメントありがとうございます!
えっと…
酒の量?(汗
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する