綿向山〜雨乞岳〜タイジョウ〜カクレグラ 石楠花と新緑の稜線を周回
- GPS
- 11:46
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,872m
- 下り
- 1,789m
コースタイム
- 山行
- 10:05
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 11:41
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・甲津畑〜綿向山 竜王山への登山道までは主に中部電力の巡視路を登る。一部に馬酔木のヤブが有るが 支障なく通過できる ・綿向山〜大峠 イハイガ岳からの下りは急斜面で濡れている場合は要注意。崩壊地の縁を下降するが踏み跡はしっかりしているので、危険な事は無い。只、Co850m付近でル−トは北東から東へ方向転換するが、転換点にテープが有るのを見落として直進しない様に注意が必要。 ・大峠〜雨乞岳 登り始めは急登。急登が終わると石楠花の林となり、トンネル状の所も有り腰を屈めて通る個所も多い。200m毎に距離を示すポストが設置されている ・雨乞岳〜杉峠〜イブネ分岐 普通の登山道 ・イブネ分岐〜タイジョウ〜カクレグラ 踏み跡、テ−プ、200mポスト(文字は消えていて判読不能)が有り、迷う事は無い。崩壊地の縁を通過す個所も有るので、足元に注意が必要 ・カクレグラ〜林道 尾根は途中で別れている所は無いので尾根芯を下れば迷う事は無い。テープも有るが、ヤブ気味な所も有る。尾根への下降点には幹に巻き付けられたテープに「958」と書かれているので此処から下る |
写真
装備
個人装備 |
雨具
昼ご飯
非常食
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
ツェルト
カメラ
ストック
|
---|---|
共同装備 |
無し
|
感想
以前綿向山に登った時、彼方の雨乞岳を眺めながら一度は縦走してみたいとずっと思っており、今回のメンバ-も同じ思いでしたので何時かの機会にと温めていたのですが、昨年末にヤマレコのyamanekoさんが甲津畑〜綿向山〜雨乞岳〜杉峠〜甲津畑と周回されたレコを見て、目から鱗が落ちるとは此の事で、甲津畑から綿向山に登ればyamanekoさんの行動時間での周回は全く不可能ですが、我々ロートルでも時間を掛ければ何とか周回出来そうだと考え、サプライズで杉峠〜タイジョウ〜カクレグラを追加しても行動時間は11時間有ればなんとかなりそうだと計画しました。
八日市インターを降りた所で集合し下山予定地の岩ヶ谷林道入口の鳴野橋に向かいます。鳴野橋に車を置き、もう1台で登山口の甲津畑集落奥の道路がUタ-ンする橋の袂の空き地まで戻り準備後出発。
川沿いに少し進み右上に登るコンクリ-ト道を登り砂防堰堤の道路に出てそのまま進みますが直ぐに引き返し、中部電力の巡視路の標識から檜林の尾根を登り始めます。最初は急登ですが1番目の送電線鉄塔まで登ると緩やかな尾根となり2番目の鉄塔へ登り付き振り返ると眼下に甲津畑の田植えが終わった水田が朝日に光っていますが、これから辿る予定のイハイガ岳はガスが掛かっていますので、昨夜の雨で急斜面が濡れていなければ良いですが。
余り整備された巡視路ではない様で三峯山(P913)を過ぎて竜王山からの登山道に合流するまでは途中馬酔木のヤブで少し煩わしい個所も有りますが危険な所も無く登れます。
P962手前から石楠花が、最盛期は少し過ぎていますが可憐な花を咲かせています。木の根が張り出したブナの新緑を見上げながら登り切るとイハイガ岳の分岐に飛び出します。折角ですので雨乞岳に寄って行きます。山頂には先行者が5名程、思い思いに休憩中で、我々もこれから辿る雨乞岳への稜線を眺めながら一息入れます。
風衝草原を下り少し登るとイハイガ岳。此処から大峠までの下りが本日一番の難所との事で緊張しますが、急斜面は何という事も無く、テープ等も有り比較的簡単に下れます。只Co810m付近で北東から東へ方向転換する所を其のまま少し降り、気が付いて登り返し正しいル-トに戻りガレ場の縁を下ります。途中の石楠花、ヤマツツジが眼を楽しませてくれます。
下り切った大峠からは再び急登で木の根を掴みながら登り石楠花が出て来ると緩やかなになりますが、石楠花のトンネル状態の所も多く有り腰を屈めながらの歩行がCo960m付近まで続き花は綺麗なのですが、石楠花の林を抜けてホッとします。
P1014手前からは風衝草原となり360度の展望が開けて来ますが帽子が飛ばされそうな風になり写真を撮るのも手こずる程です。南雨乞岳まで来ると風も弱まり雨乞岳までの笹ヤブの登山道を登り切ると第3番目の雨乞岳です。休日の好天にも関わらず山頂には数名で程度です。集合写真を撮った後少し下った大岩の陰で風を避けて昼食。
杉峠に到着は午後1時45分。杉峠にエスケ−プル−トを設定しており、午後2時までに辿り着かないと、此処からフジキリ谷の登山道を下る事にしていましたが、何とかと後半のタイジョウ〜カクレグラに進めそうですので予定通り杉峠ノ頭への登山道を登ります。タイジョウまでの稜線は一部崩壊地の縁を辿る所も有りますが、比較的穏やかで危険な所は有りません。
タイジョウにもエスケ-プルートを設定していましたが、メンバ-は全員元気なのでカクレグラへ進みます。此処からの下りは急下降ですが、テープは予定していたルートとは違う北側の支尾根に付いており少し下って見ましたが稜線のル-トへ復帰するトラバ-スル-トの状態が不明なので今まで2度登って様子がわかっている西側の急斜面を下る事にして引き返します。慎重に急斜面を下り最後のカクレグラに向かいますが、疲れが出て登りが辛く最後のピーク、カクレグラに到着した時にはやれやれです。
下りは岩魚の里へ下る尾根のP859とテープに書かれた分岐から南西に派生する支尾根を下りますが、この尾根が今日のル-ト中最もヤブ気味の尾根ですが問題なく通過出来ます。林道への最後の下りは尾根を末端まで下るとコンクリ-トの法面になり下れないので、テープの有る西側の浅い窪地を下ると梯子が設置されておりそこを降りて林道に着地します。
鳴野橋までの舗装された林道は多くの落石が有りますが道端にはフジ、桐、タニウツギの花が疲れも吹っ飛ぶ位鮮やかに咲いています。ほぼ予定通り午後6時を過ぎた鳴野橋の駐車地には我々の車を含めて3台止まってします。長時間の周回ルートお疲れ様。比良の山に太陽が沈もうとしていました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
これはまた凄い大周回ですね。私達のレコのreference有難うございます。shikakuraさん達の山行に少しでもお役に立つことがあれば幸甚の限りです。
自分達のコースタイムをふり返ってみましたが、下山は杉峠から千種街道を下る周回でほぼ8時間、shikakuraさん達はそこにカクレグラまでの縦走を加えてほぼ10時間、ほぼ同等のコースタイムだと思います。
この長距離周囲は私の家内は猛反対するのが目に見えているので、到底、実現不可能です。ご同行のご婦人方も素晴らしいご健脚ですね。
大峠から清水の頭にかけてはシャクナゲを期待して、シャクナゲの季節に訪れたことがあるのですが、全く咲いておりませんでした。お写真がなかったですが、シャクナゲの花は如何でした?
コメントありがとうございます。石楠花は竜王山からの登山道、イハイガ岳〜大峠、大峠〜清水の頭は最盛期を少し過ぎていましたが沢山咲いていました。石楠花のトンネルを通り過ぎる間に満腹になってしまいついつい写真を掲載するのを忘れてしまいました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する