阿弥陀岳、赤岳、横岳、硫黄岳
- GPS
- 10:34
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,711m
- 下り
- 1,711m
コースタイム
- 山行
- 8:05
- 休憩
- 2:33
- 合計
- 10:38
天候 | 一日中晴れ! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは赤岳山荘。特に横岳周辺は高度感のあるところが多かった。 |
その他周辺情報 | 赤岳展望荘で冷えたコーラ500円 硫黄岳で冷えたジュース400円 もみのyukori27@gmail.com650円 |
写真
感想
一日中好天に恵まれた八ヶ岳。岩登りの経験値が上がった。
前夜23時半やまのこ村着。木曜夜ということで駐車場はかなり余裕あり。夜間の酷道は緊張を強いられ眠気が吹っ飛んでしまった。
5時起床、昨夜はよく眠れず絶不調、食欲もなくおにぎりも1個を無理やり食べる。駐車料金を支払い5時半出発。
南沢ルートから。体調不良でペースが上がらずどんどん抜かれる。南沢ルートは寒くてウィンドブレーカーを着用。
行者小屋で予定外の休憩。レモンティーとパンを補給しながら20分間休憩。体調不良で断念するか迷ったが予定通り阿弥陀岳に向かうことにした。林間地帯を抜けたところでウィンドブレーカーを脱いで半袖に。途中足元が滑る箇所が1か所あった以外は歩きやすく、かなりのスローペースでも中岳のコルまで50分しかかからず。稜線に出ると真正面に富士山のご褒美。
稜線に出てからは急登。体調不良もあり岩登りはかなり緊張、帰路の体力のことも考え途中何度も断念しかけたが何とか登頂。行者小屋から1時間15分。想像していた以上に険しい岩登りだった。
阿弥陀岳は360度の絶景。本日回ったピークの中で一番良かった。日本アルプスを一望。御嶽山がやたら目立つ。先日歩いた白峰三山が以外と近い。反対側はこれから予定している赤岳や横岳。ちょうどヘリで山小屋に物資を搬送しているところ。ヘリが昇ってきたと思ったらあっという間に荷物を下ろして去っていく。またすぐに荷物を積んで戻ってくるというのを繰り返していた。こんなに手際よく物資を運んでいることに驚いた。
阿弥陀岳で30分ほど小休止。パン1個とおにぎりを補給しながら今後のことを考える。登ってきた急登を降るのは怖い。このまま美濃戸口まで降りて出直すことも考えたが、予定通り赤岳まで行ってみることに。阿弥陀岳を登っているときに感じた吐き気や軽い眩暈も収まった。
阿弥陀岳からの下りは特に危険に感じることもなかった。登りでは怖かった場所も下りはなんてことなく通過。奥穂高以来苦手意識があった下りもいつの間にかコツを覚えていた。苦手意識のあった下りに自信を持てたのは本日の一番の収穫だった。途中で行者小屋が見えた。今回のコースは稜線がすり鉢状になっていて行者小屋からの登山道や赤岳鉱泉も見下ろせる。自分の歩いてきた道やこれから進む道がずっと見渡せるので楽しい。
中岳への登り返しは意外と距離がある。文三郎尾根との分岐を通過すると赤岳への本格的な岩登りが始まる。赤岳は登山者が多いので何となく初心者向けと思っていたがかなり険しい岩場。途中登りにくい鎖場もあった。まあ、慣れていれば危険ではないが初心者を連れてきたら怖いに違いない。今日は初心者とペアで縦走する計画だったが、たまたま来れなくなったのでソロ。一緒に来ていたら赤岳はなんとかなるにせよ阿弥陀岳や横岳は無理だったろう。
赤岳山頂は平日にも関わらず大勢の人。これが休日だったらどれだけ混んでいるのだろう。体調も8割方回復したので予定通り硫黄岳まで縦走することにした。計画の1時間遅れだがまだ時間は早い。真夏にも関わらず雲が上がってくる気配もない。こんなに天気に恵まれた縦走の機会はなかなかないだろう。
赤岳展望荘でコーラ。冷えたコーラはうまい!ベンチでカップ麺を補給、横岳に備える。20分間の小休止。
横岳は危険個所があると聞いていたのでこれまで躊躇していた。アルプスでだいぶん岩登りの経験を積んだので今回初挑戦。赤岳側の岩は全く問題なし。しかし思っていた以上に横岳が遠い。空気が薄いからか休憩直後は上半身がきつい。山頂からは赤岳鉱泉が見えた。クライミングしている3人組も見えた。
山頂を超えると高度感のあるポイントが何か所かあった。こういうところはいつまで経っても苦手。よそ見せず、足元だけをみて、崖に近寄らず、時には四つん這いになって慎重に通過。勢いあまって蹴躓いたりしないよう注意、注意。高度感が怖いことを除けば特に難易度の高いところもなかった。
硫黄岳が見えてくると景色が一変する。硫黄岳だけ他の山と違う。登山道も火山の石ころという感じになる。硫黄岳山荘でジュースを買って10分ほど小休止。
硫黄岳は遠めにはお椀を伏せた穏やかな草山に見えた。登山道は平たい石が敷き詰められたガレ場。見た目以上に登りがきつい。空気が薄いからか3.6kgのリュックが重く感じ本日一番きつかった。
硫黄岳は山頂はだだっ広い石の広場。一見平和そうな光景。小説でよく見かける夏沢峠が見えた。火口のへりを先端まで散歩した。火口の全体像が見えるところまで来るとその迫力にびっくり。山頂の広場はガッツリえぐられた火口の上にあった。
反対方向を見ると今日一日歩いたコースが一望できる。阿弥陀岳、中岳、赤岳、横岳と急峻な山が短い間隔で連なっている。横岳から硫黄岳につながる稜線は美しい。
硫黄岳から赤岩の頭までは足元がずるずる滑る砂利道。遠目にはここだけオレンジ色に禿げ上がっていた。右手には春先に登った天狗岳が見えた。こうしてみると天狗岳も意外と険しい。
赤岩の頭から先は樹林帯。涼しく快適な下山路。足を痛めないようにペースを抑えて降りた。1時間ほどで赤沢鉱泉。大規模な山小屋で驚く。大勢の人が寛ろいでいて山小屋というよりキャンプ場。水を補給して通過。
北沢ルートは最後は車も通れる砂利道が長い。赤沢鉱泉から1時間ほどでやまのこ村に到着。計画の2時間遅れだった。
帰路の酷道は神経を使った。明るいので地面の酷さがよくわかる。下りだからがフロント下側を軽く2回擦った。もうここにはクルマできたくない。
もみの湯で汗を流して帰路についた。
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