横瀬駅〜古御嶽城址〜大机山(三角山)〜二子山〜芦ヶ久保駅
- GPS
- 05:34
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 885m
- 下り
- 816m
コースタイム
天候 | 快晴。気温≒-3℃〜6℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
【復路】芦ヶ久保駅 13:17発⇒HOME |
コース状況/ 危険箇所等 |
このコースは東電鉄塔巡視路入口から山歩きとなりますが、武川岳の縦走路へ焼山北側で出合うまでは、一般のハイキングコース等は全く有りません。当然ながら山中に案内標識等の情報提供設備も無く、岩場には鎖等の安全設備も設置されておりません。国土地理院地形図や山と高原地図にもルート等は一切記載されておりません。 それなりに国土地理院地形図の読図がしっかりと出来て、その時の状況を見ながら適宜判断が出来る様な、ある程度の山慣れた方でなければ危険な山域です。国土地理院25,000分の1地形図とコンパスは必携品です。 登山ポストは横瀬駅では未確認です。芦ヶ久保駅には「横瀬二子山 学習登山コースLESSON 1」看板の脚に設置されています。トイレは横瀬駅と芦ヶ久保駅にのみ有ります。 ◆コース概況◆ 【横瀬駅〜秩父石灰工業武甲工場前の東電鉄塔巡視路入口】 舗装道路歩きです。冬季間は凍結でかなり滑りやすいので歩行には十分気をつけて下さい。 【東電鉄塔巡視路入口〜4号鉄塔】 4号鉄塔の直前まで木製の小さい板で土留めされた階段が有りますが、ところどころで蹴込のステップが崩壊して登り辛く成っています。又、表土がかなり柔らかくて足を乗せただけでズルズルと滑りますので、このコース全体の予行演習にはうってつけのシチュエーションを体験出来る(?)入口だと思います。 【4号鉄塔〜古御嶽城址】 相変わらず非常に滑りやすい柔らかい表土の急斜面の連続です。古御嶽城址二の郭直下で、高さ5〜6mほどの非常に崩れやすい崖が現れます。巻く事が出来ない大きさの崖なので、頑張って乗り越えなければなりません。向かって左側から攻めた方が登り易いと思います。私は右側から攻めたためか、掴んだホールドがボロボロと崩れ落ちてかなり手こずりました。 この崖を登り切れば石神が無数に現れて、やがて狭いながらも平坦な二の郭跡に乗り上がります。主郭跡はそのまま真っ直ぐ進んで、小さい堀切らしい凹地を越えると直ぐです。そこには三つ並んだ大きな石神が奥に鎮座して、脇には横瀬町が設置した古御嶽城址の標柱が立っています。 【古御嶽城址〜大机山(三角山)】 このコースで最も難儀する核心部分です。相変わらず柔らかく崩れやすい表土の急激な斜面が、大机山頂上直下まで延々と連続して結構苦しめられます。立木や地面から出ている木の根等を手がかりとして、滑り落ち無い様に渡り歩きながら登るのが効率的だと思います。途中で疲れて小休止を取る際も、立木にしがみついていないと、ズルズルと滑り落ちてしまう程の急激な斜面です。 【大机山(三角山)〜武川岳縦走路】 尾根筋から外れないように注意して進めば問題は無いと思います。武川岳縦走路に出合う500mほど手前から、最後の滑りやすい柔らかい表土の急斜面が有りますが、ここの急斜面は大机山頂上直下ほど大変では有りません。 【武川岳縦走路〜芦ヶ久保駅】 一般ハイキングコースです。雄岳から雌岳間のコルへのわずかな下りと、雌岳から芦ヶ久保駅方面へ下り始めて現れる、ロープがフィックスされた場所の通過には注意が必要です。 二子山の雌岳からは、あしがくぼ氷柱形成のために浅間神社コースは閉鎖されていました。おそらく2月末までは通行止めの可能性が有りますので、詳細を知りたい方は横瀬町に直接確認して下さい。 |
その他周辺情報 | 売店及び飲食店は芦ヶ久保駅前の「道の駅」だけだと思います。温泉は横瀬駅近くに武甲温泉が有ります。http://www.buko-onsen.co.jp/ |
写真
装備
個人装備 |
1/25,000地形図 1 秩父、正丸峠
昭文社 山と高原地図 1 奥武蔵・秩父(2014年)
方位磁石 1 シルバコンパス
トレッキングポール 1 収納袋共
緊急シート 1 寝袋タイプ
携帯電話 1 SOFTBANK
カメラ 1
メモ帳 筆記用具共
携行食 カロリーメイト、飴等
救急セット カットバン等
健康保険証 運転免許証共
タオル
ゴミ袋
飲料水 1リットル
ツールナイフ 1
ヘッドライト 1
アマチュア無線機 1 144、430Mhz
予備電池 1 ヘッドライト用
GPSナビ 1 ヤマナビ2.5
ロングスパッツ 1
軽アイゼン 1
|
---|
感想
山と高原地図では「三角山」と銘打っているが、いろいろと調べると「大机山」と古くからの名称で呼ばれる方が相応しく思えて来る。この山の事を初めて認識したのは、yasuhiroさんの2013年03月03日のヤマレコであった。
そのレコを読ませて頂いて、小さいのに実に痺れそうな山だと思った。それ以降は横瀬町公式観光サイトで古御嶽城址の欄を見て、段々と大机山を含めて登ってみたく成って来た。その、くすぶった気持ちにトドメを刺したのが、ヤマレコでは無いが、ある方の個人ホームページの登山記を見てからであった(転載不可との事で名前は伏せます)。
しかしながら夏や秋は大嫌いな蜘蛛の巣や虫がたくさん居そうで、ヤマレコを調べたら何と、真夏の真っ盛りに挑戦されていたtacasicaさんのレコを見つけた。拝見したら巨大なミミズの写真が写っており、それを見ただけで冬まで待とうとドン引きしてしまった。
そして準備と事前学習を重ねて、準備万端整ったとは言い難かったが、年明けのハイク初めに古御嶽城址と大机山を登って、そのまま尾根筋に乗って武川岳縦走路まで抜けて、二子山を辿って芦ヶ久保駅へ下りて来るコースに行く事を決めた。
直前の現地の詳しい天候状況や積雪状況が掴めなかったので、念のために軽アイゼンとロングスパッツを持参したが、積雪は日陰にわずかに残っている程度であった。一般ハイキングコースを含めて、路面凍結もほとんど無かったので、今回の山行で軽アイゼン等を使用する事は無かった。
しかし、いざ実際に現地に来て東電鉄塔巡視路入口から登り始めたら、なかなかにスムーズに進まない。踏みあとがほとんど無い崩れやすく柔らかい表土上に、大量の落ち葉が重なり合って、まさにツルツル滑り台状態の急斜面の連続。自分では前に進みたくても進めないもどかしさで、気を抜けば直ぐにズルズル滑って落ちて行ってしまう。なかなかに心身ともに実に疲れる登高の連続であった。
更に、時々地形図とコンパスを取り出して方向を確認しながら進むので、ますます遅々として進まなくなってしまう。下山後にコースタイムを基に歩行速度を計算してみたら、わずか1km進むのに30分以上も時間を費やしていた。つまり普段の自分の一般的な山道通過タイムの1.5倍以上も掛かっていたので、正直なところチョット驚いてしまった。
今回は事前に学習して予想していた通りに、小規模な山塊でも痺れるような味わい深い、実に面白い正月ハイク初めで有った。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人