棺森−「熊」強襲危機一髪
- GPS
- 03:25
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 683m
- 下り
- 683m
コースタイム
- 山行
- 3:26
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:26
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
棺森は登山道が整備されていません。おまけに熊と出会うかもしれませんのでご注意を。 |
写真
感想
棺森は久渡寺山の西にあり,名前に棺桶の棺という字が入っているためか http://www.toonippo.co.jp/photo_studio/110mountains/tugaru/ganmori/index.html 「いろいろな伝説」がある山らしい。標高が588mと低いがきれいな三角形をしている。相馬付近からは目立つ山である。登山道は整備されていないので近くで遠い山といえる。今回は栩内川上流金ケ沢を詰めて棺森に登り,下りは頂上から西へ途中から北へ延びる尾根を歩いて戻った。今回が3度目の棺森登山で10年ぶりである。
この頃相馬では頻繁に熊の目撃情報があり襲われて怪我した人もいる。また, http://owa.www2.jp/wp/?p=1504 「棺森源流滝沢で小熊」と出くわしたこともあったので用心のため笛を用意した。
栩内川上流の大山祇神社に車を置いて歩き始める。最初は林道を歩いたが途中から林道が壊れて金ケ沢沿いの踏み跡を歩くことになった。次第に踏み跡も無くなり最後は沢登のようになった。やっとコルに着いたが踏み跡はなく風が厳しいのか大木が沢山倒れていて歩くのが大変だ。
やっと棺森の登りに入ろうと木の陰から顔を出した途端,猛烈な勢いで熊が向かって来た。眼光鋭く口を開けあきらかに敵を襲う態勢だ。怖くて思わず『ワー!』と大声を出した。すると熊は一瞬,怪訝な表情に変わったかと思うとクルっと反転,山を下って去って行った。大きさは夢中だったのでよくわからないが1mは超えていたと思う。5m以内に迫ったと思ったけど実際はわからない。小熊が背後にいたように感じたがこれもはっきりしない。熊も興奮したのだろう。しばらく吠える声が聞こえた。笛を何回も吹くと段々吠える声が低くなり最後は聞こえなくなった。
このまま登るか迷ったが結局登ることにした。ここから頂上までは大きなブナ・ナラ・ヒバの混合林で周りの林と違う。いい雰囲気だ。山頂の眺望は木が邪魔してぼんやり見えるだけ。三角点を見つけて今度は尾根を歩いて下った。最初は踏み跡らしきたよりない道だが途中から刈払して見違えるほど広くていい道になる。山頂付近の木よりは小さいけどナラの木が目立つ。いい気分だ。距離も長いし来年はここをゆっくり歩きたいと思った。キノコもいいかもしれない。だけど今日は熊の恐怖で何度も笛を吹いて下山を急いだ。
ここを下ればもうすぐ林道というところまできて尾根を下ったら道がないことに気づいた。戻って探したら右の急坂に生えている木に赤いペンキが塗ってある。ここかと急坂をやっと降りたら途中で道を見失った。強引に杉林を降りたら別の林道にたどり着いた。後で考えるともっと前に左の尾根に入るべきだった。いい道だったので木に塗られたペンキを追って歩いたら下山するのに苦労する道に入ってしまったようだ。
いままで熊に出会ったのは四回目,今日が一番怖かった。私は山ではいつも動き回っているので笹薮を歩くザワザワや鈴のチンチロリで熊が寄ってこないと思っていたけど実際は熊はそんな弱い音では逃げるんじゃなくて逆に興味を持って寄ってくることもあるのかなと思った。 http://owa.www2.jp/wp/?p=1504 「滝沢の小熊」も藪をザワザワをさせて歩いていたので木に登ってこちらの様子を見に来たように見えるし,今日の熊の襲撃も倒れた大木の間をやっと歩いていた私に先に気づいて身構えていたと思われる。弱すぎる私でもこわいと思ったのかな。だから木の陰から身を出すときなど急に身をさらすときは気をつけなければならないと思った。今日はそんな時必ず笛を吹いてから姿を見せた。まあ今日だけだと思うけど。
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