体力的には、中央稜（つまり一般道）と変わりませんが、少し高度感があって砂のように崩れる花崗岩への慣れと、ルートファインディングの感が必要です。

高座の滝から上がって直ちに地獄谷へ降りて、谷沿いに遡行します。三点支持の基本を守れば、それほど危険はありません。上流に堰堤が見えてきたあたりに、小便の滝（滝の形は名の如く）が左岸支流から落ちているやや開けたところに到着します。この小便の滝から、左岸の足跡を頼りに登っていきます。登り切ったところのちょっとした岩山がA懸です。このA懸から風吹岩方向に続く岩尾根伝いに足跡を頼りに歩いて下さい。岩尾根のどんつきあたりに、やや白いニョキニョキとした丸い岩峰が乱立しているところがあります。ここが、B懸、ピラーロック、万物相、などと呼ばれた岩場がかつてあったところでして（阪神大震災で、名のある岩壁・岩峰がかなり崩壊して無くなりました）、ロックガーデンコースの終点です。この、白いニョキニョキ岩場から、樹林帯に続く踏み跡がいくつかありますので、分かりやすそうな道を適当に選んで、樹林帯の尾根を目がけて登って下さい。登り切ると、一般登山道に合流できます。地獄谷入り口から、普通に歩いて1時間程度だと思います。

土曜日曜の昼間でしたら、殆んど必ず他の登山者に会えます。あとは、地図と展望確認で全体の位置感覚を意識しながら進んで頂ければ、風吹岩に無事にたどり着けると思います。

ちなみに、マイプロフィールにアップしている写真は、芦屋ロックガーデンで撮影したものです。