幕営地に着いたら天場が無い！
かなりショックですよね。
「お断り」の良否についてはともかく実際に何処をどう工面しても張る場所が無ければ不可能ですから仕方ありません。

お盆の穂高岳山荘は本来幕営場所でない小屋前の広場まで解放していましたが前日の西穂山荘は張れるような平坦な場所は全くありませんでした。
岩場でのビバーク並みの住環境でも臆せず寝れるならそれも一興でしょうが。

問題は幕の数と収容人員だと思います。
かつては中〜大きめのテントに複数で寝るのが当たり前だったのに最近は「一人一張り」が常態化しつつあります。
３人パーティでテント３張りという変な形が定着しているようで一人当たりの専有面積が増えているのです。これも時代の趨勢なので仕方ないのでしょうが昔を知っている者としては非常に違和感があります。
小屋の主人も嘆いていました。

ちなみに昨年の９月の連休、五竜小屋の周囲は平坦な場所は登山道、トイレへの通路も含めて全てテントで埋め尽くされていました。
香ばしい香りが漂う中の幕営はさぞや？と同情しきりでありましたが。

割りと混雑する時期に、人気のテント場に敢えて？行ってしまいます・・・。
お盆や秋の連休は、皆さん同じように登山計画されるので激戦になるのもしょうがないですね。

基本は「お昼ごろまでにはたどり着く！」だと思いますが、
今年のお盆に槍ヶ岳山荘にテン泊した時は、10時半ごろチェックインしましたが、
その後、12時頃には満席になってしまったようです。（その前日は、もっと早かったとか！）

ただ定員が決まっているテント場は、そんなに無いと思いますし、ＨＰ等に明記されてます。

最悪なテント場はあまり経験ないですが・・・
・火打山の高谷池ヒュッテのテント場は、晴れていれば良いですが雨が降ると泥だらけになります。
・涸沢カールのテント場は、ベニア板を是非ゲットしてください。
　整地の具合で無くても大丈夫な場合もありますが、あるととても快適です♪
・燕岳のテント場は、本当に狭いし数が張れません。体力がアレば大天井まで行ったほうがラクラク張れます。
　また、9月の中頃にテント泊したことがありますが、夜に氷点下５度まで気温が下がり、テントは凍るし、とても寒い思いをしました。

どのテント場でもそうですが、条件の良い場所（たいらで広い、小屋に近い、トイレに近い、水場に近いなど）
から埋まっていくので、できるだけ早く到着して良い場所をＧＥＴするのが一番です。

同じ新潟県民ということもあり、テント山行を応援します♪

槍のテン場は構造上、融通が利かないことと、すぐ近くにもっと収容能力のある殺生ヒュッテのテン場があることもあって「満員お断り」をするみたいです。
ほかには西穂山荘のテン場も本気で「満員お断り」のようです。そればかりかＨＰには「周辺で勝手にテントを張っていたら通報を」などとあってずいぶんと管理的な印象を受けます。ここはロープウエイから近くて到達しやすいので実際に満員になることも多く、こういうテン場は避けたほうがよいでしょうね。
燕山荘のテン場も「満員お断り」があって、その場合は合戦小屋のテン場まで降りろということになるようです。
私の知っている限りで（建前でなく）本当に「満員お断り」をするのはこの3つくらいかな…。ちなみに私自身は「満員お断り」を食らったことはありません。

まだそれほどテント泊の経験が豊富なわけではないのですが・・・

原則としてキャンプ指定地のエリア内でのみテント設営が可能です。
もしテントサイトが満員ならば山小屋に宿泊orよそへ移動しなくてはいけませんから、槍ヶ岳山荘の対応は正論です。

しかし、実際には登山道脇や小屋周辺の空き地などにテントを設営させてくれるところもあります。
利用されるテン場の様子をレコの写真やコメントで確認されてはいかがでしょうか。（返答に困る事なので、山小屋に直接問い合わせるのは止めておきましょう）

そもそも、テン場に早く到着すれば何の問題もありませんし、同じテン場の中でも良いと思われる場所から早い者勝ちです。

槍ヶ岳山荘のテン場は岩の間にテントサイトが区画されており、混雑したら詰めて場所を空けることがほぼ不可能なので、テントの定数で実際に運用していると認識しています（小屋周辺が広くない割に非常に登山者が多い3000m超の稜線という立地も関係しているかも？）。

混雑しそうなテン場ほどがんばって早着しなくてはいけませんね。

21:00追記
FOMMYJUKさんの仰るとおり、西穂・燕山荘もお断りでしたね。燕山荘は合戦小屋のほか、縦走で余裕のある方は大天荘でおねがいします、とHPに書いてあります。