おはよーございます

　北横までの踏み固められた道なら、一本でも大丈夫だと思いますが、少し踏み跡を外れると、雪を踏み抜いて腰や胸まで埋没することがあります。また、踏みあとのない深雪を歩くときは、バランスが取りにくいので、両手にストックがあった方が歩きやすく、体力的にも消耗しないで済みます。
　ストックリングもパウダー用の大きなものの方が安定しますし、斜面のトラバースでは、逐次、握りの位置を変えながら歩くので、グリップの長い物の方が使いやすいです。

　そんな感じなので、雪山だとステッキというよりは、やはりストックになりますね。余裕があったら、深雪の上に踏み込んだり、ツアー仲間の雪山用ストックを貸してもらったりすると良い経験になると思います。

北横岳頂上付近は樹林帯ですが、強風の時もありますので、安全のために手掛かり（ステッキまたはピッケル）を持参すべきだと思います。勿論、アイゼンは必要です。
2本は必須でないと思いますが、1本よりも2本の方が実際には歩きやすいとの意見の方がわりと多いと感じています。ちなみに私はステッキを一切使わず、ピッケル1本派です。樹林帯以上の雪山で烈風になると、ステッキでは体を支えきれないので、低山から高山まで常にピッケルのスタイルで通してます。

参考までに、冬の北横岳頂上からの景色です。写真では伝わりませんが、それなりの強風下で撮ったものです。
http://pixta.jp/photo/4333026
http://pixta.jp/photo/4278841