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ヤマレコ質問箱 カテゴリ:その他

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累積標高(上り・下り)について
質問2014年07月08日 14:43 (2014年07月11日 22:34更新)
累積標高なのですが、iPhoneで「Simple Logger」というアプリを利用して、ルートのgpxデータを取得しています。
毎回同じような数値がでるのですが、430m標高差の登山で、累積標高(上り)984m、累積標高(下り)988m と標高差と比べて累積標高は倍以上の数値になります。
推測ですが、gpxの高度の数値を見てみると平坦な湖畔沿いの道なのに10mほど上下に揺れています。(約30mづつの距離で記録しています)このゆれがたくさん累積することで数値が増えているのだと思います。
腕時計の高度計での累積標高(上り(ASC))では460mです。記録の計測単位は5mづつで、2分おきに記録していくので細かな揺れは記録されていないと思われ少ない数値になるのでしょう。
それは、それで仕様なので仕方がないと思いますが、いわゆるトレイルランニングのレースなどで公示されている「累積標高差」とは、gpxから算出した数値と高度計が算出した数値。どちら方が近いデータになるのでしょか?
ご存じの方がいらっしゃいましたら、お教え願います。

ちなみにgpxの高度はSRTM標高で算出しています。
回答2014年07月10日 21:23 (2014年07月11日 22:34更新)
DOVEさん こんばんは

たとえば、ハセツネの累積標高差+−4850mは、地形図の等高線から読み取った累積標高差とほぼ同じです。
使用されている機器やアプリによって違うのでしょうけれど、gpxから算出した数値には随分とノイズが含まれていて問題外ですね。
高度計の方はまだデータに近いでしょう。それでも、測定時間が長い場合で、低気圧の接近などで気圧の変動が急激にあった場合には誤差が出やすいと思います。たとえば、フェリーに乗って北海道に行った人が経路途中の高さを測定したら、凸凹が出て、ありえない高さにもなったと聞いています。
2020年頃になれば、「みちびき」以外にも準天頂衛星が増えてGPS機器の高度の誤差も少なくなると思いますが、それまでは誤差は多いため、GPSの特に標高数値についてはあまり鵜呑みにしないほうがいいと思います。
位置情報だけgpxの情報を取り入れて(もちろん、飛びぬけた位置になっているデータは削除した上で取り入れて)、標高データだけはSRTM標高を使うというのは、まだましな使い方です。ただ、SRTM標高も90mの格子の点の標高ですので、山の頂上に立ったからと言っても山頂の標高ではなく、ちょっと離れた所の標高を読み取るために、低い標高値が出ます。それは普段ヤマレコを使われていてお気づきのことと思います。その結果として累積標高差の数値も1〜2割ぐらい小さくなる傾向があります(ピークや尾根を歩く場合)。
お礼 
shokunpapaさん ありがとうございます。
とても、参考になりました。

やっぱりgpxのデータから算出したデータはあてにならないのですね。
いつもすごい大きな数字になるので、自分ってけっこうやるなと勘違いするところでした(^^ゞ

等高線から読み取るのが、ベターなんですね。
SRTM標高も90mの格子ということで、切り立った山に囲まれた湖畔沿いの平らな道(富士五湖の西湖など)を、何キロも走るとユレの累積がすごく大きくなるようです。

腕時計の高度計も、天候が安定していればわりと正確なので、計測単位や計測タイミングが細かければ、もう少しリアルな数字が出てくるのかもしれませんね。