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ヤマレコ質問箱 カテゴリ:装備

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緊急度 1装備
夏山でのピッケルの使用
質問2014年09月08日 16:12 (2014年09月22日 21:02更新)
30年前に部活で主に夏山に登っていました。当時、雪渓の上り下りにアイゼンを使うことはなく、その代りピッケルを常に持ち、万一滑ったら滑落停止…と云う山行でした。最近、再び、山に登り始めたのですが、ピッケルなんて全く見かけません。一方、4本や6本爪のアイゼンが多用されるようになっている様ですが、スタイルが変わったんでしょうか。滑ったらどうやって止めるのかしら…と思うのですが。もし何かご存じの方がいらっしゃったら、後学の為にご教示くださいm(__)m。
回答2014年09月13日 00:14 (2014年09月22日 21:02更新)
nycohtaさん、こんばんは。

本格的な雪山は経験が無いので回答資格がないかなと思っていましたが、逆質問になってしまうかも知れませんがコメントさせて頂きます。

私自身は学生時代の30年ほど前からスリーシーズンで登っており、長いこと軽アイゼン以上は使ったことがありませんでした。数年前からは残雪期にも行くようになって10本歯のアイゼンを買い、今年になって初めてピッケルを買いました。キチンとした訓練を受けていないので、滑落停止が出来る自信はありませんが、5月の燧ヶ岳で(アイゼンを履いて)スリップしたときはピッケルのおかげですぐに止まりほっとしました。このときの登りはピッケルを担ぎダブルストックでした。もちろん、アイゼンは全行程装着です。

30年前の夏山(残雪期ではなく)で、アイゼンを付けずにピッケルを持って登ったのはどこの雪渓でしょうか?
夏山であれば、早朝の冷え込みと言っても硬い氷になるようなことはなく、滑落してピッケルが必要なところと言えば、思いつくところでは石転び沢雪渓くらいの斜度があるところではないかと思います。とても初中級レベルではありません。
例えば、昔から白馬大雪渓にピッケルを持って行く人は極少数ではなかったでしょうか? アイゼンなしで行くのは若干ハードルが高めですが、夏(7月)でピッケルが必要なコースとは全く感じませんでした。一方、石転び沢ならピッケルのみアイゼン無しで行く事など思い及びません。

昔と変わったのは、日常的にトレッキングポール(ストック)を使うようになったこと(私もそうですが)であり、ピッケルの要否については昔も今も全く変わっていないように感じます。白馬では当時もレンタルアイゼンがあったはずです。一般登山者が初めて付ける軽アイゼンで登っていました。

そもそも、アイゼン無しで普通に登れる山であれば、滑っても滑落してピッケルで止めるような状況にはならないと思いますし、仮に滑落停止技術が必要になるコースなのだとすれば、本格的なアイゼンを付け、相応の訓練をしていることが必要で、順番が逆だと感じます。


私であれば、夏山を前提として、キックで足場がしっかりするところならば「ストックのみ」、それで不安なら「ストック+アイゼン(状況に寄り4~12本歯)」、斜度や堅さの面で滑ったときに危険がありそうなら「アイゼン(12本歯が基本で10本歯が最低)+ピッケル」ではないかと思います。季節が変われば雪も堅めの時があるでしょうから、最後の選択肢になると思います。
大切なのは滑落してから止めるのではなく、滑落しないことが第1ですから。

昔はストックが無かったので、必要に応じて上記のストックがピッケルに変わりますが、いまストックのみで行けるようなところは滑落というほど落ちないところなので、ストックが無い時代ならば「軽アイゼン」が妥当ではないでしょうか。

もし、下りをグリセードで行くつもりなら長めのピッケルが必要ですね。今は短めが主流のようです。
10 ポイント! とても役に立った
お礼 
firebolt様
早速お返事頂きありがとうございます。おっしゃること良く分かります。
久しぶりに出かけてみようか…と云う山行は、晩夏から秋にかけて、室堂から剣沢を下って仙人池を経由して欅平にぬけるルートです(でした。日程あわず来年に持ち越しです^^;)。軽アイゼンは持っているので携行しますが、ピッケルは大昔に処分しているので今更買うのもなぁ(予算の問題)、大袈裟かなぁ(気持ちの問題)…と思って迷っています。周囲を見渡すと皆さんストックを装備しておられますが、使った事が無く(制動が効くのかしら…)結構なお値段もするものですから購入を躊躇してます。雪渓には苦手意識があり、何か杖代わりが欲しいなと云うのが正直なところです。ストックを使われている方って滑ったらどうするのかしらと思ったのが質問のスタートです。来年の話になってしまい、時間もあるので良く考えてみます。お騒がせしましたm(__)m。

逆にご質問頂いた点について:どんな処へ行っていた時のお話ですか…は、昔の山岳部時代のベースキャンプを張っての山行で、長次郎や三ノ窓辺り。(アイゼンは10本爪を携行してましたが)基本はアイゼンを使わずステップを切って上り下りするスタイルでした。
回答2014年09月11日 23:27 (2014年09月22日 21:02更新)
ピッケルが必要かと言うのは、アイスバーンや斜度次第だと思います。普通の登山道の雪渓でピッケルを使わないと滑落停止できないような夏山は自分の知る限りでは知りませんね。スタイルが変わったというより、単に軽アイゼンにストックの方が登りやすいからだと思います。
5 ポイント 役に立った
お礼 
tommy-boy様
早速お返事頂きありがとうございます。ストックを使ったことがないので未だ良さがわからないでいます。これだけメジャーになっているので、やはり楽なんでしょうね。お財布と相談して考えてみます。
久しぶりに出かけてみようか…と云う山行は、晩夏から秋にかけて、室堂から剣沢を下って仙人池を経由して欅平にぬけるルートです(でした。日程あわず来年に持ち越しです^^;)。軽アイゼンは持っているので携行しますが、ピッケルは大昔に処分しているので今更買うのもなぁ(予算の問題)、大袈裟かなぁ(気持ちの問題)…と思って迷っていました。雪渓には苦手意識があり、何か杖代わりが欲しいなと云うのが正直なところです。皆さんのレポートを色々拝見しながら、良く考えてみます。お騒がせしましたm(__)m。
回答2014年09月09日 22:01 (2014年09月22日 21:02更新)
わたしが登るのは低い山ばかりなので、雪渓の上り下りの経験はありませんが、それでもスキーの経験はあるのでアイスバーンは知っています。もしも、わたしがそのような山行をするとしたら、アイゼンとピッケルは必須です。ですからあなたの

>>当時、雪渓の上り下りにアイゼンを使うことはなく、その代りピッケルを常に持ち、「万一滑ったら滑落停止」…と云う山行でした。

という件に、少々驚きました。彼らは「4本や6本爪のアイゼン」があるから滑落しないと考えているのでしょう。「万一滑ったら…」、予算の問題もあるのでしょうが、私の感覚からすると50歩100歩です。

スタッドレスタイヤのような靴底の登山靴が開発されれば別なのかもしれませんが、それでもアイゼンとピッケルはなくならないと思います。滑落するのは、アイスバーンだけではないからです。

わたしはビビリなので4WDにスタッドレスを履いて4本分のチェーンと予備を載せてスキー場に行っていました。
多少、偏見だと思いますが、彼らは地図もコンパスも持っていないと思います。
5 ポイント 役に立った
お礼 
chyamaring様
早速お返事頂きありがとうございます。ちょっと質問の意図を正確にお伝えできなかった様で申し訳ありません。
10本爪のアイゼンは装備品として携行していたのですが、基本はステップを切って上り下りするので使っていませんでした…の意です。ピッケルは制動用に必携ですが、持っていればアプローチの緩斜面でも杖代わりになり心強い味方でした(天狗沢で滑ってこっ酷く叱られたことがあり雪渓には苦手意識があるものですから^^;)。
夏〜秋に剣沢を下る程度ですが、ピッケルを持っていれば杖代わりに…と思うのですがわざわざ買うのは大袈裟ですし予算もない、かと云ってストックも結構高いし普段も使わない、どうしようか…と迷っていた次第です。
日程が合わず来年のお話になってしまいましたので、皆さんの山レコを拝見しながら、検討したいと思います。お騒がせしました。