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緊急度 4山の情報
シルバーウィークの後立山連峰縦走
質問2015年09月11日 14:18 (2015年09月25日 22:56更新)
このシルバーウェークを核に、その前後も含めて、8日間で「白馬八方〜新穂高まで、後立山連峰をテント泊で縦走」しようと計画しています。一通り事前の検討は済んでいるのですが、加齢とともに体力への不安と慎重さが増しており、これまで経験していない事項について、3点、経験者のアドバイスをいただければと思い、投稿しました。
(ちなみに、登山経験ですが、今年は、「台高+尾鷲道の縦走」「八ヶ岳全山縦走」をやりました。雨の日もありましたが、大半は晴れもしくは曇りの天候でした。)

1点目は、天候の問題。来週17日(木)に白馬入り、翌日五竜までの予定ですが、気象庁によると10日間天気予報では両日とも雨予想でPCサイト「てんきとくらす」によると「雨風強く登山に適さない」とされていました。これまでの流儀では、悪い条件はできるだけ避けるを基本にして天気予報をもとに日程を組んでいたので、突発的な変動以外にはそれほど悪天になることはなかったのですが、今回は日程を変えにくく、一方で、キレットなどの岩場の通過もあり、20kgの荷物を担ぐので思案しているところです。雨天時は岩場を避けるが基本でしょうが、雨天時のキレット等の通過の難易度はどうでしょうか?
 2点目は、混雑の問題。同じく、これまでの流儀では、人が少ない時期やタイミングを見計らって山行きを計画してきたのですが、今回は8連休を取れるのがこのシルバーウィークしかありません。連休に入ってしまうと、普段なら比較的静かと言われている後立山(南部)縦走区間のテント場も混雑するのではないかと推測するのですが、例年、どんな状況でしょうか?
 3点目は、行動時間の問題。9月中旬以降の日の出日の入を見ると、5:34から17:46となっています。これまでの縦走経験から推定したコースタイムと、日没を考え、行動時間を4:30〜17:00(できるだけ16:30を目標)と設定しています。この時期の北アルプスは初めてなのですが、日没の状況はいかがでしょうか?
回答2015年09月14日 18:32 (2015年09月25日 22:56更新)
まず雨の場合ですが、キレットが2箇所ありますね。
不帰と八峰ですが、天候についてですが、このルートは正直言って
雨や強風にはかなり難易度が高くなるとみてください。
それに20キロ背負って八峰はかなりキツイですよ。
皆さん18キロ以下にして、小屋で昼食とかする計画にしています。

雨で苦労するのは不帰キレット方面は
天狗の大下りですね。ガレ場と岩場のミックスで急な下りで
鎖場もあり、スリップにはかなり気を付けてください。
晴れでもあまり良いコンディションの下りではありません。
あと登山者により上からの落石に注意です。天候悪いと落石は増えます。

天狗山荘から天狗の頭まで雨風が強いとかなり歩くのが難所となり
むき出しの稜線で細い箇所もあるので、天候があまりにも悪いと停滞した方が
無難です。風の通り道なんで危険な場合があります。

不帰キレットは岩場鎖場の経験者であればさほどリスキーではありませんが
雨だと滑るのは覚悟ですから、かなり緊張して行く事となります。
危険箇所はトラバースで2箇所ほどありますが、高度感はあまり無いです。

次に八峰キレットですが、五竜山荘まで切れた岩場や鎖場が何カ所かあります。
ここもかなり際どいです。私は雨で通過していますが、一緒に居た方は2倍の
緊張があったと言います。ここも風が強いと気温がぐんと下がるので
低体温に注意です。後手にならないようにしてください。

八峰も雨でも行けなくはないですが、かなりアップダウンがあり、
五竜も鹿島槍もデカイのでアップダウンは想定よりキツイと思います。

八峰は大キレットに比べると
技術的な面は少し低いですが、体力は八峰のがだいぶキツイです。
20キロ背負って縦走だと五竜の登り、鹿島槍の登りはかなりキツイので
出来るだけ軽いのが良いです。20キロのザックに雨でしたら難易度は2倍になります。緊張感に体力の消耗は、天候でかなり違いますよね。

それと、シルバーウイークは年々北アは混雑します。お盆より混みますので
とくに水晶、鷲羽岳・・双六とか黒部五郎・・場所取りかも知れません。
新穂高は昨年、駐車場がパンクして、トンネルまで違法駐車でニュースになり
1000台も駐車禁止の取り締まりしたと言ってました。

キレットあたりは、ありにも天候が悪い場合は無理せずに停滞した方が良いと
思います。滑れば大事故になる箇所は沢山ありますので、無理はしない方が
良いと思います。
10 ポイント! とても役に立った
お礼 
丁寧にご紹介いただき、助かります。
◯この季節は雨と晴れが交互に来ます。予報でも、1日目と2日目は曇り雨。1日目に唐松から五竜までの区間、2日目のキレット、いずれも厳しくなりそうです。特に、五竜と鹿島槍はこの縦走のメインイベント。ご助言を胸に、気合を入れて頑張ってみます。
◯重量は18kgを目標に、この3日間で少しでも切り詰めてみます。
◯この季節の稜線は雨と風にご用心。防水手袋と防寒対策、準備していきます。
◯シルバーウィーク、やはり混みますか。前後の平日に休みを取って、少しでも混雑を避けるように予定していますが、ウィーク最中の、冷池、針ノ木、船窪、烏帽子は、到着が遅くなりそうなので、テントを張れるか心配です。

現地の天候を見ながら、進退をジャッジしていきます。
ありがとうございました。
回答2015年09月12日 01:58 (2015年09月25日 22:56更新)
北アルプスの岩場を何度か経験した者です。
しかし臆病な性格ですので、回答がやや消極的な点ご容赦下さい(笑)

●1点目の天候について
大キレットや北穂〜奥穂は、晴れは楽しいですが、私は雨では歩きたくないですね・・・。帰らずや八峰キレットは行った事は無いですが、私は雨天時は避けます。濡れた岩場の下りは怖いので・・・
一方、風雨の中、唐松〜五竜の牛首を通過しましたが、アップダウンの少ないトラバースレベルの岩場(鎖つき)は特に危険は感じませんでした。

仰るとおり、雨が降れば多くの経験者の方が、危険な岩場を避けエスケープルートを選択します。コース中で雨に降られ仕方なく通過する場合を除き、小屋で様子を見る、エスケープルートを行く、といった選択をされるのが堅実かと思います。

●3点目の行動時間について
9月末でしたら、16:00くらいなら谷間(例えば白馬岳の大雪渓あたり)でも明るかったですね。稜線なら日没30分前までは明るさがあるので、遅くても17:00なら明るさは問題無いかと思います。ただし、晴れていることが前提条件です。

しかし、2点目と絡む問題かと思いますが、私であれば、混雑が想定される時期だからこそ、到着を早め確実にテント場を確保したいですね。日没時間に関わらず13:00着や遅くても14:00着を狙います。+1日の行程を組めば可能になるかと思いますが、いかがでしょうか・・・。
10 ポイント! とても役に立った
お礼 
早々にアドバイスいただき、ありがとうございます。
いつも、事前まで天気と相談しながら日程を煮詰めていますが、そろそろ平日発の高速バスと前泊宿の予約がリミットを迎えるので、経験者のアドバイスは助かります。

◯明るさのリミットは17時とわかりホッとしました。計画は15時ぐらいに再セットしてみます。+1の心で、日程、再考してみます。ポイントは、冷池までを混雑と雨を避けながら行けるかどうか。実は、新穂高温泉までと歌いつつ、心は針ノ木まで行ければと内心考えていました。
◯少し天気予報も変化しているので、その時の天気と体力と相談しながら難所を安全に乗り切りたいと思います。

・慎重な性格なのですが、計画はいつも多少前のめりになりがち。でも、現地での対応は泊地の位置関係で安全目に刻むのと仕方なく突入の2パターン。後者はできるだけ避けたいところ。アドバイスいただいた通り、体力と相談しながら安全目に行きたいと思います。
・この山行きの次は、来年あたり、いよいよ、ジャンダルム前後の難所通過。Torisugariさんのログ等先駆者のみなさんの山行きも参考に計画したいと思っています。