ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

HOME > ヤマレコ質問箱 > カテゴリカラダ管理 > 高山病?頭がクラクラ

ヤマレコ質問箱 カテゴリ:カラダ管理

受付終了
緊急度 4カラダ管理
高山病?頭がクラクラ
質問2015年10月07日 21:34 (2015年12月14日 21:15更新)
 登山時に頭がクラクラする症状(めまい?)に悩まされています。
 最初に感じたのは金峰山の頂上付近、次に八ヶ岳・赤岳の文三郎尾根の途中、仙丈ケ岳の森林限界越え付近、富士山はほぼ七合目付近でなりました。
 標高で2500m〜2700m付近で顕著に頭がクラクラなり始めました。その後は頂上到達から下山しても頭のクラクラは暫く続きます。
 頭がクラクラする以外の症状として、山頂付近の山小屋(標高約2900m)の宿泊時に頭のクラクラに加え、頭痛、発熱もありました。また、富士山の時は頭のクラクラに加え、頭痛や吐き気も少し出ましたのでこれは確かに高山病の症状だなと思いましたが、下山の途中で顕著に頭が痛くなり出し、下山後も数時間は頭痛が続きました。
 高山病の症状とも思われましたが、先日、スカイツリーの展望台に上がった時や会社の10階フロアーに上がった時に、外を見ながら歩くと同じような頭がクラクラする症状が感じられ、高山とも言えない場所で同様の症状が出るということは必ずしも高山病でもないような気がしています。
 重大な病気の影響だとまずいと思い、めまいの症状として、耳鼻科、脳神経外科、循環器科等の診断を受けましたが、特に異常は見当たらないとのことでした。考えられる原因としては過労、ストレス、睡眠不足等からくる自律神経の乱れによるものであろうとの診断でした。
 このような頭がクラクラする症状への対処方法や改善、克服方法などアドバイスをいただけないでしょうか?
回答2015年10月10日 00:15 (2015年12月14日 21:15更新)
 高山病の可能性ですが、これは個人差やその日の体調によっても差がありますが、2000メートル前後から前兆現象や初期症状が出る人は普通にいます。
 ただ、症状が、自分で普通に動ける程度の頭痛であれば、高度を下げれば、たいていはそれまでの不快感が嘘のように治ってしまうケースが大半です。
(しかし、もし吐き気を伴っているなら、頭痛が軽くてもすぐ下山すべきです。高山病症状を自覚したときは、吐き気の有無を、緊急下山要否の判断要素にしてよいぐらいです)

 ですので、下山してきても頭痛やクラクラなどが治らないという人については、別の原因を考える必要があります。

 臨床経験上よく見かけるのが『自分の体力以上の山登りをした』というケースです。
 山歩きは多少のしんどさと疲れを伴うのは当然で(だから楽しいのですが)、自分の体力に対して明らかに過度な辛さなのに、無理をしてか、あるいは楽しさのあまり気分が高揚し過ぎて、体のキツさを我慢して行動してしまうと、体調不良の原因になるのもまた当然です。
 このケースでよくある症状が、首や肩のこわばりを伴う頭痛です。
 人によっては、ゆったりとした椅子に座り目を閉じると、ぐぅ〜っ…と後ろに引き込まれるような感覚に襲われる、という症状を訴える人もいます。
 この場合は、市販の鎮痛剤を飲み、入浴などでリラックスしてからひと眠りすると治ることが多いです。

 高いビル等でのクラクラですが、もしその時に、冷え性のような症状(足、特につま先のほうに冷感がある等)を伴っているなら、高所恐怖症の可能性があります。
 人によっては、頭のクラクラではなく、何かフワフワした履物を履いているような感じ、あるいは、水に浮かぶフロートに立っているような感じ、と表現する人もいます。吐き気やめまいを訴える人もいます。
 つまりは心理的な恐怖感はなくても、体に物理的反応だけが生じていることが考えられます。
 まぁ恐怖は感じていないので高所"恐怖症"という表現は適切でないかも知れませんが、睡眠不足や疲労、ストレスなどを極力排除した上で、それでもビルなどでそのような症状が出るようであれば、可能性は考えられるでしょう。
 
 遊び感覚の簡単なテストがあります。
 紙とエンピツを用意して高い所へ行き、まずその紙の左上の隅に、1000と書きます。
 次に外を見ながら、1000、999、998、997…というように1ずつ減算した数字を、できるだけ列や文字間隔を整えて書いていきます。紙の端まで行ったら改行してまた左から続けます。
 もし無意識な恐怖感があると、文字が乱れたり、計算間違いが出たり、列が乱れたりし易くなります。
 
 既に脳外科等の診察は受けられて異常がなかったということですので、一度、心療内科を受診されることをお勧めします。
10 ポイント! とても役に立った
お礼 
pipiyさん、大変詳しく丁寧な回答をいただき、本当に有難うございます。
なかなか自分の症状をうまく説明することができていない中でご親切な解説をいただき感謝いたします。
「吐き気の有無を下山要否の判断とする」以後、そうします!
「自分の体力以上の山登り」は、その通りのような気がします。
先の方の回答にも書きましたが、首や肩のこわばりは常にあります。
高所恐怖症のテストもやってみます!
一時は、この症状のためにせっかく始めて楽しくなりかけていた山登りをあきらめなくてはいけないのかと精神的にへこんでいましたが、おかげさまでいろいろとトライする意欲も湧いてきました。
重ね重ね貴重なアドバイス有難うございました。
回答2015年10月09日 19:14 (2015年12月14日 21:15更新)
初めまして、こんばんは。
ご質問の内容で自分と同じ症状が見られていたので、少しでもご参考になれば。
 
まず高山病様の症状ですが、富士登山の際に佐藤小屋の下あたりから、
高山病の症状が出始めた方を見たことがあります。
その方は小屋到着後、休んでも回復せず残念ながら下山されました。
ガイドさんに伺った話では、体質的に2000m程度でも高山病の症状が出る人はいるそうなので、
yanbushi2014さんが山頂で感じられた不調は高山病の可能性があると思います。
 
お安いものではありませんが『パルスオキシメーター』という、
血中の酸素飽和度をチェック出来る機器がありますので、
手に入れてチェックし、自分の体を知ってみるのが良いと思います。
 
次にスカイツリーや地上10階でのクラクラですが、
こちらは私も感じることがあり、高所恐怖症のせいだと思っています。
基本的には引き込まれるような感覚があって怖さを感じるのですが、それがトリガーとなってか、
ときどき空間認知能力(?)がパニックを起こし、頭がクラクラすることがありました。
 
最後にf15eagleさんが仰っている肩こりでもクラクラします!
一時、ひどいめまいに悩まされたことがありまして、
ただ安静に座っていたのに目が回るというか、クラクラしていました。
首こり肩こりを解消させると収まるので、現在はひどい凝りにしないよう気を付けています。


何にせよ、原因がハッキリして解消出来ると良いですね。
お大事に!
10 ポイント! とても役に立った
お礼 
RX-0さん、回答有難うございました。
「パルスオキシメーター」は購入しました!が、まだ登山時には使用したことがありませんので、次回には試してみたいと思います。
クラクラについては、898mgwさんからもご指摘いただきましたが、高所恐怖症ですか・・・。思い当たるところは大いにあります。なにかここらあたりに打開の糸口が見えてきたような気がします。
アドバイス大変有難うございました!
回答2015年10月09日 11:35 (2015年12月14日 21:15更新)
8,000m経験者です。
安易に薬(ダイヤモックス・ラシックス)等に頼るのは、少々危険なような気がします。
必ずしも「高山病」とは限らず、お医者様が言っている通りストレス、睡眠不足、疲れ、低血糖などの要因も考えられます。

とりあえず、いつものペースより2割程度ペースを落として歩いてみる、山行前には十分な睡眠を取る、体調管理に気を配る、また潜在的な高所恐怖症と言うこともあるので、高い場所に慣れるよう工夫する・・・。
そういうところから始めた方がいいと思います。

最終的に「やっぱり高山病だった」ということであっても、国内に存在する山の標高で薬に頼るのはお薦めできません。
多めの水分補給や、歩くスピード、分当たりの昇降高度を抑えることによって、かなりの確率で高山病は防げると思います。
(体質的に酸素飽和度を維持できない人もいるので、一概には言えないのですが・・・)
どうしても・・・という事であれば副作用等の危険性を承知した上で、十分に医師と相談してからの服用を心掛けて下さい。
10 ポイント! とても役に立った
お礼 
893mgwさん、回答有難うございました。
実は私も薬については抵抗があります。
登行のペースを落とす、十分な睡眠、体調管理など、ご指摘の通りベーシックなところから対応していきたいと思います。
高い場所に慣れることもトライしてみます。
貴重なアドバイス有難うございました。
回答2015年10月09日 11:29 (2015年12月14日 21:15更新)
yanbushi2014さん、はじめまして!

 スカイツリーや10階フロアーでのクラクラは分かりませんが、私の山友の一人は山頂に到着する頃から下山以降まで、毎回頭痛で顔をしかめていました。
 仲間でいろいろ調べたり、本人とも相談したりした結果、エネルギー補給不足による低血糖の症状ではないかとの結論に到りました。その後の山行(槍ヶ岳など含む)では、歩き始めの早い段階から、水分補給と併せて糖分などのエネルギー補給に努めたところ症状は出なくなりました。
低血糖の可能性も考えて見たらどうでしょう。(過去のヤマレコ質問箱でも同様の議論がありましたよ。)

 それから既に検査済みのようですが、よくあるのは耳石ですね。
以前、私はかなり長期間に亘って下を向くとクラクラする症状があり、一時は仰向けに寝ていても天井がグルグル回る恐ろしい経験をしました。脳神経外科なども行きましたが異常はなく、耳石か肩こりが原因だと言われました。肩こりでもクラクラは起こるそうです。その後、肩こり対策のストレッチを続けた成果か、私のクラクラは解消しました。

 素人からの情報ですが、少しでもお役に立てば幸いです。
10 ポイント! とても役に立った
お礼 
f15eagleさん、回答有難うございました。
低血糖の話、確かに自分の山行を振り返りますと、あまりエネルギー補給については意識が低かったように思います。
肩こりの件は、質問時の記述には書き忘れましたが、脳神経系の医師から指摘を受けておりました。実際、首から肩にかけて、かなりの”こり”があります。普段の仕事が長時間パソコンと向き合っているため、ずいぶんと前からこの症状はあります。ストレッチを継続的に実施してみます。
ご指摘有難うございました。