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ヤマレコ質問箱 カテゴリ:その他

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北岳登山コース設定について
質問2016年06月24日 20:06 (2016年06月26日 16:17更新)
この夏、北岳に登りたいと思っておりますが、
1.登山者は60代後半の夫婦
2.登山経験は5年程度にて、富士山は3回登ってる
3.2泊3日を予定
以上の条件にて、最も楽に登れるコース設定をご教示下さい。
回答2016年06月26日 14:35 (2016年06月26日 16:17更新)
広河原から右ルートは樹林帯の根がらみ急登なのでおすすめしません。
広河原→大樺沢二俣→白根御池小屋(1泊)
白根御池小屋→草スベリ→小太郎尾根分岐→北岳肩ノ小屋(2泊)
北岳肩ノ小屋(荷物を削って)→北岳→北岳肩ノ小屋→小太郎尾根分岐→右俣コース→
大樺沢二俣→広河原

左の大樺沢から二俣のほうが距離がありますが登り緩やかです(途中1.5mぐらいの岩があるぐらい)
川の近くを歩くので約半分程度は涼しい環境で歩けます。後半は背丈の低い草になるので日焼けに注意してください。
二俣で休憩できますが岩が大く雪渓もあり川に近づくのは危険です。日差しが強くハエが多いので手短な休憩をおすすめします。二俣から白根御池小屋へ戻るトラバース道が標高差がすくないので楽です。
草スベリは九十九折の急登りですが八本歯のハシゴよりは安全といえます。
小太郎尾根分岐から肩ノ小屋までに鎖場直登り1つ(7mぐらい)と小さな岩場のトラバースがあるのでそこだけ注意してください
肩ノ小屋から日の出の北岳山頂までは小屋にザックを置いてウエストポーチとヘッドライトで向かうと楽です。岩場の連続になるので手袋が必要でストックは邪魔になります
山頂からの下りから膝の温存に注意を図って戻ってください(ここから1日中長い下りになるので後半に膝がもたなくなります)
肩ノ小屋に戻ったら早めに下ります。ストックで膝の温存、給水がないので飲料水の確保をしっかり(バスの最終時刻が早い)。下りは勾配緩やかな右俣で膝の温存を図ります
二俣の休憩は短めに、もう少し下って樹林帯の支流の付近が涼しく休めるところが何か所かあります。

一番難しいのは帰りの下りです。1日中下るので膝のダメージと一旦ペースが遅れると不安であせり膝を悪化させます。注意してください。
お礼 
大変貴重なアドバイスを頂戴致しまして、感謝申し上げます。
このアドバイスに沿って登山計画を練りたいと思います。
重ねて御礼申し上げます。
回答2016年06月26日 09:44 (2016年06月26日 16:17更新)
3年前の8月下旬に1泊で夫婦で出かけた経験を思い出しながら記してみます。(テン泊、カメラ機材持ち込み)
初日は6:30すぎに広河原から登り始め、大樺沢二俣から右俣コースを登り小太郎尾根分岐に出て肩ノ小屋に14:30頃到着でテン泊、2日目は肩ノ小屋発7:00発、1時間ほどで北岳山頂、その後吊り尾根分岐から八本歯のコル、左俣コースを下山し15:00頃広河原へ戻りました。
当時は50歳代半ばでしたが、何処へ行っても山行は標準タイム(山と高原地図)のおよそ1.5倍ぐらいはかかるレベルです。
 右俣コースは樹林帯の中を登るので炎天にさらされ続ける左俣より少しはいいだろうということと、直登に近い(実際は短いスパンのつづら折りでしたが)左俣より楽なのではないかということで登りました。が、こちらも結構きつかったです。時間に余裕を見て休み休み登るとよいと思います。小太郎尾根分岐からの尾根は、多少岩場登りもありますが、甲斐駒や仙丈ヶ岳をのぞみながら歩ける気持ちのよい稜線歩きです。
 せっかくいらっしゃるのですから、できれば肩ノ小屋か北岳山荘で一泊なさり、日暮れや夜明けの景色をご覧になるとよいと思います。天気がよければ夕暮れも夜明けも富士山が美しいですし夜空の星たちも素晴らしいですよ。
 山頂から広河原までの下山は、八本場のコル下まで階段や梯子が続き、その後ザレ場やガレ場が大樺沢二俣まで長く続き、2日間の山行ではこの下りが最もつらかった記憶があります。膝や足の筋肉に疲労がたまり、広河原まで足を引きずりながら戻りました。
 たった1度の北岳への山行ですが、経験を元に述べさせていただくとするなら、朝早く登り始められるなら初日に右俣コースで肩ノ小屋まで、2日目にかなり時間的な余裕はありますが山頂を経て北岳山荘、3日目に八本場のコルから左俣コースを下り広河原といのもよいかもしれません。足に不安があるようなら、また、登り初めが遅くなるようなら白根御池小屋で1泊、翌日山頂へ登り肩ノ小屋で1泊、最終日に白根御池小屋を経て広河原というのもよいと思います。(私としてはこれが一番楽かもしれません。)2日目に北岳山頂を経て北岳山荘泊というのもありですが、私としては左俣の下りはおすすめしません。
 いずれにしても、よくお考えになり、無理のない計画をお立てください。天気に恵まれ、安全で楽しい、そして美しい景色や花々に出会える山行になりますようにお祈りしております。
PS:大樺沢二俣の分岐は、手前で沢沿いに歩く道と少し登り気味に歩く道に分かれており、バイオトイレや標識が登り気味の登山道の上にあるので、下をたどってしまうと気づかずに左俣コースへ進んでしまいます。私が行ったときも左俣コースへ暫く向かってしまってから引き返してくる人たちが結構いましたので、そこを経由するならば注意をしてください。
お礼 
体験を踏まえたアドバイスを戴きありがとうございます。
当方は、
1.初日  広河原〜白根御池小屋(泊)
2.2日目 白根御池小屋〜北岳肩の小屋〜北岳〜北岳肩の小屋(泊)
3.3日目 北岳肩の小屋〜右俣コース〜大樺沢二俣〜広河原
のコースを考えておりますので、貴様のアドバイスは大変参考になります。
重ねて御礼申し上げます。
回答2016年06月24日 22:57 (2016年06月26日 16:17更新)
お住まいの場所、交通の便がわかりませんが、朝一番のスーパーあずさで甲府から広河原に入れるとすれば、

・初日は白根御池小屋まで 
・翌日草スベリから北岳、白根御池小屋泊(ピストン or 八本歯経由周回)
・下山

がもっとも楽なコースかと。もう少し余裕があるなら

・初日は白根御池小屋まで 
・翌日草スベリから北岳、北岳山荘泊
・八本歯コルから大樺沢を下山

でも良いかもしれません。

午前中に広河原に入れないのであれば広河原に泊まることも出来ます。ご自分でコースの検討、行けるかどうか判断ができないのであれば北岳はお勧めできません。
お礼 
有難うございます。
当方も
1.初日は、芦安よりバス(またはタクシー)で広河原にはいり、白根御池小屋泊
2.翌日、草スベリから北岳、北岳肩の小屋泊
3.3日目、北岳肩の小屋発右俣コース〜大樺沢〜広河原
を想定しておりました。