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ヤマレコ質問箱 カテゴリ:カラダ管理

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緊急度 3カラダ管理
アキレス腱断裂からの登山復帰
質問2019年07月10日 16:52 (2019年07月21日 19:40更新)
久し振りにテニスをしたらアキレス腱を切ってしまいました。縫合手術して入院3週間、リハビリして3ヶ月で元のスポーツが出来るそうです(もっともテニスをやるとまた切れるリスクが高いそうです)。

アキレス腱断裂の経験者で登山再開までの期間、トレーニング方法などなど教えて下さい。
回答2019年07月21日 12:18 (2019年07月21日 19:40更新)
こんにちは

私は若い頃、公務中の事故によりアキレス腱を完全断裂の一歩手前の状態にまで傷めてしまったことがありますが、退院後3か月ぐらいでようやくステッキなしで外出可になったレベルでした。
装具など特別な工夫なしに、普通に登山やスポーツなどができるようになったのは、結局負傷してから10か月余経ってからと記憶しています。
しかしその後もしばらくは、山道でどうにかすると痛みが出たり、我慢できないほどではありませんがときどき神経痛のような古傷痛に悩まされました。その都度ゲル剤を塗り込んだり、ホットパックで暖めたりしていました。

私は整形外科は専門ではないので参考意見としていただきたいのですが、期間については症例や個人差により大きく異なりますので、他人の事例はあまり参考にならないと思います。
ただ、ひとつ言えるのは、リハビリやトレーニングは、必ず専門家の指導を受けながら行うべきと思います(ikomochi様が専門家でいらっしゃるならすみません)。

ご承知の通り、一旦切れた腱組織をつなぐと、そこだけ太くなったりして、負傷前とは耐荷重や可動特性が変わってしまいます。
しかし身体のほうは、無意識のうちに負傷前のアキレス腱を前提に体を動かそうとします。
そのため、治療により可動特性が変わってしまっているにも関わらず、体の意識は以前の可動特性を前提とした動かし方をしようとしてしまうため、痛みが出たり、最悪、再発したりするのです。

アキレス断裂のリハビリとは、固くなったり鈍ったりした筋肉や腱を元通りに柔らかくし鍛えなおす意味ももちろんですが、もうひとつ大きいのは、無意識のうちに身についてしまっている腱の使い方を、負傷快復し特性が変わっている腱に適合するように、自分の体の無意識の部分を再プログラミングすることを意味します。
これにはどうしても、理学療法の理論に基づくトレーニングプログラムや手技が必要なので、専門家の指導を受けながらのほうが良いと考えられるのです。

自己流でやるとどうしても、痛いのを我慢しながら頑張ると、そのうち鍛えられて(慣れて)痛みがなくなり元通りになる、という理屈になってしまいますが、仮にそういうことが起こるとしても、時間もかかりますし、途中で起きうる弊害のほうが大きいように思います。
また、自己流で治すと、年月を経てから古傷痛(神経痛)などの後遺症が残ることが多いようにも思います。

きちんと病院で手当てを受けられたのですから、時間はかかっても必ず治ります(また山を楽しめるようになります)ので、主治医の診察を受けながら、専門家の指導によるリハビリを根気よく続けられることをお勧めします。
どうぞお大事になさってください。
お礼 
pipiyさん、はじめまして。

詳しく分かりやすいご説明と貴重なアドバイスありがとうございます。

なにしろ山は逃げないとはいってもいい加減高齢なので、早く山に復帰したくて多少焦っているような気持ちが出ていたかもしれません。

仰る通り、自己流の歩き方が体に染みついているわけですから、足の一部が変形(?)すれば同じ歩き方はできないというご指摘は腑に落ちます。
pipiyさんは主治医、専門家の指導の通りに十分リハビリ、トレーニングをされた後でも古傷が痛むことがあったとか。やはり短期間での完全復活は難しいことを肝に銘じます。

ここはしっかり主治医やリハビリ担当の言う通りしっかりリハビリ・トレーニングをして、身体と歩き方が新しい腱に完全になじむようにやりたいと思います。焦って再断裂したり、肝心なときに痛みが出るようでは山を楽しめませんから。

今は通常の歩行は装具・補高靴装着で松葉杖なしで歩いていいことになっており、ベッドでも適宜ストレッチ(足首の曲げ伸ばしなど)をするように言われていますから、コツコツと取り組むつもりです。当面の復活目標は来年のくじゅうのミヤマキリシマに設定しようと思います。

プロフ拝見したところ、お住まいは福岡市とのこと。そのうちどこかで遭遇するかもしれませんね。

ありがとうございました。
回答2019年07月18日 12:03 (2019年07月19日 10:05更新)
ikomochiさん、

すみません、補足いたしますね!
私の時は、6ヵ月のうち入院2週間、退院後1〜2ヶ月は完全ギプス固定に松葉杖(夜ギプスを外してストレッチ)、実際に補高靴を使える様になったのは入院から3ヶ月後だったので、その違いかもしれません。

アキレス腱は7層になっていて、私はほぼ全て切れていたと聞きました。
もしかしたら何層切れたのかとか、十年以上前なので医療の進歩なのかはわかりません、すみません。

あと、私は一応もう一度サッカーをやろうと思ってリハビリしていたので、再断裂しないように慎重に伸ばしていたと思います。
普通に歩く分には問題ないですが、サッカーで思った様に足首が曲がらなくて、思う様なプレーが出来なかったです。

リハビリは特に最初は痛みで、途中からは可動域を増やす大変さが有りますが、必ず歩ける様になりますので頑張ってください!
お礼 
tomo908さん、

再度のご回答ありがとうございます。

今朝主治医に訊いたところ、私も全部切れていたそうです。
私の場合、完全固定ではなく、(ギプス)シーネという副木を包帯で巻いて固定したおり、足首は割と自由に動きます。
また、装具(足に合わせてオーダーメードで作った義足のようなもの?)が出来てからは歩行訓練はこの装具を付けた状態で行っていますが、主治医、リハビリの担当からはシーネか装具どちらかを常時装着するように言われています。
リハビリ担当に訊いたところ、退院後も装具は必ず付けていなければならないので、仕事先へも装具と補高靴を履いて出かけることになりそうです。

お話しからは私の場合と器具や期間で違いがあるように思えますが、tomo908さんの場合、サッカーということで断裂が激しかった、あるいはサッカー復帰に向けて慎重にリハビリされたということなのでしょうね。

今日から歩行訓練は松葉杖一本になり、日常も一本で生活できるので随分楽になりました。山復帰に向けてじっくりリハビリしていきたいと思っています。

いろいろとありがとうございました。おかげ様で希望が湧いてきました。
回答2019年07月18日 03:12 (2019年07月18日 11:27更新)
大分昔ですが、アキレス腱断裂経験者です。
私の場合サッカーでした。

くっついた後からのリハビリですが、足首が伸びた状態で固まるので、先ずは再度切れないように少しずつ健を伸ばして行きますが、歩くときは補高靴という医療用の踵が高くなっている靴を買い、少しずつ踵を低くして慣らして行きます。
平行してリハビリでアキレス腱と足首を柔らかくするストレッチをするのですが、これがかなり痛くて辛いです。
私は普通の靴で歩けるようになるのに6ヶ月かかりました。
健と関節が柔らかくなってから筋肉を付けるトレーニングですが、あまり無理をするとまた切れるので、少しずつ爪先立ちをしたり軽く走ったりでした。
それでも以前の様には足首が曲がらないので、サッカーは断念しましたが、登山では問題ない位に回復しますので頑張ってください!
お礼 
tomo908さん、

詳しくご説明くださりありがとうございます。
サッカーで切りましたか。自分も4〜50年前はサッカーの真似事をしていましたが、アキレス腱は切らなかったものの、しょっちゅう整形外科にお世話になっていました。

術後一週間経ち、昨日から装具(靴底が斜めになっている)と反対の足に補高靴を履いてリハビリが始まりました。体重をかけると思っていた以上に痛いのでだましだましですが、今日から車いすを止めて松葉杖で移動するようになりました。リハビリ以外の時間帯でも極力歩行するように指導されているので、大きな負荷がかからないように歩いて訓練するつもりです。

ところで普通の靴で歩けるようになるまで6ヶ月かかったとのことですが、それまで怪我をした方の足は斜め底の靴を履いていたということでしょうか。3ヶ月で元のスポーツができるようになると言われていたのですが、甘かったですかね。無理をしてリハビリ中に再発ということにならないように気をつけます。いずれにしても登山さえできればいいので、テニスなどの激しい運動は諦めました。