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ヤマレコ質問箱 カテゴリ:装備

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緊急度 3装備
テントファスナーの固着
質問2022年07月28日 21:19 (2022年08月01日 10:17更新)
7月24日(日)〜07月25日(月)の一泊二日で南ア北部の肩ノ小屋で幕営したときのことです。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4523514.html

昨年9月の使用を最後に,収納袋に入れたままにしたテント(アライテント トレックライズ 1)を山行に持参して設営したのですが,入口のファスナーが固着していて開かず,「このままではテント泊が出来ないのでは」と慌てました。(レコにはそのことを記述してはいません)

幸い,最下部のファスナーを力一杯引っ張ったところ,なんとか体をテント内に入れるだけの隙間が出来,事なきを得ましたが,それ以外の部分はファスナーが開かず,苦労しました。

自宅に戻ってファスナーの状態を確認したところ,ファスナーや金具に白い粉末が付着していてそれが邪魔をして開閉できない状況でした。また,一緒に保存していたペグにも白い粉末が盛大に付着していました。これまで40年もテント泊をしてきて,初めての経験でした。

ネットで調べてみたところ,塩分が付着したことにより生じた「塩噛み」という状態のようでした。

しかしながら,海辺のような塩分を含む環境でのテント利用はしておらず,なぜテントファスナーが「塩噛み」で固着したのか,不思議です。このことについて,アドバイスを頂ければ,幸いです。

なお,熱湯で塩分を溶かしたり,中和剤やシリコンスプレーを活用して,現在はファスナーの開閉に支障はありません.

また,昨年の山行でこのテントを実際に使用したのは,以下の6回(7泊)でしたが,いずれも天候は良好で風雨にさらされるようなことはありませんでした。木曽駒ヶ岳や白馬岳のテント場に塩分が多いということはあるのでしょうか?

05月03日(月)〜05月04日(火)【小無間山〜大無間山(幕営)〜大根沢山】赤石温泉から周回
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3149194.html

05月14日(金)〜05月15日(土)【奥秩父縦走】金峰山〜大弛峠(幕営)〜国師ヶ岳〜甲武信ヶ岳
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3187020.html

07月17日(土)〜07月18日(日)【大清水から鬼怒沼〜尾瀬沼周回】湯沢出合の渡渉と倒木帯の通過に手古摺りました
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3357880.html

08月26日(木)〜08月28日(土)【上高地から西穂高岳&前穂高岳】テント泊で安全安心登山
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3472359.html

09月11日(土)〜09月12日(日)【中ア 将棋頭山&三ノ沢岳】未踏だった百高山二座に登頂
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3513683.html

09月20日(月)〜09月21日(火)【百高山 白馬旭岳】猿倉〜頂上宿舎〜旭岳〜白馬岳〜栂池高原
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3545185.html
回答2022年07月30日 10:51 (2022年08月01日 10:17更新)
rikimaruさん はじめまして

白い付着物の正体は水に含まれるミネラルかと思います。

水が凍るときは外側から徐々に凍り水に溶けていた空気やミネラル分が中心部に集まります。
このため中心部が白くなります。

水にはミネラル分が含まれており、氷が溶けると中心部に集まったミネラル分の一部は水に溶けない物質に変化しているので白い物質として残ることがあります。

ミネラル分とはカルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、ケイ素等です。
人体に有害ではありません。

ポットの中や周り、台所の水道の蛇口、洗面台、浴槽等、白っぽい付着物が少なからずあるかと思います。

テントを数回の使用とのことですが収納袋に入れていたので湿気→水分が残っていたものが固まったと思われます。

デリケートな和服の保管、保護の為に防虫剤の他、防湿剤を入れます。和服販売店、ウエブサイトで売っています。
使用すると予防になるかと思います。

一度付着したものは専用洗剤がありますが、ファスナー部分なら傷めてしまうので、乾いた布で優しく軽く拭き取るのが良いかと思います。
10 ポイント! とても役に立った
お礼 
mermaidさん 質問への回答をありがとうございます。
ミネラル分の析出ということですね。
特にテントペグの粉状の白い付着物に驚きました。今まで見たことの無い状況でしたので。
確かに,梅雨時の湿気でミネラル分が固まったというご指摘は,納得できる感じです。
ネット情報を参考に,固着したファスナーに熱湯を付けたり,中和剤やシリコンスプレーを
活用して,稼働できるようになりました。
昨日は,実地で問題ないか検証するため,飯豊山の本山小屋テント場にてテント泊しましたが,
問題なく,これまでどおり使用することが出来ました。
今後は,山行のあと,必ず水洗いをして,乾いた布で拭き取るようにしようと思います。
このたびは,ありがとうございました。
回答2022年07月29日 11:20 (2022年08月01日 10:17更新)
rikimaruさん、コメントさせていただきます。

山の上でも塩分を含んだ岩稜帯多く存在するので
塩噛みが起こっても不思議ではない気もします。
海底隆起で現在の山が形成された場所などは塩分が多いですよね。
岩塩などはその一つ

あと、花崗岩が砂岩や堆積物が固まって出来たとの一説もあり(他にはマグマ説も)
テント場が砂地だと特に花崗岩が風化したような場所なので塩分が多いのかも

でも、テントのファスナーやペグが白くなるほど塩が付くなんて
自分自身は初めて聞きました。
ちゃんと下山後に洗えばそのようなことは起こらないのでは
メンテが重要ってことですよね。
10 ポイント! とても役に立った
お礼 
Bombersさん、質問への回答ありがとうございます。
確かに北アルプスなどは、大昔に海底が隆起して出来た山岳地帯らしいですね。であれば、塩分が多いのも納得です。
思い返せば、昨年のテント山行の際、西穂山荘と白馬岳頂上宿舎のテント場でヘリの荷揚げがあり、すごい埃が舞い上がったことがありました。特に西穂山荘では3度の荷揚げを待ってからのテント設営となったため、大気中に塩分を含んだ埃が大量に巻き上げられて、それが時間をかけてテントに付着し、夜露に濡れてファスナーにしみ込んだ可能性があります。
山行から戻っても、水洗いなどせずにそのまま袋に入れたままにしていたため、塩分が乾いてテントファスナーが「塩噛み」で固着したと考えれば、納得です。
ご指摘のとおり、山行後の水洗いなどのメンテナンスが重要ですね。今回は、本当に勉強になりました。