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ヤマレコ質問箱 カテゴリ:その他

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緊急度 3その他
特定小電力トランシーバー
質問2022年12月30日 21:26 (2023年01月01日 17:07更新)
冬山でアマ4免許を持っていない同行者と通信するために、
特定小電力トランシーバーの購入を検討しています。

主にヤマスキーでの使用です。
実際に使用していらっしゃる方、
何かおすすめ機器、また山での通信距離や
使用した感想などアドバイス頂けませんか。
よろしくお願いします。
回答2022年12月31日 09:22 (2023年01月01日 17:07更新)
特定省電力は勧めません。デジタル簡易無線局(登録局)はいかがでしょうか?

デジタル簡易無線局(登録局)は登録するだけで利用でき、利用者の制限があまりありません。レジャーや業務に利用可能、確かレンタル用途にも供与できます。発射できる電波の強度も5Wまでと、特定省電力と比べて何倍も遠くまで届きます。デメリットは機材の価格が高いことと、登録費の他に年間400円/台の維持費がかかります。使い方は特定省電力と変わりません(コールサイン不要)。

私は包括登録で最初に2台分を登録し、後で1台追加して3台を使っています。グループでハイキングに行くとき、先頭、中、後尾になりそうな人に持たせたり、別行動を取らざるを得ない人に持たせたりして利用しています。携帯電話の電波が無いようなところでグループをまとめるには便利です。(といってもそれほど大人数のグループにはなったことがないので、緊急連絡が必要になるときのお守りみたいなものです)

特定省電力を勧めないのは通信距離の短さです。

30年以上前に免許の要らない(デジタルではない時代)トランシーバーをスキーで使ったことがあります。すぐ近くで大声を出さなくても会話できて便利でした。しかし、ちょっと離れると届かない。

デジタル時代の特定省電力トランシーバーは会社の防災訓練で使っています。アナログよりも混信が少なく、結構届きますが、見通しの良いところで200から300メートルぐらい、防火壁を挟んだりすると、かなり短くなります。個人持ちの登録局を持ち込んで併用したことがありますが、特定省電力で切れてしまうようなところでも、登録局(2Wのアンテナ内蔵型)の方はちゃんと交信できました。

2W(のアンテナ内蔵型)では単なる林の中であれば500メートルぐらいは大丈夫ですが、尾根を挟んで数100メートル離れると届かないこともあります。5Wのロッドアンテナ型(アンテナは交換可能)を追加で導入しましたが、こちらは同じものがないのでどれだけ効果が上がったかは検証できていません。

とりあえずここまで。
10 ポイント! とても役に立った
お礼 
myamanishi3さん
わかりやすい説明、ありがとうございます。
デジタル簡易無線局の優位性がよくわかりました。
いざという時の使用なので、
通信距離が長い方がいいですね。
大事な時に使えないなら意味がない。

なんとなく方向性が見えてきました。
情報提供、ありがとうございました。
自分で調べてみます。
ありがとうございました。
回答2022年12月31日 08:34 (2023年01月01日 17:07更新)
こんにちは
お訊ねの件、まず交信距離ですが、確実に届くのは「肉眼で見える範囲」と考えておくのがよいです。
電波の反射などでそれ以上の距離や見えないところに届くこともありますが、元々が、出力が弱く波長の短い直進性の高い電波なので、例えば交信したい両者が、それぞれ尾根を挟んで隣の谷間にいる、という位置関係だとほとんど届きません。
逆に、直接見えるならば隣の山の山頂などとんでもない距離まで(数km単位で)届くこともあります。
場所によっては有志が設置した中継局などが利用できることもありますが、それなりのマナーやルールなどもあり初心者向けではありませんので、基本はトランシーバーどうしの直接交信と思っておくのが良いでしょう。

私の経験では、グループでの山スキーやハイキングなどでメンバー間の連絡用としては便利です。特定小電力トランシーバーは安価なのがメリットで、ブランドを問わなければ新品を買っても5千円札でオツリが来るので、全員がひとつづつ持つことも難しくありませんので。
山で使うなら、防水とか手袋したままでも使えるデザインのものが良いでしょうが、それでも通販とかで探せば1万円はいらないかなと思います。

お勧め機種というのも難しいですが、価格をさておき、品質や性能重視で選ぶなら、伝統的な国内アマチュア無線機メーカー(八重洲無線、アイコム、アルインコなど)が出しているものの中から、なるべくアンテナが長いものを選び、防水性がありご自身が使いやすそうなものを選べばまず間違いないでしょう。

なお、もし通信距離を重要視されるのでしたら、簡単な登録手続きだけは必要ですがデジタル簡易無線を使うこともできます。交信距離や使い勝手は特定小電力無線とは比べ物にならないぐらい優越ですが、購入コストも多少高くはなります。ネット検索すると各種の解説記事があると思いますのでご参考なさって下さい。
10 ポイント! とても役に立った
お礼 
pipiyさん
ご教授ありがとうございます。参考になりました。
やはり国内メーカーを考えていましたが、
アンテナが長く、防水性ですね。
さらにデジタル簡易無線の情報をありがとうございました。
調べてみたいと思います。
感謝です。取り急ぎ、お礼まで。