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コース定数を自分で計算するには
質問2023年05月14日 16:23 (2023年07月30日 22:44更新)
近年の山歩きガイドブックには、そのコースがどれだけ体力を消耗するのかの定量
的な指標として「コース定数」が示されています。
一方で、山歩きに慣れた人なら、地形図からコースの水平距離と累積標高差を読み取って、どのくらいきついのかをおおよそ把握します。
ガイドブックでは解説していない、いわゆる破線コースと解説コースとを同じ基準で比較したい、というのが今回の話題。
ガイドブックに載っているコース定数の計算法では、行動時間と距離の要素(水平距離、登りと下りそれぞれの累積標高差)それぞれに係数をかけて足し合わせることになっています。しかし、行動時間は距離の要素と荷重の関数になるはずです。
この辺りの見積もり方についてご教示いただけるか、元文献(鹿屋体育大学の山本正嘉教授の論文)を紹介していただけると幸いです。
下記のサイトも参考になりそうですが、裏付けを確認したいと思います。
https://keisan.casio.jp/exec/user/1667179710
回答2023年07月27日 12:05 (2023年07月30日 22:44更新)
COOH_2さん、初めまして、kopalchanです。

質問箱をたまたま閲覧していたら、自分の名前が…(@@)!ということで、だいぶ遅くなってしまいましたが、コース定数について私の知るところです。

命題は「ガイドブックに載っていないコースでのコース定数の把握」ですよね。実は、これはコース定数を普段から活用してる私と全く同じ命題です。

私は山行前に、ヤマケイのヤマタイムで登山計画を策定し、コース定数を把握しています。

しかし、破線(マイナー)ルートは計画コースとして設定できなかったり、そもそもその山域がヤマタイムの設定に入っていなかったりして事前に調べられないことがままあります(COOH_2さんも登られた船形山・泉ヶ岳山系も私が仙台にいたときには算出できませんでした。)

現在、私が考え得る、ヤマタイムで山域やコースの設定がないコースでコース定数を把握する方法は以下の通りです。

�〇海塙盡驚録泙覆匹如▲魁璽好織ぅ爐鯒聴�する(破線でもかなり掲載されています)
�⊆�分が登ろうとしているのと同じコースを登った人の山行記録で累積標高の上りと下りを把握する
��あとは、計算式に当てはめてコース定数を算出する

�△瞭韻献魁璽垢了街垉�録の検索(特にマイナールート)には、ヤマレコの「地図検索」が役に立ちます。

また、登ろうとしている山域の山と高原地図などが手元になければ、�△汎韻犬播个蹐Δ箸靴討い襯魁璽垢汎韻献魁璽垢鯏个辰真佑了街團織ぅ爐鬚世い燭い良現爐乏笋衞瓩靴道箸い泙后並�すぎる人、遅すぎる人がいるから)。

私は自分がアップする山行記録にコース定数を掲載しています。ヤマタイムで事前に算出したものです。

例えば、前々回の南アルプス塩見岳(小屋泊)では、43+23で、「1日目は40を超えているし、塩見小屋から先は岩稜帯だから相当にキツイな…」と頭に置いて行動します。

一方で前回の妙義山は破線ルートだったためヤマタイムではコース設定がなく事前に測定できませんでした。

でも、ここは岩場・鎖場が連続する、一般登山道とはちょっと異なる山容のため、コース定数が意味を持たないだろうな、と過去のほかの方の山行記録からコース定数を算出しませんでした。

私の山行記録からコース定数を振り返って算定すると、(CTは山と高原地図から)

1.8×6.6h + 0.3×8.0km + 10.0×1.168km + 0.6×1.155 km= 26.6

なので、だいたい「27」程度となります。しかし、暑さもあって過去イチと言っていいほどきつかったので、予想通り今回はコース定数を算出する意味がありませんでした。

コース定数の提唱者、山本教授の講演会で直接お伺いしたり、コース定数の算出資料のご提供をいただいたときも「コース定数を導き出す現地の実験は、九州の低山の一般的な登山道で実施しているので、岩場や雪山などのキツさは考慮に入っていない」とのことでした。これは私の経験からも全くその通りで、

・岩稜帯、鎖場、ガレ・ザレの足元の悪いルート(特に足を大きく持ち上げるルートや滑りやすいルート)
・雨、雪(特にラッセル)などの気象状況
・上って下っての単調ルートではなく、アップダウンがずっと連続するルート
・ロングルート
・ルートファインディングが難しい、踏み後が分かりにくいコース(精神的な負荷が疲れをうみます)

は算出されたコース定数よりキツく感じます。

それは、コース定数の実験自体が低山の登山道のショートルートで行われているため、ルートが長くなる、岩場などで厳しくなる、後半にもアップダウンが続くなどにより、乖離がでてコース定数よりキツく感じるのだと思っています(COOH_2さんが把握したい破線ルートは、一般ルートより歩きにくいところが多いため、注意が必要かもしれません)。

山本先生ご自身も指摘されていますが、「コースタイム自体が設定者の主観に基づくもので都道府県で差がある」

とのことで、「多くの県では 1000m の登下降で6時間程度のタイムが設定されている」が、調べると神奈川では3.7、東京では4.8と厳しく、逆に青森は8.7、岐阜は8.4となっているので、それから導かれるコース定数も違いがでてきます。

「そういうものなんだな…」と理屈がわかって把握し、活用するのが大切だと思っています。

※ ご希望の論文は「歩行ペースとコースタイムから考える安全登山の科学(JAC科学委員会講演抄録)」や「登山のエネルギー消費量推定式の作成(登山医学 vol.26)」などだと思いますが、ネットには見あたりませんでした。
5 ポイント 役に立った
お礼 
kopalchanさん、こんばんは

詳細な解説ありがとうございます。
やはり、「標準タイム」がある一般コースと破線コースとを「コース定数」で比較するのは無理がありそうですね。
コースタイム自体が諸々の条件で変わりうるものだそうで。
ガイドブックに載っている一般コース同士の比較の際にコース定数を参考にすることにします。
取り急ぎお礼まで。
回答2023年05月20日 13:51 (2023年07月30日 22:44更新)
コースタイム見積りがお役に立ちそうで何よりです。
このプログラムで出てくる時間は速度と傾斜の定数で変わりますから何度か実際にルートを歩いて、ご自分の値に調整してください。
また、休息時間も含まれず、疲労による登山終盤での速度低下なども考えられますから、そのあたりも考慮した方が良いです。

また、距離と累積標高差はポイントの間隔で変わりますから、ルートを作る際にはそれも少し注意した方が良いです。
例えば、らくル〜トの手動入力やGPXログエディタで作ったルートは直線部にはポイントが含まれませんが、カシミール3Dで作るとポイント間の直線の部分にもポイント複数設定され、谷やピークを越えた軌跡では累積標高差が違ってきます。
コースタイムは目安に過ぎないので、多少変わっても問題ないと思いますが、一応念の為。

なお、同じルートでもGPXログエディタとコースタイム見積で距離と累積標高差が違いますが、これは使っている標高データの違い(見積は10m格子、ログエディタは5m格子)とポイント間引きによるものです。

コースタイム見積り、GPXログエディタ、ともにGitHubのパブリックで公開しており、誰でもアクセスできますので、どなたにお話していただいても構いません。
回答2023年05月19日 12:55 (2023年07月30日 22:44更新)
コース定数はコースタイムを基に算出されてますから、コースタイム(行動時間)が設定されていないコースをコース定数で比較するのは無理なのではないでしょうか。

破線コースと解説コースを比較するなら、やはり水平距離と累積標高差で比較し、それに藪や岩場、道の状況を加味して(この辺りをどう判断するかが難しいですが)比較するしかないと思います。

ちなみに、ルート(GPXファイル)の水平距離と標高差を地図から求め、傾斜ごとに設定した速度で、コースタイムを見積もるプログラムを作ってヤマノートに上げており、それがお役に立つかもしれません。
もし興味があれば下記をご覧ください。
https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=3010

また、GPXファイルの水平距離と累積標高差を求めるなら、GPXログエディタも使えます。
https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=3089
作業モード「ポイント情報」でルートをクリックすれば、水平距離と累積標高差が表示されます。


【追記】
すみません、リンクのサイトを読んでいませんでした。
リンクにによるとコースタイムは
コースタイム={登り累積標高差(100m単位)+下りの累積標高(200m単位)+水平距離(km単位)}÷4
で計算されてますが、これは昔から経験則で言われている
荷物の重さにかかわらず、上りは3〜400mで1時間、距離は4Kmで1時間というのから来ているのだと思います。
実際にはCOOH_2さんの仰るように荷重によって変わるでしょうが、破線コースと解説コースで同じ荷重とすれば値が変わったとしても、比較という意味では使えるのではないでしょうか。
5 ポイント 役に立った
お礼 
guchi999さん こんばんは

 素晴らしい情報提供ありがとうございます。
 早速使わせていただきました。大いに役立ちそうです。温めていた計画に適用したら、自分の見積もりよりも相当速いみたいですが、標準コースタイムが設定されていようがいまいが、任意のコースを同じ基準で比較できるのが何よりもありがたいです。藪や荷重を考慮して諸々調整してみます。
 計算結果はあくまで私的に利用し、公表することはありませんが、誰かと議論する際にどんなソフトを使ったのかを問われたら何と答えたら良いでしょうか(作成者に敬意を払うために)。

 参考に示したサイトでの計算の意味についても解説ありがとうございます。
 自分の我流で見積もる場合、上り300mで1時間、下り400mで1時間、距離2.5kmで1時間を一応の目安にしています。

 改めてお礼申し上げます。
回答2023年05月19日 00:55 (2023年07月30日 22:44更新)
はじめまして。私も計画時点でコース定数を算出しています。

下記の山ノートはご覧になりましたか。
もしまだでしたら、 kopalchan さんにコメントから質問してはいかがでしょうか。

https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=3303
お礼 
解流人仁岳さん こんばんは
コメントありがとうございます。ご指摘を受けてkopalchan さんの山ノートを拝見しました。
標準コースタイムが設定されて初めてコース定数を計算しているようですね。
これからは山ノートを検索してから質問することにします。