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ヤマレコ質問箱 カテゴリ:山の情報

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緊急度 3山の情報
槍ヶ岳縦走は如何に?
質問2012年08月02日 22:23 (2012年08月03日 21:29更新)
登山ド素人の夫婦なのですが気合は入っており赤岳・甲斐駒ケ岳登頂はなんとか叶いました。

次は槍と計画を練りたいのですが素人に最適な登山ルートをお聞かせ願いたいです。
回答2012年08月03日 13:34 (2012年08月03日 21:29更新)
僭越ながら、分かっている範囲の情報を提供します。

槍ヶ岳へのルートは東西南北にあります。

北側は、北鎌尾根ですが(地図に載っていない)バリエーションルートであり、余程の熟練者でないと危険極まりないので、除外。

東側からは東鎌尾根を登ってくる表銀座ルートと、槍沢を詰めて登るルートの2つ。長野県側からのアプローチと考えて下さい。
・東鎌尾根はヤセ尾根の上をトレースしてするため道幅が狭く、梯子・鎖での通過ポイントがあり、体力も必要ですが、若干岩場の登攀技術が必要です。
・槍沢ルートは、逆に梯子も鎖もない体力勝負的なところがありますが、水場が豊富であることも特筆できます。

西側からは、西鎌尾根を登ってくる裏銀座ルートと、新穂高温泉から蒲田川右俣を詰めて、槍平を経て飛騨乗越を登ってくるルートの2つがあります。岐阜県側からのアプローチと考えて下さい。
・西鎌尾根は東鎌尾根と同じくヤセ尾根です。体力も必要ながら岩場の登攀技術も若干必要。
・槍平ルートは、槍沢と同じく梯子・鎖もないですが、標高差が上高地よりもあって、且つ傾斜がきついので、より体力勝負です。

南側からは、南岳方面からのルートになります。南岳へは3パターンあり、槍平からのルートと大キレットを越える穂高からのルート、槍沢から天狗原を経由するルートになります。
・大キレットはバリエーションルート並みに岩場の登攀技術がいるので初心者・初級者では厳しいです。
・槍平と天狗原ルートは体力勝負です。

最後に穂先ですが、写真でご覧になってもわかるように、岩場の登攀技術が必要になります。が、ロープを使うほどではありません。東鎌尾根・西鎌尾根と同じく、梯子・鎖を合わせて使える岩場を昇降する技術があれば恐らく大丈夫でしょう。

天候ですが、槍ヶ岳の穂先は天然の避雷針と言われるほど雷がよく落ちます。穂先は晴れてても遠くで雷が鳴っている場合、水平落雷することがあるので、要注意です。

後は、自身でお持ちの技術と比べて無理をしないことです。できれば、少しでも心得のある人と一緒に行かれることお勧めします。
お礼 
有難うございました。なんといってもド素人。
主人と検討し槍制覇目指します。
回答2012年08月03日 09:52 (2012年08月03日 12:45更新)
 槍ヶ岳に登るルートで、もっとも登山者が多く、一般的なのは、上高地からスタートして、横尾経由で槍沢ぞいに登るコースです。
 
 上高地をスタートして横尾から槍沢に入り、槍沢ロッジに1泊、次の日は槍沢をさかのぼって槍に登頂し、槍ヶ岳山荘に1泊、3日目に往路を逆にたどって上高地に戻る。
 この2泊3日の行程だと、登山経験が少なくても余裕をもって登れます。
 詳しくは、以下の槍ヶ岳山荘のコース案内をみてください。

http://www.yarigatake.co.jp/route/route02.html

 登山の時期にもよりますが、夏の週末などの山小屋は混雑します。宿泊は快適とはいえないことも多々あります。予約していくのが無難でしょう。もっとも、予約にしばられて無理をするのもよくありませんが(予約はキャンセルできます)。
 槍の穂先への登りは、高度感たっぷりですが、梯子や鎖が整備されており、慎重に進めば、大丈夫です。

 もっとも重要なのは、天候の見定めです。夏とはいえ、悪天の高山は非常に厳しいものがあります。経験が少ない場合、悪天下の行動は避けるべきで、そのためにも天候のみきわめが重要です。不安があれば、宿泊する山小屋の人によく相談してみてください。

 なお、上高地を出発する時間が遅い場合、1日目の宿泊は槍沢ロッジではなくて、横尾山荘にしたほうがいいでしょう。

 あとは、登山ガイドブックやヤマレコの記録などで、調べてみて下さい。
お礼 
ご丁寧に有難うございました。色々なルートはガイドブックでも見てはおりましたが経験者のご意見が一番かと質問させて頂きました。主人と相談し、槍制覇目指します。