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楽音寺道

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日程 日帰り   1 時間    片道ルート
エリア近畿
ジャンルハイキング
技術レベル 4/5 ※技術レベルの目安
体力レベル 3/5 ※体力レベルの目安
見どころ 眺望あり 紅葉あり
距離/時間
[注意]
水平移動距離: 10km
最高点の標高: 484m
最低点の標高: 16m
累積標高(登り): 562m
累積標高(下り): 519m
アクセス 公共交通機関(電車・バス)   
登山口:楽音寺バス停(近鉄バス)
近鉄大阪線・山本駅で東花園行き近鉄バスに乗車(所要6分、290円)
コースタイム 楽音寺バス停 ---(300分)--- 信貴山口駅

ルート説明:

楽音寺道は、八尾市内の最北部に位置する「高安山越十二道」の一つとして数えられる。北に東大阪市横小路と接し、標高328mのピーク付近で、横小路道や河内越への連絡道を分岐する。

かつては生駒山地を越えて、平群側(櫟原)に通じていたが、明治初期頃に山越えルートとしての機能を失ったようである。以後、もっぱら花卉栽培の搬出に用いられてきたが、近年になって花卉畑の放棄が顕著となり、笹竹の蔓延るヤブ道となってしまった。

複数個所でかつての風情を感じる箇所が残されており、冬季限定でヤブ突破を試みる猛者は少なくなかったが、一方で滑落などの事故もあり、人を寄せ付けなくなっていたのである。

2017年頃より、旧道復活に向けた整備を行う有志により、ヤブ漕ぎの区間は消滅した。イノシシの寝床と化していた尾根上も、すっかり道の機能を取り戻している。しかし、整備の手が止まれば、数年で元に戻るだろう。歩く際は、最新の情報に注意されたい。

追記:
山越えルートとしての機能を有しない楽音寺道では、来た道を戻るか、急な尾根をよじ登って管理道(府民の森)へ出るかの一択である。後者を選んだ場合、高安山や信貴山への縦走をオススメする。このWikiでは、高安山からおおみちハイキング道を紹介しておいた。

ルート詳細

1. 楽音寺バス停
近鉄山本駅(東花園行き)から近鉄バスに乗車、所要6分、290円
楽音寺の古い町並みを楽しみながら歩く
2. 大竹薬師
石棺材を用いた薬師石仏を祀っている
ここからやや勾配のある道となる
3. 熊野神社
旧社地は山裾にあり、水害によって同地に移された。楽音寺道にチャレンジする際、必ずここでご挨拶することを忘れない事。道中の安全祈願を行えば、イノシシも噛みつくことはないだろう。
神社前の急スロープに注意。冬季に凍結していると、滑り台より危険だ。
4. 八帖岩
旧字「八帖岩」付近の尾根上。かつては、北側斜面の道から回り込んでいたが、倒木でふさがれて以降、尾根道に道が付けられた。岩場の休憩敵地である。
八帖岩手前で「くの字」にカーブする斜面道と若竹エリアを通過する。この二箇所はかつての難所であって、倒木などにより通行困難な場合がある。
5. モノレール小屋跡
モノレールは東大阪側、ロープウェイは八尾市側、それぞれへ花卉栽培の苗木を搬出するための設備である。今は使われていないため、さながらモニュメントとして残っている。
モノレール手前の尾根道は、夏を過ぎると草深くなる。整備の状況を確認すること。
6. 管理道(府民の森)
P328から急峻な尾根道を経て管理道に至る。管理道付近にマーキングをすることは、厳に慎んでいただきたい。
自然林の残る良き尾根道だが、取り付きの最初でかなりの勾配をよじ登ることとなる。
7. 河内越分岐
河内(いちはら)越のルートが、管理道を横切る箇所。上りは、信貴生駒スカイラインを越えて、生駒縦走歩道へ合流し、下りは、みずのみ自動車道の楽音寺ゲートに着く。
河内越とは、大和側から見た道の名前で、大和側のルートは軽トラも走行可能な古道である。河内側からは、「いちはら越」と呼び、管理道から下りのルートは、荒れていることが多い。
8. 十三峠 [詳細]
十三(じゅうさん)峠は、かつて伊勢参りの旅人が多く越えた峠である。
生駒縦走歩道として、よく整備された初心者向けのハイキング道である
9. 立石越 [詳細]
平群町久安寺と河内を結ぶ主要な峠であり、かつては信貴山城への物資搬送などで使われた。ここを越える古道は、かつての官道として利用されていた。
立石越から高安山までの区間は、道幅も広く車両の通行もある。途中の宗教施設前は、コンクリート舗装されている。
10. 高安山 (487m) [詳細]
二等三角点(峯山)は八尾市服部川に所属。宗教法人の私有地である。
11. おお道分岐 (440m) [詳細]
かいうん橋という小さな橋が架かっており、橋の下にあるヤブに「信貴山」参詣の石造道標(江戸期)が残っている。
おおみちハイキング道は、法蔵寺越とも呼ばれる古道である。このルートも信貴山城の登城ルートとして活用されていたため、途中に堀切跡や削平地などの痕跡が多く残っている。
12. 高安山駅 [詳細]
西信貴ケーブルの山上駅である。近年、ICOCAなどの交通系ICカードにも対応した。
ケーブル駅から「おおみち」へのショートカット道を利用する。ボランティアグループ「ごじゅうから」により、よく整備されている。
13. おおみち越登山口 (150m) [詳細]
松川(マツゴ)谷との分岐、マツゴ谷は下流部を「地獄谷」と呼ぶ。
城門石を過ぎると、尾根道から谷へ向かって急降下する。巨石の間をすり抜けるようなスリリングな道だ。登りではアゴが出ることだろう。
14. 信貴山口駅 [詳細]
近鉄信貴線の終点駅。駅前の酒屋さんは、閉業されているので、ジュース類の自販機に期待しよう。
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