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Yamareco

記録ID: 1042931
全員に公開
雪山ハイキング
北陸

【五箇山】猿ヶ山【小瀬より周回】

2016年03月27日(日) [日帰り]
 - 拍手
ヤドカリ その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
10:59
距離
12.9km
登り
1,117m
下り
1,105m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:45
休憩
2:14
合計
10:59
距離 12.9km 登り 1,117m 下り 1,113m
6:19
118
駐車地(林道ゲート)
8:17
8:22
61
約760m鉄塔
9:23
9:36
88
907P
11:04
11:05
68
三等・漆谷
12:13
14:04
27
14:31
14:32
63
下山尾根分岐
15:35
15:38
100
尾根下降点
17:18
駐車地(林道ゲート)
残雪利用の登山なので、雪の状態によってまるで条件が変わります。コースタイムは参考程度にお考えください。
アイゼン・スノーシューなど雪山ギアは使用していません。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
五箇山IC→国道156号→菅沼合掌集落→小瀬→林道分岐を小瀬谷へ進んだところに車両通行止めゲート。ゲート前に邪魔にならないように駐車。
コース状況/
危険箇所等
この日は林道は残雪少なく凍結もありませんでしたが、林道から取付いた斜面は北向きでかなり固い雪で緊張しました。地形図にある907Pへの登りはユキツバキのヤブが露出しており、かなり難儀しました。
下山では小瀬谷への下降点からガケ状の斜面で、巡視路は雪の下、トレースに助けられてもなお危うい状態でした。そのあとの小瀬谷渡渉は脛ほどの水深で対策が必要。
担いで行ったアイゼン・スノーシューは使いませんでした。
その他周辺情報 道の駅「上平 ささら館」
http://www2.tst.ne.jp/sasara/
道の駅「たいら 五箇山・和紙の里」
http://gokayama-washinosato.com/
くろば温泉
http://www2.tst.ne.jp/sasara/index3.html
小瀬谷の林道ゲート前に駐車。
2016年03月27日 06:18撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 6:18
小瀬谷の林道ゲート前に駐車。
雪のない林道を取付きを探りながら歩く。
2016年03月27日 06:45撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 6:45
雪のない林道を取付きを探りながら歩く。
取付いた尾根は北向きの急斜面で雪がカチカチ^^;
2016年03月27日 07:18撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 7:18
取付いた尾根は北向きの急斜面で雪がカチカチ^^;
送電線下の尾根と出会う。
2016年03月27日 08:21撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 8:21
送電線下の尾根と出会う。
マンサクの花。
2016年03月27日 08:23撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 8:23
マンサクの花。
鉄塔からは白山も望めます。
2016年03月27日 08:29撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 8:29
鉄塔からは白山も望めます。
そこから907Pへの尾根はユキツバキ&灌木の濃いヤブに苦行の登りでした。すでにグッタリ。
2016年03月27日 08:35撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 8:35
そこから907Pへの尾根はユキツバキ&灌木の濃いヤブに苦行の登りでした。すでにグッタリ。
ようやく907Pに到着。待望のしっかり雪。
2016年03月27日 09:23撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 9:23
ようやく907Pに到着。待望のしっかり雪。
ここからはどうにか雪も繋がりました。
2016年03月27日 09:38撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 9:38
ここからはどうにか雪も繋がりました。
登ってきた尾根と大展望。
2016年03月27日 09:59撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 9:59
登ってきた尾根と大展望。
鉄塔で向かいの尾根からこちらに呼びかけるような声が。登山者か?
2016年03月27日 10:41撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 10:41
鉄塔で向かいの尾根からこちらに呼びかけるような声が。登山者か?
剣岳など北ア・立山エリアの展望。
2016年03月27日 10:43撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 10:43
剣岳など北ア・立山エリアの展望。
三等・漆谷からは雪原状のブナ林広がる楽園に。
2016年03月27日 11:03撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 11:03
三等・漆谷からは雪原状のブナ林広がる楽園に。
山友(山だよ姉さん)も狂喜乱舞。
2016年03月27日 11:15撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 11:15
山友(山だよ姉さん)も狂喜乱舞。
足が進みません〜。
2016年03月27日 11:16撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 11:16
足が進みません〜。
さすが五箇山の山、タップリ雪があります。
2016年03月27日 11:18撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 11:18
さすが五箇山の山、タップリ雪があります。
ブナが混みあってないのがまたいいですね。
2016年03月27日 11:20撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 11:20
ブナが混みあってないのがまたいいですね。
ふり返るとこれがまた最高です。
2016年03月27日 11:28撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 11:28
ふり返るとこれがまた最高です。
広すぎて?なかなか近づかない山頂。
2016年03月27日 11:42撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 11:42
広すぎて?なかなか近づかない山頂。
どんどん良くなる眺望。
2016年03月27日 11:45撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 11:45
どんどん良くなる眺望。
猿ヶ山に到着しました。広い。
2016年03月27日 12:13撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 12:13
猿ヶ山に到着しました。広い。
西へ進むと白山とその北方稜線の山々。かすみ始めましたが、ここでランチです。しばらくするとやはりパーティーが到着。
2016年03月27日 12:15撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 12:15
西へ進むと白山とその北方稜線の山々。かすみ始めましたが、ここでランチです。しばらくするとやはりパーティーが到着。
パーティーはなんと、藪山独自ルートfloat cloudのブログのfloat cloudさんご一行だったのです。ブログにいつもコメントもらってる山だよ姉さん大喜び。
2016年03月27日 12:16撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 12:16
パーティーはなんと、藪山独自ルートfloat cloudのブログのfloat cloudさんご一行だったのです。ブログにいつもコメントもらってる山だよ姉さん大喜び。
float cloudさん一行の登りルートで下山することに。人形山を見ながら駆け下り。
2016年03月27日 14:18撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 14:18
float cloudさん一行の登りルートで下山することに。人形山を見ながら駆け下り。
楽園をトレースでギタギタにしてます。
2016年03月27日 14:21撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 14:21
楽園をトレースでギタギタにしてます。
トレースを追って下山コースへ。こちらの尾根は雪タップリ。
2016年03月27日 14:41撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 14:41
トレースを追って下山コースへ。こちらの尾根は雪タップリ。
安心のトレースをたどります。
2016年03月27日 14:59撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 14:59
安心のトレースをたどります。
こちらも鉄塔尾根です。向こうが登りの尾根。
2016年03月27日 15:03撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 15:03
こちらも鉄塔尾根です。向こうが登りの尾根。
バンバン駆け下りますよ〜。
2016年03月27日 15:17撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 15:17
バンバン駆け下りますよ〜。
ところが尾根からの下降で事態は一変。
2016年03月27日 15:36撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 15:36
ところが尾根からの下降で事態は一変。
ガケ同然の雪斜面を冷や汗^^;で緊張の下り。
2016年03月27日 15:44撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 15:44
ガケ同然の雪斜面を冷や汗^^;で緊張の下り。
とどめは脛までの水深を渡渉。林道に上がったらあとはのんびり駐車地へ。盛りだくさんの猿ヶ山でした。
2016年03月27日 16:31撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3/27 16:31
とどめは脛までの水深を渡渉。林道に上がったらあとはのんびり駐車地へ。盛りだくさんの猿ヶ山でした。
撮影機器:

感想

雪不足のため美濃の雪山はほとんど楽しむことができず終了となりそうなこの今シーズン。せめて最後にもう一度だけ雪の上を歩きたい、雪の上で飯を食いたいということで、五箇山の猿ヶ山へと出かけました。
6年前の同じ時期に1度登っており、豊富な残雪があったことから、豪雪のこの山なら何とか楽しめるだけの雪はあるだろうと見込んでのことです。

【駐車地〜約760m鉄塔】
車両通行止めゲートの脇を抜けて小瀬谷沿いの林道を歩き出します。山スキーの記録を見ると、最初の橋を渡りすぐの急な谷状地形または斜面状尾根を登るようですが、ただでさえ雪の少なかった今シーズンのこの時期では全く雪がありません。
これは想定通りなので、取付き場所を探りながらそのまま林道を進みます。6年目は凍りついた残雪で谷へと落ちる死の滑り台と化していた林道ですが、今日は全く問題なく通過。候補としていた送電線下の広い尾根まで向かう途中、雪の付いた道らしきを見つけ、そこから取付くことにしました。
灌木を掴んで尾根にはい上がると植林地となっており、それを抜け尾根通しに登ると急な斜面状となりました。北向きだけに残雪はべったりですが、かなり固くキックステップに力が入ります。今思えばここでかなりスタミナを消耗してしまったようです。
右手から送電線の尾根が近づいてくると傾斜は緩み、明るいブナ林となりました。そこから緩やかに登り、鉄塔の立つ送電線の尾根と合流。標高約760mあたりです。鉄塔の向こうに白山が望まれ、これからたどる尾根の上部の鉄塔も見えています。マンサクの花が咲き、早春の気配。

【約760m鉄塔〜907P〜三等・漆谷】
ここから地形図にある907Pまでの尾根上はほとんど雪が消えており、ユキツバキと灌木の濃いヤブがいたるところでむき出しになっています。上部では傾斜も増し、残雪のある個所ではヤブ漕ぎに踏み抜き地獄も加わって、まさに苦行の登りとなりました。
やっとの思いで907Pに到着した時には足の疲労が大きく、この先登れるのかと心配になったほどでした。とりあえず疲労回復のため、同行者の山だよ姉さんに先頭を変わってもらいながら猿ヶ山をめざします。
なんとか雪がつながってきて、ブナ林も一段とよくなり気力・体力もを持ち直して登り続けます。そして2度目の鉄塔に到着。と、ここで北向かいの尾根からこちらに呼びかけるような声が聞こえてきます。別ルートで登っている登山者がいるのかな?
さらにもう一度鉄塔に出合い、北アルプス北部の展望など楽しみながら、残雪もたっぷりとなった尾根の急登を登りきれば地形図の1221.1m、三等・漆谷に到着です。

【三等・漆谷〜猿ヶ山】
ここから傾斜は一気に緩み、大雪原のごとく広々とした尾根に素晴らしいブナ林が展開する、まるで楽園そのものになりました。どこでも好きなように歩け、大きなブナに誘われあっちにこっちにフラフラしたり、振り返るたびに広がる大展望に歓声を上げたりと、歩くペースはこれまで以上に落ちてしまいます。
名前に同じ猿の付く、近くの白川郷の猿ヶ馬場山も素敵な山ですが、あちらは人もたくさんいます。それに比べてこちらは実に静かな山を楽しめますよ。
ゆっくりと一歩一歩登りつめ、ようやく猿ヶ山に到着しました。広い山頂部を西に進むと白山とその北方稜線の山々、五箇山・白川郷の山々の展望が広がります。当然ここでザックをおろして場所をこしらえランチ休憩となりました。
さて、素晴らしい憩いのひと時を過ごし、そろそろ下山の準備を始めないといけないなと思い始めたころ、すっかり忘れていた別ルートで登ってきていたパーティーが到着してきました。お互いのルートの情報交換などしたあと、ご一行はランチ休憩を始められました。すると山だよ姉さんが、この人たち絶対そうだよ、間違いないよと言い出します。そして意を決して山だよ姉さんがご一行に尋ねると、やっぱり!そうです、なんとパーティーは山だよ姉さんも私もいつもヤブ山の参考書としている、ブログ「藪山独自ルートfloat cloudのブログ」のfloat cloudさんご一行だったのです。特に山だよ姉さんは自身のブログ(山だよねぇ)にしばしばコメントをいただいていることもあり、初対面に感激もひとしおといった様子でした。そこからひと時の楽しい時間となりました。

【猿ヶ山〜下山尾根分岐〜尾根下降点〜駐車地】
当初はピストンで下山する予定でしたが、情報をいただき、float cloudさん一行の登ってきたルートで下山することになりました。なんといっても信頼のおけるトレースがついているんですから大船に乗った楽勝下山でしょう(^^)v
float cloudさんらとお別れし、楽園を再び楽しみながら下山開始。そして三等・漆谷の手前でトレースを追って登りより一つ北の尾根へ向かいます。北向きだけあって残雪がしっかりあり、快適そのものの尾根を雪の状態が絶妙であったことも手伝い、バンバン駆け下っていきます。おまけに登り以上に素晴らしいブナ林の尾根でもあり、float cloudさんには感謝感謝です。
結局、尾根から離れ下降する地点までずっと良い雪尾根が続いていました。そしていよいよ巡視路があるという急斜面を降りていくわけですが…ここで今までの楽勝ムードが一変することに^^;
目の前にあるfloat cloudさん一行のトレースの続く斜面はほとんどガケにしか見ません。こんなところを登ってこられたなんて!意を決してとにかくトレースを追いながら降りていきますが、有るはずの巡視路はほとんどが残雪の下で、足場は斜面状。さらに雪はかなり腐っており、一歩一歩確かめながらの緊張の下りとなったのでした。
そしてようやく命からがら(我々にとっては)下り切り、小瀬谷の堰堤にたどり着きました。最も安全に渡渉できるのは確かにこの堰堤下だと思われ、スパッツのベルトを締め上げていざ突撃。脛ほどの水深をジャブジャブ歩いて対岸へ。そのあとは雪斜面を上がって林道に出ました。あとは林道をポクポク歩いて駐車地へ。たっぷり一日楽しみました。
なかなか楽ではなかったですが、変化に富んだ満足感いっぱいの猿ヶ山山行になりました。

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