佐幌岳【雪洞/ビーコン講習】
- GPS
- 32:00
- 距離
- 3.2km
- 登り
- 183m
- 下り
- 174m
天候 | 1日目、曇りのち小雪 2日目、曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
南西尾根は今シーズンも雪庇が発達しています。踏み抜きや雪崩、悪天候時の道迷い等に注意してください。 |
写真
感想
冬山登山を楽しむ人なら誰もが一番気をつけているのが遭難ではないでしょうか・・・
天気の急変や道迷い、怪我等で一夜を雪の中で過ごすことになった時、生存率を高める非常に効果的なものが雪洞を作れるかどうかだと思います。
今回は経験豊かな大先輩方が雪洞体験とビーコン講習をやるとの話があり、待ってましたとばかりにメンバーに入れてもらいました。
先ずは雪洞に適した場所を探すことです。この日は先輩が下見に入り予め適した場所を決めていました。尾根の風下側の危険のない場所でした。
場所を決めたら足場を固めてブルーシートを広げて出入口から掘っていき、雪の塊をブルーシートに乗せて雪を落としました。出入口は極力小さい方が良いようです。今回は7人用のスペースが必要なので左側にもう一ヶ所穴を掘り進め、奥で右に掘り貫通させる方法を取りました。
交代で掘り進めましたが、尾根上の凍てつく寒風がウソのように静かで、暑くて汗をかきながらの作業でした。
ある程度の空間が確保できたら仕上がりに入りますが、この時一番注意したいのが天井の仕上げのようです。と言うのもドーム型にキレイに平らにしないと暖気で水滴が落ち続け熟睡できなくなるからです。今回も昔の民家の雨漏りのようにコッヘルを水滴受けに置いたりしました。また、朝になると天井の真ん中を中心に垂れ下がって低くなりました。
あとは床の縁に冷気を逃す小さな溝を掘ると良いようです。小物類を置く棚も必要です。
これらの作業は緊迫した状況ではなかったので、童心に還ったようでとても楽しかったです。
雪洞の完成後、今度はビーコンの講習とゾンデ棒を使い埋設されているモノを捜索しました。
全ての講習が終わり、まだ夕方の早い時間でしたが雪洞内でジンギスカンやホットワインで親睦会が盛り上がり、先輩方の貴重な体験談なども聞くことが出来ました。
そして早い時間に就寝。夜、用足しに雪洞を出ると強烈な寒さと吹雪・・・
外は荒れ狂う猛吹雪でも、雪洞の中は別世界というのも頷けました。
翌朝、みんなで朝食のおしるこを食べてから出発の準備を済ませ、最後はみんなで力を合わせて作り、一晩夢のような時間を提供してくれた雪洞を崩す作業に入りました。
もったいないようですが、知らずに雪洞の上を歩いた人が踏み抜いたりしないようにするには必要なことですね・・・
雪洞作りは専門誌やネットなどで学ぶことは出来ますが、更に実際に作ることで万が一の状況になった際に余裕を持って作れるか否かに繋がるのではないでしょうか。
コメント
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沢山練習して、ご教示ください!
割と本気です
tacaさんの本気度、理解できます(^-^)
完成度の高い雪洞はテントより風や寒さの影響も少なく、日高の縦走には最適かもしれませんからね・・・
ボクも機会があれば何度も作り、より完成度を高めたいと思っています。やはり実践あるのみでしょうか・・・
またtacaさんと山行の予定を立て、悪天候等で中止するとき等に第二案として一緒に雪洞作りをしましょうか(^^)v
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