エノシマキブシと磨崖仏、春間近の三浦・鷹取山
- GPS
- 04:00
- 距離
- 6.5km
- 登り
- 213m
- 下り
- 203m
コースタイム
- 山行
- 2:50
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 4:20
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
感想
参加しているサークルの企画で三浦半島の鷹取山へ。
例年3月はスギ花粉症がひどいので山歩きはあまりしないのだが、今年はスギ花粉の飛散が少ないのか症状は軽く、先週走った三浦国際市民マラソンでも大丈夫だったので参加することにした。
神武寺駅前はコンビニがないため駅売店が充実しているが、この駅売店は駅舎と一体化していて、駅員さんが店員を兼務していた。
これはなかなかいい発想だなと思った。
最初は京急の線路沿いを歩いて行ったが、ここはちょうど谷戸のところに線路が敷設されている。
そのため冷気が溜まっているのか、先週行ったの三浦半島の先端部とは違ってかなり冷え込んでいる。
それでも照葉樹林の川沿いから神武寺にまで上がると陽射しが暖かく、春を感じる。
が、この辺りそこそこスギの植林があるのだ。
なので、この辺りから今まで治まっていた花粉症の症状が出てくる。
神武寺の境内には「ナンジャモンジャの木」の巨樹があった。
樹齢400年のホルトノキだそうだ。
後から友人がナンジャモンジャなのにヒトツバタゴじゃないんだねと言っていたので、そういえば昔鉢植えで育てていたナンジャモンジャは落葉樹だったからあれは決して常緑樹のホルトノキではなかったし、たしかナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)とラベルが付いていたことを思い出した。
帰ってから気になったので調べてみると「ナンジャモンジャの木」と呼ばれる木はヒトツバタゴが多いが、ニレ、イヌザクラ、ボダイジュ、タブノキなどもあり、見慣れない立派な植物や、占いや神事に利用されていて直接呼ぶのが憚られた植物を「ナンジャモンジャ」と呼んだのだそうだ。
この神武寺の境内は凝灰岩(三浦層群)の岩壁に囲まれ湿度も高いので、イワタバコも有名らしくなかなか面白い場所だった。
イワタバコの花の時期には混雑するのかもしれない。
鷹取山の山頂部は凝灰岩の垂直壁が住宅地のすぐ近くに迫る不思議な場所になっている。
大谷石が出回る前までは鷹取石として重宝されたそうで、石切り場だったのでこんな景観になっているのである。
住宅街の公園の裏にこんな岩壁がそびえているなんてちょっとシュールな景観だ。
住宅街の向こうには東京湾が見えていて、ちょうど水平線のところが東京湾アクアラインになっている。
気温はそんなに高くないけれど、もう春霞といった感じで遠望は利かない。
その後磨崖仏のある前浅間まで行く。
国東半島で見たことのある磨崖仏みたいに歴史的なものかと思っていたのだが、1960年代に掘られた比較的新しいものだそうだ。
確かに昭和初期まで石切り場として栄えた後に掘られたのだからその位新しいものになるのだろう。
その前にキブシの花が満開だった。
普通のキブシにしては花が大きいなと思ったら、ネームプレートが付いていてエノシマキブシのいう変種だと分かった。
磨崖仏の周囲にはソメイヨシノもたくさん植えられていて、あと2・3週間もするとこの辺りも満開の桜で染め上げられるのだろう。
スギ花粉を乗り切ったという気分だけではなく、桜が咲く季節を迎えると正月以上になんだかまた心新たに出発しようという気分になるのは、入学も入社も4月スタートが多いという日本の風習に慣らされているというよりは、自分の場合は満開の桜のあの景観の影響が強いのかなと思う。
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