遠かったけど来て良かった! 二王子岳の飯豊連山大展望(GW遠征編)
- GPS
- 06:16
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 1,162m
- 下り
- 878m
コースタイム
10:48 一王子小屋
11:40 独標
12:20 油コボシ付近
〜途中10分休憩〜
13:25 二王子山頂着 14:30
15:12 独標
15:47 一王子小屋
16:34 二王子神社着
天候 | 晴れ、たまにガス 二王子神社駐車場 15℃ 二王子岳頂上 14℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
神社内のスペースにも沢山停めてありました |
コース状況/ 危険箇所等 |
一王子小屋から先に本格的な雪が出現します。 ザラメ雪でしたのでアイゼンは未使用です。 独標から油コボシ付近までは急登を数度登ります 急な斜面も幅が広いのでトレースが至る所にあり、通るトレースによっては斜度が若干緩いかも? 自分のイメージとしてはスキー場のバーンを連想しました。 所々にある雪庇が見えたので出来るだけ端は寄りつかない様に注意しながら歩き、 その部分も過ぎると後は頂上までは展望の良い緩やかな尾根が続きます。 ちなみにアイゼン装着率は低かったものの、長靴装着率は高し!です。 地元の人は長靴がデフォルトなのでしょうか? |
写真
感想
二王子岳に登る
飯豊連峰を見たい
残雪期の山を経験したい
上から順々に優先順位が下がってるけど、この時期の天候良い時に二王子に行けば3つの条件に合致出来る。
行くまでの運転がしんどいので他の山とのセットで休日の2日間を利用して行ければ。。と希望的観測が頭の中には何となく考えていた。
日帰りで行くなどほとんどない案であった。
が、図らずしも天候のせい(おかげ!?)で実現する事が出来た。
GW後半の三連休、ようやく前回の山行での筋肉痛も収まり出掛けようと思ってた4日の夜、しかし翌日の天候はいまいち。
行くだけ行ってしまえと出発した、5日のAM4:00。
東関道を都内に向けに走るも、どうも西の方面は雲で覆われ所々山の景色は雲の中。
いかにも雨が落ちてきそうな黒い雲も見受けられる。
・・・迷った、凄い迷ったが、、道路は右か左かの選択を迫ってくる。
(前もって新潟方面の天候は晴れと聞いてたが、何せ残雪期登山というのが経験ないので自分が登れるのかの判断が付かなかった。
これが経験済みだったら迷わず目的変更していたのに)
散々迷ったが最後の選択箇所で、
雨とガスの山<天候良だが雪の山
になり一路北へ進む。
高崎まで来ると晴れ間が覗きさらに関越トンネル間近で谷川岳がくっきり映る。
ヤバイ!この山も行きたい。。と思うもこの方面の山は、装備と経験に不安が有り過ぎて何とかスルー出来た。(でも後ろ髪惹かれた)
そんな葛藤もあり?ようやく二王子岳の麓に到着した。
はぁ〜疲れた。。5時間半近いの運転、『お疲れ様でした』と自分自身を労うもこれからが本番戦。
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スタートが遅いのと雪道の登りが想像できないので、ピークまでをコースタイムと同等の4h30mに設定。
時間でいうと14:00を切れなかったら戻って来ようと心に留めスタート。
一王子小屋まで登りその後から雪が出現。
軽アイゼンを着けるか迷ったが、雪質で余り効果が無いかと判断し暑くもなってきたので上着を脱ぎ進む。
グズグズした雪の為に進みずらいが、斜面がキツくなると蹴り込みながら足場を作りゆっくり進む。
スローペースながらも独標に到着。
標高が1000m近くなので山頂の1420mまではそんなに標高差がないのだろうと思うも、
ここら見えるピークとおぼしき場所までは距離が有るように感じる。
この二王子岳がなだらか山容だからかな?
独標からは急な斜面と緩やかな斜面が交互に訪れ、そして頂上から下山してくる人達のすれ違いが多くなる。
こちらが急な斜面を一歩一歩ゆっくりと進むのを、下山してくる方々はその斜面をシリセードで一気に滑り降りてくる。
あのように滑り落ちれば良いのだな・・・いいなぁ〜帰りは自分も試してみよう、と苦しさと楽しさとが入り混じった状況でさらに進む。
登山道入り口からほぼ一緒のペースで登られたペアがいたのだが、お互い少し足を停めた時にその男性の方に聞いてみた。
ukz『ここは何回か登られてるのですか?頂上はまだまだ先ですかね?』
男『二王子岳は雪のない時期に二回登ったが、この雪でこんなに苦労するとは思わなかった』と、さらに
『この目の前に見えるピークを過ぎれば頂上が見えてきます』
なるほど、有難いお言葉。
油コボシと思える場所を過ぎ何とか頂上への道も見えたかなと思うも、
それでもまた急登を越えて山頂間近の稜線に出ると目の前が一気に視界が広がる。
右手に見える山並み。
うわぁ〜雄大だ!
そして頂上に近付くにつれ見えてくるさらに奥の稜線が!!あれはもしかして??
そう。。ついに辿り着いた、飯豊連峰が見える稜線へ。
登っては写真を撮り、また登りの繰り返しだが、もう先程の疲れなど関係無し。
頂上付近は緩やかな丘状になっているので、気持ちが安堵したのかもしれない。
そして頂上へ!
目の前に広がる光景は左の端から右の端まで飯豊連峰の稜線がダイナミック目に飛び込んで来る。
地図を見ながら山座を見直してもほぼ地図上のピークが見渡せる。
大日岳、北股岳、奥に見えるか微妙だけど飯豊山、ずらーっと。
まさかこんなにほぼ全ての山が見渡せると思わなかった。。感激?感無量?
いや言葉には出来ない、、ただ口をあんぐりとして無心で眺めるだけ。
そして暫くしてから思うのは『来て良かった!』と。
頂上に到着もほとんどの人は下山済みだっ事もあり、山頂には自分も含めて3組しか居ない。
昼飯をゆっくり取りながら目の前の大展望を堪能。
あの稜線に今日は人が居るのかな?とか。
十二分に景色を堪能し下る道へ、登りでは気付かなかったトレースが下りでは何種類も見える。
これだけ広いと好き勝手に歩きたくなるが、端を歩き過ぎると所々で見えた雪庇が怖くなりまた戻る。
そして急斜面はチャレンジしてみた!シリセード。
恐る恐る滑ってみた。
が、楽しいし、そんなにスピードも出ないのでそれほど怖くない。
てっきりスピードも付き、止まらない事態になるかとの考えも杞憂だったようで、それに気分良くして斜面ごとにトライしてみる。
トライしてみる、たまに不可抗力で滑ってシリセードにもなったりと。
そして他の人のシリセードトレース(!?)には存分に使わせてもらった。
下りはあっという間に独標に着き、周りも見ると樹林帯も増えてきた。
最初は赤テープを追いながら歩いてたのがいつの間にか目線が下に行き、トレースを追いかけるようになっていた。
自分では気にしないで進む。
そのうち沢筋に降りて行ったので、登りとと同じ道と当然の様に思いこみまた進む。
が、突如雪が途絶えた沢がむき出しになった場所に出会わせた。
あれ?雪融けが進み様変わりした?、、いやそんなはずは?
その先を目で追うと目指す場所の地形が違う。
そして足元を見るとそのトレースも左に折れている
やはり下りる場所をどこかで間違えたみたいだ。
(この模様はロガーに記憶されたルートでも読み取れる。
行きと帰りが若干ずれている場所があり、それはGPSの誤差ではない、本当に道を誤っている)
落ち着いて場所を認識し、沢筋を左に登り本来の道にトラバースしながら戻ると、今度は今度は木の幹トラップ発動が!
--ここで木の幹とトラップ?とは!--
雪の中に埋没し横倒れた木がボコボコボコと音を立てて突如起き上がる。
それも人の接近に反応するかのように!
まさに登山者を待ちうける罠?
(大自然の驚異です、本当にびっくりしました)
ニ度もトラップに引っ掛かってしまった。
そのトラップも何とか解除(!?)し、元の道に合流して一王子小屋まで着けば後は安心の下山路。
その先は所々残っていた雪も、登りの時にあった部分も大分雪が融けていて、数日間には雪も無くなりそうな様子。
(ルートはこの道の途中で切れて、そこがエンドになっているが
キチンと下山しております。
駐車場ではロガーの電源が入っていたので、多分沢筋でGPSのデータが上手く受信
出来なかったのかな?と)
山行の満足感に浸りながらも帰り道の大渋滞に不安をよぎり早々と駐車場を後にするのであった。
二王子岳、母親の実家がこの近くだったので子供心に夏休み毎年のように見ていたこの山。
そして、ほぼ0mから立ち上がる雄大な山は心に焼き付いてた。
こうやって登れることに至り満足。
さらには飯豊連峰も見る事が出来て大満足
次の機会にはあの稜線の上に立ってみたい、その憧れを増した山登りになった。
コメント
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ukkysuzさん、こんばんは
二王子岳からの迫力の飯豊連峰、素晴らしいです
本当に「どーですか!」って感じですね
新しい青春の鐘は鳴らされましたか?
「飯豊朝日連峰の登山者情報」のHPで二王子岳からの
飯豊の写真をみる度に是非いってみたいと思っていました。
昨年飯豊縦走した翌日に体力があれば二王子岳に登って縦走した飯豊を眺める予定でしたが体力が残らず中止しました。
いつか雪纏う飯豊を二王子岳から眺めたい思いを強くしまし
こんにちは、shira-gaさん。
迫力有り過ぎまして、写真ばっかり撮ってました。
>新しい青春の鐘は鳴らされましたか?
ああっ!
青春など、とうの昔に過ぎたおっさんだからでしょうか?
『青春の鐘を鳴らす』などという
こっぱずかしい事は思い付きもしませんでした
でも最後誰も居なかったので、鳴らせば良かったかも?です
雪纏う飯豊は素晴らしいですね、次はあの稜線に立ってみたいと強く心に思いました。
shira-gaさんのレコじっくり見ましたよ。
見事な記録です
あれの後に二王子岳など普通は無理(!?)ですが。。。
ではでは
とても見ごたえ、読みごたえありました
「青春の鐘」のお写真で和田アキ子のあの歌が浮かびましたよ〜
私がその場にいたら、鐘を鳴らしていたかもです。
オバチャンですが
木の幹トラップ初めて知りました。無事に生還されてヨカッタです
山頂は雄大な景色が見えるのですね。本当に素晴らしい!!
大満足というのも納得です。こんな素敵な景色を見る事が出来て
とても羨ましい〜
遠征した甲斐がありましたね!
お疲れ様でした
オ○○ャンなんて思ってないですから
機会がありましたら
♪あの鐘を鳴らすのは〜
と歌いながら是非青春の鐘をついて下さいませ
pippiさんはダイブお忙しいようで。。
そんな中にわざわざコメントまで残して頂き、有難うございます。
さてさて、この日は天候に賭けてました
読み通り雄大な景色を見れた事にも喜びが+αで補正が掛っているのでしょうね
素敵な景色を見れたなら、遠征などもネタの内です
ukkysuzさん、こんばんは。
二王子岳、素晴らしいレコですね〜 山頂からの大迫力の飯豊連峰、bikihanakoもお写真で拝見できて良かったです。ありがとうございました
昨年の秋にbikihanakoもukkysuzさんと同じルートを歩きました。その時も飯豊連峰の絶景に息をのみましたが、稜線から見えた青々とした「日本海」にも驚きました。 また、新潟のお山に行ってみたくなりました
bikihanako
bikihanakoさん、こんばんは。
コメント有難うございます!
二王子頂上の稜線に上がると、それは想像以上の展望で圧倒されっぱなしでした
飯豊連峰を眺めるには絶好のロケーションですね
bikihanakoさんは秋の飯豊連峰でしたか!
あの雪白さとはまた違う飯豊を見られたのは羨ましいです。
さらに日本海も!
自分の時は飯豊の反対側(海側)は雲海でしたので
新潟の山、いいですね
移動には時間かかるけど、積極的に行きたい場所です
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