無意根山 薄別コース
- GPS
- 09:17
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,091m
- 下り
- 1,080m
コースタイム
9:50 登山口 宝来小屋
11:00 無意根尻小屋
11:50 テラス
13:00 無意根山
14:40 無意根山尻小屋
16:00 登山口 宝来小屋
17:20 駐車場
トータル 9時間10分(休憩含む)
平面距離19.1km 標高差約1100m
天候 | 晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林道ゲートが閉まっていると、長い林道歩きになってしまいます。 5月23日でも雪がガッツリ残ってました。軽アイゼンがあった方がいいと思います。 |
写真
感想
今回は、ジャグリングメンバー6名と大人数での登山でした。
全員初心者&しかも1人は登山自体が初めて。
なのに選んだ山は「無意根山」薄別コース
夏で、林道ゲートが開いていれば楽な山だけれど。
春の雪山で、長い林道歩きがあるロングコース。
うーん、大丈夫なのかな?
薄別コースの入口に到着。
やはり林道ゲートは閉まっています。
人生いつも、そんなものです・・・。
なので、ここから登山口までの5.5kmは林道歩き。
ダラダラな登りの林道歩きって、精神的にもキツイなー。
8:10 駐車場を出発
ダラダラとスローペース気味で、なんとも下世話な話をしてる。
こんなペースじゃ、今日はピークまで行けないかもなー。
なんて考えながら歩く。
しかし、不思議な光景が目に入る。
「額」を背負ってる男がひとりいる。
「岳」のマンガ&映画が好きなので、わざわざ「額」を背負ってきた。
「愛すべき、大バカだ!」
9:50 登山口の宝来小屋に到着
もうすでに、1時間40分(標高差420m)上がってきてる。
ここからがスタートだよ。
テンション上がらない・・・。
それでも、歩きだすとすぐに雪だらけ&雪原になる。
夏道などは完全に雪の下。
「いいぞ!」
夏道を歩くより、自分の好きな道を歩く雪山の方が面白い。
4名は軽アイゼンを装着、無い人はそのまま歩く。
雪山なのでルートファインディングしながら進まないと行けないので、
仕方なく、自分が先頭に立つ。
自分の好きな方向に自由に進めるのは楽しいけれど、
ルート間違えると迷惑をかけるので、気をつけようっと。
のんびりとした歩きで、
11:00 無意根尻小屋に到着
さて、ここからがキツくなるのだー。
この急斜面が今回の核心だな。
キックステップで、1歩1歩ゆっくりと標高を上げる。
正直、怖いぞ。
ピッケルも無いし、滑落したら止まらないかも?
なんて考えると怖い。
それでも、気温が高く雪が緩んでるので、そこまでは滑らないかな??
途中で止まるかな?
それでも、滑落は避けないと。
1人の時よりも丁寧に、キックステップで登る。
後ろの人が、安全に歩きやすいように、深く蹴り込む。
しかし、疲れる・・・。
とにかく、どんなにゆっくりでもいいので、転ばないようにと声をかける。
どうにかテラスに到着。
11:50 テラス到着
おぉぉ〜、絶景だ!!気持ちいい。
目の前には長い稜線、山頂は雪庇の張出しもあり迫力がある。
やっぱり、雪山は美しい。
しかし、山頂までは距離がある。
メンバーは完全に疲れが出ている。
もう無言・・・。
それでも、ここで休んでると、山頂まで行ける時間が無い。
下山を考えると、13時には山頂に到着しないといけないので、
声をかけずに、先頭でそのまま歩き続ける。
振返ると、1人1人の間隔も広くなり、かなり苦労してる感じだ。
最後の山頂への稜線にでると、雪庇の亀裂があり、なんだか面白い。
やっぱり迫力があるねー。
厳冬期の単独行だと、あまり景色をのんびりと楽しむ余裕もないけれど、
春の雪山は、のんびり景色や太陽を感じれて、気分が良い。
写真を撮りながら、振返ると、皆必死に歩いてる感じだ。
「あとちょっとだよ!」
と声をかけても無言・・・。
13:00 無意根山到着!!
よし!自分の登山計画書通りの時間に山頂に到着。
って、ほぼ休憩しないで、歩き通しちゃったけれど。
運が良く、晴天で風も無いので、山頂でお昼休憩。
下山を考えると、体も冷えるし、20分以内にしようと伝える。
皆、写真を撮り、絶景を楽しんでる。
雪山の山頂に立つって、なかなかチャンス無いしね。
この景色を目に焼付けて欲しいなーっと。
気づいたら40分も経ってた・・・、やば。
面白かったのが、雲海から羊蹄山の山頂部分だけが顔を出してた風景。
1464mと雲よりも高い場所に立てた人にしか楽しめない風景だな。
雪庇の亀裂を上から見たり、雲の隙間から下界を見たり。
なんだか、マンガ「ワンピース」のお話みたい。(笑)
さーってと、下山開始です。
夏道と違い、下山は雪山は楽です。
足の置く位置とかを気にしないで、キックステップで大股で跳ねるように
降りると、空を飛んでるみたいで気持ちいい。
しかも、雪がクッションになり膝の負担も少ないしね。
山頂直下の斜面では、斜度がゆるく尻滑りが出来なかった。
テラスからの急斜面は尻滑りできるけれど、停止するか??
正直、そのまましたの木々に激突しそうなくらいの切れ立った急斜面だ。
ピッケルがあれが、滑落停止姿勢になれるので、挑戦するけれど。
今回は丸腰だよなー・・・・。
っと、思ってたらクロがやってみると!
崖みたいな急斜面を尻滑りでどんどん加速していく!!
おぃおぃおぃおぃ・・・、見てても怖くなるような勢いだ。
しかし、上手くバランスをとって、滑る方向を調整してる。
斜度が緩くなったところから、少しづつ減速してくる。
どうにか止まった。
標高差にして約100mという尻滑りを、初挑戦でやってしまう、思い切りの良さというか、
後先考えないところが、クロの長所です。
自分も含めて、今回はオーバーパンツを履いてきてないので、尻滑りするということはパンツを濡らす覚悟ですね、はい。
けれど、見てたら楽しそうなので、自分が2番手で挑戦。
やっぱり、めちゃくちゃ楽しい!!
尻滑りは、雪山の楽しみのひとつだね!!やっぱ。
しかし、お尻が冷たい・・・。
他のメンバーもキャーキャー言いながら滑って来る。
その後も、長い尻滑りを楽しみに無意根山尻小屋に到着。
14:40 無意根山尻小屋 到着
下山は、予想以上に速かったので、小屋で小休憩。
自分は下着の替えを持ってたので、濡れたパンツを着替えて生き返る。
他の人は「ガマン」ですね。(笑)
ここの小屋も歴史はあるそうだけれど、キレイに使ってて泊まってみたい小屋でした。
さて、ここからは特に盛り上る部分もなく、ただただ下山開始です。
16:00 登山口(宝来小屋)到着
ここからは、むしろ盛り下がるように、林道を歩く。
17:20 駐車場到着
ふぅ〜、さすがに長かったなー。
トータル 9時間10分(休憩含む)
平面距離19.1km 標高差約1100m
と、登山初めての人には、正直酷だったかな?・・・
まっ、それでも綺麗な雪山が見れたはず!!
一日中晴天で、風も無かったので、とても楽しい山行でした。
けど、大人数は疲れるので、人と行くのも少人数くらいがいいなー。
今度はコソッと、ソロで行こうっと。
コメント
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はじめまして
いつも楽しい記録を参考にさせてもらってます
>aoyamaさん
こちらこそ、山行記録を参考にさせてもらっています。
お互い、楽しく山歩きをしましょうね。
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