新緑とヒトツバナを楽しむ黒瀧山と烏帽子岳
- GPS
- 16:00
- 距離
- 6.9km
- 登り
- 981m
- 下り
- 934m
コースタイム
黒瀧山不動寺駐車場(7:12〜7:30)観音岩(8:25〜8:45)鷹ノ巣山(9:10)上底瀬(9:30〜9:40)不動寺(10:20)
【烏帽子岳】
登山口駐車場(11:45)奥の二俣(12:45〜12:50)群界尾根(13:15)マル(13:30)烏帽子岳(13:50〜14:20)コル(14:25)奥の二俣(14:37)登山口(15:10)
天候 | 終日晴れです |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
○烏帽子岳は、シボツ沢登山口に大きな駐車場?があります。 ○昼食は、大仁田ダムサイトの東屋を利用しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○前回、積雪で途中撤退した黒瀧山の馬の背も雪がなければスイスイです。 |
その他周辺情報 | ○下仁田には秘湯を守る会の宿「清流荘」がありますが、立ち寄り湯は800円で露天風呂だけだし、湯温が低くて温まらないので今回はパスしました。 |
写真
感想
【黒瀧山】
黒瀧山も烏帽子岳も、高さといい、歩く時間といい、どちらも初心者クラスの山であるが、過去に、体調不良や降雪のため途中撤退した山である。今回は、体調万全とは言い難いが、どの程度歩けるか、足慣らしのつもりで出かけてみた。
ここ最近、何度も走ったことのある下仁田の町を抜け黒瀧山不動寺の駐車場に着いたのは午前7時過ぎだった。残雪の残る寒かった今年の1月に比べると新緑がとても綺麗で吹いてくる風も心地よかった。
雪がないとこんなに歩きやすいかと思うほど足が進む。前回降雪のため撤退した馬の背の鎖場も難なく越え、今回のルートの最高地点である観音岩に向かった。
この時期、関東、東海の山ではツツジが咲き誇る季節だ。この黒瀧山でもオレンジ色の山ツツジがあちこちで咲いている。アカヤシオ、このあたりではヒトツバナと呼んでいるらしいが、名前のとおり、新緑の林の中にぽつりぽつりと咲いていた。
途中にあった見晴台の眺めも良かったが、観音岩の展望は360度だった。西上州の山は何度来てもわかりずらい。最近登った四ツ又山や鹿岳あたりはわかるが、それ以外の山はよくわからない。ただ、どこからでも目に付く妙義山や浅間山、榛名山あたりは間違いなくわかるので、このあたりを基点として山座同定を楽しんだ。
天気は申し分ないかわり、谷川岳など、雪が残っている遠くの山は春霞でよく見えなかった。しかし、ザワザワと音を立てて吹いてくる風は心地よく、一年で一番低山歩きが楽しめる季節を肌で感じ取ることが出来た。
なだらかな新緑の稜線をしばらく歩くと九十九谷を覗く岩の上に出た。谷底に上底瀬の集落が見える。こんな山の中にまで人が住んでいるのかと感心してしまうほどここは山奥なのだ。
黒瀧山は低い山なのであっという間に下界に下りられる。さっき見えた上底瀬の集落を抜けて不動寺まで戻るのだ。
上底瀬の村内は、車も通らず、人の姿も見えない静かな山村だった。不動寺裏の峠につながる林道沿いには養豚場があった。いい臭いではないが、昔、自宅近くにもあったので懐かしい臭いだった。
不動寺では、本尊のお不動さんがご開帳だというのでお参りしてから次の烏帽子岳へ向かうことにした。左腰に若干違和感を感じるが歩くには差し支えなさそうなので今回は登れるだろう。
【烏帽子岳】
大仁田ダムサイトで鍋焼きうどんの昼食を済まして登山口の駐車場に行くと先行者の車が5台もとまっていた。黒瀧山では誰にも会わなかったのに、意外とここは人気があるようだ。
半年前に途中まで来ているので勝手がわかっている。シボツ沢沿いの道を奥の二俣を目指してひたすら登った。何となく左腰がピリピリするが今日は何とか歩けそうだ。
途中で3人連れとソロの男性とすれ違った。山にいるのはあと3組だ。スタートが遅いので山頂で一緒になることはないと思うが、うるさいパーティーはごめんだ。
午前中に登った黒瀧山も綺麗だっがシボツ沢の新緑も綺麗だ。ザワザワと吹き抜ける風が汗を吹き飛ばしてくれる。暑くもなく寒くもなく快適に登れる。
奥の二俣から群界尾根への登りはこの日一番の急登だった。もう上り道をすたこら登れる歳でもないのでマイペースでゆっくり登る。コースタイムの1割、2割増しである。
群界尾根上も気持ちの良い風が吹いていた。倒木に腰を下ろし若葉に囲まれてのひと休み。何とも快適なひとときである。
マルと呼ばれるピークはすぐそこだ。このあたりからヒトツバナと呼ばれるアカヤシオが疲れを癒やしてくれる。烏帽子岳へはマルのピークで左折する。真っ直ぐに行く道は天狗岩方面の縦走路のようだ。
マルから一旦コルに下り、ここから登り返すと烏帽子岳の頂上だ。振り返るとマルの斜面の所々がヒトツバナでピンク色に染まっている。
烏帽子岳の頂上には若いカップルがいたがちょうど下りるところだった。誰もいなくなった山頂を独り占めできた。黒瀧山同様、西上州の山々がずらりと並んでいるが、名前のわかる山は前述したとおりである。大仁田から下仁田の街並みがよく見えるし山頂を囲むようにヒトツバナが咲いているのでひと休みするには最適な山頂である。
昼食の残りのパンを食べ、ザックにバナナが入っているのを思い出し、妙義山をバックにバナナの写真を撮ってから腹に納めた。
下山は早いが、コルから奥の二俣へのツルツルの急斜面ではトラロープのお世話になりながら下ったが、足回りが埃だらけになったのにはまいった。
昨日までの渋滞が嘘のように空いている高速道路を快適に走り、自宅のお風呂でゆっくり汗を流した。気持ちの良い汗を流したお陰で体重が2キロも減っていた。夏の南アルプス縦走に向けて体力をつけよう。
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