記録ID: 115888
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ハイキング
奥多摩・高尾
巳ノ戸尾根→八丁山→鷹巣尾根→鷹ノ巣山→石尾根→山ノ神尾根→大増鍾乳洞
2011年05月18日(水) [日帰り]
- GPS
- 355:29
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 1,515m
- 下り
- 1,739m
コースタイム
時刻 場所/行動
8:43 中日原到着
↓- 2:49
11:32 八丁山
↓ - 0:55
12:27 お伊勢山
↓ - 0:08
12:35 鞘口のクビレ
↓ - 0:25 巳ノ戸林道探索
13:00
↓ - 0:45
13:45 ヒルメシクイノタワ
↓ - 0:25
14:10 鷹ノ巣山
↓ - 0:35 ご飯休憩
14:45
↓ - 1:09
15:54 六ツ石山分岐
↓ - 0:09
16:03 狩倉山(不老山)
↓ - 1:31
17:34 小菅山
↓ - 1:01
18:35 下山
8:43 中日原到着
↓- 2:49
11:32 八丁山
↓ - 0:55
12:27 お伊勢山
↓ - 0:08
12:35 鞘口のクビレ
↓ - 0:25 巳ノ戸林道探索
13:00
↓ - 0:45
13:45 ヒルメシクイノタワ
↓ - 0:25
14:10 鷹ノ巣山
↓ - 0:35 ご飯休憩
14:45
↓ - 1:09
15:54 六ツ石山分岐
↓ - 0:09
16:03 狩倉山(不老山)
↓ - 1:31
17:34 小菅山
↓ - 1:01
18:35 下山
天候 | 晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
下山:大増鍾乳洞からバスで奥多摩駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※注 このルートは、地図に載っていないルートが多く含まれています。 記録については、記憶や写真を頼りになるべく正確に記述するようにしていますが、誤りがある可能性もあります。 この記録を参考に山に入り、遭難や事故に遭われても責任を負うことは出来ませんので、同じルートを行かれる方は、ご自身の判断と責任の元でお願いいたします。 また、地形図やコンパスを持っていない方、持っていても使いこなせない方、読図能力の無い方は、遭難の危険が高いので、このルートのうち地図掲載の無い場所への入山は避けた方がいいと思います。 計画に当たって、八丁山ルートに関しては、ヤマレコのoreshioさんの記録を、山ノ神尾根に関してはkoizさんの記録を参考にしました。 oreshioさん 【だいぶ寄り道】八丁山〜お伊勢山〜鷹ノ巣山【マイナールート】 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-105901.html koizさん 六ツ石山、本仁田山 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-89607.html ■中日原〜八丁山(巳ノ戸尾根) 中日原で下車し、稲村岩尾根の登山口に向かう。 八丁山への取付きは、巳ノ戸橋を渡り、7分くらい登山道をそのまま行くと、新しめの道標があり、そこから右上に伸びる作業道が取付き。 道標には「稲村岩 鷹ノ巣山⇔日原バス停」とある。 作業道を暫く植林帯の中をつづらに登って行き、荒れた資材置き場のような場所を通過し、さらに登ると、廃屋の石垣が見えて来る。 石垣の上に上がると、倒壊した廃屋や大きなお釜がある。 道は、そこでつづらに折り返すように、上がって行く。 暫く行くと、尾根を東側から巻くようなトラバースに入り 「平成18年度 事業名 奥多摩町森林再生間伐事業箇所」 という木製の看板があるので、そこで作業道を外れ、尾根を直登する踏み跡に入る。 我々は、そこを見逃し、作業道をそのまま進んでしまい、少々時間をロスしてしまった。(作業道をそのまま進んだ場合、道が荒廃し、苔むしたガレた斜面になり、資材置き場のような建物のある開けた緩斜面に出る) 気をとりなおして、看板まで戻り、尾根に取り付く。少しだけ登るとお墓があるので、その側を通過し、さらにつづらに登ると、踏み跡が薄くなって来る部分がある。 作業道らしき踏み跡は、尾根をトラバースするように続いているが、地形図を見ると、稜線は緩やかなので、我々はそこで尾根を直登。 多少歩きにくい落ち葉の斜面を登ると、針葉樹の植林帯と広葉樹の境界の緩やかな尾根に出た。 尾根には踏み跡があり、赤テープもチラホラと。 少し尾根伝いに登ると、何か動物が掘ったような大きな穴があった。 また、少し登ると、南側斜面が開けた場所があり、稲村岩尾根が見渡せる。 恐らくこちらがoreshioさんの書かれている、裸地だと思われるが、割と緑の草が生えていて、写真の雰囲気は異なっていた。 因みに、先ほどのトラバースの作業道はこちらに出ると思われる。 さらに進むと、尾根の北側に鹿避けの柵が現れ、暫く鹿柵沿いに登る。 途中、杉の木の皮が剥がれている木があった。 爪痕が無いので熊では無いだろうと思ったが、暫く進むと、熊の糞を発見。 という事はさっきの木の皮の剥がれは熊の仕業か!? 多少ビビって鈴を鳴らしまくりながら、熊避け用に持って来ているタバコに火をつける(熊に効果があるという意見もあるので、非喫煙者だが持参) その後、段々トレイルはゴツゴツとした岩が多くなり、八丁山手前の岩場に差し掛かる。 こちらの岩場は、それ程危険な感じはしないが、岩場の両側は切れ落ちていて、バランスを崩したり、足を踏み外して落ちれば、命は無い。岩場は巻かずに直登した方が良さそう。一応、三点支持程度は必要で、ストック等は仕舞った方が安全だろう。 岩場の通過が終わると、少し斜面を登り、すぐに八丁山の山頂に出る。 巳ノ戸尾根は、一部尾根への取付きを誤らなければ踏み跡もあり、それ程不明瞭なルートでは無かった。 ■八丁山〜お伊勢山(鷹巣尾根) 八丁山山頂には、思ったより平らで広く、古びた木製の山頂標が木にくくりつけてある。 展望は殆ど無い。 ここから、お伊勢山方面は方向を変え、南西の斜面を下る。 取付きにテープがあり、前方のコルに向かって稜線が見えるので、そちらを辿って下る。 コルに降りると、二重稜線のような不思議な地形になっており、稜線の間が窪地のようになっている。我々は北西側の稜線を辿り、再び稜線の登りに入ったが、南東側の稜線を通った方が楽だったかも知れない。 稜線は段々痩せ尾根になり、多少のアップダウンを繰り返す。この稜線も、困難な場所は無いが、滑落したら助からないくらい切れ落ちている箇所もあるので、足元は注意が必要。 暫く痩せ尾根を進むと、お伊勢山に到着する。 ■お伊勢山〜鞘口のクビレ〜鷹ノ巣山(鷹巣尾根) お伊勢山山頂は、樹の根元に山頂標が置いてあり、それと判る。展望はあまり良くない。 お伊勢山を後にし、斜面を下ると、すぐに鞘口のクビレのコルに到着する。 こちらには、遭難碑と倒れた道標がある。 [巳ノ戸林道探検] 鞘口のクビレは稲村岩尾根取付き部分から鷹ノ巣山の西にある巳ノ戸ノ大クビレに続く廃道、巳ノ戸林道の鷹巣尾根との交差点であり、巳ノ戸林道の入口には「通行禁止」の看板が立っていた。 巳ノ戸林道は前から気になっていたので、少し巳ノ戸ノ大クビレ方面に様子を見に行くと、すぐに腐りかけた木製の橋があり、道は大分荒廃している。 さらに進むと、崩落がさらに進み、道形が無くなって行き、崩れやすい斜面になって来たので引き返した。 この先に大崩落があるらしいので、いつかそこまで行ってみようと思う。 参考「バリエーション・ウォーキング ヤケト尾根吊橋下降点から巳ノ戸林道」 http://medi-terra.net/yama/yama_100509.html 鞘口のクビレに戻り、ヒルメシクイノタワを目指す。 登り出しは多少藪が五月蝿いが踏み跡はハッキリしており、迷うことは無い。 ヒルメシクイのタワの稜線への登りは、踏み跡がハッキリしないが、稜線が見えているので、楽そうな場所を選んで登れば問題無い。 ヒルメシクイノタワの少し先で、稲村岩尾根に合流した。 そこから先は稲村岩尾根を鷹ノ巣山に登る。 メジャールートに出たので、大分楽だがこの最後の登りは少々きつい。 ■鷹ノ巣山〜狩倉山(P1452)(石尾根) 鷹ノ巣山山頂で、おにぎりを食べ、そこから、石尾根をそのまま下る。 狩倉山分岐点までは特筆すべき情報は無いので、省略。 石尾根登山道は狩倉山をトラバースするように通っているので、狩倉山へ登るルートは、六ツ石山分岐点を少し下ったコルから、稜線に向かってそのまま登る。踏み跡もテープマークも無いが、コルからものの5分で到着するので、迷う事は無いと思う。 ■狩倉山〜小菅山(P989)(山ノ神尾根) 狩倉山山頂には、山頂名が印刷された紙の道標?がビニールテープで木に貼り付けてあるので、山頂と判断出来る。 近くに、東京農大の演習林の看板が立っている。 狩倉山到着が16時頃で、大分遅くなっていたので、山ノ神尾根を下るか少し思案したが、日も長くなっているし、地形も頭に入っているので、大丈夫だろうと判断し、下山を決行。 下り始めはわずかにテープマークがあったが、すぐに見つからなくなり、踏み跡もハッキリしない。 地形図で見ると、北東に伸びてP1080に至る尾根と、北北東に伸びてP1286を経過する尾根を間違えやすそうなので、慎重に方角と地形を見定めながら下る。 感覚的は北寄りに進路を取ると良い。 狩倉山から北に伸びる尾根の地形図には表現されていない小ピークの手前に年数の経過した古い赤テープを発見後、その小ピークを超えると進路を北東に取り、次の小ピークを超えると、P1286あたりから尾根が少し細くなり、その先の地形図で岩場になっている部分が、木の根とゴツゴツした岩のミックスした急斜面になっている。 この斜面は、多少下りにくいが、木の根をホールドにすればそれ程危険は無い。 その先緩い尾根を少し北に進むと尾根は緩やかに北東に曲がり、暫く斜面を北東に向かって下る。この辺りから、地面に突き刺した木の枝にピンクのテープマークが付いた目印が目立つようになり、そのマークを追う。 暫く進むと、傾斜が緩やかになり、その先に地形図で丸い岩場のようになっている部分は岩がゴツゴツと出ていて、末端が急斜面になっている。 ここで、尾根は、北東に出ている部分に乗り換えるような形になるが、北東に伸びている尾根が、かなり下の方から接続していて、樹木が邪魔で北東の尾根に気づきにくいので注意が必要。 目を凝らして地形を見ると、北東の斜面の下に尾根が伸びているのを発見出来るので、そちらに向かうと、針葉樹の植林帯と広葉樹の間から、つづら折れの薄い踏み跡が見つかるので、そちらを辿って尾根まで下る。 尾根まで下るとこちらも植生の境界となっているので、そのまま北東に進み、コルを超えて登り切ると、小菅山(P989)に到着する。 ■小菅山(P989)〜大増鍾乳洞(山ノ神尾根) 小菅山の山頂は、良くある小ピークと区別が付きにくく、山頂とは気づきにくい地形だが、古い木製の道標がくくりつけられているので、判断出来る。 小菅山山頂からは、さらに北東に伸びる薄い尾根に乗るが、この辺りの地形は尾根の分岐が非常に判断しにくく、我々は、P989から真北に伸びる尾根に入ってしまい、登り返す事になってしまった。 間違った尾根を下る途中、尾根が真北を向いているのと、東面の谷を介して別の尾根が見え、読図の内容と整合性が合わずにすぐに気がついたが、この辺りの地形は読みにくいので下りで使う場合は注意した方が良い。 この辺りから青いテープマークが目立つようになり、どうやらそのマーク辿るのが正解のようだったが、間違った場所にマークがある可能性もあるので、地形図を見て自分で判断する方が良いだろう。 本来下降するルートに戻り、P989より北東に伸びる尾根筋を辿る。 こちらの尾根は途中で尾根筋がハッキリしなくなり、どこか適当な場所で、東の方角に進路を取らなければならないが、ここでも少し北東に行きすぎて斜面を少し余計に下ってから、南東に進路を取って、東に伸びる尾根に乗り直した。 すると、地形がなだらかな地点で、明確な踏み跡を見つけ、以降はその踏み跡を辿って下山する。 踏み跡は東に伸びる尾根の途中から東西に大きくつづら折りに振れるように、南斜面を下降し、やがて古い神社のような建物が見えて来る。 そこが、地形図に描かれている神社かと思ったが、実際はもう少し下った場所にもっとしっかりした神社があった。 正規の?神社を超えると、階段が現れ、舗装道に出る。 終バスの時間が迫っていたので、車道を走った。 地形図では大きく斜面を迂回するように車道が走っているが、もしかしたらここをショートカットする道があるかも知れない。 山ノ神尾根を下降で使う場合、前半は地形図とコンパスで慎重に現在地を把握し、下ればそれ程迷わないとは思われるが、後半の小菅山から先は、地形が読みにくく、間違えやすいので、方角と地形を良く検証しながら、進むのが良いと思う。 |
写真
感想
日帰りで、まだ行ったことの無い、奥多摩のバリルートを歩こうという事で、巳ノ戸尾根で八丁山経由で鷹ノ巣山に登り、山ノ神尾根で下山するという計画を立て行ってみました。
巳ノ戸尾根、鷹ノ巣尾根、山ノ神尾根は地図に載っていないルートでしたが、八丁山のルートは記録も多数あり、問題なく抜けられるだろうと思っていましたが、山ノ神尾根は情報が少ないため、多少不安がありました。
実際に行ってみると、八丁山のコースは、迷う要素は少ないが、思ったよりハード。
稲村岩尾根と違い、高度感のある岩場があったりして、コースに色々変化があり、面白いルートだったと思います。
山ノ神尾根は、あまり人の入っていないルートのようですが、特に危険な場所は無いですし、キツい場所もあまりありません。
ただ、下降で使う場合、地形にパズル的要素が多く、何度か迷いながら、下山したので、地形図・コンパスと、読図能力は絶対必要なルートだと思います。
このコースの下降は、いい読図の訓練になりました。
奥多摩も、地図にコースの載っていない場所を探すと、まだまだ面白い所がありますね。
ルーファイ的にはかなり歩きごたえのあるルートです。
道が難儀というわけではありませんが、歩きぬくと
「やり切った!!!」感を味わえ、貴重なルートだと思います。
下りでは何度か尾根を乗り間違えるなどし、時間のロスがありましたので
ルーファイに自信がない方は、少し時間の余裕を持って予定を
組んだ方がいいと思います。
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コメント
この記録に関連する登山ルート
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山ノ神尾根は知りませんでした
薮もほとんどなさそうで歩きやすそうに感じましたが、狩倉山(不老山)から林道までは6km以上の長丁場のようですから大変そうですね。
奥多摩駅の日原側は急峻な岩場が点在していますから、無計画に歩くと危険と考えています。
八丁山は昨年の5月に登りましたが、調子が出ずやっとこさの感じでした
山での最終バスは、充実感が増しますね
コメントありがとうございます!
お返事遅くなりました。
狩倉山からの下山は、6kmもあったのですね。
山ノ神尾根は、トレイルが柔らかく、それ程歩かれていないようでしたが、林業の人が入った形跡ありますし、所々踏み跡は付いていました。
奥多摩の日原川に下るルートは、間違えると大変だそうですね。
以前に知り合った、ガイドの資格を持っている年配の方も、おっしゃっていました。
その方は、若い時に、奥多摩の崖で滑落した経験があるそうです。
八丁山のコース、歩かれていましたか。
奥多摩にしては険しい雰囲気のあるコースで、楽しいですが、登りが結構キツイですよね
終バスに乗ると、帰宅が23時くらいになってしまうので、最近は少し前に乗るようにしていますが、バリルートだと、時間が読めずツイツイ、ギリギリになってしまいます。
は、以前は帰りに飲んでいたんですが、乗り過ごしが多く、最近は飲んでいません
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