八海山:屏風道
- GPS
- 10:00
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 1,268m
- 下り
- 531m
コースタイム
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
屏風道登山口P20台ほど。芝生と土有り。トイレ無し。登山ポスト有り。記録紙有り。 清滝小屋まで普通の登山道。道は明瞭。 清滝からは鎖(無い場所も有り)の直登の連続。 鎖無しでも三点確保が出来ればホールドはある。 岩は脆く落石に十分注意。パーティは2人がベストか。多数登山には不向き。 八合目の雪渓で対岸に渡るが目印に乏しい。ルート誤認の危険性。 雪渓が消えていれば沢の中を登って対岸に移る。 雪渓のトラバースは非常に危険。アイゼン・ピッケルあれば安心。雪渓の踏み抜きに要注意。 水場は清滝のみ。避難小屋は天水のため飲用には煮沸がベター。よってアテにする場合は燃料必携。 五十沢(いかざわ)温泉は登山口から近く硫黄泉で泉質も良い。 ゆもと館は日帰り入浴可。大人500円。内湯と露天有り。露天は混浴。 六日町IC出て右折(西進)すぐに7-11有り。清酒八海山売ってます。 |
写真
感想
八海山の概要
越後三山のひとつ。信仰の山。地形上の主峰は1,778mの入道岳。
ロープウェイの掛かる北端の1,120mピークから南の阿寺山までを八海山の山体とすると、北から45%位の主稜線へ屏風道が直接突き上げている。
屏風道を登り切ったところが避難小屋の出入り口である。
清滝から先の屏風道は笑っちゃうくらいの直登の連続。
いつ、誰がこんな道を開削しようと思い付いたのか?
難所を巻こうなどとは全く考えていないようだ。
主稜線以外の登山道はこの屏風道ととなりの新開道のみ。
屏風道を反省して?新開道が作られたのでは?
登山口は二合目。山頂は大日岳で最高峰の入道岳は九合目という面白さ。
入道岳は岩峰群からやや離れて丸いため差別されているようです。
山頂より高い九合目って他にもあるのかな?
鎖場は岩の好きな人ならさして問題にはならないと思う。
しかし八合目の雪渓は難儀だった。
登山道が雪渓に消えている。雪渓の脇を進もうにもトラバース出来ない土の急傾斜で目印も無く困った。
昭文社の地図を見ても細かいところまでは分からない。
付属する冊子の解説を読んで谷を30m登って対岸に取り付くとあった。
雪渓を渡るのだが、表面は硬く締まっていてキックステップだけでは滑らない保証は無い。一歩滑れば清滝沢へ一気に滑落。お盆に家へ帰ることになる。
アイゼン・ピッケルは持って来なかった。失敗である。
そこでたまたま持っていたシェラカップで足場をカッティングする。ものの10mが長かった。
雪渓に空洞があるので奥には進めず、対岸に渡ったところの土の崖を攀じ登る。ホールドが無いので匍匐前進(要するに衣服による摩擦)した。斜度が急だったら引き返すしかない。
後から来た単独の人が別の場所を登り、上から固定ロープを投げてくれたので幾分楽が出来た。ルート探しと雪渓のトラバースで1時間のロス。
その後は再び鎖が現れるが楽勝。でも気は抜けない。
避難小屋に着いたと同時に本降りとなる。入道岳や阿寺山方面の登山道は崩落していて行けない。
天候不良のためロープウェイで下山した。この日の屏風道は自分も含めて2名。八海山全体でも3〜40人程しか居なかったと思う。
雪渓がある急傾斜のルートを行くときはピッケルがあるといい。滑落停止にカッティングが容易に出来る。
単独なら空身で攀じて後からザックを引き上げられる細引きを持っていると便利だ。
不帰の険、剱岳別山尾根、南ア鋸岳縦走をしたことがあるが、今回の雪渓トラバースが一番しょっぱかった。
噂に違わぬ名峰・八海山でした。
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