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Yamareco

記録ID: 1205949
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
磐梯・吾妻・安達太良

西吾妻山(姥湯温泉から周回)

2017年07月19日(水) ~ 2017年07月21日(金)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
28.3km
登り
1,761m
下り
1,751m

コースタイム

1日目
姥湯駐車場(10:30〜11:25)滑川分岐(12:55〜13:05)名月荘(15:20)
2日目 
名月荘出発(4:30)東大巓下(4:50〜4:55)藤十郎(5:30)人形石(6:25〜6:35)梵天岩(7:20〜7:30)西吾妻山(7:50〜7:55)天狗岩(8:10〜8:35)人形石(9:25〜9:30)藤十郎(10:15〜10:20)東大巓下(10:50〜11:25)東大巓分岐(道間違え)(11:35〜12:45)昭元山(13:25〜13:30)烏帽子山(14:07〜14:25)兵子(15:05〜15:10)姥湯駐車場(16:40)
天候 1日目 晴れ時々曇り  
2日目 晴れのち時々曇り
過去天気図(気象庁) 2017年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
姥湯温泉駐車場を利用
コース状況/
危険箇所等
○主稜線上には道標がありますが一部倒れているものもあります。
○登山道は明瞭ですが、東大巓・西吾妻山間以外は結構藪がうるさい場所があります。
その他周辺情報 下山後、姥湯温泉桝形屋に宿泊。(前日、登山前に宿泊予約した)
国道13号線から県道232号線。そしてここから左へ山道に入ります
2017年07月19日 09:54撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/19 9:54
国道13号線から県道232号線。そしてここから左へ山道に入ります
巨大なスノーシェードに覆われた峠駅に立ち寄りました。
2017年07月19日 10:04撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/19 10:04
巨大なスノーシェードに覆われた峠駅に立ち寄りました。
山形新幹線も通ります
2017年07月19日 10:14撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/19 10:14
山形新幹線も通ります
姥湯が見えてきました。
2017年07月19日 10:38撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/19 10:38
姥湯が見えてきました。
立ち寄り温泉の客の車が沢山とまっていました
2017年07月19日 11:13撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/19 11:13
立ち寄り温泉の客の車が沢山とまっていました
吊り橋を渡ったところに登山口があります
2017年07月19日 11:32撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/19 11:32
吊り橋を渡ったところに登山口があります
初っ端から急登です
2017年07月19日 11:32撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/19 11:32
初っ端から急登です
展望台への分岐
2017年07月19日 12:35撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/19 12:35
展望台への分岐
展望台から見る弥兵衛平
2017年07月19日 12:30撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/19 12:30
展望台から見る弥兵衛平
眼下には峠駅付近も見えました
2017年07月19日 12:31撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/19 12:31
眼下には峠駅付近も見えました
藪の中に石祠が埋もれていました。
2017年07月19日 12:33撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/19 12:33
藪の中に石祠が埋もれていました。
何本かの流れを渡ります
2017年07月19日 12:46撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/19 12:46
何本かの流れを渡ります
姥湯分岐の道標。熊にかじられて字が読めません
2017年07月19日 13:09撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/19 13:09
姥湯分岐の道標。熊にかじられて字が読めません
滑川の源流?硫黄臭い臭いがしていました
2017年07月19日 13:16撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/19 13:16
滑川の源流?硫黄臭い臭いがしていました
二つ目の展望台にインクラインの名残が
2017年07月19日 13:45撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/19 13:45
二つ目の展望台にインクラインの名残が
滑川方向の谷が見渡せました
2017年07月19日 13:44撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/19 13:44
滑川方向の谷が見渡せました
カラマツソウが綺麗でした
2017年07月19日 14:11撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/19 14:11
カラマツソウが綺麗でした
シャクナゲもまだまだ咲いています
2017年07月19日 14:35撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/19 14:35
シャクナゲもまだまだ咲いています
おなじみのゴゼンタチバナ
2017年07月19日 14:44撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/19 14:44
おなじみのゴゼンタチバナ
水芭蕉の巨大な葉。大きさを比較するため足を出しました
2017年07月19日 14:56撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/19 14:56
水芭蕉の巨大な葉。大きさを比較するため足を出しました
ハクサンチドリ
2017年07月19日 15:02撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/19 15:02
ハクサンチドリ
2017年07月19日 15:02撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/19 15:02
ミツガシワも咲いています
2017年07月19日 15:11撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/19 15:11
ミツガシワも咲いています
金明水に出ました。美味しいお水ですが、30秒も手をつけていられないくらい冷たいです。
2017年07月19日 15:10撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/19 15:10
金明水に出ました。美味しいお水ですが、30秒も手をつけていられないくらい冷たいです。
冷たい水を4リットル汲みました
2017年07月19日 15:10撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/19 15:10
冷たい水を4リットル汲みました
金明水の上に雪渓が残っていました。冷たいはずです。
2017年07月19日 15:17撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/19 15:17
金明水の上に雪渓が残っていました。冷たいはずです。
名月荘に着きました。今日は私ひとりでした。
2017年07月19日 15:34撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/19 15:34
名月荘に着きました。今日は私ひとりでした。
名星湖まで散歩に行きました。
2017年07月19日 15:37撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/19 15:37
名星湖まで散歩に行きました。
木道沿いにワタスゲが沢山咲いていました
2017年07月19日 15:38撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/19 15:38
木道沿いにワタスゲが沢山咲いていました
あっちもこっちもワタスゲがいっぱいです
2017年07月19日 15:39撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/19 15:39
あっちもこっちもワタスゲがいっぱいです
2017年07月19日 15:40撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/19 15:40
2017年07月19日 15:41撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/19 15:41
2017年07月19日 15:41撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/19 15:41
明星湖。つまらない池でした
2017年07月19日 15:54撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/19 15:54
明星湖。つまらない池でした
東大巓をみながら名月荘に戻ります
2017年07月19日 15:54撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/19 15:54
東大巓をみながら名月荘に戻ります
名月荘の鐘
2017年07月19日 16:33撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/19 16:33
名月荘の鐘
名月荘の横にある明月湖
2017年07月19日 17:11撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/19 17:11
名月荘の横にある明月湖
名月荘の2階。快適です
2017年07月19日 16:34撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/19 16:34
名月荘の2階。快適です
夜明けとともに出発
2017年07月20日 04:50撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 4:50
夜明けとともに出発
弥兵衛平の夜明け。遠方の山は朝日連峰?
2017年07月20日 04:52撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 4:52
弥兵衛平の夜明け。遠方の山は朝日連峰?
夜が明けた木道を西吾妻山へ向けて歩きます
2017年07月20日 05:03撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 5:03
夜が明けた木道を西吾妻山へ向けて歩きます
福島側に見えた山。どこだろう
2017年07月20日 05:03撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 5:03
福島側に見えた山。どこだろう
左奥に西吾妻山が見えてきました
2017年07月20日 05:06撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 5:06
左奥に西吾妻山が見えてきました
左前に会津磐梯山が見えました
2017年07月20日 05:21撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 5:21
左前に会津磐梯山が見えました
稜線上にもシャクナゲが沢山咲いています
2017年07月20日 05:29撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 5:29
稜線上にもシャクナゲが沢山咲いています
藤十郎の分岐
2017年07月20日 05:36撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 5:36
藤十郎の分岐
さわやかな朝の縦走路。藤十郎に向けてあるきます
2017年07月20日 05:54撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 5:54
さわやかな朝の縦走路。藤十郎に向けてあるきます
コバイケソウ
2017年07月20日 05:57撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 5:57
コバイケソウ
チングルマ
2017年07月20日 06:06撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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チングルマ
アオノツガザクラ
2017年07月20日 06:06撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 6:06
アオノツガザクラ
ミツガシワ
2017年07月20日 06:07撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 6:07
ミツガシワ
ベニサラサドウダン
2017年07月20日 06:07撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 6:07
ベニサラサドウダン
チングルマ
2017年07月20日 06:21撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 6:21
チングルマ
地塘越しに見る安達太良山
2017年07月20日 06:23撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 6:23
地塘越しに見る安達太良山
人形石に着きました
2017年07月20日 06:30撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 6:30
人形石に着きました
チングルマとイワカガミ
2017年07月20日 06:54撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 6:54
チングルマとイワカガミ
イワカガミだけ
2017年07月20日 06:54撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 6:54
イワカガミだけ
もう一度アオノツガザクラ
2017年07月20日 06:55撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 6:55
もう一度アオノツガザクラ
大凹の水場。岩の間から美味しい水が湧き出ていました
2017年07月20日 06:59撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 6:59
大凹の水場。岩の間から美味しい水が湧き出ていました
梵天岩向かう途中の湿原
2017年07月20日 09:16撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 9:16
梵天岩向かう途中の湿原
梵天岩から見る西吾妻山
2017年07月20日 07:29撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 7:29
梵天岩から見る西吾妻山
梵天岩から東大巓方面を見る
2017年07月20日 07:30撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 7:30
梵天岩から東大巓方面を見る
西吾妻山に登頂。展望はありません
2017年07月20日 07:58撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 7:58
西吾妻山に登頂。展望はありません
展望の良い天狗岩に戻ります
2017年07月20日 08:03撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 8:03
展望の良い天狗岩に戻ります
コバイケソウ
2017年07月20日 08:11撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 8:11
コバイケソウ
天狗岩の吾妻神社。後方に飯豊連峰が見えています。ほっこりする良い景色です
2017年07月20日 08:17撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 8:17
天狗岩の吾妻神社。後方に飯豊連峰が見えています。ほっこりする良い景色です
記念写真を
2017年07月20日 08:29撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 8:29
記念写真を
ベニサラサドウダンツツジが綺麗でした
2017年07月20日 09:19撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 9:19
ベニサラサドウダンツツジが綺麗でした
ワタスゲを撮りながら東大巓に戻ります
2017年07月20日 09:25撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 9:25
ワタスゲを撮りながら東大巓に戻ります
チングルマが穂になっている場所もありました
2017年07月20日 09:38撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 9:38
チングルマが穂になっている場所もありました
西吾妻山を振り返ります
2017年07月20日 09:42撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 9:42
西吾妻山を振り返ります
ワタスゲの向こうに安達太良山が
2017年07月20日 09:43撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 9:43
ワタスゲの向こうに安達太良山が
人形石付近から藤十郎の湿原を望む
2017年07月20日 09:56撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 9:56
人形石付近から藤十郎の湿原を望む
中吾妻山、一切経山方面を望む
2017年07月20日 10:15撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 10:15
中吾妻山、一切経山方面を望む
ハルリンドウかな?
2017年07月20日 10:21撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 10:21
ハルリンドウかな?
湿原の中に白い枯れ木が散らばり絵のよう
2017年07月20日 10:35撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 10:35
湿原の中に白い枯れ木が散らばり絵のよう
2017年07月20日 10:35撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 10:35
ワタスゲが満開?です
2017年07月20日 10:51撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 10:51
ワタスゲが満開?です
東大巓山頂に立ち寄り
2017年07月20日 11:35撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 11:35
東大巓山頂に立ち寄り
東大巓の三角点
2017年07月20日 11:36撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 11:36
東大巓の三角点
倒れていた標識に気がつかず東大巓分岐で道を間違えました。
2017年07月20日 12:49撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 12:49
倒れていた標識に気がつかず東大巓分岐で道を間違えました。
間違えた先でチングルマ(穂)の群落がありました。
2017年07月20日 11:39撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 11:39
間違えた先でチングルマ(穂)の群落がありました。
まだまだ咲いていたチングルマ
2017年07月20日 11:42撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 11:42
まだまだ咲いていたチングルマ
ハクサンチドリも沢山咲いていました
2017年07月20日 11:56撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 11:56
ハクサンチドリも沢山咲いていました
ギンリョウソウ。道の間違いに気がつき昭元山への稜線に戻りました。1時間のロスタイム。でも写真を撮る余裕はあります
2017年07月20日 13:10撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 13:10
ギンリョウソウ。道の間違いに気がつき昭元山への稜線に戻りました。1時間のロスタイム。でも写真を撮る余裕はあります
昭元山山頂
2017年07月20日 13:34撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 13:34
昭元山山頂
三角点もちゃんとあります
2017年07月20日 13:34撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 13:34
三角点もちゃんとあります
これから行く烏帽子山が見えました
2017年07月20日 13:34撮影 by  DSC-HX90V, SONY
7/20 13:34
これから行く烏帽子山が見えました
烏帽子山、ニセ烏帽子山を越えて兵子から姥湯に下りました。無事、姥湯温泉に戻りました。
2017年07月21日 07:54撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/21 7:54
烏帽子山、ニセ烏帽子山を越えて兵子から姥湯に下りました。無事、姥湯温泉に戻りました。
この絶景露天風呂が魅力です
2017年07月20日 17:21撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 17:21
この絶景露天風呂が魅力です
内風呂。ちょっと熱めです
2017年07月20日 17:39撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 17:39
内風呂。ちょっと熱めです
1日頑張った自分に乾杯
2017年07月20日 17:53撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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1日頑張った自分に乾杯
部屋出しの夕食です。米沢牛がついています。
2017年07月20日 17:55撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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部屋出しの夕食です。米沢牛がついています。
これが米沢牛です
2017年07月20日 17:55撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/20 17:55
これが米沢牛です
岩魚の塩焼き
2017年07月20日 17:55撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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岩魚の塩焼き
玄関に下げられた秘湯の会おなじみの提灯です
2017年07月21日 07:45撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/21 7:45
玄関に下げられた秘湯の会おなじみの提灯です
撮影機器:

感想

 西吾妻山は、白布温泉側からだったらスキーリフトを使って簡単に登れるがそれでは面白くない。少しは苦労しながら自分の足で登ってみたいので姥湯温泉を拠点にして、名月荘(避難小屋)に1泊し、翌日、西吾妻山に登ったら稜線を縦走して姥湯温泉に戻ってくる周回コースを計画した。

 1日目は3時間ほどしか歩かないので、早朝、自宅を車で出発し、鉄道ファンに人気がある「峠駅」に立ち寄ったりしながら昼前に姥湯温泉に着いた。
 姥湯から名月荘へのルートは初っ端から急登で始まった。10圓魃曚┐織競奪は重かったが、ここのところ体調が良いので快調に高度を稼いだ。1時間ほど登ったところにある薬師森の展望台に立ち寄った。峠駅付近の集落と米沢と思われる街並みが遠望できた。

 宿のご主人が言っていたとおり、薬師森を過ぎたあたりから藪が多くなってきた。木製の道標はことごとく熊にかじられており文字の判読も困難な状況だった。それでも道は明瞭で、午後3時過ぎには名月荘に着いた。

 名月荘は二階建ての立派に避難小屋で、先日の3連休には50人ほどがすし詰め状態で泊まったらしい。でも今日は誰も来そうもなく私ひとりのようだ。

 名月荘での快適な静かな一夜を過ごし、日の出とともに小屋を出発した。名月荘がある弥兵衛平は広い。地塘が点在し、ワタスゲが白い穂を風になびかせていた。手入れがされていない木道には熊笹がはみ出し、朝露で膝から下がしっとり濡れてしまった。

 小屋から20分ほどで東大巓下の縦走路に出たのでメインザックをデポし、行動食と飲料水を入れたサブザックを背負って西吾妻山へ向かった。大した登りはないが西吾妻山を往復するには5時間ほどかかる。

 このコースは大きな樹木はなく、常に正面に西吾妻山を見、左手には磐梯山やら安達太良山を眺めながらの快適な縦走路である。高山植物も豊富で、イワカガミ、ミツバガシワ、チングルマ、タカネチドリなどが艶を競うように咲き誇っていた。

 ゆったりとアップダウンを繰り返しながら2時間も歩くと展望の良い人形石に着いた。ここはリフトを使って登ってくる観光ハイカーで賑わう場所であるが、今の時間はまだリフトが動いてないので誰もいない。朝日で逆光になった吾妻連峰東部の山々が黒々と大きく広がっていた。いつかはあの山々も歩いてみよう。

 人形石からさらに1時間ほど歩いくと岩がごろごろした広い台地に出た。ここは天狗岩という台地で大きな吾妻神社の社が建っていた。その遙か後方には残雪を抱いた飯豊連峰が望まれ、眼下には米沢の街並みも見えた。なんとも言えないほっこりした気分になれる台地だ。

 天狗岩でゆっくりしたいところだが、今日の一番の目的は西吾妻山の登頂である。天狗岩から30分もあれば往復できるので、とりあえず西吾妻山山頂に行ってみることにした。

 西吾妻山山頂には一等三角点があるもののオオシラビソに囲まれた山頂は全く展望がない。
 ゆっくりするなら天狗岩が最高なので、山頂でお決まりの記念写真を撮って早々に天狗岩に戻った。写真には綺麗に写らないかも知れないが、薄もやの中にうっすら見える飯豊連峰もいいものだ。吾妻神社との組み合わせもなかなかいい。本日一番の展望を独り占めする気分は最高だ。

 ずっとここにいたい気分だが今日の工程はまだまだ長い。東大巓まで戻っても宿に着くまではあと5時間以上も歩かなければならない。

 東大巓下にデポしたザックを背負ってひと登りしたら稜線に出た。展望のない東大巓の山頂に立ち寄ってから一路、兵子(ひよつこ)へと向かった。兵子まで行けばあとは姥湯温泉に下るだけである。宿の人には「遅くとも午後4時には入れると思います」と言ってあった。この調子なら午後3時過ぎには着けそうだと思っていたが、ここでとんだヘマをしてしまった。

 地図上には東大巓分岐と載っている場所で道を間違えたのである。道標が藪の中に倒れていたるのに気がつかず、綺麗に整備された木道に沿って稜線を右に逸れてしまったのである。歩きにくい沢状の下り坂を30分も下ったころ、「おかしいな?」と思い地図を再確認したら何と浄土平へと下る道を辿っているではないか。浄土平は福島県側で山形県の姥湯とは全く反対側である。

 仕方がない。道に迷ったときはわかるところまで戻るのが原則だ。30分ほど下ったので元の道に戻るのは45分はかかるだろう。これで4時までに宿に入る計画は立ち消えた。

 それでも体力だけは十分残っていたし時間にも余裕があったので30分ほど登り返して元の縦走路に戻れた。しかし、これからも大変だった。昭元山、烏帽子山、ニセ烏帽子山と三っつのピークを越えるのと、水芭蕉の巨大な葉っぱが繁るぬかるんだ道と熊笹の藪に悩まされた。

 かなり体力を消耗させて午後3時すぎに兵子に着いた。兵子とは小さな岩峰のことでこれを乗り越えて姥湯に下るのである。兵子の上で電話の電源を入れたらアンテナが3本も立った。宿のご主人に「兵子に着いたら電話を下さい」と言われていたので「到着は午後4時を回ります」と電話すると思いのほか「随分早いですね」と言われた。

 疲れた足には下り坂は応えるが、藪に悩まされた稜線よりずっと歩きやすい。今夜は絶景の露天風呂が待っていると思うと自然と足取りも軽くなった。

もし良かったら私のホームページをのぞいて見て下さい。
他の山の記録が沢山載っています。
http://katatumuri.life.coocan.jp/

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