西吾妻山(姥湯温泉から周回)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 28.3km
- 登り
- 1,761m
- 下り
- 1,751m
コースタイム
姥湯駐車場(10:30〜11:25)滑川分岐(12:55〜13:05)名月荘(15:20)
2日目
名月荘出発(4:30)東大巓下(4:50〜4:55)藤十郎(5:30)人形石(6:25〜6:35)梵天岩(7:20〜7:30)西吾妻山(7:50〜7:55)天狗岩(8:10〜8:35)人形石(9:25〜9:30)藤十郎(10:15〜10:20)東大巓下(10:50〜11:25)東大巓分岐(道間違え)(11:35〜12:45)昭元山(13:25〜13:30)烏帽子山(14:07〜14:25)兵子(15:05〜15:10)姥湯駐車場(16:40)
天候 | 1日目 晴れ時々曇り 2日目 晴れのち時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
○主稜線上には道標がありますが一部倒れているものもあります。 ○登山道は明瞭ですが、東大巓・西吾妻山間以外は結構藪がうるさい場所があります。 |
その他周辺情報 | 下山後、姥湯温泉桝形屋に宿泊。(前日、登山前に宿泊予約した) |
写真
感想
西吾妻山は、白布温泉側からだったらスキーリフトを使って簡単に登れるがそれでは面白くない。少しは苦労しながら自分の足で登ってみたいので姥湯温泉を拠点にして、名月荘(避難小屋)に1泊し、翌日、西吾妻山に登ったら稜線を縦走して姥湯温泉に戻ってくる周回コースを計画した。
1日目は3時間ほどしか歩かないので、早朝、自宅を車で出発し、鉄道ファンに人気がある「峠駅」に立ち寄ったりしながら昼前に姥湯温泉に着いた。
姥湯から名月荘へのルートは初っ端から急登で始まった。10圓魃曚┐織競奪は重かったが、ここのところ体調が良いので快調に高度を稼いだ。1時間ほど登ったところにある薬師森の展望台に立ち寄った。峠駅付近の集落と米沢と思われる街並みが遠望できた。
宿のご主人が言っていたとおり、薬師森を過ぎたあたりから藪が多くなってきた。木製の道標はことごとく熊にかじられており文字の判読も困難な状況だった。それでも道は明瞭で、午後3時過ぎには名月荘に着いた。
名月荘は二階建ての立派に避難小屋で、先日の3連休には50人ほどがすし詰め状態で泊まったらしい。でも今日は誰も来そうもなく私ひとりのようだ。
名月荘での快適な静かな一夜を過ごし、日の出とともに小屋を出発した。名月荘がある弥兵衛平は広い。地塘が点在し、ワタスゲが白い穂を風になびかせていた。手入れがされていない木道には熊笹がはみ出し、朝露で膝から下がしっとり濡れてしまった。
小屋から20分ほどで東大巓下の縦走路に出たのでメインザックをデポし、行動食と飲料水を入れたサブザックを背負って西吾妻山へ向かった。大した登りはないが西吾妻山を往復するには5時間ほどかかる。
このコースは大きな樹木はなく、常に正面に西吾妻山を見、左手には磐梯山やら安達太良山を眺めながらの快適な縦走路である。高山植物も豊富で、イワカガミ、ミツバガシワ、チングルマ、タカネチドリなどが艶を競うように咲き誇っていた。
ゆったりとアップダウンを繰り返しながら2時間も歩くと展望の良い人形石に着いた。ここはリフトを使って登ってくる観光ハイカーで賑わう場所であるが、今の時間はまだリフトが動いてないので誰もいない。朝日で逆光になった吾妻連峰東部の山々が黒々と大きく広がっていた。いつかはあの山々も歩いてみよう。
人形石からさらに1時間ほど歩いくと岩がごろごろした広い台地に出た。ここは天狗岩という台地で大きな吾妻神社の社が建っていた。その遙か後方には残雪を抱いた飯豊連峰が望まれ、眼下には米沢の街並みも見えた。なんとも言えないほっこりした気分になれる台地だ。
天狗岩でゆっくりしたいところだが、今日の一番の目的は西吾妻山の登頂である。天狗岩から30分もあれば往復できるので、とりあえず西吾妻山山頂に行ってみることにした。
西吾妻山山頂には一等三角点があるもののオオシラビソに囲まれた山頂は全く展望がない。
ゆっくりするなら天狗岩が最高なので、山頂でお決まりの記念写真を撮って早々に天狗岩に戻った。写真には綺麗に写らないかも知れないが、薄もやの中にうっすら見える飯豊連峰もいいものだ。吾妻神社との組み合わせもなかなかいい。本日一番の展望を独り占めする気分は最高だ。
ずっとここにいたい気分だが今日の工程はまだまだ長い。東大巓まで戻っても宿に着くまではあと5時間以上も歩かなければならない。
東大巓下にデポしたザックを背負ってひと登りしたら稜線に出た。展望のない東大巓の山頂に立ち寄ってから一路、兵子(ひよつこ)へと向かった。兵子まで行けばあとは姥湯温泉に下るだけである。宿の人には「遅くとも午後4時には入れると思います」と言ってあった。この調子なら午後3時過ぎには着けそうだと思っていたが、ここでとんだヘマをしてしまった。
地図上には東大巓分岐と載っている場所で道を間違えたのである。道標が藪の中に倒れていたるのに気がつかず、綺麗に整備された木道に沿って稜線を右に逸れてしまったのである。歩きにくい沢状の下り坂を30分も下ったころ、「おかしいな?」と思い地図を再確認したら何と浄土平へと下る道を辿っているではないか。浄土平は福島県側で山形県の姥湯とは全く反対側である。
仕方がない。道に迷ったときはわかるところまで戻るのが原則だ。30分ほど下ったので元の道に戻るのは45分はかかるだろう。これで4時までに宿に入る計画は立ち消えた。
それでも体力だけは十分残っていたし時間にも余裕があったので30分ほど登り返して元の縦走路に戻れた。しかし、これからも大変だった。昭元山、烏帽子山、ニセ烏帽子山と三っつのピークを越えるのと、水芭蕉の巨大な葉っぱが繁るぬかるんだ道と熊笹の藪に悩まされた。
かなり体力を消耗させて午後3時すぎに兵子に着いた。兵子とは小さな岩峰のことでこれを乗り越えて姥湯に下るのである。兵子の上で電話の電源を入れたらアンテナが3本も立った。宿のご主人に「兵子に着いたら電話を下さい」と言われていたので「到着は午後4時を回ります」と電話すると思いのほか「随分早いですね」と言われた。
疲れた足には下り坂は応えるが、藪に悩まされた稜線よりずっと歩きやすい。今夜は絶景の露天風呂が待っていると思うと自然と足取りも軽くなった。
もし良かったら私のホームページをのぞいて見て下さい。
他の山の記録が沢山載っています。
http://katatumuri.life.coocan.jp/
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