聖岳 光岳〜聖岳〜赤石岳 雨とガスガスの縦走のなか、一瞬の青空♪♪
- GPS
- 80:00
- 距離
- 72.0km
- 登り
- 6,120m
- 下り
- 6,115m
コースタイム
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 7:40
- 山行
- 9:41
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 10:15
- 山行
- 12:02
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 13:15
天候 | 7/22 曇りのち晴れのち雨 7/23 曇りのち雨 7/24 ガスのち曇り、聖岳山頂で一時青空、のちガス 7/25 ガス一時小雨、のち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
最終給油は静岡SA。 帰りは川根本町・島田さわやか経由で新東名島田金谷インターから。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山届はネット提出しましたが、ポストは沼平ゲートにあります。 沼平ゲート〜茶臼岳登山口 林道歩き。 茶臼岳登山口〜茶臼小屋 畑薙大吊橋の迫力にはビビります。 長さと高さはありますが、しっかりしているのでそれほど揺れません。 別に、4箇所ほど吊橋がありますが、こっちの方が揺れて怖いです。 道中には特に危険な場所はありませんが、とにかく急登。 茶臼小屋〜光岳(光石) 希望峰から鞍部と三吉平から稜線間の斜度はきつめです。 静高平の水は枯れていました。 茶臼小屋〜聖平 お花畑がたくさん。南岳から聖平への下りはかなり急。 聖平〜聖岳〜兎岳 どちらから登下降するにしても急ですが、危険なところはありません。 兎岳直下は岩ゴーロ。 兎岳〜中森丸山 どちらも2800mで間に2700mある小兎山があります。 山頂から一気に降ってから登り返しが続きます。 とにかく疲れますが、兎岳の水場の水はとてもうまいです。 中森丸山〜百間洞山の家 樹林帯に入っても、とにかく急な下り。 百間洞山の小屋〜赤石岳 急登もありますが、百間平など楽しめるところもあります。 天気が良ければ素敵な稜線歩きが出来るんでしょうね。 赤石岳〜赤石小屋 お花畑の下までは急な下りが続きます。 そこから富士見平まではトラバースが多くあり、注意が要ります。 富士見平から赤石小屋へも急な下りですが危険なところはありません。 赤石小屋〜椹島 最後の関門「歩荷返し」や樺段への下りはかなり急で石が多く、 濡れ石の滑りが多々あります。 椹島〜沼平ゲート 林道歩き。多少アップダウンはありますが、危険箇所なし。 距離が長いのでオススメはできません。 ■茶臼小屋テント泊\700円、ビール500ml缶\700円 水場・トイレはテン場から小屋の反対側。 平に整地されたサイトが点在。 ■百間洞山の小屋テント泊¥800円、ビール500ml缶¥800円 テン場は小屋から遠く、登山道を通るためサンダル困難・注意がいります。 この日は場所指定はなし。 水場は小屋外、トイレは小屋内靴脱ぎ利用。遠いのが難点。 ルートは手書きです。 |
写真
感想
去年、赤石岳から見た雄大な聖岳と、特徴的な兎岳。
3000m峰の最後の山として、翌夏に共に縦走しようと思いました。
梅雨明けを見越して計画した今回。
長期の休暇も認めてもらい、折角なら、百名山の光岳も行ってみたい‼
計画に組み込みましたが、その時点で、計画に無理があるよなぁ。と。
結果的にみれば、やはり私には重荷でした。
予定からの変更を余儀なくされましたが、その変更があらゆるところで
いい結果に出会えることとなり。なんだか不思議な感じです。
夏バテなのか、熱中症になりかけていたのか。
18日19日は何も食べられなくなり、ポカ○で栄養補給。
20日からは甘酒やきゅうり・トマト・りんごが食べれるようになりましたが、
米が食べられるか心配もあり、食べ残ったきゅうりとりんごを荷物に詰め込み出発しました。
結果的には、持っていったりんごが救世主となることになります。
初日は、最難関の畑薙大吊橋からスタートです。
ビビりまくりで、ワイヤーに頼りながらなんとか通過。
今回の核心部でした^^;
ヤレヤレ峠はなんのことなく通過しましたが、
横窪峠、その先への急登に、休憩したベンチから見る景色に、
初日に光岳など到底行けないと。初日の泊まりは茶臼小屋にすることにします。
ちょうどベンチに茨城から来られた方がいらっしゃり、同じく茶臼小屋までとのこと。
しばしお話しし、茶臼小屋までご一緒させてもらいましたが、
日本海から太平洋までの赤線つなぎの一環での登山だそうで、
光岳から易老渡へ繋がれていたのを畑薙へ変更するため茶臼岳の稜線まで行くそうです。
その後には、大井川鉄道に沿って、島田、太平洋までという事でした。
聞いたことはありますが、実際に計画実行している人にお会いするのは初めてで、
聞いていると自分も、出来るかな?想像が膨らみます。
下山後、自分の中で繋がってない区間をみてみました。
白馬岳、立山から北。立山から薬師岳。白馬岳から唐松岳。
針ノ木岳・蓮華岳から水晶岳。双六小屋から槍ヶ岳。
上高地から乗鞍岳を経て甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳。仙丈ヶ岳から塩見岳。
沼平ゲートから南。
興味は湧きましたが、やっぱり。かなり大変ですよね〜。
そして、休憩を重ねながら茶臼小屋に到着。
テントを張って、撥水剤を塗布しました。
これが良い仕事でした‼塗り終わるとすぐに雨が落ち始め、
見事に水滴を弾いていました。
3日続けての悪天候に、最後には撥水効果は失われてしまいましたが。
2日目の光岳への縦走も、仮にテント装備で縦走していたら2日目で計画終了だったような気がします。
午後から悪くなる天気予報でしたが、早めに歩けたことで、
イザルヶ岳、仁田岳にも行くことができました。
最後の1時間ほどは雨に降られましたが、小雨程度だったので、
ひどく装備を濡らすことなくテントに戻れました。
3日目は、今回の中でも朝方の天気が少し悪いようですが、日中は良さそうだったので、
ロングを決行(予備日を設けていたので、26日までの5日行程も考えましたが、この時点で、26日の予報が悪く。台風の影響がそろそろ出るのかもしれないと、25日中の下山予定のままにしました)
2:30出発の予定は2:50になってしまいましたが、稜線に出ると、ガスで進めず。
ヘッデンの電池が切れかけていたからかもしれませんが、
最後に見た標識から五、六歩進んだところで立往生。
風は強めでしたが、幸いにも冷たい風ではなかったので、少し下がったところで、
日の出を待ちます。
目の前の稜線には、ケルンのようなものが見える気がしますが、
近くに行っても、草が生えてるのが見えるのがやっと。
動かないのが一番ですね。
日の出の時間になって、少し見えてくるようになったので、先に進みますが、
明るくなってみると、なんのことはなく目の前の稜線上にトレースが見てとれます。
一時間ほど時間が掛かってしまいましたが、仕方ありません。
写真撮影を自重することにします。
上河内岳は視界もないし時間もないので当然スルー。
下ばかり見て歩いていると、南岳までのハイマツ帯で、登山道から逃げる物体。
ハッと顔を上げると、ライチョウの親子がいました。
こんなところにもいるんや‼ビックリしました。
子供は1羽だけで、標高が低いから生存率も低いんでしょうか。
茶臼小屋では、夜中に鹿の鳴き声がうるさかったですし、外敵も多いのかもしれません。
ここがライチョウ生息地の南限なのか⁉、ひょっとしたら仁田岳にも生息してるでしょうか?
南岳からは激下りで聖平まで。
小屋で水の補給をする予定でしたが、ここまで水を飲んでなく、
ハイドレーションに1Lの水が残っているのと時間も押しているので、
そのまま聖岳へ。
途中で水を飲もうとしても出て来ず、ホースがおかしくなってるのかと思いながら、
小聖岳で休憩。
みてみると、吸い口のコックが少し開いています。そして、水はありません。
目が、…。水場があるのは兎岳の先。
幸い天気のおかげで、あまり汗はかきません。
気を取り直して、聖岳を目指しましょう。
歩き続けて辿り着いた聖岳。これで3000m峰21座。
感慨の中も、周りはガスの中。自撮りで記念撮影して、奥聖岳まで行ってみます。
これが大正解。お花畑がたっぷりあったこともありますが、
スタートの1時間遅れも、その時のためだったのかもしれません。
奥聖岳からお花を撮影しながら戻っていると、
これまで、ガスばかりで景色がなかったのに、
空が明るくなったかと思うと、青空が垣間見えます。
遠く赤石岳もうっすら姿を見せてくれて、
今回山の上で見た唯一の青空でした。
先を急かされて、あまり時間を過ごせませんでしたが、
一瞬の青空を見せてくれた山に、感謝しかありません。
やっぱり、俺って持ってるんかなぁなどと、勝手に自惚れてました^_^
早く兎岳の水場に行きたいんですが、
聖岳からかなり降った後、どこまで行けばいいのかわからない登り。
視界がないので、淡々と進むだけ。
ハイマツについた水滴を吸ったりして、ライチョウの気分です。
兎岳山頂が見えてきたところで、残しておいたリンゴを食べました。
前の日に食べんとおいといてよかった!
命のリンゴとなりました^_^
兎岳と小兎岳の鞍部から5分ばかり下ったところに水場がありました。
今まで飲んだ中で一番美味い、南アルプス兎岳の天然水でした♪♪♪
この味は、ずっと忘れられない気がします。
兎岳、中森丸山もそうですが、かなり登りごたえがあります。
展望なく歩いた今回は、しんどさだけでしたが、
次回は是非展望の効くなか歩いてみたいです。
その時は逆回りで。好きなものは後に残す方なので、
聖岳を残しながら歩くほうが楽しめそう。
4日目、ヘッデンの電池が切れ、替えの電池も切れかけてるものを持ってきてしまって。
出発は明るくなってからの5:00発。予定から1時間遅れ。相変わらずのガスのなか。
前日、2組のライチョウファミリーを見てましたが、この日も、道を折れたところで、羽ばたいて飛んでいく鳥の群れ。
ライチョウファミリーでした。
鳴き声は聞こえてたので、探しながら歩いていたんですが、
鳴き声も止み、探していた方向と違うところで、
岩陰を曲がり登ったところだったので全く気付きませんでした。
絶好のチャンスを2回も逃してしまいました。
ここのファミリーは、子供が7羽?8羽?もっと⁉凄い子だくさんでした。
みんな大きく育ってくれたらいいですね♪♪
百間平からしばらくは花の散策路。
たくさんの花が咲いてました。
ようやくの赤石岳に着く頃には、ガスから小さな雨粒が風に飛ばされてきます。
記念撮影だけ済ますと、すぐさま下山。
ガスが薄くなり、雨も止むとまたまたお花畑が出てきて、
前日まで控えていたので、写真をたくさん撮りましたが、
帰ってからみると、ピンボケたくさん。ブレてるのが多くて残念ですが、
初めて歩くお花畑は楽しいですね。
トラバースを抜けて、赤石小屋まで。
結構な距離がありましたが、なんとか辿り着く頃、雨が降り出しましたが、小屋に入っている間には止んでしまった通り雨で、やり過ごすことができました。
そこからは、花もなくなり、ただただ下るのみ。
歩荷返しとはよく言ったもので、あまりここは登りたくないですね。
椹島まで下りると、長い長い林道歩き。
今回はバスは使わず、歩くことに決めていたので、景色も楽しみながらと思ってましたが、
それにしても長かった‼
曇り空で風も涼しく、どこかで夕立かなぁと思いながらも、雨に降られることなく。
今回の山行通して、天気が悪い中でも、天気のおかげで無事歩き通せたような気がします。
次は、晴れ空の中、まだ歩いてないルートで、再訪。
大沢岳へも行ってみたいです。
その時は、今回のような詰め詰めではなく、
のんびり歩けるようなプランで、重荷は避けたいと思います^_^
コメント
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fujimonさん、充実の4日間だね。
それも、えりゃ距離と歩行時間にびっくりです。
雨やらガス、高山植物に多彩な花に会われてよかったですね。
寅にはとてもじゃないけど、こんな山行は無理です
次回の山行は、是非、好天気で好展望でありますように祈っとるでね。
素晴らしいレコありがとう。
寅さん、こんばんは〜。
コメントありがとうございます♪
南アルプスは、小屋間の距離が中途半端だったり、長すぎたりですので、
うまく計画しないといけないんでしょうね。
幸いに、行動中に雨に会うことはほとんどなかったので、良かったです。
お花たち。まだコメント付けれてないのとか、わからないのとかあります。
調べて見ますね♪ご存知のがあれば教えてください
次は、入浴シーンを掲載予定なのですが。。。
ふじもんさん こんにちは
いや〜凄い距離ですね
72キロ 累積標高(上り): 6549m
南アルプスのスタートはどこも標高が低いので、稜線に出るまでがシンドイですよね
それにしても、テン泊装備での4日間の縦走は、かなり思い出に残る山行だったことと思います
ふじもんさん痩せました??細くなったような
私は山歩きをして、食欲がなくなる前に食べることを最近心がけてます
そのタイミングを逃してしまうと、とことん食欲ってなくなりますよね
食欲がなくなり、リンゴをかじったときの喉を通る甘さ!
こちらにも味が伝わります
無事に制覇した4日間、本当にお疲れ様でした
ゆっくり休んで下さいね
ぽんさん、こんばんは
コメントありがとうございます〜、
累積標高6549mもあったんですね〜。
1日目に天気も体調も良くて光岳小屋まで行けてたとして。
今回の行程は達成できてないような気がします。
茶臼小屋泊から、光岳へはピストンしたのが正解でした。
たぶん、少し痩せましたよ。食べれないのは辛かったですが、
冬からは2kgくらい痩せたので、2kg分の荷物が増やせますよね
幸いに食欲も復活して、
茶臼小屋には、リンゴとトマトが1個\300円で売ってましたが、
持っていったリンゴ。
食べてみると、そんな値段以上にありがたかったですよ〜
ほんでまた、リンゴを食べた時のあの感じが。。
リンゴ大好きなんですよね〜♪♪
悪天候の中、壮絶な四日間でしたね。
水切れは、南ア南部では、けっこう
深刻ですね。塩見に行ったときは
僕は残雪に救われましたが、
今回は大変でしたね。
でも、達成感は、半端ないことでしょう。
数が少ない、南アの雷鳥との遭遇は
登山の癒しですね。
komakiさん、こんにちは♪
コメントありがとうございます。
水がなくても歩けたのは天候のお陰ですね。
自分のハイドレーションは簡易的なもので、ホースも垂らして歩いてるんですが、
ザックに挟まって圧が掛かってるので一気に出てしまってたのかもしれません。
リンゴを前夜に食べようかと思ったんですが、
下山後に、ノンアルと一緒に食べようと思い残したのが正解でした
南アのライチョウ。
赤石岳近辺での目撃は多いみたいですが、
まさか、上河内岳の近くで見られるとは思ってもなく。
ライチョウ生息の南限はどの辺りなんでしょうかね〜
フジモンさん、こんばんは(^^)/
生憎のガスガスでしたが、花に雷鳥のオンパレード!
ガスもまた良い雰囲気で、ピーカン汗だくより気持ち良く歩けたんじゃないでしょうか?
で、グッドタイミングでの青空もスバラですね(^^♪
もう10年以上も前に、バイクで行った井川大橋から見た南アルプスの稜線がスバラだったの思い出しました!(^^)!
あそこを歩いたんですね〜
私も行きたくなりました!
でも電池は新しいの持って行きましょうね(^v^)
お疲れさまでした!
nbさん、こんにちは〜
コメントありがとうございます
確かに、展望はありませんでしたが、幸い雨に降られたのも2日目の1時間と、
最終日に少しだけで、それほど強い雨でもなく。
涼しげで、かえって歩き良かったです
でも、次は天気のなか、兎岳のあたりを歩いてみたいですね。
山と山、小屋と小屋の間が長くって、休みを纏めて取ってのんびりめに歩いてみたいですね :
カメラの電池は気にするのに、ヘッデンの電池はほったらかしでした〜、
そういえば、まだ充電してないわ。
早速、充電します〜
ありがとうございました
こんばんは、fujimonさん♪
聖・光もいつか行ってみたいところですが・・・
4日間で72キロ・・・さすが健脚なfujimonさんですね!
とても私には無理です(^^;
本当ならこの時期、梅雨明けで良いお天気が見込まれるはずなのですが・・・今年はなかなかすっきりしませんね
私もなんだか白い景色ばかり見ています(^^;
そろそろ、すっきりして欲しいものですが・・・さて、どうなりますか・・・
それでもお花がたくさんですので、今の時期はやっぱりいいですね♪
earielさん、こんにちは〜♪
コメントありがとうございます
視界の効く天気の時に再訪したいです。
earielさんも、ぜひどうぞ
南は、山もそうですが、小屋間も遠いですよね〜
いちばんは林道歩きの長さ。自転車欲しくなってしまいます
ホンマおかしな天気で、早くスキッとして欲しいですよね
花の癒しがせめてもの慰めで、天気悪そうでも足が山に向いてしまいます。
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