八ヶ岳縦走(蓼科山〜双子池〜黒百合平〜赤岳)
- GPS
- 80:00
- 距離
- 37.6km
- 登り
- 2,861m
- 下り
- 3,249m
コースタイム
10:35蓼科山七合目発-12:22蓼科山荘-12:54蓼科山頂上-14:14蓼科山荘発-15:27大河原峠-16:00双子山-16:33双子池
二日目
7:30双子池発-8:45縞枯山雨池分岐-10:05縞枯山-11:05茶臼山-12:21麦草峠-15:53中山-16:40黒百合平
三日目
7:33黒百合平発-8:47東天狗岳-9:28根石岳-9:51箕冠山-10:18夏沢峠-11:39硫黄岳-12:17硫黄岳山荘-16:12赤岳天望荘-17:00赤岳
四日目
7:00赤岳天望荘発-7:30赤岳-8:56赤岳天望荘発-10:07行者小屋-12:45美濃戸山荘-13:40赤岳山荘
天候 | 1日目 晴少し雨 2日目 晴昼過ぎ頃雷雨 3日目 快晴 4日目 晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
大阪-(高速バス)-松本-(電車)-茅野-(バス)-東白樺湖-(タクシー)-蓼科山7合目 帰り 八ヶ岳山荘-(バス)-茅野-(バス)-大阪 |
コース状況/ 危険箇所等 |
東白樺湖からはアルピコタクシー(0266-71-1181)を利用 蓼科牧場まで2000円、蓼科山七合目まで4000円程 双子池キャンプ場は雄池の池水、黒百合ヒュッテは小屋でテント、小屋泊は飲料水無料、赤岳天望荘はお湯、コーヒー、お茶飲み放題、飲料水はペットボトル販売 双子池キャンプ場はプレハブトイレ、黒百合ヒュッテは水洗トイレ、硫黄岳山荘は最強のウォシュレット付き水洗トイレ、赤岳天望荘は水洗トイレ 赤岳天望荘には雨水のゴエモン風呂、赤岳山荘では石鹸も使える普通のお風呂に入浴しました 美濃戸口〜美濃戸の舗装路にはアブの大群、黒いモノに群がります |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
えーっと、感想…。
最高でした‼
100名山2座ゲットも嬉しいけれど、
それよりも何よりも、美しい景色に出会えたことが、幸せです。
4日間も山の中でどっぷり過ごせたことが、幸せです。
目をつぶってボーッとしてると、気がついたらまだ頭の中で八ヶ岳の山を歩いてる。
*******
7/8(FRI)大阪梅田。pm10:10 松本行きの夜行バスに乗り込む。
まさかの梅雨明け宣言に驚きつつも、バスにゆらり揺られていざ信州へ。
Omae氏は意外にも夜行バスが初めてとのこと。体が大きいので窮屈でかわいそう。
7/9(SAT) 松本駅に到着。
ここから電車で茅野駅→バスで東白樺湖→タクシーで蓼科山7合目登山口
と移動する。
実は登山口の7合目までズルするかどうか迷っていたが、結果的に見るとこのズル無しには一日目から行程が大幅に遅れるところだった。
途中のローソンで買ったご飯を食べて、いよいよ7合目登山口より登山開始。
テントと食料を大量に背負ったOmae氏のザックは23〜4キロくらい??
気候はすっかり夏。しょっぱなの登りはキツそうだ。
そういう私も、食料は小屋を当てにして予備食も最低限でも重量17キロ。
汗は流れっぱなしだし、休憩ばかり。こりゃ、先行き不安だわ。
なんとか登りきって、初めての蓼科山山頂へ。
正直に言って、「意外な山頂」でした。想像と全く違ってた。
山頂でまったりしていると、遠雷が。
ちょっと急ぎ気味に下山を開始。
ここから本日の幕営地である双子池を目指します。
この蓼科〜大河原峠〜双子池の間は、地図のコースタイムよりもずいぶん時間がかかってしまいました。
バスでの寝不足、暑さ、ザックの重さが原因なのかな。
双子池の幕営地は本当に静かで気持ちのいい所でした。
7/10(SUN) 双子池から黒百合ヒュッテへ。
双子池からは北横岳を通らずに縞枯山へ向かいます。
北横岳はまた雪の時期やね、とか言い訳しながら。
この日は朝から入道雲がもくもくもくもく。
気持ちもなんとなくわくわくします。
暑さにやられて何度も休憩しながらも、気持ちのいい景色に
「いいねー」「きれいやねー」を連発しながら歩きます。
縞枯山〜茶臼山を登って降りて登って降りて。麦草峠で一服。
昨日の双子池手前でのペースダウンが気になり、黒百合ヒュッテまでこのまま行けるか、高見石でストップするか迷います。
とりあえず黒百合ヒュッテを目指しつつ、高見石でいったん様子を見ることに。
麦草峠を出るころには、雲がやや黒くなり、雷の音が近づいているようでした。
麦草峠〜丸山を登って降りて。
高見石小屋に到着。
迷っていたけど結局は二人とも行きたかったんでしょうね、
「黒百合ヒュッテまで頑張ろうか」という事で、また歩き出します。
中山〜中山峠を登って降りて。
途中、木のない所は雷が怖いので素早く通過。
久しぶりに雨に降られたりしながらも、黒百合平に無事到着。
夕方の雨は嘘のように、夜中には満天の星空が。
7/11(MON) 黒百合ヒュッテから赤岳へ。
ここから南のエリアは、私にとっては一年ぶりの「リベンジゾーン」。
昨年はガスで真っ白けの景色しか見ていないので、今回は何としても晴れた景色を見てみたいけど・・・。
朝起きてみるとこの日も快晴!これは期待できそう。
まずは天狗岳へ。
なんとか展望のあるうちに東天狗岳に登頂成功!
こんな風景だったのね!西天狗はこんなに目の前にあったんやね!
感動しすぎの私にちょっとあきれてましたかね、Omae氏は。
天狗から根石岳〜箕冠山〜硫黄岳まで登って降りて。降りて登って。
去年、真っ白けでな〜んにも見えなかった硫黄岳。
稜線上にぴょんと飛び出し、真っ青な空にドンと聳える赤岳が見えた時、
思わず叫んでしまいました。
「うれし〜〜い!」
こんな山頂だったんやねと、わーわーひとしきり騒いだあと
感動しすぎて涙を流していたことをOmae氏はきっと知らないでしょう。
硫黄岳山荘で休憩をして、いよいよ核心部(?)の稜線歩きです。
ここを歩きたくて、、というよりも、
今回八ヶ岳が初めてのOmae氏に歩いてほしくって、昨日は黒百合ヒュッテまで頑張って歩いたのです。
お花と岩と空と、、、 いやもう文章では書けません。
ただひとこと、すばらしい とだけ。
最後の一泊は、どうせなら稜線上で過ごしたいよねって事で、
天望荘に宿泊することに。
荷物を置いて、空身で赤岳へ。
それまでの重荷から解放されて、足取り軽く、
疲れも感じず30分かからずに登り切ることができました。
きっと興奮もしていたのでしょう。
無事に赤岳登頂。ここで今回の目標達成!!
Omae氏とお互いをねぎらい握手を交わします。
あなたがいたからここまで来ることができました、ありがとう!
ちょうど山頂で居合わせた、北海道からいらっしゃったという女性に写真を撮ってもらいました。
一緒になって喜んでいただいて、なんだか嬉しいような恥ずかしいような気持ちに。
7/12(TUE) 下山。
最後の一日は素晴らしい朝焼けから始まりました。
ブルーからピンク、赤、紫。刻々と色を変える空と雲。
こんなにきれいなご来光をみられるなんて。小屋に泊まった甲斐がありました。
自炊のためのんびり朝食後、再び赤岳へ。
赤岳から降りてくると、部屋に荷物を放置していたので、いそいで撤収準備です。
山小屋にしてはちょっと長居してしまいました。
遅くなったことを詫びると、小屋のご主人はいい方でした!
さてさて下山です。地蔵尾根を慎重に下ります。
行者小屋を過ぎると、足の痛みがひどくなってきました。
なかなか進まず、あと少しだと分かっていてもがんばれなくて、
途中で「ちょっとムリ!」と荷物を投げ捨てて座りこんだり。
それでもなんとか歩ききり、無事に美濃戸口まできて下山完了です。
前回の燕〜常念に引き続き、今回も私ののろのろペースに合わせてもらい、
Omae氏には感謝感謝です。
大きな荷物の二人だったからか、道中たくさんの人に声を掛けていただきました。
写真を撮ってもらったり、励ましの言葉をもらったり、本当に嬉しかったです。
ありがとうございました!
ありがとう、八ヶ岳!!また行きます!今度は観音平から!!
一日目、夜行バス内で止まらない咳に悩まされながら、松本〜茅野〜東白樺湖へ。
白樺湖は霧が峰の麓、上品な避暑地って感じでした。ここで蓼科山まで歩いて行くか、バスで行くか、タクシーで行くか御相談。
始めは楽しましょってことでタクシーで蓼科山七合目まで4000円也。
重荷、寝不足の自分たちにとって蓼科山の登りは結構しんどく、タクシーを使ったのは正解だった、歩いて行くことにしていたらどうなってたことやら、、、、
蓼科山の山頂は意外にもだだっ広くゴツゴツの岩だらけ、山頂をぐるっと周遊しているうちに雷が近づいて来たので、ささっと次の行程へ。
この日の幕営地は双子池キャンプ場、なんとここの飲み水は池の水、澄んではいるんやけど、虫の死骸やら葉っぱやらが浮いてるので大丈夫かいなと不安でしたが、生で飲んでもお腹を壊すこともなく、美味しくいただけました。小屋のおっちゃんが池の水はばっちり守り続けてきたと豪語するだけはありました。
二日目、池の畔で爽やかな朝を迎える。
時間短縮のために北横岳は通らずに、雨池方面から縞枯山〜茶臼山〜麦草峠と道をとる。双子池から縞枯山分岐点までには、長い落石注意ポイントがあり、それがまたドでかい岩だらけで怖かった、雨の日なんかは通りたくない感じ。
麦草峠で中休止、当初はここから白駒池周遊→高石小屋で泊、三日目行者小屋で泊の予定だったが、padmaさんから、ここまで来たら南八ヶ岳の稜線とお花畑を楽しむべしということで、三日目に赤岳天望荘へ行ける様に、この日は黒百合ヒュッテまで頑張って歩くことに。
途中、雷雨に遭って肝を冷やしますが、無事黒百合ヒュッテに到着。
幕営代はお一人当たり1000円と少々お高いですが、トイレは水洗、手洗い場あり、飲み水無料と水周りが快適で良かったです。
晩には満天の星空、中途半端な知識でアレは何座、コレは何座と言いつつ、自分だけ流れ星をゲットして就寝。
三日目、目覚めると隣の人が居ない、どうやら朝散歩に出かけている様子、良い朝焼けが見れたようで、この日の展望にも期待が持てます。
実際この日は展望良し、日差し良し、風良しの最高の縦走日和でした。
padmaさんは昨年のリベンジが叶ってか、この日は何処を歩いてもテンション高く嬉しそう。赤岳、硫黄岳は迫力満点だし、花は綺麗だしで仕方が無い。
稜線上は花だらけ、padmaさんの花の名前を教わりながら歩く、花の名前を覚えたら山歩きがもっと楽しくなるだろうなと思うがなかなか覚えられない。
とりあえず今回はコマクサ、ウルップ草、黒百合を覚えることができました。
天望荘到着後、山荘に荷物を置いて赤岳にアタック。
空身でひょいひょいっと山頂に無事到着、蓼科山から赤岳まで繋ぎ歩くことができました。互いの敢闘を称え合ったあと、山荘へ帰宅。
宿に戻った後、ピーマンを刻む姿が可笑しいと笑われながらチンジャオロースを作成、夕飯はカレーというか四日間夕飯はアルファ米とカレー頼りだった。
ゴエモン風呂でひとっ風呂浴びた後に今日は山小屋でご就寝。この日もそこそこ星が綺麗でした。
四日目、四時過ぎごろ起床、外を覗くと辺り一面橙色に染まっています。
ささっと寝床を飛び出し日出鑑賞、稜線上で一泊した価値があるとても素晴らしいもんでした。
少しのんびりした後、もいちど赤岳へ。
頂上では昨日見えなかった中央アルプス、南アルプスが綺麗に見えました、今度を何処に手を出そうか、、、、
9時頃、荷物をまとめて下山開始。
美濃戸山荘〜八ヶ岳山荘のアブに多さには驚かされました、padmaさんから事前情報聞いてなかったら挫けてたかも。
アブを撒きながら八ヶ岳山荘に無事到着。ひとっ風呂浴びた後、完歩を祝ってビールで乾杯。
八ヶ岳、今回が始めてでしたが、山小屋、登山道が豊富で歩きやすい良いところだなと思いました。
次に来るときは冬やまかなぁ。
padmaさん Omaeさん こんにちは
青空、稜線、眺望、星空、花
グランドスラムまたはコンプリート!ですね
padmaさんは一年越しの稜線からの素晴らしい景色
ほんと良かったです!
蓼科山からスタートは八ヶ岳の良いところ全てを満喫
できる素晴らしいコースですね・・・
ちなみに黒ゆりは未だに見たことがありません・・・
自分も、はじめて八ヶ岳に登った時の感動を思い出しました
同じく、しばらくは目をつぶると八ヶ岳を歩いていました 笑
ところでキャサリンは元気にしていましたか?
さすが縦走!まるまるもりもりですね!
核心も天気良くて 最高ですね!
うちは仕事で断念 行っても雨でしたね。
今週も天気が・・・
to4さん、こんにちは。
やっとこ行ってきましたよ!二度目の八ヶ岳へ
去年ちょっと残念なガスだったのは、もしかして今回、嬉しさ倍増のため??とさえ思いました。
キャシーですか?
えーっと、たしか「to4さん、夏山で待ってるわ 」って言ってたような
南北全部縦走する気は無かったのですが、
4日もあったので行けるだけ行った、という感じなのです。
天望荘のご主人に言われました。編笠、権現も行けば完璧だったのにねって だから次は観音平から!
haruさん、コメントありがとう
ほんとにもりだくさんで、充実した山行でした!
おたふくのお好みソースよりも濃〜い4日間でしたよ
お仕事で残念?でしたね。お仕事だからいい事なのかな。八ヶ岳、お花の時期にぜひ!!
4日間の充実度満点のレコ 、映画のように 見せてもらいました!
八ヶ岳 はいつか! と心に決めている憧れの山域なのですが、ここまで世界を広げて見せられると憧れが欲求に変わってしまいます。
今回の写真 だけをとっても拍手が止まりません
また素晴らしい山のレコを覗きに来ます
コメントありがとうございます!
私達の山行記録をそんな風に言っていただけるなんて、嬉しいです
(ちょっと恐縮してしまいます )
八ヶ岳、私も大好きです。憧れて憧れて、行った山です。
monsieurさんとは、よく行く山域が近いので、レコも拝見させていただいています
こちらこそ、また楽しいレコを覗きに行かせてもらいますね
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