槍ヶ岳から笠ヶ岳縦走 山の怖さ思い知りました
- GPS
- --:--
- 距離
- 51.1km
- 登り
- 3,796m
- 下り
- 4,333m
コースタイム
上高地バスターミナル610ー656明神ー742徳沢800ー906横尾850ー938一ノ俣ー1030槍沢ロッジ1100ー1140大曲ー1300天狗原分岐ー1400坊主岩小屋ー1500殺生ヒュッテー1600槍ヶ岳山荘泊
2日目
槍ヶ岳山荘600ー630槍ヶ岳山頂650ー720槍ヶ岳山荘737ー903千丈分岐点ー955槍平小屋ー1100滝谷出合ー1245白出沢出合1300ー1500新穂高温泉1600ー1700わさび平小屋泊
3日目
わさび平小屋615ー625笠新道登山口ー840杓子平ー1118抜戸岳1148ー1400笠ヶ岳山荘泊
4日目
笠ヶ岳山荘430ー435小笠450ー455笠ヶ岳山荘
笠ヶ岳山荘545ー600笠ヶ岳610ー748雷鳥岩800ー1107錫杖岳水場1130ー1239槍見館登山口
天候 | 晴れー雷雨ー晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
帰り:中尾温泉口から平湯まで濃飛バス、平湯から新宿まで濃飛バスの高速バス |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト 上高地バス停で提出、念のため新穂高温泉の笠ヶ岳、双六岳への登山口でも提出 下山届けは笠ヶ岳をクリア谷ルートで下山後槍見温泉の登山口ポストへ 危険箇所 槍ヶ岳(槍沢ルート)大曲から殺生ヒュッテまで大半が残雪 アイゼン使用 槍ヶ岳(槍平ルート)滝谷出合が水量が多く通常より上のルートに木の渡し橋が掛けられていた 笠ヶ岳(笠新道)雪渓が3箇所ほどあるが距離はアイゼンはいらない 笠ヶ岳(クリア谷ルート)大雨のあとは沢が渡れないとガイドにもあったが実際最後の1番大きい沢は渡しの木が流されていて、水の中沢渡をしないと通過出来なかった |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
槍ヶ岳の日常を逸脱した感動
夜行バスで上高地スタート
六本木でトライアスロン仲間と飲んでから
新宿バスターミナルにいったので
もう十分酔っ払っていて
バスに乗って目をつぶったら
5分で上高地に行った気分。
槍ヶ岳は
辻本さんとみみと同行だ。
後半の笠ヶ岳は単独行となる。
そもそも初心者がいるので
槍までは距離の近い新穂高温泉から行きたかったが
新穂高温泉行き夜行バスは翌週からしかない
したがって上高地から強行日程覚悟で行く
大曲から雪渓。大曲から殺生ヒュッテまで大半は雪
念のためアイゼンで登攀
練習も兼ねて
アイゼンで登るがスピードが一向に上がらない
みみがハンガーノックか脱水症で
高山病もはいりペースガタ落ち
槍ヶ岳の肩の山荘には遅くても3時にはつくとみていたが
到着は4時になった。
一時はあまりのパフォーマンスの悪さに槍沢まで戻ろうとも思ったが、
みみが頑張るというのでゆっくりだが登りきった。
夕陽はあいにくのガスで見えない。
後で聞いたが、大曲から西鎌尾根へ遠回りだがトラバースすれば雪が
なかったらしい。情報不足。
槍ヶ岳山荘はまだ雪も多くてシーズン直前ということもあり
なんと泊まっているのは20人程度。
これだけ空いている槍ヶ岳山荘は初めてだ。
ご来光
見事に槍ヶ岳の槍の横に上がった
穂先からは
富士山も浅間も穂高も立山も剣も全部見える。
恒例の
槍ヶ岳山荘の出来たてパンを買って
下りは飛騨沢へ
帰りも時間が想定よりも大幅にかかり
2時55分の新穂高温泉から平湯行きのバスに
間に合わず。
平湯発1630の高速バスには間にあうので
温泉とビールのあと帰る二人はタクシーで
平湯に向かった。
温泉&ビールで2人を新穂高温泉から東京行きのバスに見送り
単独行で笠ヶ岳登攀のためわさび平小屋へ
翌日は誕生日
誕生日を3000メートルで赤ワインで乾杯
贅沢な誕生日だった
日本百名山28座目登頂
笠ヶ岳は
穂高ー槍ヶ岳という日本を代表する岩稜と
並行して走る山で
日本百名山の一つ
おそらく穂高の稜線をもっとも美しく見れる山
わさび平小屋から
笠新道経由で山頂に行ったが
この笠新道はアルプスの中でも
聞きしに勝る急坂だった
午前中は快晴
折からの熱波で
脱水症状気味になり
持参したハイドレーションの水が足りなくなり
ピンチだったが
雪渓の水で補充して助かった
しかも昼飯時
ラーメンを食べようとしたら
ストーブのタンクがガス欠に
小屋泊だということで点検を
いい加減にしていたので
気をつけなくては・・・
体力的に
ヘロヘロになって
午後2時山頂肩の笠ヶ岳小屋に到着
その直後から
ゲリラ豪雨と雷が発生
僕はギリギリで難を逃れたが
僕のあとから12人のグループと
熟年の男女が登っていた
その2グループは
雨や雷を避けながら
大幅に到着が遅れ
かなりの人達がびしょ濡れになり体力を消耗していた
うち一人は
低体温症気味になり
小屋の従業員にヘルプを頼むような状況で
小屋でもしばらく動くことができなかった
夏山は夕方は雷雨が発生することが多い
山小屋は基本2時くらいに到着できるスケジュールでないと危ない
ということを身をもって感じた
雨が上がり
槍ヶ岳に2重の虹がかかった
誕生日なので
笠ヶ岳山荘では赤ワインで乾杯
翌日は雨が上がり快晴
日の出前に焼ける槍ヶ岳
昨日先っぽに立ってたんだよな〜
山好きにはたまらない日の出
だって西鎌尾根、槍ヶ岳、大喰岳、南岳、大キレット、涸沢岳、奥穂高岳などがきれいにシルエット
クライミングで有名な錫杖岳を巻いて降りる
クリア谷というまた難コースで下山にチャレンジ
途中穂高を眺めながら急峻を下る
このコースは沢を4度くらい渡るので大雨の後では
通れないことがあるというコース
山小屋の人は危険だとはいっていたが
天気はよかったので
最悪ピッケルと沢くだりで濡れてもいいならいけると判断し挑戦
やはり1番大きい沢は
渡るためにかけてあった丸太が流されており
急流に膝までつかりながら沢を渡り下山した
沢で橋替わりの丸太が流されている
雪どけ水と昨晩の大雨で水量は多く速い
槍見館で露天風呂でビールをのんで
なんとも充実した気分だったが
あらためて山の怖さを感じた
単独行でなかったら絶対行かなかったね
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する