立山(室堂〜雄山、大汝山〜真砂岳〜室堂)、山の会全社大会【富山県、北アルプス】

- GPS
- 08:49
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 887m
- 下り
- 880m
コースタイム
- 山行
- 5:46
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 7:34
- 山行
- 0:35
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 0:37
● コースタイム
9/16:
室堂 914 ― 雪渓 940/942 ― 祓堂 953 ― 一ノ越 1005/1015 ― 三ノ越 1046/1056 ― 雄山三角点 1112/1123 ― 雄山峰本社 1127/1136 ― 雄山社務所前 1141 ― 大汝山1205/昼食/1247 ― 富士ノ折立頂上下 1300 ― 富士ノ折立 1303/1305 ― ―富士ノ折立頂上下 13081318 ― 真砂岳手前大走分岐 1335/1348 ― 大走真砂下 1354/1403 ― 雷鳥平口1457/1523 ― 雷鳥沢称名川の橋 1534 ― 雷鳥荘 1609(泊)
9/17:
〕訥餐 550 ― みくりが池 607/620 ― 雷鳥荘 633
⇒訥餐 729 ― みどりが池 744 ― 室堂小屋 752 ― 室堂 803
● 行動時間
9/16: 6:55
9/17: 1:17
| 天候 | 曇り、一時ガス |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
9/16 : (実家 =[チャーターバス]= 室堂) 室堂 ― 雄山、大汝山 ― 真砂岳 ― 雷鳥荘 (泊) 9/17 : 雷鳥荘 ― 室堂山 ― 室堂 (室堂 =[チャーターバス]= 実家) ●登山口へのアクセス ○室堂 ・そもそもマイカーで室堂に行くことは不可能。富山地方鉄道「立山駅」から、立山黒部貫光のケーブルカーと高原バス乗り継ぎ、または富山駅、東京、大阪等から運行されている室堂直通バスを利用する ・ケーブルカーの起点である立山駅の周辺は、駐車場が大規模に確保されているが、時には駐車場所が不足するほどに混雑することもある。しかも駐車場の予約ができるわけではない ・そういったリスク回避のためには、以下の別ルートも考えられる [山より数キロ手前にあるドライブイン「アルペン村」始発のバス便 富山駅始発のバス便 ・いずれも便数が豊富にあるわけではないが、確実性がある。特に富山駅発であれば、帰りは立山駅から富山地鉄電車で富山に戻るという手も生じる また、立山に戻ってこないようなルートを選ぶ場合にも、富山から先は公共交通機関を利用する方が手堅い |
| コース状況/ 危険箇所等 |
○室堂〜一ノ越 ・もっぱら遊歩道のように整備された歩きやすい道。季節によっては雪渓越えもある ・石とモルタルで固めた遊歩道は、斜面では段付きも斜面もある ○一ノ越〜雄山 ・岩くずと砂の急斜面。歩きにくい所も時折ある。ただし、鎖はない ○雄山〜大汝山 ・概ね平坦な尾根道だが、氷河地形でもある小岩の積み上げを昇降する所もある。 ・それでも高低差30mくらいの昇降がある ○大汝山〜富士ノ折立〜真砂岳 ・富士ノ折立までは、大汝までと同様。富士ノ折立のピークはコースを外れている。ピークへは、荷物を置いてピストンするとよい。ただし、ピークへは、複数の地点から上がることが出来るので、下の点に戻ることが必要になる ・富士ノ折立から岩くずの斜面を急下降すると、あとは真砂岳のなだらかな斜面になる。大走へは、地図に明示されていない短絡路もあり、真砂に向けての登りを経なくても行くことが出来る ○真砂岳〜雷鳥平〜雷鳥荘 ・通称“大走”。砂地と小石混じりの踏ん張りにくい急斜面を黙々と下降する。平面が途中にはないので、雷鳥平の口に出るまでは休憩場所がない ・雷鳥平からは遊歩道が設置されている。雷鳥荘までの登りは石段を登る。途中には地獄谷を垣間見る休憩所もある ○雷鳥荘〜室堂 ・全て遊歩道が整備されている |
| その他周辺情報 | ●買う、食べる ・立山駅、美女平駅、室堂駅のいずれにおいても飲食可能。飲料等も購入可能 ・ただし、価格のこともあるので、努めてそれ以前に購入した方がよい ●日帰り温泉 ・室堂近辺の山荘は、そもそも温泉設備を持っており、日帰り入浴も受け付けている。全てを調べていないが、今回利用した雷鳥荘、そのほかにもみくりが池温泉は対応している ・立山駅に下りてからあとにも日帰り入浴施設はある。立山駅から比較的近いところにもある ・立山駅から比較的近いところにある「グリーンビュー立山」では日帰り入浴が出来るという案内もネット上にはあるが、HPを見ても、その旨の記述はないので要確認 ・その他には、「ホテル森の風立山」(旧厚生年金、旧グランドサンピア)では日帰り入浴可能。入場16時まで。大人700円(H29.9現在) ●周辺観光 ○室堂小屋 ・室堂は、立山信仰登山の時代からの拠点。現在の室堂山荘の脇には、“現存する最古の山小屋”室堂小屋が残されている。南室は1771年、北室は1726年、当時の加賀藩によって改修されたもので、部材の多くに当時のものが残されていたことが、解体修理によって判明している。また、礎石などから、それ以前からこの地には小屋があったことがわかっている。国の重要文化財に指定されている |
| 予約できる山小屋 |
|
写真
感想
○ 9月16日
会社の山の会の全社大会と称して、立山へ。総勢30人。なかなかメンバーも増えたものだし、参加メンバーも多くなった。
本隊は、大阪からチャーターバスで室堂まで向かう。途中北陸道のSAで金沢組を合流する。当方は、富山で拾ってもらう。
富山では実家の自家用車でバスに向かうが、心配された台風18号の影響も感じさせない空模様だ。朝日を背に受けた北アルプスの稜線が一通り見渡せており、なんとも幸運を感じる。
バスの中で、立山の歴史や文化などを解説。何度も高原バスの解説を聞いてきたことが役に立つ。ついでに言うと、富山県史を勉強したことも役に立った。
室堂では、みんなでゆっくりと準備をするが、出発の頃から雲の動きが明らかになり、次第に劔や立山にもガスがかかり始める。体力レベルなどに合わせた3班ごとに、それぞれのコースへ出発。
当方はA班に参加。雄山、大汝山、富士ノ折立、真砂岳と巡り、大走を下降するという“ハーフ縦走”。13名がこれに参加。このチームは、リーダーサブリーダーが務まる人物も集まっており、あまり足取りを心配する必要もない。
祓堂下の雪渓で一休みの後、一ノ越へ。思いがけず、山々が姿を見せ始める。距離感不明で一部の山だけが現れると、なんだか目隠しパズルを解くような気分。結局徐々に山々が見えていく中、二度も訂正する羽目になったが、それというのも次第に晴れて全体像が見えるようになったからこそ。
槍や穂高に至るまでの後立山のピークが続々とガスの中から現れる。
そこからは歩きにくい急斜面を登るが、さすがに個々人の体力や、仕事等の影響での前夜までの消耗差もあって、隊列がばらける。そんな中でも今年の新鋭Yくんなどは外見上さして息が上がることもなくすいすいと登っていく。頼もしい。もっとも本人曰くは結構大変だったようだが。
やがて、頂上社務所脇に到着。三角点のある広場に立つと、富山県奥地の山々や後立山連邦の山々がくっきりと見える。槍穂高は見えるようになったが、それより先、乗鞍や御嶽までは届かないようだ。もちろん、南アルプスや富士山も残念。黒部五郎岳も見えるようになったが、その背後の笠ヶ岳は最後まで現れなかった。浅間山、四阿山、高妻山、妙高火打も確認できる。
個人的には、先月登ったばかりの鹿島槍、五竜とこんなに早く再会することが出来てうれしい。一月前の苦労の山行きが思い出される。
山座同定に熱中しすぎ、リーダーS氏が早く行こうとせっつく。しかし峰本社にも上がっていないので、半数くらいの有志でお詣りに。
どんどん予定時間を超過するし、S氏に謝りつつ大汝山へ。しかし、ここでも頂上部での写真撮影に時間を取られ、昼食時間を切り詰める羽目に。
富士ノ折立でも頂上騒動があり、隊列がばらけてしまう。それでも分班のリーダー等がかくほできるのがA班の強み。しかし、真砂の手前でY氏がややお疲れ気味。
真砂岳を目指す組と分かれ、大走の下降に直接進む。真砂直下の分岐点で暫く合流を待つつもりだったが、すぐに本隊がやってくる。
そこからは、休憩余地もない大走をひたすら下降。雷鳥平の降り口付近で後続を待つもなかなか姿が見えない。BC班に心配をかけてもいけないので、やむなく8人を先に進ませ、残り3人を待つ。
すると、Iくんが足を引きずり、Y氏が疲れ気味にやってくるのが目に入る。今回初参加のIくんは、どうやら靴底が取れてしまったらしい。さっそく、経験豊富なリーダーS氏が手持ちの道具や材料で応急を考え実行する。こうやって持ち味を発揮してもらうことが出来るのも良いところ。靴の応急措置も済んだところでY氏が到着。そこまで伴走してくれたSくんを含め、5人でゆっくりと雷鳥荘を目指す。
Y氏やIくんには最後の登りも厳しいものであったようで、どうにか雷鳥荘にたどり着いた。
しかし、BC班でも様々な出来事があったようで、結局全員が合流したのは夕食前であった。リーダー諸氏には頭が下がる。
お風呂のある山荘はありがたく、温まり、汗を流し、気分良く眠りに就いた。
それにしても、宿ではお騒がせをしてしまった。部屋飲み用の持ち込みを露骨にやったことに始まり、廊下の水濡れ放置、夜中に他の部屋からお叱りを頂くなどなど。
雷鳥荘の方々や不快な思いをさせた他の方々にはお謝りするよりない。真にすみませんでした。
人数も増え、これまで以上に管理には気を遣わなければならなくなっていることを省みなければならない。
○ 9月17日
天気予報では雨であり、台風の接近も予想されていたことから、バス時間を繰り上げ、室堂930出発予定となった。昨晩のうちに暮れが決定されていたので、朝については特段の期待をせずに目を覚ました。ところが5時に目を覚ましてみると、稜線がはっきりと見えており、雨も落ちていないようだ。
そっと準備をして、外へ出てみることに。同じく目覚めたG氏と共に、表に出てみる。
大日から浄土に至るスカイラインは厳然と夜と朝を隔てている。
更に早起きしてテラスにいたT女史をはじめとした3人女史からコーヒーの誘いがかかる。ありがたく加わり一息つく。そののち、彼女たちは靴は持っていなかったので、G氏ととともにみくりが池へと歩を進める。天候のためか、人出が少ない。あまり出会うこともなく、みくりが池へ。途中合流したY氏と共に、3人で湖畔へ。
風も弱く、概ねきれいな“逆さ立山”を見ることが出来た。
宿に戻り、朝食。昨晩の飲み残し等の運搬準備をするSくんやIくんらに感謝しつつ、そそくさと出発。
室堂小屋を外から鑑賞し、室堂ターミナルを目指す頃には雨がはっきりし始めた。降っていなければ室堂山でも目指そうかと思っていたが、仕方がない。
ターミナルでは、三々五々そろいを待ち、予定よりも早く室堂をあとにする。
少々物足りない二日目ではあったが、バスの中を見ると、みんなは疲れ切って静か。
まぁ、会社団体の行程となれば、少々減らした方がいいんだよと、神様に言われたように思った。
参加の皆さんは楽しまれたようで何よりだ。運営面ではしっかり反省して次につなげたいものだ。
















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