凛々しき最北百名山 利尻山(海抜0mからの往復山行)

- GPS
- 30:48
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 2,089m
- 下り
- 2,071m
コースタイム
- 山行
- 2:13
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 2:49
- 山行
- 9:33
- 休憩
- 2:14
- 合計
- 11:47
| 天候 | 快晴! |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
船
稚内での駐車場は、フェーリーターミナルから徒歩10分の道の駅(稚内駅横)を利用(無料)。 利尻島行きのフェリーは2等で片道2140円。今回は車移動の疲れを考慮して1等和室を利用。料金は3670円で、ゆっくりできることからこちらがおススメ。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
標高500m以下では若干湿り気があり、表面が泥濘していますが、それほど汚れません。標高700mくらいから岩場、ガレ場、ザレ場があり、少々登りにくいです。山頂手前の崩壊箇所は、道幅が50cmくらいしか残っていない上、非常に崩れやすく、大変危険です。来春の雪解けにはもう通れないかもしれません。 |
| その他周辺情報 | 温泉は利尻富士温泉「湯泳館」さん。登山口から下る坂の途中にあります。500円でシャンプー、ボディソープ付き。中の食堂が不定期なため、食事をとる場合は注意が必要。 お土産、船内飲食物の買い物は港にある「くみあいストアー」さん。 食事はフェリーターミナル正面にある「島の母さんの味 さとう」さん。4種類の海藻が入った利尻海藻ラーメン(塩)1200円。これ、うまうまです! |
写真
装備
| 個人装備 |
テント
グランドシート
ペグ
エアーマット
シュラフ
アウター(薄)
フリース
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
キネシオロジータープ
グローブ
予備グローブ
雨具(上下)
日よけ帽子
ストック
登山靴(夏)
ゲイター(薄)
軽アイゼン
ザック35リットル
トートザック(L)
夕ご飯1
昼ご飯2
朝ご飯1
行動食(チョコ
塩キャラメル
柿ピー)
ハイドレーションキット(水は甘露泉水で補給2.5リットル)
ガス
コンロ
コッヘル
スプーン
万能ナイフ
スポドリ粉1
簡易椅子
地形図
計画書
筆記用具
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池(スマホ
携帯
ヘッドランプ用)
GPS
保険証
JRO登録証
高度計付腕時計
カメラ
タオル
ビニール袋数枚
ティッシュ3つ
ウェットティッシュ1つ
携帯トイレ
マスク
ラジオ
エマージェンシーシート
キネシオロジーテープ(予備)
ファーストエイドキット
痛み止め
お風呂道具
着替え
エアーサロンパス
|
|---|
感想
今回は利尻山。標高は1721m。皆さんご存じの日本最北の百名山です。羊蹄山と同じく色々な呼ばれ方をしており、避難小屋の名前では利尻岳、地理院地図では利尻山(利尻富士)、ネットでは利尻火山とも。利尻山が正しいと思いますが、真実はいかに。登山道は現在は2つで、北側の鷲泊コース、西側の沓形コースです。知人から「鷲泊コースの崩壊が著しく進み、来年以降登山禁止になるかも」という情報をもらい、今回の山行となりました。
地質は古い堆積岩の上に第四紀火山の利尻火山噴出物が堆積。利尻火山自体は約20万年前に活動を始め、数千年前に活動を終えたようです。最終の活動は南側のようで、確かに新しい火山地形が見られます。活動が終わったばかりの火山として珍しいようですが、気象庁のホームページでは活火山指定されています。「どっちなの?」まあ一応の注意は必要ですね。
移動ですが、前日に仕事を終えて帰宅後の20:30くらいに出発。留萌まで高速を利用し、そこからは日本海を移動。深川分岐〜深川西の工事通行止めには参りました。2:00前に稚内駅北側にある道の駅に到着。流石に道中5時間強は、いやあ長い。翌朝は5:00前に起床し稚内駅前を散策。7:30のフェリーに乗り8:55に利尻入りしました。
さて、山行です。今回は1泊2日のテン泊山行。とはいってもテントは登山口にある野営場です。
【初日】
「標高0mからチャレンジ!」ということで、海水タッチのためにフェリーターミナル南側に漁船の船着き場で海水にタッチし山行を開始。背中には35リットルの愛用ザック、お腹にはテント等が入ったZEROPIONTのトートザックをぶら下げた不思議な格好。目立っただろうな(笑)。
数回交差点を曲がり町中を抜けて登山口へ向かう1本道へ。途中利尻山神社、利尻富士温泉を通過し、道の終点「北麓野営場」に到着。管理人さんが笑顔で迎えてくれました。ここでテン場使用料500円と入山届けを記入。テントを張って、ポン山、小ポン山へ向かいます。ポン山は良く整備された道で、あっという間に山頂です。山頂からは利尻山がどーんっ!礼文島も近くに見え、素晴らしい眺望の山でした。その後尾根伝いに小ポン山に移動。こちらは人もあまり来ないようで、山頂の景色もなく、すぐに下山。下山途中、甘露泉水という湧き水があり、夜の食事用と翌日山行の水を確保。テントへ戻りました。ちょっと早い戻りでしたが、管理棟のシャワー(10分100円)を借りてすっきり。早めに就寝しました。
【二日目】
台風による天候悪化を考えて早めの山行に急遽変更。3:30に起床、4:10くらいに出発。ヘッデンで山行開始です。五合目到着時にはかなり明るくなり、礼文島が見えました。うん、天気はもちそうだ。
7合目を過ぎて少し急斜面になりますが、ジグがいい感じできられててそれほど急には感じません。えっこら登り8合目の長官山に到着。ここからの利尻岳、いやあ、凜々しい...遠くにはサハリンも見え、絶景が広がります。しばし撮影会を行い、先を行きます。この先は眺めがいいためレリーズモード全開!でした。
避難小屋を通過すると徐々に傾斜が出てきます。道には大きな岩が現れ始め、登りにくくなり、更に9合目以降はザレてきます。このザレが崩壊し途中登山道がヤバい状況に。これ来春マジでなくなってるよな。。。ルート変更、国立公園だけに難しいよな。。。どうするのかな。。。
登山道を更に進むと、山頂とローソク岩がお出迎え。数分で、山頂到着です。いやぁ絶景が待ってました!荒々しく深く刻まれた斜面、ローソク岩の存在感、今は行けない紅葉真っ盛りの最高点の南峰...見とれるばかり。南側は雲が多かったですが、天気はバッチリ。1時間近く滞在しちゃいました。
人が増えてきたので、とっても名残惜しいですが下山開始。下山途中もすれ違う人が多いこと多いこと。最近の道内百名山の混雑ぶりは異常ですな。2時間ほどで下山。
テントを撤収し管理人さんとお別れの挨拶。これも名残惜しい。再会を約束して利尻富士温泉へ歩き出し30分ほどで到着です。17:35のフェリーまで時間があるので談話室で地元のおじちゃん、おばちゃんと談笑。この時間も楽しいひとときに。
その後一眠りし、ぼちぼち出発。散策がてら町の中?を少し経由し港へ向かう。くみあいストアーでお土産、飲み物、アイスを購入し、最後の行程、海水タッチへ向かう。これで今回の山行終了。いやあ、充実充実。素晴らしい山行となりました。
帰りのフェリーでは甲板から利尻山とお別れ。いやあ名残惜しい。また来るよ。
フェリーの中では1等和室で大正解!静かに寝ることが出来ました。1500円しか高くないので、お勧めですよ〜。お陰で札幌まで眠くならずに運転できました。
北海道は紅葉真っ盛り。大雪山もいいけど混みすぎなんだよね〜。もっといいところ探そうっと。さてさて,次回は何処へ〜。












yo-shaさん、こんばんは〜。
標高0mからの利尻山(いろんな呼び方があるんですね)、お疲れ様でした!
北海道の山で標高差一番が利尻山だと、とあるブログに書いてありました。それだけに0mからのチャレンジは達成感ありありですね!
素敵な写真がたくさん、花の時期がいいかと思ってましたが、利尻山はいつの時期も素敵な景色を見せてくれるんですね。3連休に利尻もよかったかと、身体が2つ欲しいと思った今日この頃です(笑)
私達も昨年・今年と計画していながら、いずれも天候悪く断念(>_<)、来年登れないなんてことになったら悔しすぎです…、登山道の修復を切に願いますよ、ほんとに。
山にテン泊に温泉にグルメ・お土産・フェリーまで、盛りだくさんの遠征、名残惜しい気持ちよーく伝わってきます(^^♪ たくさんの情報ありがとうございました。
jei-boyさん、こんばんは。コメントありがとうございます!
標高差、北海道1番なんですね!初めて知りました(笑)
実は標高0mからの〜は前回の狩場山でやろうと思ったのですが、時間的にできなかったので今回やってみようと思ったのがホントのところです
そうですね、利尻山のいいところはいつでも素敵な景色を見せてくれることですね。お山もステキですし島の方々もステキですし、何回でも行きたくなるところですね
「身体が2つ欲しい」、それ、とっっってもよく分かります!山に登る人はみんなそう思っているのではないでしょうか
登山道、国立公園の壁は高いですからね。環境省さん次第ですね。。。
今回あまりにも充実していたため、もう名残惜しさもMAXでした!参考にしていただけるととても嬉しいです。でも、これでもかなり写真を削ったんですよ〜
流石の晴れ男ですね🎵
いつの日かご案内おねがいします!
tenjinyamaさん、こんばんは。コメントありがとうございます!
晴れましたね〜。台風でどうなるかと思いましたが、まだ運があるようです
北海道、利尻山だけでなく色々とご案内しますよ〜。お待ちしております
仮眠-テン泊に前後の夜移動と、本当にお疲れ様でした。
天候に恵まれ、素晴らしい展望のpic♪思い出しながら、楽しませて
貰いましたよ。離島瞬間の儚さ…短い船旅ですが、格別な気分になっ
てしまいますよね〜
不思議な縁により、三年連続渡航になってしまいました。
yama-hikaruさん、こんばんは。コメントありがとうございます!
前後の夜移動は年を取るごとに辛くなってきますね。お小遣い制度なので飛行機はとても無理。今度は夜行バスにしようかな
台風に焦りましたが、今年はホントに天気に恵まれています。おかげで素晴らしい景色に会うことができました
近いとはいえ船での訪問は本当に旅をしている気分。なので、yama-hikaruさんの言う通り、離島時は儚いですね。。。特に素晴らしい山行、出会いがあった後だけに、格別でした
3年連続!それはすごいですね。でもわかる気がします。あの凛々しい利尻山を知ってしまうと再度行きたくなりますね
yo-shaさん、こんばんは。
羨ましいくらいの晴れ男っぷりですね!利尻山お疲れ様でした。
ハヤシメシ食べられましたか!!コメントのお心遣いありがとうございました (*'▽')
私は、まだ食べれていないので美味しかったのでしたら良かったです♪
夏場なかなかお山に行けないので、これからハヤシメシ持って出かけよ〜と思っています。
利尻の「たちかま」ってご存知ですか?いつか利尻に行くことができたら食べてみたいと思っているんですよ。いつも食べ物ネタですみません。笑
山行記録いつもとても参考になります。交通手段やお山のコースも勿論ですが、キャンプ場の状態や温泉にご当地の食べ物など夢が広がります。
sayacaさん、こんばんは。コメントありがとうございます!
どうなっているのか今年はホントに天気に恵まれます。自分で言うのもなんですが、「晴れおっさん」ですね
ハヤシメシ、紹介いただきありがとうございました。マジで美味!あのシリーズではNo.1と思います。本当は山頂で食べたかったのですが、台風で登れない可能性もあったので、前日食べちゃいました。sayacaさんは是非是非山頂で食べてください。思わず、いつものショット、撮りたくなりますよ〜
「たちかま」知りませんでした。。。案外地元の食べ物に疎いんです。。。次回の楽しみにとっておきます
記録について「夢が広がる」なんて言っていただけるなんて嬉しい限りです
みんなに知ってもらいたくてついつい書きすぎてますね。実は一度書き終わってから文言を削る作業もしています。なので文章のつながりが変なことも。その際はご容赦ください
yo-shaさん、返信ありがとうございます!
やはり記録について大変な作業をされていらっしゃるのですね!!
これからも沢山の方が行きたくなって、参考にされて、山へ向かわれると思います(*'▽')
ハヤシメシ、シリーズ癸韻任垢〜☆
山頂で食べる楽しみが増えました♪間違いなく、いつものショット、真似したくなると思いますので、パシャリできたときにはお披露目させていただきますね〜!
「たちかま」次回のお楽しみにしてみてくださいね♪
sayacaさん、再度のコメント、ありがとうございます!
また再びのお褒めのコメ、大変恐縮です。。。
最初のころは素っ気ない文章でしたね〜。ホントにただの感想文
記録は参考にしてもらえるだけでも嬉しいです。それで楽しく、安全に、無事に下山してくれれば。自己満足の世界ですが
ちなみに山行中の記録ですが、地形図に書き込んで忘れないようにしています。自分の今後のためにもなるので。希にですが自分で書いた字が解読不明です
ハヤシメシ、なかなかの衝撃でした。いつものショットでの出番が増えそうです。何かいいトッピングを考えたいですね。sayacaさんショット、お披露目が楽しみ!ぜひお願いします
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