吾妻連峰縦走路周回(堀田林道〜明月荘〜姥湯)
- GPS
- 11:42
- 距離
- 24.9km
- 登り
- 1,570m
- 下り
- 1,549m
コースタイム
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 5:44
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 6:05
天候 | 一日目-雨のち曇り、二日目-晴れたり曇ったり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト無し トイレは明月荘 ・堀田林道 序盤から中盤は藪はそれほど酷くなく道はしっかりしています。倒木なども少なく歩行に支障は感じません。最近入った方がいるようで、新しい赤布がついており所々藪を刈った跡がありました。コース中ほどから沢を遡るようになりますが、赤布は沢に入るとなくなります。藪も酷くなり どこがコースなのか判別できないところもあります。藪は笹メイン。所々に黄色い標識が貼ってあります。全行程が林の中で展望ありません。 ・稜線の縦走路(兵子付近から明月荘) 藪と水溜りと泥沼の繰り返しです。飛び石が敷いてあるところがありますが、そういう場所は大抵 水溜りで、落ちると大変です。しかし藪で飛び石が隠れて足を置く場所が見えません。烏帽子山から昭元山方面への下りはゴロゴロした岩で濡れていると滑ります。 谷地平からのコースとの合流点付近から木道になりますが、非常に滑ります。特に林の中で日の差さないところはヌルヌルした苔が、まるで氷の上を歩いているように滑ります。木道も藪が被って足元が見えづらい所があります。明月荘近くの木道で一部破損箇所あり。増水時転落注意。烏帽子山と東大テン付近以外は林の中で展望無し。 ・稜線の縦走路(東大テンから人形岩) かなりの部分が木道です。木道が切れているところは泥濘箇所もありますが、通過にはそれほど苦労ありません。人形岩付近はガレ場。判り辛いところや分岐に標柱が立っていますが、視界が悪いと進行方向に迷います。晴れていれば気持ちの良い稜線です。 ・明月荘〜潜滝〜薬師森分岐 潜滝の近くまで、登山道は背丈程の笹薮で覆われています。笹薮が茂っている区間は木道か丸太の階段で道自体は迷いませんが、とても滑ります。この区間は笹のおかげで足元が見えず歩行に苦労します。沢近くから笹が薄くなり多少歩きやすくなります。沢沿いは斜面崩落のため道が狭くなっているところがあり歩行注意。 渡渉が何回かありますが対岸のつながりが判り辛いところがあります。基本的に沢を最短距離で渡るように道がついています。赤ペンキなどでマーキングしてあります。 何箇所か段差が大きいところに木製のハシゴがついていますが、破損しているものもあり利用は慎重に。林の中の道で展望無し。 ・薬師森分岐〜薬師森〜姥湯温泉登山口 勾配はきつめですが、刈り払いしてあり歩行に苦労はありません。薬師森は登山道から少し外れたところにありますが往復しても10分かかりません。晴れていれば展望が期待できそうです。薬師森以外は展望無し。 |
その他周辺情報 | 姥湯温泉枡形屋 露天風呂 9:00~15:00まで大人¥600 石鹸やシャンプーは使用できません。混浴ですが女性専用露天風呂があります。 |
写真
装備
個人装備 |
小屋泊まり装備
防寒着
|
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感想
堀田林道の文字は吾妻連峰の縦走路を通った方で気になった方も多いのではないかと思います。家形山と兵子の間にある堀田林道分岐、縦走路上から見る限りでは藪に覆われて道は見えません。このコースがどうなっているのか、どうしても見てみたくなりました。
堀田林道は平成8年に一度 整備されたようですが、通る人も少なく以来21年間おそらく放置されていたのだろうと思います。当然ながらレコも少なくコースの概要すらつかめません。判らないのでとりあえず行ってみます。
堀田林道へは姥湯に向かう道の途中に登山口があります。ただし現在ソコへ向かう途中の板谷駅付近で夜間工事のため朝5時まで通行止めらしいので、その時間を避けて登山口へ向かいます。この板屋から堀田林道口(姥湯)まではアスファルト舗装がされており普通車で通行可能ですが、道幅がかなり狭く勾配が急(17%の表示あり)なので車の通行には注意が必要です。
堀田林道口は駐車スペースらしきものは無いので路肩に寄せて駐車。登山ポストなどは設置されていません。入口には赤い三角形の看板で堀田林道口と書かれているので間違えることはありません。人気が無いコースとは言え歩く人もいるようで道型はある程度残っています。序盤から中盤にかけてはどなたか軽く整備してくださっているようで藪も薄く赤布が所々に下がっています。道を間違えそうなところに細い紐で誘導してあったり、なんとなく安心感があります。この日は明け方まで雨が降っており日の出とともに止んでいましたが、完全に天候回復したわけでもなく小雨が降ったりガスが出たりで足元はかなりぬかるんでいます。ある程度道が見えると入ってもヤブ漕ぎには変わりないので、カッパは着ていても雨や藪に付いた水滴で全身ずぶ濡れです。
赤布に導かれて進んでいくと沢の中に入っていきます。大きな石がゴロゴロした中
両手両足を使って 登るところもあり、雨で滑らないように進みます。この辺りは雨のためか水量が豊富で足元が濡れずに上るのはなかなか困難です。沢の中へ入ると赤布が無くなり両脇から伸びる藪も濃くなっていきます。人の通ったあとをたどるのが難しく どの辺りで沢から抜けるようになるのか判りません。とりあえず進んでいくと沢を塞ぐように倒木があってその先は人が足を踏み入れたようには見えません。この辺りで沢から出て左右に道を探します。付近には踏み跡のように見える 藪が薄いところがいくつもあってどこを進むか迷います。GPSを見ながら適当に進んで何とか黄色い標識を見つけて復帰。あとは稜線まで道型を外れないように気をつけながら登っていきます。
ようやく稜線に上がってホッとしたのですが、実はこの後のほうが酷かった。稜線上は笹が大繁殖。登山道は雨のせいで水溜りと泥沼が交互に現れます。水たまりが酷いところには飛び石がおいてあるところもありますが、笹薮が視界を塞いでどこに足を置いたらいいのか判りません。烏帽子山から昭元山への下りは濡れた石が足元を掬い谷地平の分岐から伸びる木道は氷の上を歩いているかのように滑ります。何とか明月荘までたどり着いたもののこれ以上どこかに行くのも嫌になり行動終了。全身びしょびしょで寒さに震えながら泊まり準備です。
明月荘に到着したときは一番乗りでしたが、その後宿泊者はどんどん増えておそらく30~40人くらいになったでしょうか。とにかく一杯の人でした。
翌朝は太陽がのぞく良い天気。当初の予定はもう一度 縦走路をもどって兵子から下るつもりでしたが、あの稜線歩きはコリゴリなので真っ直ぐ姥湯に下ります。明月荘から姥湯はそれほど時間もかからないのでその辺りを散歩してから帰ることに。
前日 雨にたたられたので余計に感じるのかもしれませんが、朝日に映える色づいた山の木々がとても気持ちよく感じられます。このまま中大テン辺りまで行ってみようかと出発。
朝露で笹の葉は濡れていますが、木道は乾いてそれほど滑りません。朝日の中を調子よく進んでいくと藤十郎に登り始める直前からガスが・・・。人形岩に着いた頃にはあたりは真っ白で何も見えずガッカリします。しばらく様子を見ますが晴れる気配も無く気力も無くなり下山することに。もちろん下りたら晴れたのは言うまでもありません。
明月荘から滑川温泉・姥湯方面は木道が伸びていますが、ここも笹が伸び放題茂って木道を隠しています。太陽の当たるところはそれほど問題ありませんが、林の中でじめじめしたところはコケが生えて強烈に滑ります。笹が覆っているせいで見た目でどこが滑るのか判りません。ペースの上がらないまま下りていくと沢音が聞こえてきた辺りから植生が変わり藪が薄くなってきます。何回か渡渉をするうちに徐々に道がハッキリしてきます。強度の怪しい木製のハシゴも無事クリヤーしてちょっとしたのぼりを終えると薬師森に到着。天候さえ良ければここで景色を楽しめるようですが、展望所に出るたびにガスで真っ白に隠されて、日ごろの行いの悪さを暴露されているかのようです。
最後の急な坂をくだり吊り橋が見えると、今までの静かな山の中と違い沢山の観光客が行き交う姥湯温泉二で枡。この温泉は下りてすぐの所にあり硫黄の香りの豊かな絶景の露天風呂が楽しめるとても良いところです。石鹸が使えないので体を流すだけですが丁度良い温度で体をほぐし最高の気分で帰ることが出来ました。
コメント
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吾妻の山はまだまだ勉強不足で堀田林道の存在も初めて知りました。
写真を見るとあまり整備はされてないようですね。
明月荘、人気の小屋なんですね、30〜40人ですか、かなりの賑わいですね。
いよいよ紅葉シーズンINで来週末はどの山も混みそう〜
通る人もほとんど無いであろう 超が付くマイナールートですね。
稜線上に「堀田林道入口」の標識はあるものの、どこを見ても笹薮があるだけで何もない謎のコースでした。
吾妻の山は歴史が古いだけに今は使われていない道が沢山あるようでワクワクします。
もう少しすると紅葉見物でスカイラインが渋滞しそうですが、それにしてもこれほど泊まる人が多いとは思っても見ませんでした。
これからしばらくどこに行っても大混雑なのでしょうね。
普通の縦走路でいつか行こうと思ってましたわ。
整備されずにそんな厳しい状態になってるとは・・・・
何年か前に刈り払いされたんですが、また藪が復活してきたようです。
しばらく雨が降らないと良いんですが、丁度雨の日に登ってしまったので散々でした。
それでも結構な人数が登ってるので道自体はしっかりしてますよ。
あとは藪とか泥が好きかどうかというだけで(笑
とにかく晴れてても長靴履いていけば大丈夫です。
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