ゆったりまったり燕岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,530m
- 下り
- 1,530m
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
燕岳(2763m)
北アルプスに位置しています。
「つばめだけ」ではなくて、「つばくろだけ」あるいは「つばくらだけ」と呼ばれます。
日本百名山には選出されていないのですが、ものすごい美しい山ということで有名です。
ずっと憧れていた山なのですが、北アルプスは遠いなぁということでなかなか機会がなく。
地図を読みながらイメージトレーニングだけはやってました。
中房(なかぶさ)温泉から燕岳のピークハントであれば、十分日帰りできるコースタイム。
でも、あえて泊まりでゆったりと登りたい。
そしたらひょんなことから富山のフォロワーさんと燕岳で高級牛でステーキをしよう!ということになりました。
これまで山の上ですき焼きやぼたん鍋をやってきたのでステーキはぜひやってみたいところ。
とても人気のある山なので、中房温泉の駐車場が朝には満車になってしまうことが予想されるので、深夜到着、車中泊でいきます。
ということで、8月7日(日)の18時半に出発。
中央道を西へ向かい豊科ICで下りて、そこから中房温泉に向かって細い山道を上がっていきます。
夜にこの道を通るのはなかなか怖いです。
ということで0時ごろに到着。
前日が土曜日なので、前日から登っている人の車もあるためか、駐車場はかなり詰まっています。
富山のフォロワーさんとは1時に駐車場で合流。
真っ暗闇での「はじめまして」です。
とりあえず、朝6時に出発しよう、ということで車で眠る。
朝は駐車場は満車でした。
フォロワーさんと、改めて「はじめまして」ということで、中房温泉の登山口から登山開始。6時40分。
天気は悪くなさそう。でも、上のほうは曇っているかな。
ザックは先日の白峰三山と同じくらいの重さ。
なかなか重い…
ペースが上がりません。
はじめは静かな森の中。
展望はよくありませんが、木々と苔の緑が目に優しいです。
登山道もよく整備されていて歩きやすい。
そして、ちょうど疲れた頃にベンチがあります。
かなり汗だくになりながら、合戦小屋に到着。
ほぼコースタイムどおりです。ここまで3時間。
合戦小屋で有名なのがスイカ!
でも、すでに周りは霧に覆われ、ちょっと肌寒い感じ。
ちょっとスイカを食べる気になれず…。
※帰りにスイカを食べました。
8分の1のサイズで800円。その半分が400円。
ちょっと高価ですが、とてもおいしいスイカでした!
合戦小屋からちょっと急な坂を登ると三角点があり、ここからは尾根沿いに緩やかな登りで燕山荘に向かいます。
北アルプス三大急登と地図には書いてあるけれど、それほど大した登りではありません。
尾根を歩いていると、天気が悪くなってきた様子。ポツリポツリと雨も。
上から降りてくる人はみんなレインウェアとザックカバーを装着しているので、私達もそれに倣う。
森林限界を超え、景色がよくなってくるはずなのですが、ガスっていて何も見えず。
雨はそれほどひどくならず、まもなくレインウェアを脱ぐ。
視界がないまま、燕山荘に到着しました。中房温泉から4時間。コースタイムどおりです。
期待していた燕岳はまったく見えず。
この日の燕岳アタックは諦めて、燕山荘にテントを設営し、山荘のカフェでビールでかんぱい!
すごい汗をかいた後のビールは最高においしいね!
さすがに朝が早かったので、お互い「眠たいね」ということでテントに入ってお昼寝。
そしたら、遠くからゴロゴロと雷の音が近づいてきます。
それにあわせてポツポツと雨が。
やがて、雷雨に。
バリバリという雷と、激しい雨。
テントの中でおとなしくしてました。
3時間ぐらい雷雨は続いたかな。
16時ごろに晴れ間が広がり、ずっと待ち焦がれていた燕岳がその姿を見せました!
すごい!きれい!
虹もきれいでした。
そして、ブロッケン現象を初めて体験しました。
自分が虹の中に映っています!
手を振っているので、埴輪みたいなポーズになってます。
すごいね〜。
天気もよくなったので、いよいよ今回の山行の第一の目的であるステーキです!
山荘前のベンチを借りて、この日のために手に入れたチタンフライパンを取り出す。
100g2000円を超える飛騨牛はやっぱり品格がすごい!
山荘に泊まる人たちの注目を集めてしまいました。
このためにしんどい思いをして、食材を担ぎ上げてきたもんね。
そのほか、ニョッキをジェノベーゼソースで絡めたり、シーフード野菜炒めを作ったり、とてもリッチな山の上での夕食でした。
お腹いっぱい。
夜は再び山荘のカフェで。
山荘のご主人がホルンを演奏してくれます。
ちなみにこのカフェでケーキも食べられます。
とてもきれいな山荘で、なかなか良いです。
ご主人のお話もとても楽しかった。
そして、次第に夜は暮れゆく。テントに戻りおやすみ。
深夜0時ごろに一度目覚めましたが、星がきれいだった〜
翌朝は4時起床。
天気はなかなかよい。
ヘッドランプをつけて燕岳へ。
急ぎ足で30分ほどで到着しました。
途中、雷鳥にも出会いました。※暗かったのでよく分かりませんが、多分そうだと思います。
せまい山頂に多くの人がひしめいています。
そして、日の出を待つ。
東の空が次第にオレンジに染まり、北アルプスの山脈が浮かび上がってきます。
う〜ん、美しい!
やっぱり槍ヶ岳がすごい存在感ですね!
槍ヶ岳から奥穂高に続く稜線や大天井から常念岳に続く稜線がとてもステキです。
その後は北燕岳へ移動。
こちらは誰もいません。
こっちでのんびり日の出を眺めていたほうがよかったかな。
槍の奥に笠ヶ岳が見えます。
そして、北のほうには剣岳と立山も。
う〜ん、最高の景色です。
朝日が昇り、山にかかる光と陰が少しずつ移動していったり、雲が動いていったりする様子を見ていると本当に飽きません。
自分が山と同化したような感じ。
最高の気分です。
ゆったり登山はこうして時間を気にしなくてもよいからいいね。
結局、山頂に2時間ぐらいいました。
お腹も減ってきたので、山荘に戻り始める。
燕岳と北燕岳の間に、コマクサの群生地があります。
光が当たると、コマクサのピンクが映えて、とてもきれい。
ステキです。
ステキすぎます。
そして、誰もいないので、自分達だけの時間が過ごせます。
何度でも来たいところです。
ということで、テントに戻り朝ごはん。
前日の野菜の残りで野菜スープを。
本当にまったりした時間です。
下りはここから3時間ぐらいなので、急がなくてもいいんです。
普段の生活でも、山の上でも、時間を気にせず朝ご飯を食べるということはありませんものね。
こうした時間がとても贅沢に思えます。
朝食後、テントを撤収し、下山開始。9時過ぎ。
山を下りるのがとても惜しい感じです。
でも、すでに山荘付近はガスに覆われ始めていて、燕岳は見えなくなってきています。
やっぱり、夏は朝の日の出からの数時間が貴重だね。
下りは合戦小屋でスイカを食べて、どんどん下る。
12時に駐車場に到着。
有明荘で温泉に入り、ご飯を食べて、帰宅しました。
今回の山行は大満足。
登り4時間、山頂アタック1時間、山頂のんびり2時間、下り3時間。
時間に余裕がある山行はとても楽しいね。
そして、山の上での高級牛ステーキ。
最高でした!
またやりたい!
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