【剱岳(富山・2999m)】早月尾根日帰り、雷鳥見たらカミナリが…
- GPS
- 13:45
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 2,286m
- 下り
- 2,277m
コースタイム
天候 | 9日 曇り時々雷雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
公共交通機関がありません、駐車スペースは豊富にありますヨ。 最寄りの北陸自動車道・立山インターチェンジから1時間くらいで行けます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
迷う箇所はありません、一本道です。 標高差2200mと日本一とありますが、 ほぼ一本調子で登り返しもなく、 登山道・標識も整備されているので、 それほど苦ではないと思います。 地元の人は、結構気軽に日帰りで登られているようですヨ! ただ、途中水場も、早月小屋以外は避難小屋もありません。 特に水の確保に注意してください。 7月中旬までは、上部に雪渓の横断がありますが、 早月小屋のホームページで、登山道の状況が分かります。 http://www.net3-tv.net/~hayatsuki/ |
写真
感想
2008年から毎年1回は、剱岳・早月尾根の日帰り登山をしています。
「日本一」という名に惹かれて…
この日帰り登山を成し遂げると、「まだ、大丈夫だ、行ける!」とホッとするのであります(笑)
9日 馬場島⇔剱岳
前日、会社の人と飲み会(自分は飲まなかったけど)が石川であり、解散したのが0時、それから馬場島へ向かいました。
ほとんど仮眠しないままスタート。
やっぱり、寝不足は禁物ですね。
松尾平に差し掛かる急登から息があがったばかりか、汗がやたらダラダラ出てしまって、いつまでたってもペースが掴めません。
そのうち、頭が痛くなってきて、足がだるくなって、足元がおぼつかなくなってきました。
熱中症の初期症状のよう…
標高1400m地点で大休止。
凍らせたペットボトルでカラダを冷やし、塩分、クエン酸入りの飲料を飲み、パンを食べてリセットしました。
何人もの人に追い抜かされながらも、早月尾根到着、再び栄養補給。
バナナに塩をふって食べました。
ここから初めて剱岳に登るという地元の方と一緒に登ることに。
「足手まといになりますよ」って言ったんですがね(笑)
上部には雪渓が残っていたし、そうでなくても雪解け水で登山道が崩落しているところもあり、既にバテていた自分にとってはとても険しい道でした。
池ノ谷側の岩棚をトラバースするところは雪渓で鎖が埋まっていました。
下山する人が下りてきていました。
2人連れ、親子らしいのですが、掛け声が聞こえてきます。
「そこにクラックがあるから…」
クラック?
見ると、というか、見上げると岸壁をつたって下りてくる親子連れ…
えっ、こんなとこあったっけ?(><)
最初にお父さんらしき人が下りて、
息子さんにあれこれとアドバイスしてます。
息子さん「すいませんねー、先登ってください」
いやいやいやいや!
そんなことはできません、しばらく待ってました。
「手がプルプル震えてきた」とか呟いてます。
おいおい、大丈夫かよ。
というか、これを登るの…?
そうこうしているうちに、
後ろから登山者がやってきました。
下山親子をやり過ごして、後続の登山者と話をして、
雪渓と岩の間を登ることにしました。
何だか、とんでもないところに来てしまった。
ようやく着いた頂上は、白い霧の中。
達成感は微塵もなく、頭の中にあるのは、
「無事下りることができるのか」という不安だけ(笑)
慎重に、慎重に足を運びます。
転びこそはしませんでしたが、落石をさせてしまいました。
といっても、登山道とは全然違う、断崖絶壁の方向、
かなたで「ギャー」という声もしなかったし、大丈夫かなっ(笑)
なんと、雷鳥に出会えました。
こんなに近くで、ラッキーです。
と、手放しで喜べる話でもないです。
案の定、雨が降ってきました。
土砂降りで、カミナリ付きです。
これこそ雷鳥だ!
と感心している余裕なんてないです。
カミナリは遠くでしたが、まだまだ稜線上だったので、
ものすごく焦りました。
早月小屋まで着くと、2200mなのに、とても蒸し暑く感じました。
天気はすっかり晴れてます。
15時に小屋を離れて、二人でひたすら黙々と下りました。
膝は大丈夫だったけど、足の裏が痛かった。
下山したのは18時。
かなりの長丁場になってしまいました。
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