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Yamareco

記録ID: 1298797
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

川古温泉から大源太山、平標山、仙ノ倉山を1泊2日で周回登山

2017年10月26日(木) ~ 2017年10月27日(金)
 - 拍手
youji その他1人
GPS
32:00
距離
25.0km
登り
1,870m
下り
1,869m

コースタイム

10月26日(木) 晴れ 気温8度(8:00 川古温泉)
横須賀出発(3:50)相模原友人宅(4:55〜5:10)川古温泉(7:50〜8:10)赤谷川橋(9:20〜9:30)大源太山登山口(10:05〜10:15)水場(11:45〜12:00)黒金山(13:18〜13:35)大源太山(14:10〜14:20)平標山ノ家(15:15)
10月27日(金) 雲り後晴れ 気温7度(7:00 山ノ家)
起床(5:40)平標山ノ家出発(6:55)平標山(7:50〜8:07)仙ノ倉山(9:05〜9:20)エビス大黒の頭(10:27〜10:57)毛渡乗越(11:45〜12:15)赤谷川渡渉地点(14:00〜14:15)林道終点(15:15〜15:25)川古温泉(17:10)
天候 1日目 晴れ
2日目 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
○川古温泉付近に駐車可能(10台ほど)
コース状況/
危険箇所等
川古温泉から大源太山、毛渡乗越から川古温泉への道は迷うことはありませんがあまり歩かれていないのでやや荒れ気味です。
その他周辺情報 ○川古温泉の立ち寄り湯は午後3時までなので、猿ヶ京温泉の「まんてん星の湯」がお勧め。
関越道赤城SAから見た冠雪した仙ノ倉山
2017年10月26日 07:04撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 7:04
関越道赤城SAから見た冠雪した仙ノ倉山
前同 谷川連峰
2017年10月26日 07:05撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 7:05
前同 谷川連峰
前同 苗場山
2017年10月26日 07:05撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 7:05
前同 苗場山
前同 武尊山
2017年10月26日 07:06撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 7:06
前同 武尊山
川古温泉のゲート前
2017年10月26日 07:52撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 7:52
川古温泉のゲート前
第一ゲート
2017年10月26日 08:12撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 8:12
第一ゲート
第二ゲート
2017年10月26日 08:13撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 8:13
第二ゲート
林道からちらっと冠雪した平標山が見えました
2017年10月26日 08:15撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 8:15
林道からちらっと冠雪した平標山が見えました
最初はぐちゃぐちゃの林道でした
2017年10月26日 09:07撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 9:07
最初はぐちゃぐちゃの林道でした
三尾根山の絶壁が見えます
2017年10月26日 09:20撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 9:20
三尾根山の絶壁が見えます
赤谷川橋を左折して大源太山登山口への林道に入りました
2017年10月26日 09:25撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 9:25
赤谷川橋を左折して大源太山登山口への林道に入りました
林道沿いは紅葉が始まったばかり
2017年10月26日 09:45撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 9:45
林道沿いは紅葉が始まったばかり
天気は最高
2017年10月26日 09:45撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 9:45
天気は最高
河川管理のカメラが設置してありました
2017年10月26日 09:50撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 9:50
河川管理のカメラが設置してありました
林道終点。ここが大源太山登山口です
2017年10月26日 10:07撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 10:07
林道終点。ここが大源太山登山口です
標識が朽ち落ちていました
2017年10月26日 10:17撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 10:17
標識が朽ち落ちていました
紅葉が始まったばかりの尾根を登ります
2017年10月26日 10:52撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 10:52
紅葉が始まったばかりの尾根を登ります
結構急な登りです
2017年10月26日 11:06撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 11:06
結構急な登りです
落葉松林
2017年10月26日 11:32撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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10/26 11:32
落葉松林
水場に着きました。ここで大休止。水場は2分ほどのようですが確認していません
2017年10月26日 11:45撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 11:45
水場に着きました。ここで大休止。水場は2分ほどのようですが確認していません
結構良い感じで紅葉していますがだいぶ台風に葉が飛ばされて寂しい紅葉です
2017年10月26日 12:21撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 12:21
結構良い感じで紅葉していますがだいぶ台風に葉が飛ばされて寂しい紅葉です
2017年10月26日 12:22撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 12:22
単調な登りが続きます。
2017年10月26日 12:53撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 12:53
単調な登りが続きます。
大汗かいて黒金山に着きました。
2017年10月26日 13:20撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 13:20
大汗かいて黒金山に着きました。
長めは最高
2017年10月26日 13:27撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 13:27
長めは最高
上州の山々が一望です
2017年10月26日 13:24撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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10/26 13:24
上州の山々が一望です
武尊山
2017年10月26日 13:25撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 13:25
武尊山
手前から吾妻耶山から大峰山、三峰山、赤城山です
2017年10月26日 13:25撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 13:25
手前から吾妻耶山から大峰山、三峰山、赤城山です
大源太山はすぐそこです
2017年10月26日 13:40撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 13:40
大源太山はすぐそこです
大源太山にとうちゃこです
2017年10月26日 14:14撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 14:14
大源太山にとうちゃこです
平標山ノ家に向かいます
2017年10月26日 14:47撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 14:47
平標山ノ家に向かいます
大きなシナノキがありました
2017年10月26日 15:07撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 15:07
大きなシナノキがありました
家族的なおもてなしで居心地の良い平標山ノ家。1泊2食付きで7500円です。ご飯がとても美味しいです。
2017年10月26日 15:16撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 15:16
家族的なおもてなしで居心地の良い平標山ノ家。1泊2食付きで7500円です。ご飯がとても美味しいです。
山ノ家から見たエビス大黒の夕暮れ。遠方に武尊山
2017年10月26日 16:40撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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10/26 16:40
山ノ家から見たエビス大黒の夕暮れ。遠方に武尊山
ピンぼけですが浅間山の夕暮れです
2017年10月26日 16:52撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/26 16:52
ピンぼけですが浅間山の夕暮れです
これは日の出前景色。右奥に皇海山の鋭峰
2017年10月27日 05:56撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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10/27 5:56
これは日の出前景色。右奥に皇海山の鋭峰
浅間山は真っ白でした
2017年10月27日 07:11撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 7:11
浅間山は真っ白でした
山ノ家をあとに平標山に登ります
2017年10月27日 07:17撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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10/27 7:17
山ノ家をあとに平標山に登ります
上州三峰山のうしろに赤城山が浮かび上がります
2017年10月27日 07:28撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 7:28
上州三峰山のうしろに赤城山が浮かび上がります
雪に埋もれたクマザサ
2017年10月27日 07:30撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 7:30
雪に埋もれたクマザサ
北アルプス白馬三山が見えました
2017年10月27日 07:48撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 7:48
北アルプス白馬三山が見えました
再び浅間山です
2017年10月27日 07:49撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 7:49
再び浅間山です
平標山に着きました
2017年10月27日 07:50撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 7:50
平標山に着きました
寒い平標山です
2017年10月27日 08:00撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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10/27 8:00
寒い平標山です
苗場山
2017年10月27日 07:59撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 7:59
苗場山
平標新道方面の地塘群
2017年10月27日 07:59撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 7:59
平標新道方面の地塘群
仙ノ倉山への稜線には雪が残っていました
2017年10月27日 08:25撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 8:25
仙ノ倉山への稜線には雪が残っていました
平標山を振り返ります
2017年10月27日 08:36撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 8:36
平標山を振り返ります
夏ならお花畑になるところ
2017年10月27日 08:48撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 8:48
夏ならお花畑になるところ
もう少しで仙ノ倉山です
2017年10月27日 08:55撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 8:55
もう少しで仙ノ倉山です
仙ノ倉山に着きました。めずらしく穏やかな山頂でした
2017年10月27日 09:09撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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10/27 9:09
仙ノ倉山に着きました。めずらしく穏やかな山頂でした
平標山方面のパノラマです
2017年10月27日 09:11撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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平標山方面のパノラマです
なかなか良い景色
2017年10月27日 09:12撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 9:12
なかなか良い景色
白砂山から草津方面の山
2017年10月27日 09:13撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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白砂山から草津方面の山
岩原スキー場と飯士山
2017年10月27日 09:29撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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岩原スキー場と飯士山
草紅葉の斜面を下ります
2017年10月27日 09:34撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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10/27 9:34
草紅葉の斜面を下ります
エビス大黒避難小屋付近から見た国境尾根
2017年10月27日 09:39撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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エビス大黒避難小屋付近から見た国境尾根
エビス大黒の避難小屋。3人ほど入れます
2017年10月27日 09:49撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 9:49
エビス大黒の避難小屋。3人ほど入れます
エビス大黒の頭に登り返します
2017年10月27日 10:04撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 10:04
エビス大黒の頭に登り返します
こぢんまりした山頂ですが展望は一級品
2017年10月27日 10:38撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 10:38
こぢんまりした山頂ですが展望は一級品
佐武流山方面ですが手前の尾根に平標山ノ家が見えます
2017年10月27日 10:53撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 10:53
佐武流山方面ですが手前の尾根に平標山ノ家が見えます
毛渡乗越手前からエビス大黒の頭を振り返ります。この登りはきついですよ
2017年10月27日 11:29撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 11:29
毛渡乗越手前からエビス大黒の頭を振り返ります。この登りはきついですよ
新潟へ流れる毛渡沢と湯沢の街
2017年10月27日 11:31撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 11:31
新潟へ流れる毛渡沢と湯沢の街
飯士山をアップで
2017年10月27日 12:12撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 12:12
飯士山をアップで
毛渡乗越。昔から標識が倒れていますね。後ろは万太郎山
2017年10月27日 11:46撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 11:46
毛渡乗越。昔から標識が倒れていますね。後ろは万太郎山
毛渡乗越から見た川古温泉方面の渓谷
2017年10月27日 11:49撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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10/27 11:49
毛渡乗越から見た川古温泉方面の渓谷
ここは台風の影響を受けなかったようで紅葉が綺麗でした
2017年10月27日 12:11撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 12:11
ここは台風の影響を受けなかったようで紅葉が綺麗でした
ボサボサの下山道
2017年10月27日 12:42撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 12:42
ボサボサの下山道
綺麗な水場がありました
2017年10月27日 12:50撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 12:50
綺麗な水場がありました
水場の上には立派な滝も
2017年10月27日 12:51撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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10/27 12:51
水場の上には立派な滝も
またまた水場が
2017年10月27日 13:07撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 13:07
またまた水場が
紅葉が最盛期
2017年10月27日 13:08撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 13:08
紅葉が最盛期
ブナの黄葉が眩しいです
2017年10月27日 13:21撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 13:21
ブナの黄葉が眩しいです
赤谷川源流地帯。かなり険しそう
2017年10月27日 13:24撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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10/27 13:24
赤谷川源流地帯。かなり険しそう
前同
2017年10月27日 13:30撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 13:30
前同
滝が沢山ありました
2017年10月27日 13:56撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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10/27 13:56
滝が沢山ありました
赤谷川渡渉点。危ないところです。女子供、高齢者は渡れないかも。
2017年10月27日 14:08撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 14:08
赤谷川渡渉点。危ないところです。女子供、高齢者は渡れないかも。
よいしょと次の岩へ移ります
2017年10月27日 14:09撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 14:09
よいしょと次の岩へ移ります
なんとか渡れました
2017年10月27日 14:09撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 14:09
なんとか渡れました
赤谷川は釣りにも良さそうです
2017年10月27日 15:14撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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10/27 15:14
赤谷川は釣りにも良さそうです
林道終点に着きました。歩きずらい登山道で疲れました。
2017年10月27日 15:17撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 15:17
林道終点に着きました。歩きずらい登山道で疲れました。
赤谷川橋の分岐。昨日は左へ。今日は右から出てきました
2017年10月27日 15:55撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 15:55
赤谷川橋の分岐。昨日は左へ。今日は右から出てきました
夕暮れ迫る林道をひたすら歩きます
2017年10月27日 16:06撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 16:06
夕暮れ迫る林道をひたすら歩きます
真っ暗闇になる寸前に車に戻れました。ストロボを発光させておしまいの撮影。
2017年10月27日 17:10撮影 by  DSC-HX90V, SONY
10/27 17:10
真っ暗闇になる寸前に車に戻れました。ストロボを発光させておしまいの撮影。
撮影機器:

感想

10月26日
 最近の山行は天候に恵まれなかったが、今回は、この秋一番の好天ではないかと思われるほどの天候に恵まれ山行になった。

 平標山ノ家に行くには、火打峠コース、土樽コース、国境尾根縦走コースなどがあるが群馬県側の川古温泉コースはまだ登ったことがない。ちょっと長めの林道歩きがあるのであまり人気がないようだ。でも平標山、仙ノ倉山を回って元に戻ってこれるのでなかなか良いコースだと思う。お気に入りの山ノ家にも泊まれるので、旧友の菅ちゃんを誘って出かけた。

 出発の日は、台風一過の快晴になった。関越自動車道を走っているときに日の出になったが久しぶりに気持ちの良い朝を迎えた。

 いつも休憩を取る赤城SAからは武尊山、谷川連峰の山々が一望できた。ずっと奥の方に見えた仙ノ倉山や苗場山では昨日の雨が雪になったようで山頂付近が白くなっていた。
紅葉と新雪が一度に楽しめそうだ。

 予定通りに川古温泉に着いたが登山者は私たち二人だけのようだ。ゲートの前に車を止め紅葉が始まった林道を歩き始める。台風の余波で落ち葉がすごい。林道も出水でぐしゃぐしゃだった。

 思った通り、大源太山へのコースはあまり人が入っていないようで、落ち葉が登山道を埋め尽くしていた。期待した紅葉は、台風が葉を吹き飛ばしてしまったようでパッとしなかった。それでも天気が良いので歩いていて気持ちがいい。

 黒金山まで登れば展望も開けるだろうが単調な登りが続きなかなか黒金山に着かなかった。管ちゃんも登り疲れて遅れ気味だ。

 大汗かいて着いた黒金山の展望は素晴らしかった。目の前にで〜んと仙ノ倉山が腰を据えている。振り返れば真っ白になった浅間山から榛名山、赤城山、武尊山など上州の山々がずらりと並んでいた。
 
 今日登る大源太山はすぐ目の前だ。ここまで来れば平標山ノ家までは気楽な稜線漫歩で到着する。急ぐことはない。ゆっくり展望を楽しむことにした。

 めずらしく山ノ家の宿泊者が10名いた。人のことは言えないが、久しぶりに天気が良くなったので時間のある人がこぞって出かけてきたようだ。山好きばかりなので、夕食後も話は尽きず、ランプの下で一杯飲みながら、ご主人の山口さんを交えて山の話に花が咲いた。

10月27日
 スカッと晴れた青空に出る日の出を期待していたが雲の多い夜明けになってしまった。今日の工程は、平標山、仙ノ倉山を経て毛渡乗越から川古温泉に下りる約8時間のコースだ。日の出が遅いので朝食も6時過ぎだ。暗くなるまでに川古に着けばいいので急ぐことはない。来年の4月。小屋開けの時期に訪れることを約して山ノ家を後にした。

 平標山の山頂に近づく頃、苗場山の後ろに北アルプスの白い峰が見えるのを管ちゃんがいち早くみつけた。白馬三山あたりだ。こちらは曇り空だが北アルプス付近は綺麗に晴れているようだ。

 風はさほどなかったが平標の山頂は寒かった。ここは数え切れないほど登った山頂だがいつも雨が降っていたり風が強かったりで、のんびり展望を楽しむことはない。山ノ家から登ってきた登山者も長居をすることなく下りていった。私たちも仙ノ倉へ向かうことにした。

 夏だったら一面お花畑になる仙ノ倉への尾根道には雪が残っていた。思わぬところで雪の感触を楽しむことが出来て嬉しいかぎりだ。

 めずらしく仙ノ倉の山頂は風がなかった。天気も回復して青空が広がってきた。谷川岳方面の山はもとより、巻機山や八海山など越後の山々も見えている。その後ろに薄ら見えているのは浅草岳だろうか。何度見ても山座同定が出来ない山域だ。反対側の上州の山々もすべて見えている。まさに360度の大展望だ。

 この先、エビス大黒の頭を登り返したらあとは下り一方だがまだまだこの先は長い。 いつまでも展望を楽しんでいたいところが先へ進むことにした。

 エビス大黒の頭は、前後する仙ノ倉山や万太郎山に比べるとかなり標高を下げたピークだが谷川連峰の中でも好きなピークだ。こぢんまりした山頂は一カ所にいるだけで360度の展望が楽しめる。昨日泊まった山ノ家も見えている。

 ここから見る仙ノ倉山はどっしりととても大きく立派に見えるし、万太郎山もとても優雅な形で見とれてしまう。すっかり晴れ渡った青空の下、最後の大展望を楽しみながら昼食にした。

 毛渡乗越から川古温泉へ下る道は歩きずらかった。道はしっかりついているものの、常に道が右か左に傾いている。したがって足がいつも横に傾きながら歩いていることになる。うっかりすると下ろした足が谷側にずるっと滑ってしまうから始末が悪い。

 せめてもの慰みは、赤谷川沿いの谷は台風の影響をあまり受けなかったと見えて紅葉した葉がしっかり残っていた。特に最盛期を迎えた山毛欅の黄葉が午後の日差しを受けて眩しいくらいに輝いていた。

 橋のない赤谷川渡渉地点ではおっかなびっくり岩を辿って対岸に渡った。女子供や高齢者ではちょっと無理ではないかと思える危ない渡渉地点である。昔、管ちゃんを含めた山中間と辿った大井川遡行を思い出した。

 赤谷林道を川古に向かって歩いているときに日没を迎えた。林道だから多少暗くても歩けるが、車に戻って荷物をほどいているころ、あたりは懐中電灯がなければ何も見えないくらいの暗闇に変わっていた。間一髪の到着だった。

 川古温泉に入りたかったが宿の立ち寄り湯は午後3時で終わっているので今日は猿ヶ京温泉のまんてん星の湯に行くことにした。ここはお風呂も大きいし食事も美味しいので二日間の汗を流してからゆっくり帰ることにした。

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コメント

お久しぶりです、、
こんにちは。3年前の2014年10月10日、谷川岳を白毛門から平標山まで4日歩かれたときに平標山の家でご一緒させていただいたものです。あれ以来、いつも、ブログを拝見させていただいております。健脚振りにはあっぱれです(笑)翌週には平標新道を歩かれましたね。

じつはここのルートはずっと気になっていて、今年こそはと10月に主脈を歩いたときに毛渡乗越から少し下りて苅り払いの状況を偵察をしてきましたが、それからなかなか都合付けず実行はできていません。それと、私は逆コースで越路避難小屋かエビス避難小屋のいずれかを利用して予定を立てていました。ヤマレコでも記録がほとんどなく、あっても沢屋の記録があるだけ。それと、川古温泉から渡渉点までは何度か歩いていることに加え、毛渡乗越からの下りで深ヤブで道迷いの結果、遭難騒ぎがあったことを聞き、逆コースはまったく考えもしませんでした。逆コースなら平標山の小屋にもお泊まりもできますね(笑) 

10月の偵察のとき、youjiさんのブログで今秋ここを歩かれることを予告されていたので、平標山の家の管理人ご子息の明さんには、youjiさんのこともいろいろお話しさせていただきながら、この周回を相談しました(明さんご自身は歩かれたことがないといっていました、笑)。

ひとつご質問ですが、渡渉点に下りられる直前のエビス大黒沢を横切る場所にはいまもトラロープは残っていますか、また、そのほかに注意するポイントがあれば教えていただけますか。すみません。

長文にて、すみません、、、。
周回歩かれたことを知り、興奮してコメントさせていただきました。
下は私のブログです、なかなか歩けていません、、、
https://blogs.yahoo.co.jp/devilleconco
2017/11/8 9:28
Re: お久しぶりです
おはようございます。
こちらこそご無沙汰しています。
今朝、福島から帰ってきたところです。
昨日、一昨日と天気がいいので6日に御神楽岳、7日に吾妻連峰の一切経山から東吾妻山を歩いてきました。この二つの山は、先月も出かけたのですが雨のため温泉巡りで終わってしまった山です。
今回は、両日ともに快晴で360度の展望を楽しんできました。
追って、ヤマレコにアップする予定です。

ところで、毛渡乗越から川古温泉のコースですが、一番の問題は赤谷川の渡渉地点ではないでしょうか。
最初は、靴を脱いで浅場を探して渡渉しようと思ったのですが、浅いところでも膝上あたりでありそうだし流れもけっこう急でした。

みなさんはどうやってわかったのかはわかりませんが、写真にあるように
流れの中の岩の上をまたぐようにして渡りました。
下の流れはこれまた急なので落ちたらあっというまに下流に流されてしまいます。すぐに浅くなるので止まると思いますが・・・

そしておたずねのエビス大黒沢のトラロープはまだしっかり付いていました。
沢自体は大したことはないのですが、これがないとちょっと怖いトラバース箇所ですね。

毛渡乗越からの下りはかなり刈り払いがしっかりなされていたのでルートを間違えるようなことはありませんでした。
ただ、登山道が常に傾いているので歩きずらかったですね。
なかなか静かで良いコースなのでぜひお出かけ下さい。

山ノ家には来年4月の小屋開けのころに行こうかと思っています。
平標山から山スキーが楽しめるそうです。

また、お会いできると楽しいですね。
2017/11/8 10:21
Re[2]: お久しぶりです
さっそくご教授ありがとうございます!
今年は無理かもしれないので来年こそは実行、長年の想いが果たせそうです(笑)
御神楽岳、一切経山から東吾妻山、天気にも恵まれたようでよかったですね!
いつか、平標山の小屋で再会、なんてできたらいいですねぇ〜(笑)
そうそう、平標山の小屋で寄贈された本もいろいろ見させていただきました(笑)

ありがとうございます! 返信はいいですよ〜
2017/11/8 11:04
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沢登り 谷川・武尊 [2日]
赤谷川本谷〜谷川岳
利用交通機関: 車・バイク、 タクシー
技術レベル
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体力レベル
5/5

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