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Yamareco

記録ID: 132328
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

黒部五郎岳:折立から日帰りピストン/快晴大展望!!!【日本100】+1=84

2011年09月08日(木) [日帰り]
 - 拍手
GPS
14:58
距離
30.0km
登り
2,155m
下り
2,139m

コースタイム

1.折立→太郎平小屋  (標準=5時間 所要=3時間25分 72%)
 折立発1:15-標高1871m三角点2:44-太郎平小屋着4:40

2.太郎平小屋→黒部五郎岳頂上 (標準=4時間55分 所要=4時間25分 89%)
 太郎平小屋発4:43-神岡新道分岐6:08-北ノ俣岳6:16-赤木岳6:58-
 黒部五郎岳肩8:51-黒部五郎岳頂上着9:05

3.黒部五郎岳頂上→太郎平小屋 (標準=4時間25分 所要=4時間15分 96%)
 黒部五郎岳頂上発9:20-黒部五郎岳肩9:28-赤木岳11:12-北ノ俣岳11:59-
 太郎平小屋着13:20

4.太郎平小屋→折立      (標準=3時間10分 所要=2時間53分 91%)
 太郎平小屋発13:30-五光岩ベンチ14:05-標高1871m三角点15:03-
 折立着16:13

5.合計            (標準=17時間30分 所要=14時間58分 86%)
(2〜4の各行程のスプリットタイムは、前行程の到着時点から起算しています)
天候 夜間:晴→曇
朝〜昼:曇→晴→快晴
過去天気図(気象庁) 2011年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
■行程(片道約370)
【行き】
 自宅発13:00頃-イオン東雲(食料等調達)-江戸橋IC-首都高/中央・長野自動車道-
 松本IC-国道158号線折立-安房有料道路-471号線-林道高山大山線-
 有峰林道(東谷線)入口19:15-折立20:00

【帰り】 
 行きの逆コース(折立発16:45頃-自宅着22:30頃)
 休日と異なり全く渋滞なし。
 折立〜松本間も空いていて意外とすんなり戻れました。

■交通費
 ・首都高 700円×往復=1400円
 ・高速(高井戸-松本) 4000円弱×往復
  (正確に覚えていないのですが、八王子-松本間の料金が、
  時間帯によるETCの割引で行きと帰りで違っていました。)
 ・安房有料道路 750円×往復=1500円
 ・有峰林道 1800円
 ・合計 約12000円(休日・深夜ETC割引も使わず、
  社会実験も終わってしまったので驚くほど高かった・・・)

■有峰林道
 ・通行時間は6:00〜20:00
  http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1603/kj00009531.html
 ・東谷線の入口(飛越トンネルを過ぎてすぐのところ)にある
  料金所(東谷連絡所)には、19:15に到着したのですが、
  既に「通行止」の赤ランプが点灯。かなり焦りましたが、
  車をとめると左側の小屋からおじさんが出てきて会話。
  概要以下のとおり。
   おじさん「今から中に入るのかい?」
   私   「そうです」
   おじさん「折立に行くの?8時以降は通行禁止なんだ」
   私   「折立に行きます」
   おじさん「それじゃああと45分あるからまだ間に合う。
        折立に真っすぐ行ってください。」
   私「分かりました。気をつけて行ってきます」
 ・20時には若干余裕を持って東谷の入口に到着したつもりでしたが、
  料金所のおじさんとのやりとりや交通規制の趣旨を踏まえると
  (折立までかなり車で飛ばしても45分程度はかかるので)
  19:15よりも前に到着しておかないと、通してもらえない可能性大。
  折立に前日から入るには早めに料金所を通過しておいた方が無難。
 ・ただ、林道高山大山線の途中にあった電光掲示板では
  「有峰林道通行可、富山まで通り抜け可」といった趣旨の表示が
  出ていた記憶があるので、入口まで行って通せんぼされたら
   文句を言いたくなるかもしれません。

■その他

 ○有峰林道への入口
  松本方面から有峰林道(東谷線)に入るため、
  国道471号線(平湯→神岡)から林道高山大山線を通りました。
  右折ポイントが分かりづらいですが、
  双六川の手前(住所地では高山市上宝町双六あたり)を右折すれば、
  後はほとんど道なりです。

○駐車場
  折立の駐車場は広い上、平日なので全く心配していませんでしたが、
  到着するとかなり車でうまっており、
  下山時は路肩に駐車をしている車もありました。
  台風一過でこの時とばかりに殺到しているのか・・・。
  なお、折立は既に真っ暗でアイドリングしている車もなかったので、
  有峰記念館の駐車場に車をとめて出発までの時間を潰しました。
  (同駐車場にはジュースの自販機あり。街灯や近くの有峰ハウス(宿泊者有)の
  明かりもあり、寂しくありません。携帯(docomo)も通じました。
  もし仮眠などをするのであれば折立よりこちらの方が快適と思われます。)

 ○コンビニ
  松本ICから国道158号線沿いに最後にあったコンビニは
  新島々駅のセブンイレブンだったと思います。
  (食料などなるべく松本IC近くで調達しておいた方が無難。)
  コンビニの有無・場所を調べるには下記サイトが結構使えます。
  検索窓に例えば「松本」と入力すると近隣のコンビニの場所が
  表示されます。
 【参考】コンビニマップ: http://cvs-map.jp/map

 ・上記の国道471号から林道高山大山線に入る右折ポイントを少し
  通り過ぎたところに、デイリーストアがあるのを発見しました。
  ここにあるコンビニは非常に貴重な存在なので、早速調べましたが、
  まだ店舗が新しいのか、下記デイリーストアの店舗案内にも載っておらず。
  残念ながら営業時間などは分かりませんでした。
  http://www.e-map.ne.jp/pc/index.htm?cid=dyemap
コース状況/
危険箇所等
1.折立←→太郎平小屋

 ・特段危険な場所は見られませんでした。
 ・折立〜三角点の間の樹林帯は木の根の段差がたくさんあります。
  (登りのときは気になりませんでしたが、
  下りでは樹林帯に入る前から膝を痛めてしまったので、
  今回木の根の段差を降りていくにはかなり難儀しました。)
 ・太郎平〜三角点の間は木の枠組みの中に石がごろごろしている道が主体で
  整備されているようで、されておらず、
  下りでも意外とスピードを出せませんでした。
 ・この区間、昭文社の「山と高原」地図での登りの標準コースタイム(5時間)は
  かなり甘い気がしますね・・・。 
 ・今回夜間に出発したので影響はありませんでしたが、
  このコースを朝出発すると晴れの日には太陽が真正面から照りつける
  ことになるので、日焼け・体温上昇にに要注意。

2.太郎平小屋←→黒部五郎岳頂上

 ・「単に歩く上では」特段危険な場所は見られませんでした。
 ・基本的に登山道が稜線上についているので、
  北ノ俣岳、赤木岳、2575m峰、2578m峰と4つのピークを越えていきます。
  日程に余裕のある縦走ともなれば「緩やかなアップダウン」と表現される
  のでしょうが、日帰りにはこのアップダウンの往復は苦行でした。
 ・最後の黒部五郎岳の登り(標高差約400m)も遠くから見るよりも
  きつかったです。
 ・当日は中俣乗越他の鞍部や黒部五郎の登りで
  南側からの風が結構強かったです。

3.その他
 以下参考です。
 ◆富山県HP:「有峰林道について(通行申請等)」と 林道の地図
  http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1603/kj00009876-001-01.html
  http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1603/00009876/00424548.pdf
 ◆ありみねっと:有峰の案内図、天気予報、林道通行情報など
  http://www.arimine.net/top.html
 ◆立山山麓エリアガイド(有峰エリア):施設の解説やリンク情報など
  http://www.tateyama-sanroku.jp/arimine.html
 ◆有峰記念館:今回、出発までの間車をとめたところ
  http://www.rikuden.co.jp/arimine/
中央道諏訪湖SAから八ヶ岳が一望。中央道下りをまっ昼間に通ることがないので、とても新鮮です。以前から冬の白根三山が高速道路の上から綺麗に見えることは知っていましたが、槍をはじめとする北アルプスが見える地点があることも今回初めて知りました。
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中央道諏訪湖SAから八ヶ岳が一望。中央道下りをまっ昼間に通ることがないので、とても新鮮です。以前から冬の白根三山が高速道路の上から綺麗に見えることは知っていましたが、槍をはじめとする北アルプスが見える地点があることも今回初めて知りました。
さてAM1:00過ぎに出発です。これは折立登山道入り口手前の右側にあるテント場です。私は有峰の有峰記念館の駐車場で時間を潰しましたが、テントをお持ちの方にとっては無料のいいスペースですね。
さてAM1:00過ぎに出発です。これは折立登山道入り口手前の右側にあるテント場です。私は有峰の有峰記念館の駐車場で時間を潰しましたが、テントをお持ちの方にとっては無料のいいスペースですね。
夜中の登山道をしばし登っていくと、星空が美しい。また振り返ると、夜景が美しいことに気がつきました。星はデジカメに写りませんでしたが、夜景は写りました。ただしブレてしまって美しさが伝わらないのが大変残念です。
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夜中の登山道をしばし登っていくと、星空が美しい。また振り返ると、夜景が美しいことに気がつきました。星はデジカメに写りませんでしたが、夜景は写りました。ただしブレてしまって美しさが伝わらないのが大変残念です。
太郎平小屋にAM5時前に到着。中で人々が動き始めていました。
太郎平小屋にAM5時前に到着。中で人々が動き始めていました。
夜明けの薬師岳。
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夜明けの薬師岳。
夜明けの水晶岳。
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夜明けの水晶岳。
太陽が出始めました!ただ朝焼けで雲も多いので、天気が心配です・・・。
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太陽が出始めました!ただ朝焼けで雲も多いので、天気が心配です・・・。
朝日に照らされてまぶしがっている薬師岳。
朝日に照らされてまぶしがっている薬師岳。
まだ寝ている黒部五郎と笠。
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まだ寝ている黒部五郎と笠。
奥には槍と子分達、手前には三俣蓮華、丸山、双六の三兄弟。
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奥には槍と子分達、手前には三俣蓮華、丸山、双六の三兄弟。
水晶岳の左から太陽が!写真の右側に進んでいるので、もう少し早く歩けていれば、ダイヤモンド水晶が見られたかもしれません。
水晶岳の左から太陽が!写真の右側に進んでいるので、もう少し早く歩けていれば、ダイヤモンド水晶が見られたかもしれません。
薬師岳の左からちょこんと剱岳が出てきて挨拶してくれました。白い肌の薬師に比べ、真っ黒な剱は存在感がありますが、ここまで小さいと可愛らしい。
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薬師岳の左からちょこんと剱岳が出てきて挨拶してくれました。白い肌の薬師に比べ、真っ黒な剱は存在感がありますが、ここまで小さいと可愛らしい。
神岡新道との分岐。
神岡新道との分岐。
稜線を隔て水晶岳などとは反対側の意外な方向に高い山が見えました。よく考えるとこれは白山。神秘的です。
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稜線を隔て水晶岳などとは反対側の意外な方向に高い山が見えました。よく考えるとこれは白山。神秘的です。
北ノ俣岳に到着。それにしても雲が多い・・・。
北ノ俣岳に到着。それにしても雲が多い・・・。
おお!これは驚き。黒部五郎から右に笠、乗鞍、御嶽と4人衆がいずれも裾野を広げて勢ぞろい。この風景は壮観!
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おお!これは驚き。黒部五郎から右に笠、乗鞍、御嶽と4人衆がいずれも裾野を広げて勢ぞろい。この風景は壮観!
これから行く黒部五郎への道。折角2662mまで登ったのに、中俣乗越(2450m)まで下り、黒部五郎頂上(2840m)まで登らなくてはなりません。
これから行く黒部五郎への道。折角2662mまで登ったのに、中俣乗越(2450m)まで下り、黒部五郎頂上(2840m)まで登らなくてはなりません。
笠、乗鞍、御嶽トリオがさっきよりも近くなりました。手前の黒部五郎から、4つの稜線の色がクラデーションで美しい。
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笠、乗鞍、御嶽トリオがさっきよりも近くなりました。手前の黒部五郎から、4つの稜線の色がクラデーションで美しい。
赤木岳へ。太郎平から黒部五郎までの間に4つのピークあり。いずれも標高では黒部五郎にかなわないが、それぞれを登るときに、「俺を忘れるな」と存在感を誇示するが如く眼前に現れたピークを見ると、その山が一番高いのではと一瞬錯覚します。
赤木岳へ。太郎平から黒部五郎までの間に4つのピークあり。いずれも標高では黒部五郎にかなわないが、それぞれを登るときに、「俺を忘れるな」と存在感を誇示するが如く眼前に現れたピークを見ると、その山が一番高いのではと一瞬錯覚します。
赤木岳。ピークは若干巻いています。
赤木岳。ピークは若干巻いています。
だいぶ近づきましたが、黒部五郎はまだ寝ているように見えます。私なんぞまだ相手にしてくれていない様子。
だいぶ近づきましたが、黒部五郎はまだ寝ているように見えます。私なんぞまだ相手にしてくれていない様子。
下ってきました。帰りはこれを登り返さなければなりません。
下ってきました。帰りはこれを登り返さなければなりません。
来た道を振り返ります。一見、なだらかに思えますが、手前から名無しの山(標高2575m)、赤木岳、北ノ俣岳と3つピークあり。この辺りではだいぶへばってきたので、帰りの登り返しが頭を離れなくなりました。
来た道を振り返ります。一見、なだらかに思えますが、手前から名無しの山(標高2575m)、赤木岳、北ノ俣岳と3つピークあり。この辺りではだいぶへばってきたので、帰りの登り返しが頭を離れなくなりました。
黒部の源流。左は水晶、右は鷲羽。真ん中は雲の平。雲の平は何だかアダムスキー型のUFOみたい。
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黒部の源流。左は水晶、右は鷲羽。真ん中は雲の平。雲の平は何だかアダムスキー型のUFOみたい。
4つ目の2578mのピークを越えて、ようやく本命が目の前に。日がさして本命が目を覚まし、「そろそろ相手になってやるか」と両肩をいからせたように見えました。
4つ目の2578mのピークを越えて、ようやく本命が目の前に。日がさして本命が目を覚まし、「そろそろ相手になってやるか」と両肩をいからせたように見えました。
標高差約400mを延々と登ります。アップダウンを繰り返した後の急傾斜はコタえます。
標高差約400mを延々と登ります。アップダウンを繰り返した後の急傾斜はコタえます。
漸く肩に到着。おー、今日初めて穂高連峰が顔を出しました!双六岳の稜線のつい立ての向こうで黒い炎が燃え上がっているようです。
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漸く肩に到着。おー、今日初めて穂高連峰が顔を出しました!双六岳の稜線のつい立ての向こうで黒い炎が燃え上がっているようです。
こちらはカールから黒部源流方面。5年前には右から左まで上(鷲羽の稜線)と下(黒部源流)の両方を歩いたのが懐かしい。
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こちらはカールから黒部源流方面。5年前には右から左まで上(鷲羽の稜線)と下(黒部源流)の両方を歩いたのが懐かしい。
肩から頂上を見上げる。もうすぐだ!
肩から頂上を見上げる。もうすぐだ!
急坂をのぼりつめると、いよいよ頂上だ。それも頂上には誰もおらず、独占できそうだ。
急坂をのぼりつめると、いよいよ頂上だ。それも頂上には誰もおらず、独占できそうだ。
いやー最高です。
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いやー最高です。
私は幸せ。
薬師もこの角度からだと、非常に鋭角で凛々しい!さっきは薬師の裾のあたりを不本意ながらちょろちょろしていた剱が右奥から薬師の後見人のように見守っています。
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薬師もこの角度からだと、非常に鋭角で凛々しい!さっきは薬師の裾のあたりを不本意ながらちょろちょろしていた剱が右奥から薬師の後見人のように見守っています。
槍〜穂高の炎が一層激しくなりました。
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槍〜穂高の炎が一層激しくなりました。
こちらは笠が整然と右手を拡げています。こちらからも山腹の地層が見えるんですね。
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こちらは笠が整然と右手を拡げています。こちらからも山腹の地層が見えるんですね。
雲の平を、水晶、ワリモ、鷲羽の3人で監視しているよう。
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雲の平を、水晶、ワリモ、鷲羽の3人で監視しているよう。
こちらはカールの右手。奥には黒部五郎小屋が見えます。下りていきたいが、今回はそうもいかない。
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こちらはカールの右手。奥には黒部五郎小屋が見えます。下りていきたいが、今回はそうもいかない。
カールの左手。昨年、薬師に登った時に左手で隠されていた伽藍の中を漸く見ることができました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-75765.html
カールの左手。昨年、薬師に登った時に左手で隠されていた伽藍の中を漸く見ることができました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-75765.html
反対側には白山が泰然自若。
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反対側には白山が泰然自若。
カールの底の雷岩をアップ。
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カールの底の雷岩をアップ。
肩に戻りました。名残惜しいが、最後にカールの全体像で記念写真。鷲羽と三俣蓮華〜丸山〜双六の三兄弟、後列には槍一家がおさまりました。
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肩に戻りました。名残惜しいが、最後にカールの全体像で記念写真。鷲羽と三俣蓮華〜丸山〜双六の三兄弟、後列には槍一家がおさまりました。
だいぶ下りてきました。
だいぶ下りてきました。
向こうには水晶が気合いを入れてこっちを見ています。日が当たると、眠っていたような朝とは全く表情が変わるので驚きます。
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向こうには水晶が気合いを入れてこっちを見ています。日が当たると、眠っていたような朝とは全く表情が変わるので驚きます。
振り返る。見た目のりも傾斜は急です。よく登ったもんだ。
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振り返る。見た目のりも傾斜は急です。よく登ったもんだ。
さて、戻りましょう。でも左に右にうねるこのアップダウンをどうしてくれよう!!!
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さて、戻りましょう。でも左に右にうねるこのアップダウンをどうしてくれよう!!!
いつのまにか、雲が減って快晴になっている。太陽の照りつきが激しい!
しかし、帰る為には、登り返すしかない・・・(汗)。
いつのまにか、雲が減って快晴になっている。太陽の照りつきが激しい!
しかし、帰る為には、登り返すしかない・・・(汗)。
帰る為には、登り返すしかない・・・(汗)。
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帰る為には、登り返すしかない・・・(汗)。
上空では、太陽に照らされながら、雲が品評会を開催中。
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上空では、太陽に照らされながら、雲が品評会を開催中。
稜線では、帰る為には、登り返すしかない・・・(汗)とひたすら頭の中で繰り返す自分。
稜線では、帰る為には、登り返すしかない・・・(汗)とひたすら頭の中で繰り返す自分。
かなりもどってきました。黒部五郎も「よくがんばった」と言いたげ、と勝手に解釈。
かなりもどってきました。黒部五郎も「よくがんばった」と言いたげ、と勝手に解釈。
槍をアップで!
いわずもがなですが、とてもとんがってます。暑くて喉がカラカラなので、グレープフルーツサワーのグレープフルーツを・・(省略)・・うまいのでは?などと変なことを考えてしまいました。
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槍をアップで!
いわずもがなですが、とてもとんがってます。暑くて喉がカラカラなので、グレープフルーツサワーのグレープフルーツを・・(省略)・・うまいのでは?などと変なことを考えてしまいました。
北ノ俣岳まで戻りました。暑くてたまりません。
北ノ俣岳まで戻りました。暑くてたまりません。
向こうに見える太郎平小屋まで下ります。ここから先は漸く下り一辺倒だ。助かった!
向こうに見える太郎平小屋まで下ります。ここから先は漸く下り一辺倒だ。助かった!
槍を中心に記念写真。
槍を中心に記念写真。
薬師岳。さっきの黒部五郎岳から見た毅然とした姿はどこに行ってしまったのか?と思うくらいデコボコしていて落ち着きがない。
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薬師岳。さっきの黒部五郎岳から見た毅然とした姿はどこに行ってしまったのか?と思うくらいデコボコしていて落ち着きがない。
君は耳かきか?
なんてだいぶ思考回路も弱ってきています。
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君は耳かきか?
なんてだいぶ思考回路も弱ってきています。
アップで撮っていますが、とても小さな花でした。
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アップで撮っていますが、とても小さな花でした。
結構下りてきましたが、小屋はまだまだ先。早くついて水を頭から早くかぶりたい!
なんで道がまっすぐではないのかと恨めしく思いました。
結構下りてきましたが、小屋はまだまだ先。早くついて水を頭から早くかぶりたい!
なんで道がまっすぐではないのかと恨めしく思いました。
池塘を前にして、薬師がようやく落ち着きをとりもどしました。
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池塘を前にして、薬師がようやく落ち着きをとりもどしました。
これから咲くのか・・。
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これから咲くのか・・。
水浴びまであと少し!と焦って木道の階段を下りていくときに膝に違和感が発生。
この後、小屋の横から潤沢に出ている水で、(若干寄付した上で)顔を洗い、頭から水をかぶらせていただきました。
水浴びまであと少し!と焦って木道の階段を下りていくときに膝に違和感が発生。
この後、小屋の横から潤沢に出ている水で、(若干寄付した上で)顔を洗い、頭から水をかぶらせていただきました。
太郎平からの下り。三角点近くにあるこのポールはいったい何?
太郎平からの下り。三角点近くにあるこのポールはいったい何?
太郎平からの下り。ここからでも剣が見えるんですね!
太郎平からの下り。ここからでも剣が見えるんですね!
樹林帯への入りかけのところで。たくさん虫が集まってました。
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樹林帯への入りかけのところで。たくさん虫が集まってました。
下りで膝の腸脛靱帯が炎症をおこし、樹林帯では数多の木の根っこの段差に苛まれましたが、漸く登山口に辿り着きました。ここでも右側の建物にある水道の水で大いに水浴びさせていただきました。
下りで膝の腸脛靱帯が炎症をおこし、樹林帯では数多の木の根っこの段差に苛まれましたが、漸く登山口に辿り着きました。ここでも右側の建物にある水道の水で大いに水浴びさせていただきました。
折立の駐車場は今日も車でいっぱい。左側には路上駐車も。みなさん元気ですね。
折立の駐車場は今日も車でいっぱい。左側には路上駐車も。みなさん元気ですね。
帰りの有峰湖畔の林道から薬師岳が見えました。頂上の白さがとても眩しい。飛行機雲が上下左右に交差するのを見ているようだ。
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帰りの有峰湖畔の林道から薬師岳が見えました。頂上の白さがとても眩しい。飛行機雲が上下左右に交差するのを見ているようだ。
平日なので帰りは最初から最後までとても空いていました。下山後空腹を抱えて、最近お気にいりの清里カレーがある八ヶ岳PAになだれこみ、むさぼるように食べました。ウィンナー付きのやつは残念ながら売り切れ。でも運動した後のカレーは最高です!!!
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平日なので帰りは最初から最後までとても空いていました。下山後空腹を抱えて、最近お気にいりの清里カレーがある八ヶ岳PAになだれこみ、むさぼるように食べました。ウィンナー付きのやつは残念ながら売り切れ。でも運動した後のカレーは最高です!!!

感想

1.計画

 ○今週は会社の夏休みをとることができたのですが、
  前半は台風の影響で台無し。
  先日も那須岳をハイキングしようと出かけましたが、
  強風であえなく中止。全くついていません。

 ○夏も終わり、本格的な登山シーズンも残りが見えてきましたが、
  今年は日本百名山を新規で一つも登っていません。
  そこで、夏休みの後半でどこか一つでもいけないかを検討。
  近場?で残っているのは
  平ヶ岳、黒部五郎、赤石、荒川、聖、光、飯豊の7つ。
  このうち、通常の土日ではどうやっても難しそうなのが、
  黒部五郎と赤石/荒川。

 ○この2つで最終決選投票となりました。
  赤石/荒川は2ついっぺんに登ってしまいたいが、
  椹島までのバスの時間制限を受けるのがどうも気にいらず。
  いろいろ調べたものの時間切れとなり、黒部五郎に決定。

 ○どうやって登るか?
  最近、何人かの方がヤマレコに載せておられたので、
  最短距離で登れる飛越新道を使ったピストンを検討。
  ただし、以下が難点。
  ・台風の後だけに泥沼地獄にハマるリスクが高いこと、
  ・途中に有人小屋がないにもかかわらず16時間以上も要すること、

  一方で、新穂高からのコースは黒部五郎だけをやるにはもったいない上
  水晶/鷲羽に登った時の経験から、双六小屋までの区間が退屈すぎる。

 ○折立からのピストン
  以下を考慮の上、折立からの日帰りピストンに挑戦することを決定。

  ・有峰林道の通行時間制限(6:00-20:00のみ通行可)
   →前の晩の20:00までに料金所を通過しておく。

  ・標準コースタイムは17時間を超える
   →17.5時間×9掛け=約16時間、日没(林道通行時間もクリア)の
    18:00に戻ってくる為に、夜の2時以前の出発とする。

  ・体力
   →2005年に登った槍ヶ岳(上高地から日帰りピストン)と
    標準コースタイムはほぼ同じであり、不可能ではない。
    ただし、6年前と比べて体重もかなりオーバーしている上、 
    体力も確実に落ちている為、
    無理であれば太郎平小屋で泊ることも想定。

   ・天候
    →台風通過の後ではあるが、岐阜/富山方面の予報は晴れ、
    大気も安定しているようで、雷のリスクも低いと思われる。
    
2.実行

 ○当日中に無事帰還。
  頭の中ではコースタイムの8掛けを念頭に置いていましたが、
  実際にはかなりオーバーしてしまいました。

 ○折立→太郎平
  ・深夜1時過ぎのスタートになりましたが、
   ここは昨年の薬師岳登山でも通っているのでそれほど心配なし。
  ・気温がかなり低かったので汗だくにもならず、
   また夜間対策(今回携帯ラジオを導入+クマよけ鈴)も打っているので、
   余り動じることなくトラブルもなく登れました。
  ・去年(8/28、スタートは7:20)の所要は3時間34分だったので18分オーバー。
   ただし標準コースタイム比では72%となりどう考えても出来過ぎです。

 ○太郎平←→黒部五郎岳
  ・全般的に歩き易い登山道なので、通常この種のコースであれば
   標準タイムの7割程度で行けるはずなのですが、
   実際には9割を超えてしまいました。
  ・これは、片道で間にある4つのピークの登り下りにかなり参ったことと、
   余りにも素晴らしい展望で景色を堪能して時間を潰しすぎたことが
   主たる原因です。

 ○太郎平→折立
  ・北ノ俣岳からの下りの最後にある木道の階段を下りていたときに
   右膝の腸脛靱帯に違和感発生。
   太郎平からの道でだましだまし歩いていたのですが、石段で悪化し
   樹林帯に入ってからの木の根の段差を下りていくのに苦労しました。

 ○その他
  ・有峰林道については、「アクセス」の項目にも書きましたが、
   危うく通せんぼされるところでした。
  ・今回の歩行時間(14時間58分)は日帰りではこれまで最長だった
   2005年の槍ヶ岳(13時間14分)を超えました。
  ・累積標高差は意外と小さく、約2000m。
   単純な登り/下り一辺倒の山には単純標高差でもかないませんが、
   これまでで単独の山でアップダウンが厳しくて一番きつく感じた
   黒菱からの五竜岳ピストン日帰り(2005年/所要11時間19分)と
   ほぼ同じ。

3.総括

 ○何しろ、百名山がこんなにたくさん間近に手に取れるように
  見られるなんて夢のようでした!
  薬師、水晶、鷲羽に始まって、剱や槍、笠も顔を出し、
  遠方には乗鞍、御岳、白山・・・・。
  百名山だけでなく、赤牛、雲の平、三俣蓮華〜双六、なども存在感あり。
  さらに、朝焼け、日の出(もう少し早ければ「ダイヤモンド水晶岳」が
  見られた)、午前中から午後と、ず〜っと稜線を歩けたので、
  山々の表情や角度も変わり、一切飽きることがありません。
  「すっげーなー」、「こりゃたまらんなー」、「最高だなー」と
  何度口走ってしまったことか・・・。  
  (自分は、北アルプスという大都会に初めてでてきた田舎モンでは
  ないのか、という気がしました。)

 ○また、黒部五郎の頂上も到着時は独占。
  太郎平小屋を5時前に通過できたので、同小屋から出発する登山者に
  先んじることができたようです。
  周囲の大展望、また眼下のカールの景観と、もう万歳モンでした。

 ○黒部五郎については、百名山のうち北アで最後に残ってしまい、
  登山口までのアプローチも面倒、どのコースを使ってもハードで、
  制約要因が多く、出発するまでは正直言って「気が重かった」です。
  また、今年はあまり体力的にハードな山には登っておらず、
  足腰が持つのか心配でしたが、8/28の富士山ゼロ合目からのトライで
  失敗はしたものの、だいぶ体が慣れたようです。
  http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-119824.html
  最後に膝を痛めてしまいましたが、それ以外は総じてうまくいき、
  苦労して往復した分のリターンは十分過ぎるくらいありました。

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コメント

すごいっ
こんにちは はじめまして。

私も8月にこのコースを歩き、大好きになりました。
写真も素敵です

日帰り、約15時間・・・すごい
2011/9/10 14:30
北アにやみつきになりそうです。
minecoさん、はじめまして。

コメントありがとうございます。

そうですね、最初は黒部五郎岳のピークしか
頭になかったのですが、天気がよかったので、
たくさんの を一度にみることができ
うれしい誤算でした
北アはすばらしい、またきちゃいそうです

minecoさんの記録も拝見しましたが、
すばらしい山行でしたね
2011/9/10 21:37
ありがとうございます☆
またいけたら、いいなと
毎日思いながら、下界で働く日々です・・・
2011/9/13 21:37
同感です。
そうですね

私も会社の帰りに電車の中で
毎日地図を眺めています
2011/9/13 23:27
ゲスト
yamahiroさん、こんにちは!
黒部に向かう途中、剱も見る事が出来るのですね!
楽しみです。

折立への行き方を考えていたのですが、
安房トンネルを抜けてのルートがあるのですね。

この道は空いていると思えし海を周ると高速料金も馬鹿にならないので、
同じルートで移動してみたいと思います。

さあ、この土日にでも!・・・・と思いましたが天気も悪いので、今週は見送りです。

黒部五郎岳御疲れさまでした!
2011/9/16 12:33
すごい勢いですね!
いやー天気がよければ、
本当に連チャンで行っちゃいそうな勢いですね

私のように黒部五郎だけを残してしまった
なんて愚は起こさず、Ulmastuさんのこと、
きっとスマートにいくつもの山頂を極められるのでしょう。
天気が良いといいですね 楽しみにしています

安房トンネルから神岡方面に抜けるルートは、
確か120〜130劼△蠅泙靴燭、
平日は本当にかなり空いていました。

私はもたもた している の中とは違って、
に乗ると結構スピードが出る方 なので、
今回とても の気分で快走させて頂きましたが、
Ulmatsuさんは是非ともお気をつけて
いってらっしゃいませ
2011/9/17 0:20
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この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [2日]
薬師岳/折立起点太郎平小屋薬師平薬師岳山荘経由
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

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