長九郎山・ひと山まるごと独り占め・池代から宝蔵院へ
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,004m
- 下り
- 480m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
その他周辺情報 | 道の駅に日帰り温泉「かじかの湯」があります。500円 |
写真
感想
ずっと前から伊豆の山としては気になっていた山だ。ただ、登山口に行くには一般道を長く走るので距離の割には時間がかかるのと、林道歩きが長いので計画のある山の中では疎遠になっていた。
昼の時間が短い時期である上、山に雪が積もるような季節になり登れる山が限られてきた。関東地方の登山対象となる主な山はほとんど登ってしまい、いよいよ選定に困ってきたところで長九郎山が候補に上がったわけである。
長九郎山は、山頂付近のシャクナゲの群落が有名で、天城山と並んでシャクナゲの季節にはどっと人が押し寄せる。花を選ぶか静寂を選ぶかで迷ったが、今回は静寂の山にした。
カーナビで登山拠点となる道の駅「花の三聖苑」を設定すると所要時間5時間20分とでるが、早朝の伊豆半島東海岸を快調に走って3時間10分ほどで着いた。
長い林道歩きを避けるため事前に下山口の宝蔵院に自転車をデポし、7時半には道の駅を出発できた。 大沢ルートは登山道が崩落のため通行止めになっているのでバス道路を池代まで歩き、さらに林道を1時間以上歩いた。
要所要所に大きな地図入りの案内板が設置されているが、誰が計算したのか知らないが、ここに書かれた所要時間というのがかなりいい加減で全くあてにならなかった。
最近の私は登り道でもほぼ標準的な時間で歩けるようになったので大きな差は出ないはずなのに、この看板の時間は、40分と書いてあるコースでは1時間20分ほどかかったし、2時間コースを1時間半ほどで歩いてしまった。もっと正確な時間を表示してもらいたいものだ。
山道に入っても何度か林道を横切る。一般車は入れないが、かなり山頂近くまで林道が延びている。植林地の中の登山道はしっかり踏まれていることから、シーズン中の人出が容易に想像できる。静寂の季節を選んで正解だったかも知れない。
巨大な山毛欅やヒメシャラが混ざる自然林をしばらく登ると背の高い常緑樹に囲まれた山頂に出た。展望はない。しかしここには巨大な展望塔がある。どうせ伊豆半島が見えるだけだろうと、大して期待しないで登ってみたら、何と何と、富士山はもとより、駿河湾越しに南アルプスがズラリと見えるではないか。空気が澄んだ冬ならではの展望である。
折から今年最大の寒波が入っている上、昨日吹き荒れた北風の余波が残っているので寒いことこの上ない。気温は3度だが体感温度は氷点下である。それでも寒さにめげず、写真を撮り、ビデオを撮り、双眼鏡で山座同定を試みたり、360度の展望を満喫した。
下りは自転車をデポしてある宝蔵院まで2時間ほどだ。移植したシャクナゲの群落があったが思ったほどではなく、これなら奥秩父の方がすごい。こぞって行くほどではないと思う。
このルートは大きなアップダウンがなく歩きやすいい道だ。最近のヤマレコ山行記録のほとんどが宝蔵院ルートなのがわかる。花はなく、紅葉も終わりで見所が少ない季節だが、唯一、植林地内の灌木(名前はわからない)が黄葉していてとても綺麗だった。まるで暗い林の中を黄色のイルミネーションで着飾ったみたいだった。
ただ気になったのは、八瀬峠と宝蔵院の間には、IZU TRAILの黄色のテープがやたらと目に付いた。大会準備なのかも知れないが、終わったらしっかり外しておいてもらいたいものだ。
宝蔵院から6劼曚匹瞭擦鮗転車で20分で車に戻れた。下り坂とはいえ、往路でも7,8劼曚匹諒涸道路を歩いたのでこの6劼歪垢ぁ自転車をうまく利用すると楽できる。
道の駅に併設されている日帰り温泉「かじかの湯」はこぢんまりとした施設であるが、オフシーズンは地元の人専用のようだ。登山口の池代に住むお婆ちゃんが二人、お茶を飲みながら店番をしていた。田舎っぽくて感じの良い温泉だった。
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